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2014年9月号
   =====☆                    ☆=====
  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
   =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====
                                No.159
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児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2014年9月15日発行 配信数 2570 無料
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●2014年9月号もくじ●
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◎この人に聞きたい! やまねこ会員インタビュー:第1回 美馬しょうこさん
◎この人に聞きたい! 連動レビュー:『わたしのすてきなたびする目』
           ジェニー・スー・コステキ=ショー文・絵/美馬しょうこ訳
◎賞速報
◎イベント速報:★やまねこ翻訳クラブ協力企画のお知らせあり★
◎特別企画:レビューを書こう
   (「カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補作品を読もう会」連動企画
                      第5回レビュー勉強会より)その2
 "Mouse Bird Snake Wolf" デイヴィッド・アーモンド文/デイヴ・マッキーン絵
 "The Paper Dolls" ジュリア・ドナルドソン文/レベッカ・コッブ絵
 『くらやみ こわいよ』
           レモニー・スニケット文/ジョン・クラッセン絵/蜂飼耳訳
◎読者の広場

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●この人に聞きたい! やまねこ会員インタビュー●第1回 美馬しょうこさん
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 当メールマガジンでは「新人応援!」というコーナーで、やまねこ翻訳クラブ会員
を紹介してきました。今回からはコーナー名を刷新し、クラブ内での活動がどのよう
に生かされてきたのかという点にも注目しながら、頑張っている会員に話を聞いてい
きたいと思います。
 記念すべき第1回は、本年度の産経児童出版文化賞で翻訳作品賞を受賞されたばか
りの美馬しょうこさん。尻込みする美馬さんを無理やりひっぱりだしてのインタビュ
ーは、名古屋の某ファミリーレストランにて行われました。

【美馬しょうこ(みま しょうこ)さん】
+――――――――――――――――――――――――――――――――――――+
|関西外国語大学外国語学部スペイン語学科を卒業。学習塾講師として勤務したの|
|ち、出産・育児を機に「やまねこ翻訳クラブ」の会員となり、英語やスペイン語|
|の児童書の紹介につとめる。絵本の翻訳や昔話の再話などを手がけるほか、小学|
|校での読み聞かせ活動や、発達障害児の親子遊びの会の運営に携わっている。名|
|古屋市在住。                              |
+――――――――――――――――――――――――――――――――――――+

Q★絵本『わたしのすてきなたびする目』(ジェニー・スー・コステキ=ショー文・
絵/偕成社 ※本誌今月号「この人に聞きたい! 連動レビュー」を参照)が第61回
産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞されましたね。おめでとうございます。6月の
贈賞式はいかがでしたか?

A☆贈賞式には、担当の編集者さんとふたりで参加しました。分刻みのスケジュール
のうえ、お辞儀のタイミングなどの事前の指示も多く、緊張の連続でした。式のあと
別室での歓談では、秋篠宮妃紀子さまから本の感想をいただいたり、「同じ作者の他
の作品も出版されているのですか?」などいくつかの質問を受けたりしました。審査
員の落合恵子さんからは「この本だいすき!」と言っていただき、同じく審査員のさ
くまゆみこさんともお話をすることができて、とても感激しました。

Q★この絵本の出版は、どのように決まったのですか?

A☆やまねこの有志グループで、IBBY障害児図書資料センター推薦図書(障害の
ある青少年のための図書リスト)の邦訳出版を進めようとするなか、この絵本に出会
いました。イラストにひかれ、先輩に紹介してもらった偕成社さんに試訳を添えて持
ち込んだのが2009年の11月。検討してもらうのに長くかかるとは聞いていましたが、
企画が通ったのが2012年の7月、版権取得が8月だったので、そこまでで3年近くか
かったことになります。その間も、先方には別の絵本を何冊か持ち込んだり、メール
や年賀状などを送ったりと、細々と連絡を取り続けました。あとから持ち込んだ作品
は全てボツになっていたので、この絵本はひょっとして……と自分の中にわずかな希
望はあったものの、紹介してくれた先輩をやきもきさせてしまったかもしれません。
2013年2月に試訳への手直しを始め、4月半ばに校了となりました。ここまでのやり
とりは全てメールと電話。6月の出版の際に、これは良い機会だと思って、お世話に
なった編集者さんに挨拶をするために上京しました。

