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月刊児童文学翻訳

─2005年12月号(No. 75)─

児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、
電子メール版情報誌<HP版+書店街>
http://www.yamaneko.org/
編集部:mgzn@yamaneko.org
2005年12月15日発行 配信数 2340

もくじ

 ◎特集:第8回やまねこ賞――会員が選んだ、今年の児童書ベスト5は?
          (読み物部門絵本部門未訳部門オールタイム部門
 ◎注目の本(未訳絵本):"Wolves" エミリィ・グラヴェット文/絵
 ◎注目の本(未訳絵本):"Snip Snap!: What's That?"
                   マラ・バーグマン文、ニック・マランド絵
 ◎注目の本(未訳読み物):"Hinter verzauberten Fenstern"
                   コルネーリア・フンケ作
 ◎賞速報
 ◎イベント速報
 ◎お菓子の旅:第34回 ほんのりスパイシーな味 
                  〜ジンジャーブレッドクッキー〜
 ◎読者の広場: 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!

●このページでは、書店名をクリックすると、各オンライン書店で詳しい情報を見たり、本を購入したりできます。

 


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☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のカジュアルウオッチ ☆☆
「FOSSILは化石って意味でしょ?レトロ調の時計なの?」。いえいえ、これは創業者の父親がFOSSIL(石頭、がんこ者)というあだ名だったことから誕生したブランド名。オーソドックスからユニークまで様々なテイストの時計がいずれもお手頃価格で揃います。レトロといえば、時計のパッケージにブリキの缶をお付けすることでしょうか。数十種類の絵柄からお好きなものをその場で選んでいただけます。選ぶ楽しさも2倍のフォッシルです。

TEL 03-5981-5620

http://www.fossil.co.jp/

(株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社



●特集●第8回 やまねこ賞       協賛:(株)フォッシルジャパン
 


 過日、やまねこ翻訳クラブで、昨年10月から今年9月までに出版された邦訳児童書、 および、過去に海外で出版された未訳児童書を対象に、ベスト5の投票が行われまし た。以下にその結果をご報告します。大賞に輝いた邦訳作品の翻訳家の方には、賞状 と副賞が贈られます。なお、前回に引き続き、株式会社フォッシルジャパンより、副 賞の時計をご提供いただきました。

「読み物」「絵本」の分類については、原則として各出版社、書店などの種別を参考に、当クラブの判断で決定しています。
 記事中に記載した、本誌の過去のレビューについては、やまねこ翻訳クラブサイトに掲載のバックナンバーをご参照ください。
http://www.yamaneko.org/mgzn/
 なお、すべての投票と感想はこちらでごらんいただけます。
http://www.yamaneko.org/yn_award/index.htm



★☆★☆【2005年 第8回やまねこ賞 読み物部門】☆★☆★

★大賞 『最後の宝』ジャネット・S・アンダーソン作 光野多惠子訳 早川書房

 スミス一族の先祖が子孫に残してくれたのは、広大な土地「ザ・スクエア」と3つの宝。スミスの末裔、エルズワースとジェスは、果たして最後の宝を見つけて一族の危機を救えるのだろうか。2004年MWA賞(エドガー賞)ヤングアダルト部門候補作品。
本誌2005年10月号「特別企画」のレビューをご参照ください)

◎読書の楽しみを満たしてくれる本だと思います。(hanemi)
◎謎解きに引かれて読み進むと、家族の絆の強さを感じさせてくれた。(蒼子)
◎謎解きにはどきどきし、一族の和解には胸をなでおろしました。(ケンタ)
◎勝手に予想していた物語のつくりや雰囲気とはだいぶ違いましたが、いい意味で裏切られた感じで、読み終わった後、しばらく余韻に浸りました。(えみりい)
◎宝探しという1本の筋のまわりに、登場人物の事情がうまくからんでいき、ラストでじんときます。(Chicoco)

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

【受賞のことば】 翻訳家 光野多惠子さん

 私にとって「やまねこ」とは、児童文学の調べものに欠かせないサイトでした。そのやまねこから、思いもかけないすばらしい賞をいただき、光栄です。とくに『最後の宝』は、いろいろな事情から出版翻訳の仕事を休止せざるをえなかった私が、再出発を賭けた作品でした。その作品に寄せられたあたたかい応援、身にしみてありがたく思っております。これからも、この受賞は私の背中を押しつづけてくれることでしょう。ありがとうございました。

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◆2位 『ラストサマー【トラベリング・パンツ3】』 
              アン・ブラッシェアーズ作 大嶌双恵訳 理論社

