メニュー>「月刊児童文学翻訳」>バックナンバー>2013年9月号 オンライン書店 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013年9月号 =====☆ ☆===== =====★ 月 刊 児 童 文 学 翻 訳 ★===== =====☆  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ☆===== No.151 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌 http://www.yamaneko.org 編集部:mgzn@yamaneko.org 2013年9月15日発行 配信数 2380 無料 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2013年9月号(「障害」特集)もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎はじめに:障害特集を組むにあたって ◎特集1:レビュー集 『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』 フランシスコ・X・ストーク作/千葉茂樹訳 『車いすで世界一周 リック・ハンセンのお話』 エインズリー・マンソン文/たしろちさと絵/杉本詠美訳 『算数の天才なのに計算ができない男の子のはなし 算数障害を知ってますか?』 バーバラ・エシャム文/マイク&カール・ゴードン絵/品川裕香訳 ◎特集2:視覚障害がある子どものためのさわる絵本 ◎特集3:訳者からのメッセージ ◎賞速報 ◎イベント速報 ◎特集4:障害を扱った児童書の資料と賞の紹介 IBBY障害児図書資料センター推薦図書 シュナイダー・ファミリーブック賞(アメリカ) ◎特集5:ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘うドイツ語翻訳家 ◎歴代編集人からのメッセージ 第2弾 ◎読者の広場 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●はじめに●障害特集を組むにあたって ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本誌ではこれまでに、『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(マーク・ハッドン作/ 小尾芙佐訳/早川書房)、"Rules"(邦訳『ルール!』シンシア・ロード作/おびか ゆうこ訳/主婦の友社)、"Gadget Girl: The Art of Being Invisible"(スザンヌ ・カマタ作/未訳)など、障害を持つ子どもが登場する作品を折にふれて紹介してき た。これらの作品を通して、彼らやその家族に近づいたり、感じ方や考え方を知った りしたことはかけがえのない経験であった。また、本や言葉が持つ、読み手の心を揺 り動かす力を再認識する機会にもなった。障害を持つ子どもたちも、健常児と呼ばれ る子どもたちも、また私たち大人も、皆同じように、まわりの人々との関わりを求め、 その中で喜びや悲しみを共有しながら成長していく存在なのである。 そしてここ何年かの間に、こういったテーマの作品がやまねこ翻訳クラブ会員の翻 訳で世に送り出されてきているのは、われわれにとって誇らしいことである。 そこで今月号では、障害の特集を組むことにした。最近出版された作品のレビュー を皮切りに、視覚障害を持つ子どもも楽しめる「さわる絵本」の紹介、やまねこ会員 が翻訳に取り組んだ際の思いなど、多角的に迫ってみたい。また、このテーマの作品 を探す一助となるように、「IBBY障害児図書資料センター推薦図書」と、アメリ カの「シュナイダー・ファミリーブック賞」についても取りあげる。そして最後に、 ALSという難病のために身体の自由がきかず目だけで思いを伝えている、あるやま ねこ会員と、彼女が目を使って書いた本も紹介したいと思う。 なお、この特集を機に「障害を扱った翻訳作品リスト」を当クラブ資料室内にて新 規公開した。ぜひ参考にしていただきたい。 ▽障害を扱った翻訳作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/gen/theme/syogai/index.htm |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集1●レビュー集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』 フランシスコ・X・ストーク作/千葉茂樹訳 岩波書店 定価1,995円(税込) 2013.03 388ページ ISBN 978-4001164039 "Marcelo in the Real World" by Francisco X. Stork Scholastic, 2009 ★2010年シュナイダー・ファミリーブック賞ティーン部門受賞作品 Amazonで詳細を見る |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集2●両手を開いて絵本を読む──視覚障害がある子どものためのさわる絵本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 視覚障害というと、視力が全くない状況を思い浮かべる人が多いかもしれないが、 ぼやけて見える、まぶしくて見えにくい、一部の視野が欠けている、色の区別がつき にくい……など、状況はさまざまだ。 視覚障害がある子どものためのさわる絵本は、多様な視覚障害をもつ子どもたちに 絵本の楽しさを伝えることを目的として作られている。