Q★2007年に出た1冊目の訳書についても教えてください。

A☆『いぬのおやくそく』(クリス・ホーンゼイ文/グゥイン・パーキンス絵/アー
ルアイシー出版)は、自分が人間だと思っている犬と女の子のかけあいを描いた絵本
です。あるプロダクションが絵本の訳者をオーディションで選ぶことになったと、や
まねこの先輩から教えていただき、それに応募して合格しました。決まったのがちょ
うど誕生日で、思いがけないプレゼントになりました。そのあとは、このプロダクシ
ョンを通して、しかけ絵本や歌詞対訳などの翻訳の仕事をいただきました。

Q★出版社への持ち込みは、どのくらいしていらっしゃいますか?

A☆持ち込みは、ちょうど『わたしのすてきなたびする目』を見てもらった2009年ご
ろから絵本を中心に始めました。年によって数の増減はありますが、毎年20タイトル
ほどを3、4社に持ち込んでいます。でも、いいところまでいく作品はあるものの、
ことごとくボツになっていて、出版に至ったのは『たびする目』だけ。なかなか厳し
い状況ですよね。

Q★翻訳という仕事は、いつから考えていらっしゃいましたか?

A☆翻訳を最初に意識したのは中学生のときでした。もともと何かを自分の言葉に直
すことが好きで、例えば英文を、話し言葉や関西弁で訳したりしていましたね。ある
とき、英語の先生との雑談中に映画の字幕の話になって、そこから戸田奈津子さんに
憧れ、翻訳という仕事に興味を持つようになりました。大学でスペイン語学科を選ん
だのは、スペイン語は多くの国で話され、貿易の場でもよく使われているため、将来
性があると思ったからです。でも当時は翻訳の授業がなかったので、翻訳学校バベル
の通信講座で英語の翻訳の勉強をしました。1年目が基礎講座、2年目が文芸だった
でしょうか。文芸翻訳で食べていくのはなかなか難しいとわかっていたので、卒業後
は塾の講師になりました。性にも合って、ばりばりと仕事をしていたのですが、結婚
して産休に入ったところに引っ越しが決まり、泣く泣く退職することに。そこで、翻
訳という言葉が再び頭に浮かびました。

Q★「翻訳を!」と決めてからは、どうされましたか?

A☆ラジオ講座や翻訳の参考書などで英語をブラッシュアップしながら、出版翻訳ネ
ットワーク(※)のオンライン勉強会に参加し、課題文が出ると訳文を提出していま
した。そこにやまねこ翻訳クラブの会員も何人か参加していて、絵本の話をしたのを
覚えています。また、翻訳をやるなら子どもの本を、という気持ちが強かったので、
絵本からYAまで幅広く読んでいました。そしてあるとき『スターガール』(ジェリ
ー・スピネッリ作/千葉茂樹訳/理論社)を読んで、「ああ、やっぱり子どもの本の
翻訳がやりたい」と心をゆさぶられ、すぐにやまねこの門をたたいたんです。そこか
ら、ありとあらゆるやまねこの勉強会に参加しました。(※文芸翻訳の情報交換・相
互交流のネットワーク。やまねこ翻訳クラブも系列の1つ。)

Q★やまねこの勉強会はいかがでしたか?

A☆児童書を課題にした勉強会ができるのが何よりうれしかったです。ほかでは、別
の分野の本が課題になることも多いですから。また、講師がいないので参加者どうし
でコメントをつけあいますが、他の人に突っ込まれて自分の訳を考えなおし、改稿を
重ねて自分なりの最終稿を出すので、勉強会の内容がどんどん濃くなるのも魅力です。
返却されたものを見直して終わりになる添削との、大きな違いだと思います。絵本コ
ンテストの事後勉強会では、提出前にとことん悩んだ部分や迷った箇所について多く
の人と話ができるので、コンテストに応募していたときは毎年参加していました。
 また、実際に持ち込むシノプシスを検討しあう勉強会では、わたしの取り上げた作
品の版権が取られていることがたまたま判明したのですが、ただあきらめるのではな
くさまざまなアプローチ方法があるのだと先輩方から具体的なアドバイスをいただき、
とても参考になりました。

Q★やまねこでは、勉強会以外にどんな活動をされましたか?