 レーナ、カルメン、ティビー、ブリジットは、生まれたときからの大親友。性格も家庭環境も違うけれど、堅い友情で結ばれてきた。だけど、この夏が終わったら、それぞれ違う町での大学生活が待っている。最後の夏に、トラベリングパンツは、どんな奇跡をもたらしてくれるのだろうか。4人の成長を描いてきた3部作の最終巻。

◎シリーズ最後までつきあってほんとうによかった。(ハイタカ)
◎青春に戻れる気がします。(shoko)
◎女の子って、青春っていいなあ。(おとむとむ)
◎4人と一緒に青春に戻れた。シリーズが終わってしまうのがさびしい。(yoshiyu)
◎迷ったとき、失望したとき、喜びにあふれたとき、これからも何度も読み返したい。きっと私にもパンツは力をくれるはず。そして、本当の夢やつながっている愛する人たちのことを思い出させてくれるだろう。(Incisor)

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"Girls In Pants: The Third Summer of The Sisterhood"
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◆3位(2作同点) 『僕らの事情。』 デイヴィッド・ヒル作 田中亜希子訳 求龍堂

 明るく素直なネイサン、毒舌家だけれど頭の回転が早くてクラスの人気者のサイモン。15歳の2人の少年は、大の仲良しだ。でも、2人には、それぞれ大きな悩みがあって……。筋ジストロフィーという難病を抱えながらも、ユーモアたっぷりに高校生活を謳歌するサイモンと、彼を支える友人家族の姿を描く。
本誌2005年11月号「注目の本」のレビューをご参照ください)

◎ぜひあなたも魅力的なサイモンに会ってください。(SUGO)
◎久しぶりにカッコいいやつらの本を読んだ。(つー)
◎息子の感想。「場面が目に浮かぶすごい本」本当に本当にそうだとおもう。(NON)
◎現実を受け入れている2人の友情がなんともかっこいい。(おとむとむ)
◎サイモンたちに会えてよかった!(yoshiyu)

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"See Ya, Simon"の情報をオンライン書店でみる

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◆3位(2作同点) 『how i live now わたしは生きていける』 
              メグ・ローゾフ作 小原亜美訳 理論社

 15歳の少女デイジーは、継母とうまくいかず、おばを頼ってはるばるロンドンまでやってきた。豊かな自然に囲まれたカントリーハウスで、4人のいとこたちと田舎の生活を満喫するデイジーだったが、やがて爆破テロが起こり、戦争が勃発してしまう。2005年プリンツ賞、2004年ガーディアン賞他、数々の文学賞に輝いた秀作。
本誌2005年3月号「特集」のレビューをご参照ください)

◎戦争を背景に、人が生きていく意味を問いかけていると思う。(蒼子)
◎戦争について、生きるということについて考えさせられた。続編が楽しみ。(yoshiyu)
◎戦争という厳しい現実に直面しながらも相手を思うことを貫いていく強さと尊さがどこまでも心にしみる。(Incisor)

『わたしは生きていける』の情報をオンライン書店でみる

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◆5位 『オオカミ族の少年【クロニクル千古の闇1】』 
              ミシェル・ベイヴァー作 さくまゆみこ訳 評論社

 悪霊が宿るクマに父親を殺された少年トラクは、父親の遺言に従って、精霊の山を探す旅に出る。相棒は、生まれて間もないオオカミの子、ウルフだけだ。旅をしながら心を通わせあってゆくトラクとウルフを、一体何が待ち受けるのだろうか。2004年カーネギー賞候補、2005年ガーディアン賞候補他、数々の文学賞候補作に選ばれた。

◎酒井駒子さんの表紙というだけでも魅力的だが、内容も負けず劣らずおもしろい。主人公とウルフの絆に惹かれた。続編が楽しみ。(SUGO)
◎6000年前の生活の描写がすばらしくて、引き込まれた。続編でのトラクの成長がとても楽しみ。(蒼子)
◎叩くとカーンと響くようなストーリーと訳が魅力。(ハイタカ)
◎壮大な冒険ファンタジー。続編が楽しみ。(ちゃぴ)

『オオカミ族の少年』の情報をオンライン書店でみる

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◆6位以下の作品

6位「ジュディ・モード」シリーズ、『きらきら』(2作同点)
8位『マレクとマリア』、『クレイジー・レディー!』、『イルカの家』(3作同点)



第8回やまねこ賞 読み物部門   絵本部門   未訳部門   オールタイム部門   "Wolves"   "Snip Snap!: What's That?"   "Hinter verzauberten Fenstern"   賞速報   イベント速報   お菓子の旅   読者の広場   もくじ