まだ点字を習っていない子や、 点字を習い始めたばかりの子が、手で読み取ることに慣れるための教育ツールとして も使われる。ボランティアが数か月かけて手づくりした布の絵本から、印刷・製本さ れ、出版物として市場に出まわっているものまで、バラエティーに富んでいる。 視覚障害のある子どもたちが絵本を読むとき、両手を開いてページ全体にふれ、10 本の指を使って読んでいく。その指先は、見える人の想像をはるかに超えて繊細だ。 そんな繊細な指先で楽しむ、ヨーロッパ発のさわる絵本を1冊紹介したい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ "Soffio di vento" 『風が吹いて』(仮題) by Elisa Lodolo エリーザ・ロドロ文・絵 Fed. Nazionale delle Istituzioni Pro Ciechi / Les Doigts Qui Revent, 2009, 18pp. ISBN 978-2916170995 ★2011年IBBY障害児図書資料センター推薦図書 地球が深呼吸して風が生まれる。風は草原を駆け抜け、雲の間を通り、家々のまわ りでほえ、最後は女の子の耳に入りこんで、自分の冒険を話して聞かせる。 風を表しているのは3本の毛糸。毛糸にさわり、風の動きを追いながら読み進める ことができる。家々はでこぼこした段ボール、雲や木、女の子には、見た目も触感も 異なる、いろいろな種類の布が張られている。左ページ上方に点字、右ページ上方に 文字が並び、目の見える子も見えない子もそれぞれに楽しめる絵本だ。 本書は、Federazione Nazionale delle Istituzioni Pro Ciechi(イタリア視覚障 害者団体連合)と、さわる絵本専門のフランスの出版社 Les Doigts Qui Revent に より共同製作された。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ さわる絵本への取り組みは日本でも進んでいる。2002年に「点字つき絵本の出版と 普及を考える会」が設立された。メンバーは出版社・書店・印刷会社の関係者や、作 家、画家など。めざすは出版物としての点字つき絵本の出版・普及だ。 一般的な書籍の製本方法は、強い圧力がかかって点字部分を傷つけてしまうため、 点字つき絵本には使用できない。リング製本される場合も多いが、コストがかかり、 価格が高くなってしまうのが難点とされる。会の設立10周年を記念して出版された 『ノンタンじどうしゃぶっぶー』(キヨノサチコ文・絵/偕成社)と『こぐまちゃん とどうぶつえん』(森比左志、わだよしおみ、若山憲作/こぐま社)のバリアフリー 絵本版、および『さわるめいろ』(村山純子作/小学館)は、いずれも大きな厚紙1 枚を折りたたむ、蛇腹製本という方法で製本されている。コストを抑えられたおかげ で、比較的求めやすい価格になったのがうれしい。 子どもたちに人気のロングセラー絵本『ノンタン〜』と『こぐまちゃん〜』を、目 の見えない子どもたちにも読ませたい。そんな気持ちから生まれたバリアフリー版は、 既存の絵本にただ点字を併記したものではない。透明な樹脂インクを使用して絵が盛 り上がるよう加工されており、絵も手でさわって読むことができるのだ。視覚障害を もつ子どもたちの意見を企画段階で取り入れ、元の絵そのままではわかりにくくなる 部分については、人物と物を離して配置する、形を変えるなどの工夫がされている。 特別支援学校に通う子どもたちが学校の図書室で借りて、目の見える弟や妹に家で読 みきかせてやることも多いそうだ。 【参考】 ▼Federazione Nazionale delle Istituzioni Pro Ciechi 公式ウェブサイト (イタリア語) http://www.prociechi.it/ ▼Les Doigts Qui Revent 公式ウェブサイト http://ldqr.org ▼"Soffio di vento"(フランス語版書名 "Petit souffle de vent")紹介ページ (上記ウェブサイト内) http://ldqr.org/livresVirtuels/petitSouffle/UkPetitSouffle.php ▼エリーザ・ロドロ公式ウェブサイト http://www.elisalodolo.it ▼「点字つき絵本の出版と普及を考える会」公式ブログ http://tenjitsuki.exblog.jp/ 【特殊文字】 「Revent」:最初の「e」の上にアクサン・シルコンフレクス(^)がつく (赤塚きょう子) |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集3●訳者からのメッセージ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ やまねこ翻訳クラブ会員の翻訳で、障害をテーマとした作品が多数出版されている。 どのような思いで作品と向き合ったのか、また翻訳する際にはどんなことに苦労した のだろうか。7人の訳者からのメッセージをお読みいただきたい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆杉本詠美 『車いすで世界一周 リック・ハンセンのお話』 エインズリー・マンソン文/たしろちさと絵/汐文社/2013 ※2011年IBBY障害児図書資料センター推薦図書 (本誌今月号、特集1のレビューを参照のこと) Amazonで詳細を見る |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★2013年ミソピーイク賞児童書部門発表 ★2013年LIANZA児童図書賞発表 ★2013年オーストラリア児童図書賞発表 ★2013年ガーディアン賞ショートリスト発表(受賞作品の発表は10月の予定) 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を ご覧ください。