A☆入会後すぐに、読書室掲示板で紹介される本を片っ端から読み、感想を書き込み
ました。オフ会に初めて参加したときには、家族から「会ったこともない人たちなの
に大丈夫?」と心配されましたが、掲示板でたくさん話をしていたので、直接顔を合
わせると初対面とは思えませんでした。子どもの本や翻訳などの話をし、たくさん刺
激をもらいましたね。
 先輩に声をかけてもらって作業室(メールマガジンの編集や html 化の作業をする
場)のメンバーになってからは、すぐにレビューの執筆に手を挙げたのを覚えていま
す。そのあと運営スタッフにも呼んでもらい、仕事の引き継ぎ募集があると何が何だ
かよくわからないまま手を挙げ、さまざまな活動に関わってきました。現在は、会員
限定の会報で会員の活躍を紹介するコーナーを担当しています。いろんな方と毎月連
絡を取り合うのは少し大変ですが、そのぶん裏話を教えていただけたり、個人的にお
話しできるようになったりと、けっこう役得です。そのほかでは、やまねこウェブサ
イトの作成も担当しています。

Q★スペイン語の翻訳についてはいかがですか? やまねこ翻訳クラブの中にはスペ
イン語の翻訳をするメンバーもいますね。

A☆知っているだけで3人いますが、残念ながらスペイン語の勉強会開催にはいたっ
ていません。しかし、英語の勉強会でも外国語を日本語に翻訳するという部分は同じ
なので、翻訳のレベルアップにはとても有効だと思います。また「月刊児童文学翻訳」
2004年2月号の特別企画で「イスパニカ」(詳細は【参考】のサイトを参照)のスペ
イン語の翻訳通信講座を知り、それが念願の児童文学だったので早速申し込みました。
スペイン語の本は、かつては現地に住む友人に頼んだり、専門のサイトで購入したり
していましたが、最近は徐々に Amazon で入手できるようになりました。スペイン語
の絵本の持ち込みも、良いものがあればやってみたいと思っています。

Q★パートタイムの仕事もされているとのことですが、時間を作るコツのようなもの
はありますか?

A☆早寝「超」早起きですね! 子どもが小さいころは、夜10時に子どもといっしょ
に寝て、朝3時に起きていました。今は忙しさや体調にもよりますが、朝4時半とか
5時ごろから7時の間が私の翻訳タイムです。家事は必要最低限で、ながらや手抜き
をして時短をしています(笑)。あと、基本的に家では休憩や昼寝などはしません。
そうやって作った時間で、ランチや映画鑑賞を楽しむのが至福のひととき。このイン
タビューの場も、まさにそうです。

Q★今後、どのような本を紹介していきたいですか?

A☆絵本を中心に、石津ちひろさん、木坂涼さん、伏見操さんが訳してらっしゃるよ
うな本を紹介していけたら、という夢があります。読んでいて思わずにやりとする内
容で、読み聞かせにも使えるものがいいですね。また、自閉症や発達障害に関係する
本も訳したい分野です。もちろん、スペイン語の絵本もいつか訳せたらうれしいです。

Q★翻訳家を目指している読者のみなさんへメッセージをお願いします。

A☆「どっぷりとこの世界にはまろう」と心に決めて、やまねこ翻訳クラブに入会し
ました。今、多少なりとも絵本の翻訳に関われているのは、やまねこで作ってきたた
くさんのご縁のおかげです。作業室や運営スタッフに声をかけてもらえたのも、勉強
会の参加回数、掲示板でのコメント数や内容について、まわりのメンバーや先輩方か
ら見てもらえていたからだと、あとで気づきました。頑張れば、作業室やスタッフに
呼ばれ、メルマガにレビューを書く機会が提供され、そこからチャンスにつながって
いく。やまねこはそんな場なのではないでしょうか。まだやまねこ歴が浅いころ、先
輩から「続けていれば、必ずといっていいくらい道は開ける」と言ってもらったこと
があります。この言葉を励みに、じわじわじりじりと進み続けているところです。英
語やスペイン語、日本語の本をたくさん読み、書き、訳し、そして人とつながってい
く。そうすることで少しでも理想に近づけると信じています。まだスタートラインに
立ったばかりですから、これからも精進していきたいです。