★☆★☆【2005年 第8回やまねこ賞 絵本部門】☆★☆★

★大賞 『悲しい本』 マイケル・ローゼン文
       クェンティン・ブレイク絵 谷川俊太郎訳 あかね書房

 悲しみとはなんだろう? どこからともなくしのびより、深く暗くその人を包みこんでしまう悲しみ。作者のマイケル・ローゼンは、愛する者を失った悲しみを正面から見つめ、うわべだけの慰めを求めるのではなく、暗闇の中に一条の光を見出そうとする。2004年度ケイト・グリーナウェイ賞のショートリスト、および2004年度カーネギー賞のロングリストに選ばれた作品。
本誌2005年6月号「注目の本」をご参照ください)

◎涙が止まらなかった。(ハイタカ)
◎子どもにも大人にも、という意味で究極の「子どもの本」かも。(ワラビ)
◎読んでいて自分の中にいろんな感情がわきあがってきました。(shoko)
◎主人公が作者にそっくりなのもじーんときてしまいます。(NON)
◎これからも何度も読み返すことになるであろう本。(おとむとむ)

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

【受賞のことば】 翻訳家 谷川俊太郎さん

 敬愛する賢治の童話に登場するやまねこと縁むすびをして下さって、ありがとうございます。読者カードを見ると、実際に身内をなくされた方からの感想も多く、悲しみを受容するための一助として『悲しい本』が役立っていることが分かります。感傷にも偽善にも陥らず、愛する者を失った悲しみをリアルに描いたこの絵本が、多くの読者に支持されていることに、訳者としてまたひとりの人間として私は励まされています。

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◆2位 『生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯』
        ピーター・シス文・絵 原田勝訳 徳間書店

 19世紀に進化論を発表したチャールズ・ダーウィンの一生を、細かい絵と盛りだくさんの文章でたどった絵本。裕福な家庭で育った子ども時代、博物学に興味を持った学生時代、5年間にわたるビーグル号での航海、帰国後の研究と家族との生活が、詳しく描かれている。2004年ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門受賞作品。
本誌2005年9月号「注目の本」をご参照ください)

◎シスが好き、自然科学系の絵本が好き……ということで、まさにツボでした。(hanemi)
◎1冊の絵本によくぞここまで詰め込んだもの。(ちゃぴ)
◎いつまでも眺めていたい美しい本。(ぎねびあ)
◎細密画のような独特の雰囲気。(りり)

『生命の樹 チャールズ・ダーウィンの生涯』の情報をオンライン書店でみる

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◆3位 『カクレンボ・ジャクソン』
        デイヴィッド・ルーカス文・絵 なかがわちひろ訳 偕成社

 恥ずかしがり屋のカクレンボ・ジャクソンは、いつも目立たない服装をして、ひとりしずかに暮らしていた。女王様のパーティーに呼ばれたときも、考えに考えて、お城の部屋の中にとけこんでしまうような服を作って着ていったけれど、逆にとても目立ってしまって……。
本誌2005年9月号「注目の本」をご参照ください)

◎絵がカラフルで楽しい。(あんこ)
◎ほんわかとした絵に楽しいストーリー。何度読んでもおもしろい。(yoshiyu)
◎恥ずかしがり屋のジャクソンくんが、なんといってもかわいい!(SUGO)
◎きれいな色使いの絵と、ほのぼのとしたお話が大好きです。(ケンタ)

『カクレンボ・ジャクソン』の情報をオンライン書店でみる

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◆4位 『ピアノ調律師』
        M・B・ゴフスタイン文・絵 末盛千枝子訳 すえもりブックス

 ピアノ調律師のおじいさんは、孫娘にピアニストになってほしいと願っていた。しかし当の孫娘は、職人気質のおじいさんを尊敬し、おじいさんが調律するピアノの音を何よりも美しいと感じ、自分も世界一の調律師になりたいと思っていた。

◎小さいながらしっかり前を見ている孫と、心を配りながら見守る祖父の姿は爽やか。(つー)
◎職人が当たり前にしている仕事を静かに賞賛する姿勢もいいけれど、おじいさんの仕事がすばらしいということを理解している孫娘に感動しました。(NON)
◎映画になってもよさそう。(SUGO)

『ピアノ調律師』の情報をオンライン書店でみる

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◆5位 『せかいでいちばんつよい国』
        デビッド・マッキー文・絵 なかがわちひろ訳 光村教育図書

 世界で一番強い国の大統領は、あちこちの国に戦争をしかけていた。自分たちが世界中を征服すれば、みんなが幸せになれると信じていたからだ。とうとう、まだ征服していないのは小さな国ただひとつになった。その小さな国では、軍隊もなく、人々がのんびりと仲良く暮らしていた。

◎メッセージ性の強い作品で、好みは分かれると思いますが、色づかいが素敵です。(ぎねびあ)
◎小さい頃から世界や社会に目を向けることはとても大切だと思う。(つー)
◎メッセージはさりげない。でもかなり辛らつ。(ちゃぴ)

