やまねこ翻訳クラブ シヴォーン・ダウド( Siobhan Dowd 1960-2007 )作品リスト
英国ロンドンでアイルランド系の家庭に生まれ育ち、休みのたびにアイルランドの親戚を訪れていた。オックスフォード大学を卒業後、PEN(国際ペンクラブ)で作家の人権を促進するさまざまな活動を行ってきた。"A Swift Pure Cry" は初の小説で、ブランフォード・ボウズ賞を受賞したほか、数々の賞の候補作にあげられた。その後の活躍が期待されたが、2007年8月に癌のため47歳で逝去。書きためていた3、4作目が死後刊行され、注目を集めている。3作目の "Bog Child" は、カーネギー賞、ビスト最優秀児童図書賞を受賞した。なお、生前から、恵まれない子どもたちの読書を後押しするために準備していた Siobhan Dowd Trust が、2008年3月に本格的に動きだした。 2007年8月21日、癌のため逝去。ご冥福をお祈りいたします。 |
ダウド原案の作品を、パトリック・ネスが "A Monster Calls" として完成させた。この作品は、2012年カーネギー賞/ケイト・グリーナウェイ賞をダブル受賞した。
発表年 | 題名 | 邦訳情報 | やまねこメモ |
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2017.08 | The Guggenheim Mystery | 『グッゲンハイムの謎』ロビン・スティーヴンス作 シヴォーン・ダウド 原案 越前敏弥訳 東京創元社 2022.12 | Robin Stevens が、"The London Eye Mystery" の続編を書いた |
2017.02 | The Pavee and the Buffer Girl | グラフィックノベル Emma Shoard 絵 出版の経緯は→ 参考サイト ・2018年ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト |
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2013.11 | The Ransom of Dond | 『十三番目の子』 パム・スマイ絵 池田真紀子訳 小学館 2016.04 | 遺稿 ・The White Ravensリスト(ドイツ) |
2011 | A Monster Calls | 『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 ジム・ケイ絵 池田真紀子訳 あすなろ書房 2011.11 / 創元推理文庫 2017.05 | ダウド原案の作品を、パトリック・ネスが "A Monster Calls"
として完成させた。 ・2012年カーネギー賞受賞作品 ・2012年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品 ・2012年チルドレンズ・ブック賞高学年部門受賞&Overall Winner ・2012年ドイツ児童文学賞児童書部門ノミネート作品 ・2012年ドイツ児童文学賞青少年審査員賞ノミネート作品 ・2012年イタリア・アンデルセン賞最優秀読み物賞候補作 ・2011年度ローカス賞ヤングアダルト部門推薦作品 ・2012年(第15回)やまねこ賞読み物部門大賞作品 ・レビュー(「月刊児童文学翻訳」2012年7月号) ・映画化 |
2009.02 | Solace of the Road | 『サラスの旅』 尾高薫訳 ゴブリン書房 2012.07 | ・2009年ガーディアン賞ショートリスト ・2010年カーネギー賞ロングリスト ・2009年コスタ賞児童書部門ショートリスト ・2010年ビスト児童図書賞栄誉賞(受賞年表記 などを訂正) |
2008.02 | Bog Child 【Amazonで詳細を見る】 |
『ボグ・チャイルド』 千葉茂樹訳 ゴブリン書房 2011.01 | ・2008年ガーディアン賞ショートリスト ・2009年カーネギー賞 ・2009年MWA賞(エドガー賞)ヤングアダルト小説部門候補作 ・2009年ビスト最優秀児童図書賞(受賞年表記を訂正) ・レビュー(月刊児童文学翻訳2009年7月号) |
2007.06 | The London Eye Mystery | 『ロンドン・アイの謎』 越前敏弥訳 東京創元社 2022.07 | ・2008年(2007年度)カーネギー賞ロングリスト ・2008年チルドレンズ・ブック賞高学年向け部門ショートリスト ・2007-08年ビスト最優秀児童図書賞 ・2011年銀の石筆賞佳作 ・2012年イタリアアンデルセン賞最優秀読み物12歳以上受賞作品 ・レビュー(やまねこ10周年記念ラリー) ・2022年やまねこ賞読み物部門1位 |
2006.03 | A Swift Pure Cry | 『すばやい澄んだ叫び』 宮坂宏美訳 東京創元社 2024.12 | ・2007年(2006年度)カーネギー賞ショートリスト ・2006年ガーディアン賞ロングリスト ・2006年ブックトラスト・ティーンエイジ賞ショートリスト ・2006-07年ビスト児童図書賞ED賞 ・2007年ドイツ児童文学賞ヤングアダルト部門ノミネート ・2007年ブランフォード・ボウズ賞 ・レビュー(月刊児童文学翻訳2007年7月号) |
2004 | The Pavee and the Buffer Girl (Tony Bradman 編集の短編集『Skin Deep』所収) |
未訳 | 『Skin Deep』はTony Bradman 編集の短編集で、人種差別をテーマにしている。12編中の1編が、シヴォーン・ダウドが初めて執筆した作品、"The Pavee and the Buffer Girl"。2017年にグラフィックノベルとして新しく刊行された。 |
★ シヴォーン・ダウド・トラスト公式ウェブサイト http://www.siobhandowdtrust.com/
☆ Guardian の訃報記事 http://books.guardian.co.uk/obituaries/story/0,,2155193,00.html
"Bog Child" のレビュー http://books.guardian.co.uk/departments/childrenandteens/story/0,,2263459,00.html
☆ Independent 誌の訃報記事 http://www.independent.co.uk/news/obituaries/siobhan-dowd-462781.html
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