メニュー「月刊児童文学翻訳」バックナンバー>2023年04月号


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2023年4月号
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  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
   =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====
                                No.219
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児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2023年4月15日発行 配信数 2560 無料
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●2023年4月号もくじ●
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◎やまねこカフェ:第14回 国内レポート ひとり出版社 green seed books の挑戦
◎やまねこカフェ連動レビュー:『だれのせい?』
       ダビデ・カリ文/レジーナ・ルック-トゥーンペレ絵/ヤマザキマリ訳
◎読者プレゼント:★絵本&翻訳者サイン入りカードを1名様に!★
◎賞情報:2023年カーネギー賞作家賞および画家賞ショートリスト発表
◎賞速報
◎イベント速報

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●やまねこカフェ●第14回 国内レポート ひとり出版社 green seed books の挑戦
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 2023年2月、ユニークな翻訳絵本が出版された。イラストを手がけたのはエストニ
アの著名な画家、原文を書いたのはイタリアで人気の作家、そして翻訳は、多彩な活
躍でファンの多いヤマザキマリ氏が担当している。この絵本『だれのせい?』は、産
声を上げて間もない出版社 green seed books の初めての刊行物だ。今回は、同社を
ひとりで切り盛りする戸塚貴子さんに、出版社設立の経緯や、2023年3月にボローニ
ャ・ブックフェアを訪れたご感想など、貴重なお話をうかがった。お忙しいなか、快
く取材に応じてくださった戸塚さんに心から感謝いたします。

【戸塚貴子(とつか たかこ)さん】
 出版社勤務を経て、フリーの編集者に。ノンフィクションの書籍、実用書、絵本等
の企画・編集に携わる。2022年7月、出版社 green seed books を設立。
 green seed books ウェブサイト https://greenseedbooks.jp/

■絵との出合いがすべての始まり
――『だれのせい?』(ダビデ・カリ文/レジーナ・ルック-トゥーンペレ絵/ヤマ
ザキマリ訳)のご出版おめでとうございます。この絵本を日本で出版なさるまでの道
のりをお聞かせください。

【戸塚貴子さん】(以下【戸】)ありがとうございます。いま思えば、レジーナの絵
との出合いが、すべての始まりでした。

――運命の出合いはいつ、どちらで?

【戸】4年半ほど前の2018年に、ガレリアナナ主催の北欧アート展が都内の書店で開
催されました。そこで初めてレジーナの絵に出合い、すごく心を惹かれたんです。精
緻なタッチで、すみずみまで細かく描き込まれていて見飽きないし、深みのある繊細
な色づかいもすばらしくて。ギャラリーのオーナーに訊いて、レジーナがバルト三国
のひとつエストニアの著名な絵本作家だと知りました。フリーランスでノンフィクシ
ョンなどの書籍や実用書の企画や編集をしていたので、この画家の絵をいつか装丁に
使いたいと思い、教えてもらった連絡先にさっそくメールを送って、あなたの絵に興
味があるとアプローチ。そこからお付き合いが始まり、やがて彼女の絵本そのものを
日本に紹介したいと思うようになりました。

――その時点ではまだ、ご自分で版権を取って出版することは考えていなかった?

【戸】そうですね、当時はあちこちの出版社に企画持ち込みの形で紹介していました。
コロナ前の3年半前にエストニアまでレジーナに会いに行き、日本で出版できそうな
絵本を数冊持ち帰り、10社以上に見せたのですが、残念ながら邦訳出版に漕ぎつける
ことはできませんでした。そうやって動いているうちに、出版社とやり取りしたり結
論を待ったりする時間がもったいない、と感じはじめました。

――『だれのせい?』の原書に出合ったのはそのころでしょうか。

【戸】はい、ドイツ作家とのコラボレーション作品もあったのですが邦訳出版を決め
られずにもどかしく思っていたところ、レジーナが、次に出す絵本はイタリア語の作
家とのコラボレーションで、とてもよい作品だ、と教えてくれたんです。それが『だ
れのせい?』の原書 "Colpa di chi?" で、英訳したテキストを見せてもらいました。
心に響く内容で、今の世界情勢を映し出したタイムリーな作品だと思い、ぜひ日本に
紹介したいと感じました。そして、出版社を探す時間がもったいないと思い、自分で
やろうと決心しました。2022年5月ごろのことです。

――最初はどのように動かれたのですか?

【戸】レジーナがイタリアの版元の編集者を紹介してくれて、連絡を取りました。わ
たしはもともと、長年携わってきた書籍編集の仕事で、海外の版元や作家とダイレク
トに交渉する経験をしていましたので、直接やり取りすることに抵抗はなかったです。
とはいえ、先方からすれば、どこのだれだかわからない人間からの、突然の連絡です
よね。ところが、ぜひこの作品を日本で出したいというメールに、とても好意的に反
応してくれて。もちろんレジーナの推薦があったからだと思いますが。

――それだけでなく、やはり戸塚さんのお人柄や情熱が伝わったのですね。原書版元
とのやり取りはどのような展開に?