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◆6位以下の作品

6位『みんなぼうしをかぶってた』
7位『ミステリー――おいしい博物館盗難事件』『ちびうさがっこうへ!』(2作同点)
9位『赤い大地黄色い大河』『しゃっくりがいこつ』(2作同点)
 



第8回やまねこ賞 読み物部門   絵本部門   未訳部門   オールタイム部門   "Wolves"   "Snip Snap!: What's That?"   "Hinter verzauberten Fenstern"   賞速報   イベント速報   お菓子の旅   読者の広場   もくじ


★☆★☆【2005年 第8回やまねこ賞 未訳部門】☆★☆★

★大賞 "The Scarecrow and His Servant" by Philip Pullman (2004年 イギリス)
 

 雷に打たれて命を得たかかしが、少年を従者に雇って世界を股に冒険をくりひろげる。2004年カーネギー賞ショートリスト作品。2005年ネスレ子どもの本賞(旧スマーティーズ賞)ショートリストにもあげられている(受賞作の発表は現地時間の12月14日)。邦訳の予定あり。
本誌2005年6月号「注目の本」のレビューをご参照ください)

◎文句なしにおもしろい! プルマンの語りの真骨頂という感じ。(くるり)
◎とてもとてもおもしろかったです。わくわくするような冒険に、不思議な謎がからみあって最後まで一気に読める本です。(ぐりぐら)

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◆2位 "The Star of Kazan" by Eva Ibbotson (2004年 イギリス)

 愛情豊かに育った孤児のアニカの元に、母親を名乗る女性が現れた。ウィーンから北の地へと旅立ったアニカを待ち受けていたのは……? 2004年スマーティーズ賞銀賞、カーネギー賞ショートリスト、チルドレンズ・ブック賞ショートリスト作品。

◎みなしごの少女をめぐる物語。児童書の王道ともいえるような展開ですが、脇役たちがひとりひとり人間的で魅力あり、ミステリを解いていくおもしろさもあり、とても楽しめました。(Chicoco)
◎やや出来すぎの部分もあるが、物語としての完成度が高く、楽しめた。(あんこ)

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◆3位 "Heartbeat" by Sharon Creech (2004年 イギリス)

 走ることが大好きな少女アニーが、「ひとつのりんごを100日間描く」ことを通して、命について考え、大切なことを学んでいく。カーネギー賞ショートリスト作品。
本誌2005年6月号「注目の本」のレビューをご参照ください)

◎落ち込んで鬱々としていた時にこの本を手に取り、読み終わって心が洗われたような気がしました。(tommy)
◎短い本ですが奥が深くて、胸が熱くなるような本でした。割と読むのは早いのですが、ゆっくりかみ締めるように読みたいと思い、時間をかけて読みました。そんな本は久しぶりだったので。(ラナ)

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◆4位(2作同点) "The First Part Last" by Angela Johnson (2003年 アメリカ)

 16歳で父親になったボビーの、高校に通いながら子育てに奮闘する「今」と、ガールフレンドの妊娠がわかった「あの時」が交互に語られる。2004年プリンツ賞、コレッタ・スコット・キング賞作家賞を受賞。2004年やまねこ賞未訳部門の大賞作品でもある。
本誌2004年3月号書評編「特集」のレビューをご参照ください)

◎せつなすぎる展開に、涙がとまらなかった。(yoshiyu)
◎読みはじめは、表紙の赤ちゃんを抱いた男の子がとても不安そうに見えたけれど、読み終えて見返したとき、父親の顔に見えた。(ハイタカ)

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◆4位(2作同点) "Best Friends" by Jacqueline Wilson (2004年  イギリス)

 ジェンマとアリスは生まれた時からずっと一緒の大親友。でも、アリスが遠くに引っ越してしまい……。チルドレンズ・ブック賞(低学年向け部門)受賞作品。

◎家族の温かさがあれば、どんなことも乗り越えられるなあと思いました。(蒼子)
◎ウィルソンの作品は、かつて自分が子どもだったとき、大人のやることがとても理不尽に思えていたことを思い出させてくれます。だから大好きです。(ぐりぐら)

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◆6位以下の作品

6位(3作同点)
 "The Messenger" (US版タイトル "I am the Messenger") by Markus Zusak
 "Smile!" by Geraldine McCaughrean
 "Horace" by Chris D'Lacey



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★☆★☆【番外編 第8回やまねこ賞 オールタイム部門】☆★☆★