 *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***

 名古屋在住のよしみで、美馬さんとはオフ会でもよく顔を合わせてきたのですが、
この会員インタビューで新たな一面を見ることができました。刺激を受け、私も気合
を入れなおすことに! 翻訳家を目指している方、次なる翻訳書の出版に向かってい
る方にとっても、役に立つ記事になっていれば幸いです。そして、新コーナーのトッ
プバッターとして取材に応じてくださった美馬さん、ありがとうございました。

【参考】
▼美馬しょうこさんウェブサイト
http://www.geocities.jp/aceboacebo/

▼イスパニカ(スペイン語とポルトガル語専門の語学スクール)公式ウェブサイト
http://www.hispanica-academia.org/

▽美馬しょうこさん訳書リスト(9月15日公開)
http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/smima.htm

▽本誌「新人応援」コーナー目次
http://www.yamaneko.org/mgzn/corner/newface.htm

                          (取材・文:植村わらび)

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●この人に聞きたい! 連動レビュー●大切なのは前向きな心とちょっとした工夫!
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『わたしのすてきなたびする目』
ジェニー・スー・コステキ=ショー文・絵/美馬しょうこ訳
偕成社 定価1,600円(本体) 2013.06 40ページ ISBN 978-4033482705
"My Travelin' Eye" by Jenny Sue Kostecki-Shaw
Henry Holt and Company, 2008
★第61回(2014年)産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞作品
Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る

 表紙からはみだすほど大きく描かれた、にんまり笑顔の女の子。かけているメガネ
は、色とりどりに飾りつけられ、蝶までとまっていて、ひときわ目をひく。メガネの
奥からは、まっすぐに前を見つめる右目と、少し上を向いた左目がのぞいている。
 ジェニー・スーは、生まれたときから左目が斜視だ。友だちに「イグアナ」なんて
からかわれることもあるけど、そんなのへっちゃら。だって、この左目は思いもかけ
ない方を向き、嬉しい発見をたくさんしてくれる「たびする目」なんだもの。ところ
がある日、目医者さんに行ったら、なまけ者の左目を鍛えるために、ちゃんと見える
右目にアイパッチをつけられ、そのうえ、ぶあついメガネをかけることになっちゃっ
たから、さあ大変! 黒板の文字は読めなくなるし、算数の問題はまちがえちゃうし、
もう学校なんか行きたくない……。ところが、ママのとびきり素敵なアイデアのおか
げで、ジェニー・スーは、クラスメイトたちから、うらやましがられることに!
 色鉛筆、アクリル絵の具、地図の切り抜き、はたまたティッシュなど、異素材を組
み合わせたコラージュ風の絵は、元気な色のオンパレードで、見ているだけで心が浮
き立つ。ある場面では、ジェニー・スーの目がユーモアたっぷりに擬人化されており、
しっかり者の右目は、蝶ネクタイをつけ、地図片手に学者さながら。一方、自由奔放
な左目は、ベレー帽をかぶって芸術家気取りだ。視覚障害を前向きにとらえる主人公
に、明るく愉快なイラストが見事に呼応している。また、大きさの異なる文字や、さ
まざまな形に配置された文章、あちこちに散りばめられた吹き出しが、作品に躍動感
を与えているだけでなく、主人公の快活な性格をくっきりと映し出している。とはい
え、明るいばかりではないのは、本作が作者の体験に基づいているからだろう。治療
を始めたジェニー・スーが、つらくてしくしく泣く場面は、リアリティをもって迫っ
てくる。
 本作の原題は、"My Travelin' Eye"、まさに「たびする目」である。主人公の声が
聞こえてきそうな素直な訳もまた、ともすれば教育的・教訓的になりかねないテーマ
を読者の心にすーっと届けてくれる。

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【文・絵】ジェニー・スー・コステキ=ショー(Jenny Sue Kostecki-Shaw):米国
ニューメキシコ州で、夫、娘、犬と暮らす。カンザスシティ美術大学およびイラスト
レーションアカデミー卒業。本作は、子どもたちに何度も読み聞かせをし、反応を確
かめながら仕上げていったという。邦訳に『おんなじ、おんなじ! でも、ちょっと
ちがう!』(宮坂宏美訳/光村教育図書)がある。