【戸】先方に、もしもわたしが自分で出版すると言ったら任せてもらえますか、と問
いかけたところ、二つ返事で、というくらい速やかにOKが出たんです。つまり版権
を取れることになった。こうなったらもう、やるしかありません(笑)。そんなわけ
で、すぐに出版社を設立しました。

――それが、2022年7月に始動した green seed books ですね。

【戸】はい。フリーランスとして green seed という名前を使って仕事をしてきたの
で、それに「本」をプラスした名称にしました。それと、個人的に小さな農地を借り
て野菜を育てて楽しんでいるんですね。種をまいて、芽が出るのを待ち、それを育て
る、という営みを、本づくりに重ねた名前でもあります。

――御社のウェブサイトにも「ちいさなこころに種をまく」とありますね。ひとり出
版社ならではのご苦労もおありかと想像します。

【戸】なにもかも自分ひとりでやらなくてはならないのは、たしかに大変です。編集
はもちろん、営業活動も、版権関係のやり取りも、事務も。編集の仕事はしてきまし
たが、制作側に回るのは初めての経験で、決断する立場の難しさを感じています。で
も、やりがいがありますよ。

■絵本『だれのせい?』の魅力
――本書の翻訳をヤマザキマリさんに依頼された経緯は?

【戸】わたし自身、以前からヤマザキマリさんのファンで、漫画やエッセイなど作品
はいろいろ読んでいました。本書の刊行を決めた後のある夏の早朝、畑でくわを振る
いながらラジオを聴いていると、彼女が出演していて。そのとき「そうだ、この人に
翻訳を依頼しよう」とひらめいたんです。絵本の原文はイタリア語ですし、なにより
内容が彼女に合っていると思いました。つてはありませんでしたが、ヤマザキマリさ
んの事務所にアタックしたところ、幸いなことにご快諾いただけました。

――レジーナさんやイタリアの版元とのやり取りでも感じましたが、やはり戸塚さん、
人を惹きつける力をお持ちなのだと思います。ヤマザキマリさんが翻訳を手がけた本
は、これが初めてだそうですね。

【戸】『だれのせい?』の原文を書いたダビデ・カリは、イタリアでは有名な作家で
す。そんなこともあってお引き受けくださったのかな、と思っていたのですが、後で
理由を伺うと、そういうわけではなくすばらしい本だと感じたから引き受けた、よい
仕事をいただいたと思っている、と言ってくださって、うれしかったです。

――ヤマザキマリさんによる訳者あとがきがついていますね。絵本であとがきは、め
ずらしいのでは?

【戸】訳者あとがきをつけたのは、わたしの発案です。この文章は、大人の読者に読
んでほしいという願いを込めて、書いていただきました。あとがきのことをイタリア
の版元に伝えたら、グッドアイディアだと喜んでくれ、イタリアで出す本にもつけた
いくらいだ、なんて言ってくれたんですよ。

――本書は、絵はもちろん、物語も魅力的です。

【戸】原書がイタリアで出る前に、期せずしてロシアのウクライナ侵攻がありました。
戦争とこの作品とのあいだに直接の関連はありませんが、物語の主人公であるクマの
兵士は、いま読めばロシアの大統領を連想させるかもしれません。クマの兵士は自分
のおごりに気づくけれど……。いまだからこそ紹介する意義がある作品だ、そう強く
感じました。本の持っている大きな力があり、それが時流に合ったということでしょ
うか。この物語は、わたしたちが生きている世界の構造や人間の弱さを、よく描いて
いると思います。また、クマの兵士が森の木をどんどん伐り倒してしまうあたり、環
境問題も大きなテーマだと思います。

――いろいろな読み方ができる物語ですね。

【戸】大人の読み手は、この物語から、戦いは終わらせることができるという励まし
を得るかもしれません。また子どもの読者は、自分から見て半径100メートル以内と
いった身近な世界に引き寄せて、内容を受け取るだろうと思います。友だちとけんか
したり、気に入らないことをだれかのせいにしたくなったり、そんなとき、この物語
を知っていれば、捉え方、感じ方が違ってくるのではないでしょうか。わからない部
分もあるかもしれませんが、そういう作品のほうが、何度も繰り返し読みたくなるし、
おもしろいと思っています。