 出版年を問わず、過去1年間にやまねこ翻訳クラブ会員が読んだ児童書の中から、ベスト5を選出しました。

★1位 『モギ:ちいさな焼きもの師』
        リンダ・スー・パーク作 片岡しのぶ訳 あすなろ書房 2003

本誌2002年5月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください)

『モギ:ちいさな焼きもの師』  amazon.jpロゴ  bk1ロゴ

"A Single Shard"  amazon.comロゴ  amazon.ukロゴ  amazon.jpロゴ 

◆2位 『ミルクウィード 天使の羽根のように』
        ジェリー・スピネッリ作 千葉茂樹訳 理論社 2004

『ミルクウィード 天使の羽根のように』  amazon.jpロゴ  bk1ロゴ

"Milkweed"  amazon.comロゴ  amazon.ukロゴ  amazon.jpロゴ 

◆3位 『光の旅 かげの旅』
        アン・ジョナス作 内海まお訳 評論社 1984

『光の旅 かげの旅』  amazon.jpロゴ  bk1ロゴ

"Round Trip"  amazon.comロゴ  amazon.ukロゴ  amazon.jpロゴ 

◆4位 『ダストビン・ベイビー』
        ジャクリーン・ウィルソン作 小竹由美子訳 偕成社 2004

本誌2004年11月号「注目の本」のレビューをご参照ください)

『ダストビン・ベイビー』  amazon.jpロゴ  bk1ロゴ

"Dustbin Baby"  amazon.comロゴ  amazon.ukロゴ  amazon.jpロゴ 

◆5位 『トラベリング・パンツ』/『セカンドサマー』(「トラベリング・パンツ」シリーズ)
        アン・ブラッシェアーズ作 大嶌双恵訳 理論社 2002/2003

やまねこのおすすめ2003年9月のレビューをご参照ください)

『トラベリング・パンツ』  amazon.jpロゴ  bk1ロゴ

"The Sisterhood of the Traveling Pants"  amazon.comロゴ  amazon.ukロゴ  amazon.jpロゴ 

『セカンドサマー』  amazon.jpロゴ  bk1ロゴ

"The Second Summer of the Sisterhood"  amazon.comロゴ  amazon.ukロゴ  amazon.jpロゴ 

  1位の『モギ:ちいさな焼きもの師』は、12世紀の韓国を舞台に、焼き物師として修行する少年の物語。登場人物の生き方と、高麗青磁の清楚で気品のある質感とが、呼応しながら誠実に表現されている。「昔の韓国の様子を日本人読者の心の目に見せてくれた感動の名訳」(レイラ)とコメントがあるように、翻訳のすばらしさが昨年に引き続き高い評価を受けた。
 やまねこ賞では、対象期間最終月に出版された作品への投票数がどうしても少なくなるため、本賞を逃すことがある。その中で、「本当は去年の読み物部門に投票したかった」(hanemi)という声と共に選ばれたのが、2位の『ミルクウィード 天使の羽根のように』である。「悲しくて、でもあったかい」(shoko)と、困難な中にも光を感じさせる、ジェリー・スピネッリのファンは多いようだ。
 3位に選ばれた『光の旅 かげの旅』は、しかけ絵本。1984年出版と20年以上も前の作品なので不思議に思っていたら、「何度読んでも感心してしまいます。いつか読み聞かせに使ってみたい」(SUGO)とのコメント。読み聞かせの活動に熱心な会員が多い、やまねこならではのセレクションだ。
 4位の『ダストビン・ベイビー』は、「主人公エイプリルの心の旅に、ハラハラしたり胸が痛んだり」(ゆま)という言葉どおり、繊細さと力強さをあわせ持った作品。
 そして、2002年の第1作出版以来、会員の共感を集め、最新作が読み物部門の大賞を争った「トラベリング・パンツ」シリーズが5位に入った。「のめりこんで読んでしまいました」(ワラビ)と、会員から変わらず強い支持を得ている。
 今回投票された作品総数は55本。定番といわれる名作はもちろん健在だが、当クラブのメルマガや掲示板で取り上げられた作品も多く、今年のやまねこ総決算にふさわしいオールタイム部門投票結果となった。来年もまた、より多くの作品でやまねこが賑わうことを期待している。

(村上利佳/笹山裕子/植村わらび/大原慈省)

【参考】
▽やまねこ翻訳クラブおすすめの本 レビュー集
http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/osusume/index.htm

▽やまねこ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/yn/index.htm

※編集部注:本年よりスマーティーズ賞が Nestle Children's Book Prize (Nestle の e の上にアクサン・テギュ)と名称変更されたのに伴い、本誌では「ネスレ子どもの本賞」と表記しています。