【訳】美馬しょうこ:本誌今月号「この人に聞きたい!」参照。

【参考】
▼ジェニー・スー・コステキ=ショー公式ウェブサイト
http://dancingelephantstudio.com/visualart/

                                (相良倫子)

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●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2014年ブランフォード・ボウズ賞発表
★2014年LIANZA児童図書賞受賞作品発表
★2014年ミソピーイク賞児童書部門発表
★2014年オーストラリア児童図書賞受賞作品発表
★2014年オランダ銀の石筆賞発表(金の石筆賞の発表は9月30日の予定)
★2014年オランダ銀の絵筆賞、銀のパレット賞発表
            (金の絵筆賞と金のパレット賞の発表は9月24日の予定)

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

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●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 米沢市上杉博物館「MOOMIN ! ムーミン展」
 岡山天満屋「モンゴメリと花子の赤毛のアン展」 など

★講演会情報
 国立国会図書館国際子ども図書館「いま、スペイン語圏の子どもの本は?」
 川口基督教会「子どもの本のこれから――未来への贈りもの」 など

★コンテスト情報
「第21回いたばし国際絵本翻訳大賞」 など

 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、
空席状況については各自ご確認願います。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

★★やまねこ翻訳クラブ協力企画のお知らせ★★

「読書探偵作文コンクール2014」
  主催 読書探偵作文コンクール事務局
  協力 翻訳ミステリー大賞シンジケート、やまねこ翻訳クラブ

 6月下旬に募集を開始した今年のコンクールの応募期間は、9月30日まで。これか
らでもまだまだ間に合います。お子さんに、お友だちに、お知り合いに、ぜひお知ら
せください!
 詳しくは読書探偵作文コンクールのウェブサイトをご参照ください。
 また、ツイッター、フェイスブックページでも随時情報を提供しています。

読書探偵作文コンクール公式ウェブサイト
http://dokushotantei.seesaa.net/

読書探偵作文コンクール公式ツイッター
https://twitter.com/Dokusho_Tantei

読書探偵作文コンクールフェイスブックページ
https://www.facebook.com/dokushotantei

                           (冬木恵子/笹山裕子)

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●特別企画●レビューを書こう
   (「カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補作品を読もう会」連動企画
                      第5回レビュー勉強会より)その2
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 7月号に続き、第5回「レビュー勉強会」の参加者によるレビューを3本お届けす
る。

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"Mouse Bird Snake Wolf" 『ネズミ トリ ヘビ そしてオオカミ』(仮題)
text by David Almond, illustrations by Dave McKean
デイヴィッド・アーモンド文/デイヴ・マッキーン絵
Candlewick Press, 2013, 80pp. ISBN 978-0763659127 (US) (HB)
Walker Books, 2014, 80pp. ISBN 978-1406345995 (UK) (PB)
★2014年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品
★2014年カーネギー賞ノミネート作品
(このレビューは US 版を参照して書かれています)
Amazonで詳細を見る