■原点は子どもの本
――戸塚さんご自身のことを少しお聞かせください。写真専門学校で写真を学ばれた
のですね。

【戸】英国留学後、写真も勉強しました。写真と文の両方を、自分で手がける仕事が
したかったんです。在学中から、通信社のアルバイトなどで現場に出て取材をする機
会に恵まれました。卒業するころに偕成社を紹介されて、ノンフィクションの写真絵
本「世界の子どもたち」シリーズの2冊、インドネシア編とトルコ編を担当すること
になり、初めての自著として出すことができました(編注:それぞれ1986年、1990年
刊行)。このシリーズは、現地の子どもの目を通して、その国の人々の暮らしや文化
をいきいきと紹介する企画です。被写体に選んだ子とその家族に密着しての長期取材
で、海外ですし大変なこともたくさんあったけれど、楽しかったですね。思えば、最
初の仕事が子どもの本だったわけで、いま絵本の出版に携わるようになったのは、原
点に戻ってきたという気がします。

――海外生活のご経験も豊富だとか。

【戸】結婚後、新聞記者の夫の赴任でベトナムやアメリカでの暮らしを経験しました。
その間も、子育てをしつつ、日本の出版社から依頼を受けてリサーチや執筆の仕事を
続けていました。海外生活のなかでも、自分の子どもたちには寝る前に必ず、本を読
んであげていたんですよ。子育てを通して、本は大切だという実感を得ました。一方、
日本で生活しているときは、地域の小学校で朝の読み聞かせ活動に参加しました。

――企画・編集のお仕事では、大人向けの本づくりに多く関わっていらっしゃったの
ですね。

【戸】ノンフィクションや学術書、実用書など、いろいろ手がけました。子どもの本
づくりに戻ってきたのは、2015年に講談社から出した2冊の翻訳絵本『Zero ゼ
ロ』『One ワン』(いずれもキャサリン・オートシ文・絵/乙武洋匡訳)のとき
ですね。これは、ニューヨークでしばらく暮らした後、帰国直前に街の書店で原書に
出合い、買って帰って、自分で企画を立てたものです。それまでも、海外でおもしろ
そうな絵本を見つけては、たくさん買い込んでいました。

――海外の絵本を日本の読者へ届けるという道は、そのころからずっと続いていたの
ですね。

【戸】いろいろな国の絵本を手に取れば、その国や地域に根づいた文化を感じること
ができます。本を開いて「これはどこのお話だろう?」と思いをめぐらせる、そんな
機会を提供していきたいですね。

■ボローニャ・ブックフェアを訪れて
――3月にはボローニャ・ブックフェアにお出かけだったそうですね。

【戸】レジーナやイタリアの版元の人たちが、ぜひいらっしゃいと言ってくれたので、
思い切って行ってきました。初めて参加したのですが、友人知人が紹介してくれたお
かげで、オランダ、フランス、ベルギー、ラトビアなどさまざまな国の出版社13〜14
社ほどと、事前にアポイントが取れていたんです。3月6日から9日までの4日間、
スケジュールがびっしり埋まり、くたくたになりましたが充実していて楽しかったで
す。

――邦訳出版したい作品に出合えましたか?

【戸】何冊か、手がけてみたいと思う作品を見いだしました。人にもたくさん会いま
したし、『だれのせい?』の作家、ダビデにも会えたんですよ。日本のアニメ「マジ
ンガーZ」、「タイガーマスク」のファンで日本が大好きという彼ですが、まだ来日
したことはないそうで、彼を日本に呼ぶのがわたしの次のミッションかな、と思って
います。ブックフェアでは韓国や中国、台湾などアジアからの出展も多く、彼らのブ
ースは非常に活気があって、勢いを感じましたね。

■未来へのまなざし
――今後の抱負をお聞かせください。

【戸】green seed books から1年に1冊は絵本を出していきたいです。以前から温
めている企画もありますし、海外の画家と日本の作家のコラボレーションもおもしろ
いと思っています。手がけたいのは、社会情勢、フェミニズムやLGBTQなど、社
会問題への意識が根底に流れている作品です。対象年齢にはこだわりません。作品の
よさを感じるのに、子どもとか大人とか、何年生とか、そういうことは関係ないと思
うんです。海外の絵本を出すことで、読者がなにか新しいもの、違うものに触れる機
会をつくりたい。読者にとって、知っていたのとは違う窓が開き、そこから人生が変
わるかもしれない――そんな本づくりを目指しています。

――ひとり出版社に関心のある読者へ、ひとことお願いできるでしょうか。

【戸】わたし自身は、10年後に後悔したくない、という思いでスタートしました。夜
中にふと目が覚めて、いろんな不安が頭をよぎることだってありますよ。でも、10年
後の自分が「あのとき行動していれば」と悔やむなんて、いやですよね。すべてを自
分でやるというのは、なんといっても気楽です。ただし大きな責任も伴う。それらを
そっくり自分で引き受ける潔さ、それが大事だと思います。