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●注目の本(未訳絵本)●

―― ウサギは読書好き、オオカミは何が好き? ――

『ウサギとオオカミ』(仮題)
エミリィ・グラヴェット文/絵
"Wolves" by Emily Gravett
Macmilian Children's Books, 2005 ISBN 1405050829
40pp.
★ネスレ子どもの本賞5歳以下ショートリスト作品

 まっしろいマットな表紙にはタイトル文字の "WOLVES" が太字ゴシックで書かれ、指でさわるとつるつるした肌触りのウサギがその文字をじっと見つめている。内容をいっさい確認せず表紙を見ただけで衝動買いした絵本だ。表紙のインパクトは期待にこたえてくれるだろうか。
 絵本を開く。見返しにはこんな説明がある。オオカミの生態を知るにはこの本が最適であり、どこに棲み、歯が何本あり、そして好物は何かがよくわかる、と。なるほどと読み始めて、その説明があまりにも上手いまとめ方だと感心した。
 図書館からの新刊案内に誘われて、"WOLVES" の本を借りたウサギさん。夢中になってオオカミの生態を読んでいると……。
 大胆にざっくり描かれたオオカミとウサギ。そこに小道具にあたる赤い本が効果的に配置され、エンディングへのもりあがりを期待させる。またページごとに、デッサン風であったり、コラージュを取り入れたり、いずれもダイナミックな構図になっている。さらに意表をつくのがラストだ。ここには実際に手にして、はじめてわかる小さな仕掛けがほどこされ、思わず感嘆のため息がでた。その仕掛けにより、読者と絵本の距離がぐんと縮まり、いままで読んできたオオカミの生態が現実味を帯びる。
 わが家の4歳、6歳、9歳の子どもたちは、やはりラストの仕掛けに「えっ!」とびっくりしていた。そしてこのページが一番好きで、最後だけもういっかい見せてと何度も見てさわるのだ。
 未読の方に楽しみを残すため、詳しく説明できないのがこれほどつらい絵本もない。「これすごいね」「このページのあれ見つけた」の“あれこれ”に具体的な言葉をいれて、一緒に楽しめる人を増やしたい。

(林さかな)

 

【文・絵】Emily Gravett(エミリー・グラヴェット)

1972年生まれ、英国ブライトン在住。17歳で学校を中退したあと、10年間ほど放浪生活を送る。その後、ブライトン大学で美術を専攻し、絵を描く才能に目覚める。2004年に美術を学ぶ生徒を対象にしたマクミラン賞を受賞し、刊行されたのが本書。現在は配管工のパートナーと読書好きの娘、ゴミ箱に捨てた紙きれが好きな犬と暮らしている。2006年には、絵本、"Orange Pear Apple Bear" と "Meerkat Mail" の2冊が刊行予定。

【参考】
▼ブライトン大学ニュースページ
http://www.brighton.ac.uk/news/2005/050901illustrator.php?PageId=810

▽ネスレ子どもの本賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/smarties/index.htm
 

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●注目の本(未訳絵本)●

―― 子どもたちの恐怖撃退ストーリー ――

『ガチン バチン! それなあに?』(仮題)
 マラ・バーグマン文/ニック・マランド絵
"Snip Snap!: What's That?" by Mara Bergman, illustrations by Nick Maland
Greenwillow, 2005 ISBN 0060777540 (US)
32pp.
"Snip Snap!" Hodder Children's Books, 2005 ISBN 0340882158 (UK)
(このレビューは、US 版を参照して書かれています)

  「ガチン、バチン!」――何の音だろう? 中表紙に、ふたが開けっぱなしのマンホール。ページをめくれば、街の通りには点々と足跡が続く。得体の知れない何かを思い描きながら、読者の目はアパートメントのエントランスに向けられる。表紙下にのぞく顔もヒントになり、ここで正体はワニと分かってしまうが、上階に住む何も知らない3人の子どもたちにとって噛みつかれるような音は恐怖以外の何物でもない。ワニの目指すところは、どうやら彼らの部屋。揺れる影が、ゆっくりと近づいてくる。おびえて抱き合う3人は、どうやってワニから逃れるのだろう。
 実際、ワニが自分の家に向かっていると想像したら……。きっと、誰だって不安に襲われてしまう。読者はたちまち3人の子どもたちに同情するが、同時にスリルと遊び心のつまった展開に引き込まれていく。まずは、冒頭の謎解き。次に、擬音語による聴覚への刺激、サイズや配列を変えた活字の工夫。「こわいよね?」と計6回、読者に問いかける場面は対話ゲームとなり、ワニに対峙する想像をかきたてる。
 怖いものを対象にしながらもユーモアいっぱいの趣向は、もちろんイラストにも表れる。遠近を巧みに駆使した構図の大胆さはエンターテインメント性たっぷりで、ワニの巨体を実感させる迫力が横長ページに思い切りよく表現されている。見開き7割ほどがワニの横顔になるページや、すべてが正面顔になるページなど、一面を占拠するユニークさから誰にとっても忘れられないシーンになるはずだ。ワニの姿を追うだけでも、3人の鼓動が伝わってくる。
 ワニは、子どもが抱く恐れや不安の象徴だろう。最後に示される恐怖心の除去方法は意外にもあっさりしているが、人間の抱く恐れや不安は、気持ちの持ち方しだいで拭い去れると提言する作者のメッセージにも思えた。心理的な課題をどのように克服するのか、見届けた読後はさわやかな明るさに包まれる。