 花と緑にあふれ、さまざまな生き物が暮らす地上の世界。その色彩豊かな美しい世
界で、3人の子どもたちが幸せそうに遊んでいる。対照的にモノトーンで描かれる天
上の世界では、もの憂げな表情の神々が、お茶や昼寝に明け暮れる。だらしなく寝こ
ろぶその姿に、いにしえの神々が放っていた輝きはない。
 ある日、幼いベンは、美しく完璧に見える地上の世界が隙間だらけであることに気
づく。創世への情熱を失った神々が未完成のまま放り出してしまったのだ。この隙間
を埋めようと想像を膨らませていったベンは、頭の中に浮かんだイメージから小さな
ネズミを創り出す。それに触発されたスーとハリーは、それぞれ空を飛ぶトリと地を
這うヘビを思い描き、命を吹き込む。途方もない力を手に入れ、神々の領域に足を踏
み入れた子どもたち。こんな動物がいたらいいな、という無邪気な好奇心から始まっ
た遊びは、だんだんエスカレートしていくが、神々はあいかわらず無関心を決め込ん
でいる。そして、創造の魅力にとりつかれたハリーとスーは、ベンの制止を振り切り、
ついに赤く光る目と鋭い牙を持つ、どう猛なオオカミを創り出してしまう……。
 想像力はもろ刃の剣だ。世界を美しく彩る一方で、命を脅かす危険なものを生み出
す負の面も併せ持つ。アーモンドが紡ぐ物語の世界を、マッキーンが鮮やかに描き出
し、その底流にある重いテーマを迫力ある絵で読み手の心に突きつける。物語の冒頭
では、地上の世界と天上の世界が織りなす見事なコントラストが、想像力の素晴らし
さを歌い上げている。しかし、繊細なタッチで描かれる明るく美しい地上の世界は、
物語の展開とともに暗く不気味な影を帯びていく。たわいない遊びに目を輝かせてい
たハリーとスーが、徐々に自分を見失っていく姿に、自らの力を過信し、暴走し始め
た現代の人間を思わずにはいられない。どんな人間の心にも闇はひそんでいる。そし
て、ひとたび心の闇が生み出してしまったものは、決して無に帰すことはできないの
だ。力に溺れてさまざまな技術を開発し、それと引き換えに新たな危険を招いてしま
った人間は、これからどこへ向かっていくのだろう。闇に光るオオカミの赤い目が、
その行く末を暗示しているようだ。

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【文】David Almond(デイヴィッド・アーモンド):1951年英国生まれ。文芸誌の編
集者などを経て、作家になる。1998年に "Skellig"(『肩胛骨は翼のなごり』山田順
子訳/東京創元社)でカーネギー賞とウィットブレッド賞(現コスタ賞)を受賞。こ
の他、邦訳に『星を数えて』(金原瑞人訳/河出書房新社)、『ミナの物語』(山田
順子訳/東京創元社)などがある。2010年には国際アンデルセン賞を受賞している。

【絵】Dave McKean(デイヴ・マッキーン):1963年英国生まれ。イラストだけでな
く、写真、コミック、グラフィックデザイン、映画、音楽など、さまざまな分野で活
躍するアーティスト。デイヴィッド・アーモンドとのコラボレーションは本作品で3
作目。この他、イラストを手掛けた作品に『バイオレント・ケース』(ニール・ゲイ
マン文/中沢俊介訳/小学館集英社プロダクション)などがある。

【参考】
▼デイヴィッド・アーモンド公式ウェブサイト
http://www.davidalmond.com/

▼デイヴ・マッキーン公式ウェブサイト
http://www.davemckean.com/

▼デイヴ・マッキーン紹介ページ(Walker Books ウェブサイト内)
http://www.walker.co.uk/contributors/Dave-McKean-7584.aspx

▽デイヴィッド・アーモンド作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/a/dalmnd.htm

                               (手嶋由美子)

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"The Paper Dolls" 『かみにんぎょうと ぼうけんのたび』(仮題)
text by Julia Donaldson, illustrations by Rebecca Cobb
ジュリア・ドナルドソン文/レベッカ・コッブ絵
Macmillan Children's Books, 2013, 32pp. ISBN 978-1447220145 (PB)
★2014年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品
Amazonで詳細を見る