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●イベント速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★展示会情報 ハックルベリーブックス「ニルスが出会った物語 原画展」 伊丹市立美術館「THE COLLECTION 2013」 など ★講演会・シンポジウム情報 子どもの城「世界と日本の子どもの本から2」 大阪・名古屋・東京「中川李枝子講演会」 など ★コンクール情報 「第20回いたばし国際絵本翻訳大賞」 など 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、 空席状況については各自ご確認願います。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★★やまねこ翻訳クラブ協力企画のお知らせ★★ 「読書探偵作文コンクール 2013」 主催 読書探偵作文コンクール事務局 協力 翻訳ミステリー大賞シンジケート、やまねこ翻訳クラブ やまねこ翻訳クラブが協力しているこのコンクールの応募締め切りは9月30日です。 詳しくは、読書探偵作文コンクールのウェブサイトをご参照ください。 また、ツイッターでも随時情報を提供していますので、どうぞご利用ください。 読書探偵作文コンクール公式ウェブサイト http://dokushotantei.seesaa.net/ 読書探偵作文コンクール公式ツイッター https://twitter.com/Dokusho_Tantei (冬木恵子/笹山裕子) |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集4●障害を扱った児童書の資料と賞の紹介 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★IBBY障害児図書資料センター推薦図書 IBBY Outstanding Books for Young People with Disabilities IBBY障害児図書資料センター推薦図書は、障害のある青少年のための図書カタ ログとして、IBBY(国際児童図書評議会:International Board on Books for Young People)から隔年で発行されている。このプロジェクトは、読書への特別なニ ーズの有無に関わらず、全ての子どもたちに読書を楽しむ機会や環境が与えられるこ とを目指して始まった。掲載作品は、IBBY各国支部、出版社、及び支援者により 推薦された中から選ばれ、ボローニャ国際児童図書展で展示された後、日本を含む世 界各地で巡回展示されている。 プロジェクトの中心となるIBBY障害児図書資料センターは、1985年、ノルウェ ーのオスロ大学特殊教育研究所内に、同研究所の講師で図書館司書のニーナ・A・ラ イダーソンにより開設された。障害児のために特別にデザインされた図書の調査研究、 製作、貸出の仲介、及び利用の促進を目的とし、4,000冊以上の蔵書を保有している。 さらに、カタログの原点は、オスロ大学文学部教授で、自らが障害児の母親であった 作家トーディス・ウーリアセーターの下で進められた、ノルウェー特殊教育研究所と IBBYの共同研究にさかのぼる。その成果は『本はともだち 障害をもつ子どもと 本の出会いのために』(藤田雅子、乾侑美子訳/偕成社)や、小冊子 "Books for Language-retarded Children"(仮題「言語障害児のための本」)として発表され、 最初のカタログ "Books and Disabled Children" が、1981年に製作された。2002年 に、センターはオスロ郊外のビーラム市にあるハウグ・スクール資料センター内へ移 り、所蔵する推薦図書全体から選んだ2002年版のカタログが作られている。その後、 2005年版からは、過去2年間に発行された作品が対象となった。長くノルウェーで活 動を続けてきたIBBY障害児図書資料センターは、今年カナダに移転し、トロント 公立図書館内で冬から運営を再開するとのことである。 IBBY障害児図書資料センター推薦図書は、一般に流通している図書を読むこと や、自分に適した本を選ぶことが困難な子どもたちの求める要素や機能を持ち、文学 としても、芸術としても、質の高い作品を製作、選択するための、ひとつのガイドラ インを提示してきた。障害の有る無しに関わらず、子どもたちは、一人一人が異なる ニーズやスキルを持っている。そのことを理解し、そのために活用されることを願い、 日本でもJBBY(日本国際児童図書評議会)が邦訳版カタログを製作、販売してい る。2011年版からは、やまねこ翻訳クラブの有志も協力している。 【参考】 ▼IBBY公式ウェブサイト http://www.ibby.org/ ▼JBBY公式ウェブサイト http://www.jbby.org/ ▼カタログのアーカイブ(Austrian Literature Online 内) http://www.literature.at/collection.alo?objid=14771&from=1&to=50&orderby =date&sortorder=a (大原慈省) --------------------------------------------------------------------------- ★シュナイダー・ファミリーブック賞 The Schneider Family Book Award シュナイダー・ファミリーブック賞は、ALA(米国図書館協会:American Library Association)が主催する賞のひとつで、2004年にキャサリン・シュナイダ ー博士の寄付により創設された。