( ブラウンあすか)

 

【文】マラ・バーグマン(Mara Bergman)

米国ニューヨークで育ち、現在は英国ケント在住。出版社 Walker Books で児童書の編集に携わる。邦訳に『クマ クマ、クマがいっぱい!』(ヘレン・クレイグ絵/山口文生訳/評論社)がある。

【絵】ニック・マランド(Nick Maland)

邦訳に『クジラのウォルドーとココナツ島の魔女』(アラン・テンパリー作/子安亜弥訳/ポプラ社)がある。"You've Got Dragons"(by Kathryn Cave)のイラストで2003年、英国の書籍・雑誌を通じて視覚芸術向上に貢献した作品に贈られるV&Aイラストレーション賞を受賞した。

【参考】
▼マラ・バーグマン紹介サイト(Walker Books 内)
http://www.walkerbooks.co.uk/Mara-Bergman

▼2003年V&Aイラストレーション賞受賞作発表サイト
http://www.vam.ac.uk/activ_events/events/illustration_awards/past_winners/2003/

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●注目の本(未訳読み物)●

―― アドベントカレンダーに秘められた物語 ――

『魔法の窓の向こう側』(仮題)
 コルネーリア・フンケ作
"Hinter verzauberten Fenstern" by Cornelia Funke
Fischer Taschenbuch Verlag, 2005 ISBN 3596800641(PB、初版1995年)
181pp.

 もうすぐ12月。9歳のユリアは、ママからもらったアドベントカレンダーを見てがっかりする。弟のは、チョコレート入りのとびきり素敵なカレンダーなのに、自分のは、平凡なものだったからだ。たくさんの窓がある大きな家の絵で、ひとつひとつの窓に24までの数字が書いてある、昔ながらのカレンダーだ。
 しかし、このカレンダーには不思議な秘密があった。ユリアが窓を開けると、カレンダーの向こうにはかすかに動く人影が見えたのだ。ドキッとしたユリアが、それを確かめるために家の中をのぞき込むと、なんと一瞬のうちにその中に吸い込まれてしまった! 中にはヤコブスと名乗る男の人が住んでいて、訪ねてくれる子どもを長い間待っていたという。その日以来、ユリアの頭の中はカレンダーのことでいっぱいになり、毎晩ひとつずつ窓をそっと開けて、ヤコブスを訪問するようになる。窓の向こうには見知らぬ不思議な世界が広がっていた――。ユリアは、おとぎ話に出てくるようなカレンダーの住人たちと知り合い、毎晩夢のような時を過ごした後、「また明日」というヤコブスの言葉で、自分の部屋にそっと戻ってゆく……。
 主人公にとって、カレンダーの中はだれにもじゃまされない自分だけの夢の世界だ。一方で、きょうだいげんかや両親とのいざこざなど、子どもが日常生活で直面する場面も描かれている。弟にカレンダーの秘密がばれたとき、くやしい思いをするユリア。だが気を取り直したユリアが、カレンダーの世界に弟を連れてゆこうと決め、2人そろって冒険に旅立つ場面は、ほほえましい光景だ。実世界と空想のような異世界が交差するこの物語は、フンケが書くファンタジーの原点ともいえるだろう。
 この本は1995年に出版されて以来、ドイツ語圏では、毎年12月が近づくと必ず書店のクリスマスコーナーに並ぶロングセラーで、子どもたちに根強い人気がある。夢いっぱいであたたかいお話は、クリスマスシーズンにぴったりだ。アドベントカレンダーの窓をひとつずつ開けてゆくように、1日1章ずつ、ゆっくりと読んでみてはいかがだろう。きっと、カレンダーに秘められた不思議な世界を、どきどきわくわくしながら、旅することができるに違いない。

( 大隈容子)

 

【作】Cornelia Funke(コルネーリア・フンケ)