 女の子がお母さんと一緒に切り紙で作ったのは、5人の子どもが手をつないでいる
紙人形だ。家の中で歌って踊って、女の子は人形たちと遊びはじめる。おやおや、そ
こへ恐竜があらわれた。でも大丈夫。紙人形は「つかまらないよ」と歌いながら、ひ
らりと飛んで逃げていく。着いた先はおもちゃのバスの上だった。さあ、農場へ出発
だ。動物たちと楽しくダンス、それから農家の屋根で星をながめる。気づくとトラが
しのびより、うなり声をあげていた。でもやっぱり大丈夫。「つかまらないよ」と歌
いながら、ふわりと浮かんで逃げていく。次はテーブルのお皿の上へ。今度はお母さ
んの持つ鍋つかみのワニが、大きな口を開けて近づいてきた。けれど、紙人形は「つ
かまらないよ」と歌いながら、ぴょーんと庭まで逃げていく。そうして、ようやくの
んびりと草むらに寝ころがっていると、なんとハサミを持った男の子がやってきた!
今度ばかりは大丈夫ではない、かも……。
 ジュリア・ドナルドソンとレベッカ・コッブが初めてコンビを組んだ本作では、の
びやかな子どもの想像力が生き生きと表現されている。日常の光景が小さなきっかけ
で大冒険の舞台へと変わり、わくわくと心が躍る物語だ。リズミカルな文章は、子ど
もの歌やミュージカルも手がけている作者ならでは。逃げていく紙人形と一緒に、自
然と歌を口ずさみたくなるだろう。物語を彩るコッブのイラストはとても愛らしく、
子どもの姿や表情にはしあわせな気分があふれている。小さな子どもの絵を思わせる
画風だが、かわいらしいだけではなく、細やかな工夫が効果的に散りばめられている。
テーブルクロスは波へと姿を変え、女の子の髪どめが蝶になり空へ羽ばたく。まるで、
現実と空想の世界を自在に行き来する子どもの視点に優しく寄り添うかのようだ。
 女の子を温かく見守る母親の姿もまた印象的だ。親子のふれあいの中で、子どもの
想像力はより豊かに育まれていく。ひとりの母親として、子どもとのありふれたやり
とりさえ、とても愛おしい時間なのだと感じた。親子の楽しい思い出が、いつまでも
子どもの心に残ってほしいと願う。絵本を読み終えたら、きっと自分だけの紙人形を
作りたくなることだろう。ほら、新たな冒険の旅が待っている。

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【文】Julia Donaldson(ジュリア・ドナルドソン):1948年、英国生まれ。グラス
ゴー在住。ブリストル大学で演劇とフランス語を学ぶ。絵本や物語、詩、劇の脚本な
ど、幅広い分野の作品を数多く発表。代表作である「グラファロ」シリーズ(アクセ
ル・シェフラー絵/久山太市訳/評論社)は、40を超える言語に翻訳され、全世界で
1000万部以上の販売数を記録している。

【絵】Rebecca Cobb(レベッカ・コッブ):1982年生まれ。英国ファルマス在住。
2004年ファルマス美術大学を卒業。邦訳作品に『からっぽのくつした サンタさんあ
りがとう!』(リチャード・カーティス文/木原悦子訳/世界文化社)、『ふたりだ
けのとっておきのいちにち』(ヘレン・ダンモア文/三辺律子訳/文溪堂)などがあ
る。

【参考】
▼ジュリア・ドナルドソン公式ウェブサイト
http://www.juliadonaldson.co.uk/

▼レベッカ・コッブ公式ウェブサイト
http://www.rebeccacobb.co.uk/

                                (増山麻美)

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『くらやみ こわいよ』
レモニー・スニケット文/ジョン・クラッセン絵/蜂飼耳訳
岩崎書店 定価1,500円(本体) 2013.05 40ページ ISBN 978-4265850419
"The Dark" text by Lemony Snicket, illustrations by Jon Klassen
Orchard Books, 2013
★2013年カナダ総督文学賞児童書部門(絵)最終候補作品
★2014年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品
Amazonで詳細を見る  hontoで詳細を見る  Amazonで原書の詳細を見る