毎年1月末にニューベリー賞などと同時に発表され る。障害を持つ子ども、若者、その家族や友達を描いた作品が対象で、ティーン向け (13〜18歳)、中学生向け(11〜13歳)、子ども向け(0〜10歳)の3部門から1冊 ずつ選ばれる。2013年の『さかさまになっちゃうの』(クレア・アレクサンダー文・ 絵/福本友美子訳/BL出版)、2010年の『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』 (本誌今月号、特集1のレビューを参照のこと)など、受賞作品の中から多数の邦訳 が出版されている。 キャサリン・シュナイダーは生まれつき盲目であったが、ハンディを乗り越え、ミ シガン州立大学を卒業し、さらにパデュー大学博士課程を修了した。その後は、大学 で教鞭をとり、また学内のカウンセリングサービスの管理・運営の仕事もこなすなど、 臨床心理士として30年のキャリアを築いてきた。退職後に、自らの経験をもとにした "To the Left of Inspiration: Adventures in Living with Disabilities"、"Your Treasure Hunt: Disabilities and Finding Your Gold"(いずれも未訳)の著作を発 表している。 【参考】 ▼シュナイダー・ファミリーブック賞公式ページ(ALA内) http://www.ala.org/news/mediapresscenter/presskits/youthmediaawards/schneider familybookaward ▼キャサリン・シュナイダー紹介ページ(University of Wisconsin-Eau Claire 内) http://www.uwec.edu/newsreleases/10/feb/0225KSchneiderBook.htm ▽シュナイダー・ファミリーブック賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/schneider/index.htm (植村わらび) |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集5●ALSと闘うドイツ語翻訳家 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『わたしは目で話します 文字盤で伝える難病ALSのこと そして言葉の力』 たかおまゆみ著 偕成社 定価1,260 円(税込) 2013.02 231ページ ISBN 978-4038082504 Amazonで詳細を見る |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●歴代編集人からのメッセージ 第2弾●創刊15年、150号発行の節目を迎えて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7月号に引き続き、創刊15年を記念して歴代編集人からのメッセージをお届けする。 10月号掲載予定の、第3弾最終回もお楽しみに。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ▼赤塚きょう子 2003年10月号(書評編)〜2005年7月号担当 「書評編」の編集長を引き継いだ1年後に「情報編」と「書評編」を統合し、以後は 毎月交替で編集長・副編集長を務めました。ニューベリー賞、カーネギー賞といった メジャーな賞の情報に目を光らせ、邦訳児童書の新刊はできる限りチェック……。そ のマメさは、今の自分からはとても想像できません。編集作業を通して経験したこと は非常に大きく、その後の仕事に生かされていることを実感しています。祝150号! + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ▼竹内みどり 2004年10月号〜2006年9月号担当 リストを作ったり、レビューを書いたり、「お菓子の旅」などのコーナーを担当し たりする中で、最後に編集長としてたくさんのことを学ばせていただきました。編集 長としての初仕事は、「情報編」と「書評編」を統合することでした。さまざまな困 難を乗り越えての150号、本当におめでとうございます! これまで「月刊児童文学 翻訳」に関わり支えてくださったすべてのみなさまに、感謝と敬意を捧げます。 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + ▼横山和江 2005年9月号〜2007年7月号担当 150号、おめでとうございます! 毎月発行間際になるとお祭り騒ぎ(?)のよう に盛り上がったのが懐かしいです(もちろん現在も続いていますが)。わたしが編集 人だった期間は、メインの担当は3か月に一度という3人体制で、編集メンバーをは じめ編集人の2人にとても助けてもらいました。記憶を掘り起こしてみると、担当し ていた時期は、持ち込みではじめて訳書を出してから3冊目の編集・校正作業をして いたときと重なるようです。現在12冊目の作品にとりかかっていますが、本誌で学ん だことが確実に役立っていると、深く感謝しています。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●読者の広場● 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ ください。 ※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。 ※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。 ※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。 ※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編 集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ● 本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/info/order.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・☆・〜 次 号 予 告 〜・☆・ 詳細は10日頃、出版翻訳ネットワーク内「やまねこ翻訳クラブ情報」のページに掲 載します。どうぞお楽しみに! http://litrans.g.hatena.ne.jp/yamaneko1/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽▲▽▲▽ 海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります ▽▲▽▲▽ やまねこ翻訳クラブ(yagisan@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のライフスタイルブランド ☆☆ 独創的なデザインで世界100ヶ国以上で愛用されているフォッシルはアメリカを代 表するライフスタイルブランドです。1984年、時計メーカーとして始まったフォッシ ルは時計をファッションアクセサリーの一つと考え、カジュアルな「TREND」ライン からフォーマルなシーンにも使える「CERAMIC」など、年間300種類以上のモデルを発 売し続けています。またフォッシル直営店では、時計以外にもレザーバッグ、革小物、 ファッションサングラスなどのラインも展開しています。 TEL 03-5992-4611 http://www.fossil.co.jp/ (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆ 出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです ☆★ http://www.litrans.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 隔月15日発行☆★ http://www.litrans21.net/whodunit/mag/ 未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や 編集者の方々へのインタビューもあります! 〈フーダニット翻訳倶楽部〉 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *=*=*=*=*=*= やまねこ翻訳クラブ発行メールマガジン&ウェブジン =*=*=*=*=*=* ★やまねこアクチベーター(毎月20日発行/無料) やまねこ翻訳クラブのHOTな話題をご提供します! http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記●随分前から企画の候補にあがっていた特集でしたが、機が熟して、今月 号で成立させることができました。感無量です。編集作業を進めながら編集部内のメ ンバーの間でいろいろな話ができたのも、大きな収穫でした。便宜上、一般的な「障 害」という表記を用いましたが、決して「障」でも「害」でもなく、それぞれが互い の垣根を知り、必要なものを補いあえる社会になることを願っています。(う) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発 行 やまねこ翻訳クラブ 編集人 植村わらび/蒲池由佳/大作道子(やまねこ翻訳クラブ スタッフ) 企 画 赤塚きょう子 牛原眞弓 大原慈省 尾被ほっぽ 加賀田睦美 かまだゆうこ 小島明子 相良倫子 笹山裕子 杉本詠美 竹内みどり 田中亜希子 枇谷玲子 冬木恵子 古市真由美 美馬しょうこ 三好美香 村上利佳 森井理沙 横山和江 協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内 うさぎ おとむとむ くらら ながさわくにお BUN ゆま html版担当 ぐりぐら ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・このメールマガジンは、「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ )を利用して配信 しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。 ・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/ でご覧いただけます。 ・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 ・無断転載を禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
メニュー>「月刊児童文学翻訳」>バックナンバー>2013年9月号 オンライン書店 Copyright (c) 2013 yamaneko honyaku club. All rights reserved. | ![]() |