1958年、ドイツ、ウェストファーレン生まれ。ドイツを代表する児童文学作家のひとり。"Herr der Diebe"(『どろぼうの神さま』細井直子訳)や "Tintenherz"(『魔法の声』浅見昇吾訳/どちらもWAVE出版)で、ドイツ児童文学賞にノミネートされたほか、現在までに多数の文学賞を受賞している。

【参考】
▼コルネーリア・フンケ公式ウェブサイト
http://www.cornelia-funke.de

▽ドイツ児童文学賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/de/dj/index.htm
 

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●賞速報●

★2005年ウィットブレッド賞ショートリスト発表(受賞作の発表は2006年1月4日)
★2005年カナダ総督文学賞(児童書部門)発表
★2005年全米図書賞(児童書部門)発表

海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」をご覧ください。



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●イベント速報●

★展示会情報

板橋区立美術館「トロースドルフ絵本美術館展」
高崎シティギャラリー「第12回絵本原画展 私たちが選んだ評論社の本」他
 

★講演会情報

朝日カルチャーセンター 新宿教室「金原瑞人氏講演会」
教文館 子どもの本の店 ナルニア国「中村妙子氏講演会」他
 
 
 詳細やその他の展示会・セミナー・講演会情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、空席状況については各自ご確認願います。

(笹山裕子/井原美穂)



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●お菓子の旅●第34回 ほんのりスパイシーな味 
〜ジンジャーブレッドクッキー〜

"Run, run, as fast as you can,
 You can't catch me,
 I'm the gingerbread man!"
Retelling by Audrey Daly
             "The Gingerbread Man" Ladybird Publisher(1993)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 "The Gingerbread Man" は英語圏の子どもたちにとって、どこかで一度は聞いたことのある親しみ深いお話。オーブンを飛び出したジンジャーブレッドマンは、きっと甘くておいしそうな香りを漂わせているのでしょう。すばしっこく走って逃げる姿は、ジンジャーブレッドボーイという名前のほうがぴったりする感じです。
 ジンジャー(しょうが)は11世紀から13世紀に、十字軍によって東方からヨーロッパに持ち帰られました。当初は薬用として重宝されましたが、後にジンジャーには保存効果があるという理由から、ジンジャーブレッド(ジンジャー入りパン)が作られました。民族の移動と共にジンジャーブレッドはヨーロッッパ各地に根付き、年月を経てケーキ風のものやクッキータイプが生まれていったようです。欧米では、クリスマス前にジンジャーブレッドハウスやクッキーを手作りする家庭も多く見られます。
 今回はさくさくとしたクッキータイプのレシピをご紹介。数種類の香辛料を使ってほんのりスパイシーに焼き上げます。外に出るのが少しおっくうな寒い日、クリスマスを待ちわびるお子さんと一緒に、手作りクッキーを楽しむのはいかがでしょうか。

*-* ジンジャーブレッドクッキーの作り方 *-*

画像はこちら(やまねこ翻訳クラブ喫茶室)

材料:(8cmの人形型で約50〜60枚分)

  • 無塩バター  225g
  • ブラウンシュガー  150g
  • 卵  大2個
  • 小麦粉  750g
  • メープルシロップ(またはモラセス)  250cc
  • ベーキングパウダー  小さじ1/2
  • 重曹  小さじ1/2
  • ジンジャーパウダー  小さじ4
  • シナモンパウダー 小さじ4
  • クローブパウダー  小さじ1
  • 塩  小さじ1/2
  • アイシングまたは市販のチョコペン(飾り用)  適宜
  1. 大きいボウルにバターとブラウンシュガーを入れて、ふわふわになるまでよく混ぜる。さらに溶き卵、メープルシロップの順に少しずつ加えながら混ぜる。
  2. 別のボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、スパイス類、塩を入れてふるい、1のボウルに加えてひとつにまとめる。
  3. 2の生地を扱いやすいよう3分の1ずつラップに包み、冷蔵庫で数時間冷やす。
  4. 冷蔵庫から出した生地をめん棒で約5ミリにのばし、好みの型でくり抜く。
  5. クッキーシートを敷いた鉄板に並べ、160度に予熱しておいたオーブンで約15分焼く。取り出してそのまま1分ほど置いたのち、ラックに移して冷ます。
  6. 完全に冷めたらクッキーにアイシングなどで好みの色や模様をつける。
     

★参考文献・ウエブサイト
"Food in History" by Reay Tannahill, Crown Publisher
"A gingerbread tradition" http://www.journalofantiques.com/hearthdec.htm
"History of Gingerbread" http://frankysattic.home.comcast.net/history.html

「やまねこ翻訳クラブお菓子掲示板」

(鎌田裕子)

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●編集後記●

ここではお伝えしきれなかった、熱い感想もぜひ投票所でご覧ください。来年もすてきな本に、たくさん出会えますように。(た)

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