 幼いラズロはくらやみを怖がっている。くらやみは普段、ラズロの家の地下室にい
る。ラズロはくらやみが自分の部屋に来ないよう、地下室へ続く階段のてっぺんから
毎朝「おはよう」と声をかけていた。こうやって自分から会いにいっておけば、くら
やみの方から来ることはないと考えたのだ。ところがある晩、くらやみがラズロの寝
室に来てしまった! くらやみに導かれ、ラズロは真っ暗な家の中を歩き出す……。
 作中に暗闇の姿かたちは登場しない。描かれているのは、大きな階段が広間に影を
落とす様子や、意味ありげに半開きになったドアから真っ黒な空間がのぞく光景など
だ。それがかえって怖い。けれどもストーリーが進むにしたがって、暗闇が持つ親密
さのようなものも感じられてくる。ラズロのベッドに来た「くらやみ」が声をかけ、
ラズロを案内し始める。ラズロは暗い場所を見つけるたびに「ここ?」と聞くが、返
事は「ちがいます」。怖くなったラズロが目をつぶり、目の前が真っ暗になると、今
度は「そっちでは ありません」と言われてしまう。このようなやりとりを経て、い
つしかラズロも読者も「くらやみ」/暗闇に好奇心を覚えるようになり、暗闇の世界
へと引き込まれていく。
 とらえどころのない題材「暗闇」を、作家は幼い少年の行動を通じて描き出す。話
はテンポよく進み、読者の気持ちをつかんで離さない。懐中電灯を手に闇の中へ踏み
出す幼い主人公にハラハラさせられ、行く手に一体何が待ち受けるのかとじらされる。
あとにはもちろん、スニケットらしいユーモアたっぷりのオチも用意されている。一
方、画家のクラッセンは前作『ちがうねん』同様、闇を徹底的に黒く表現した。その
中に光が当たる部分を巧みに配置し、暗闇をより深く感じさせている。暗闇にポツン
と描かれた小さな男の子の姿が、物語の緊張感をいっそう高める。
 この作品を読むと、子どものころ暗闇が怖かったことを思い出す。大人になった今
では懐かしいが、小さい読者にとっては現在進行形の感覚だろう。本のラズロと一緒
に怖さと向き合い、暗闇にどっぷりつかって、最後に地下室からでてきたら……。き
っと暗闇が今までと違って見えることだろう。

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【文】レモニー・スニケット(Lemony Snicket):映画化もされた「世にも不幸なで
きごと」シリーズ(宇佐川晶子訳/草思社)の著者で、作中にも登場する架空の人物。
他に "All the Wrong Questions" シリーズなどの作品がある。スニケットとして実
際に執筆を行うのは作家ダニエル・ハンドラー。1970年、サンフランシスコ生まれ。
本名でも、YA小説 "Why We Broke Up" などを発表している。

【絵】ジョン・クラッセン(Jon Klassen):1981年、カナダ生まれ。アニメ映画の
製作に携わったのち、画家、絵本作家として活躍。"Cats' Night Out"(Caroline
Stutson 文)の挿絵で2010年カナダ総督文学賞児童書部門、また、文・絵を手がけた
"This Is Not My Hat"(『ちがうねん』長谷川義史訳/クレヨンハウス)で2013年コ
ールデコット賞、2014年ケイト・グリーナウェイ賞を受賞。ロサンゼルス在住。

【訳】蜂飼耳(はちかい みみ):1974年、神奈川県生まれ。詩やエッセイ、小説、
翻訳など、活動は多岐にわたる。絵本『うきわねこ』(牧野千穂絵/ブロンズ新社)
で、第59回(2012年)産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。詩集に『いまにも
うるおっていく陣地』(紫陽社)、訳書に『おやゆびひめ』(アンデルセン文/北見
葉胡絵/偕成社)などがある。早稲田大学文化構想学部教授。

【参考】
▼レモニー・スニケット公式ウェブサイト
http://www.lemonysnicket.com/

▼ジョン・クラッセン公式タンブラー
http://jonklassen.tumblr.com/

▼ジョン・クラッセン紹介ページ(HarperCollins ウェブサイト内)
http://www.harpercollins.com/authors/35910

▽ジョン・クラッセン作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/k/jklassen.htm

                                (武田牧子)

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【参考】
▽本誌2014年7月号「特別企画 レビューを書こう(第5回レビュー勉強会より)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2014/07.htm#kikaku
▽本誌2011年7、9、10月号
         「特別企画 レビューを書こう(第4回レビュー勉強会より)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/07.htm#kikaku
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/09.htm#kikaku
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/10.htm#kikaku
▽本誌2008年11、12月号
         「特別企画 レビューを書こう(第3回レビュー勉強会より)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2008/11.htm#kikaku
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2008/12.htm#kikaku
▽本誌2006年12月号「特別企画 レビューを書こう(第2回レビュー勉強会より)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2006/12.htm#kikaku
▽本誌2005年10月号「特別企画 レビューを書く(実践編)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2005/10.htm#kikaku
▽本誌2003年11月号情報編「特別企画 レビューを書く(翻訳学習者編)」
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/11a.htm#kikaku

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