――ありがとうございました。

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 明るく情熱的に、さまざまなお話を聞かせてくださった戸塚さん。惚れ込んだ絵本
の邦訳出版を実現させた行動力には目をみはるばかりです。つてはなくても、興味が
ある、やりたい、という思いをまっすぐにぶつければ、きっと相手に届く――そう語
る戸塚さんの表情がきりりとまぶしく、おおいに刺激を受けた取材チームでした。

                          (取材・文/古市真由美)
                        (取材チーム/赤塚きょう子)

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●やまねこカフェ連動レビュー●人間の犯してきた過ちを想起させる寓話絵本
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『だれのせい?』
ダビデ・カリ文/レジーナ・ルック-トゥーンペレ絵/ヤマザキマリ訳
green seed books 定価1,800円(本体) 2023.02 40ページ
ISBN 978-4910956008
"Colpa di chi?" text by Davide Cali, illustrations by Regina Lukk-Toompere
Kite Edizioni, 2022
Amazonで検索する:書名と作者名  Amazonで検索する:ISBN

 気高いクマの兵士は自慢の剣の切れ味をためそうと、森の木を切ってばかりいた。
ある日、とつぜん水がいきおいよく流れてきて、住んでいた砦がこわれてしまう。ク
マは怒り、犯人を見つけてまっぷたつに切ってやろうと、水が流れてきたダムへ向か
う。しかし、ダムの門番いわく、「ダムが壊れたのは自分たちのせいじゃない。悪い
のはバビルサだ」。そこでバビルサに会いにいくと、「悪いのはキツネだ」。クマが
原因を次々とたどっていくと、最後に行きついたのは――。
 この絵本を読んで真っ先に思い浮かんだのは、人間による環境破壊だ。地球上の生
命のバランスを崩せば、めぐりめぐって自分の首がしまるという苦い経験を人間は繰
り返してきた。しかも起きた問題を誰かのせいにしてばかり。この本は、そんな人間
に対し、本当に悪いのは自分自身では?と鋭い問いをつきつけているように感じる。
しかし、この絵本の最大のテーマは、犯人を見つけて糾弾することではない。過ちに
気づいた後でどう行動すべきかを問う、希望を感じる物語だ。
 風刺のきいた内容でもマイルドな雰囲気に仕上がっているのは、包みこむような、
落ち着いたイラストによるところが大きい。背景は描きこまず、キャラクターを大き
く描いたシンプルな構図。水多めの絵の具でじっくりと塗ったようなタッチはじんわ
りとしたぬくもりがある。シュールな目つきのバビルサなど、生き物の描写も独特の
味があり、みずみずしく描かれた果物や植物が彩りを添えている。
 翻訳書は本書が初めてというヤマザキマリ氏は、あとがきで、過ちに気づいた後の
クマの兵士の勇気をたたえている。環境破壊や戦争など、世界の調和を乱しつづけて
いるわたしたち人間も、クマのように素直に反省し、償いができる存在になれるだろ
うか。

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【文】ダビデ・カリ(Davide Cali):イタリア在住の作家。主に児童書を手がける。
現在、著書は100冊を超え、30以上の国で翻訳出版されている。"Piano Piano"(Eric
Heliot 絵)で2006年ボローニャ・ラガッツィ賞の特別賞を受賞。邦訳絵本に『うち
のネコがきらいです』(アンナ・ピロッリ絵/山口文生訳/評論社)、『まめまめく
ん』(セバスチャン・ムーラン絵/ふしみみさを訳/あすなろ書房)などがある。

【絵】レジーナ・ルック-トゥーンペレ(Regina Lukk-Toompere):1953年エストニ
ア生まれの絵本画家。国立エストニア美術アカデミーのグラフィックアート学部卒業。
これまでに90冊以上の書籍や教科書の挿絵などを手がける。2019年にエストニアの優
れた絵本画家に贈られるエドガー・ヴァルターイラスト賞を受賞した。

【訳】ヤマザキマリ:1967年東京生まれ。1984年に渡伊し、国立フィレンツェ・アカ
デミア美術学院で学ぶ。1997年に漫画家デビュー。『テルマエ・ロマエ』(エンター
ブレイン)で第3回マンガ大賞・第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。エッセイ
に『国境のない生き方』(小学館)、漫画作品に『オリンピア・キュクロス』(集英
社)など、著作多数。

【参考】
▼ダビデ・カリ Facebook ページ
https://www.facebook.com/people/Davide-Cali/100063678301778/

▼レジーナ・ルック-トゥーンペレ紹介ページ
          (Estonian Children's Literature Centre ウェブサイト内)
https://elk.ee/en/childrens-literature/illustrators/regina-lukk-toompere-2/

▼ヤマザキマリ公式ウェブサイト
https://yamazakimari.com/

【特殊文字】
Davide Cali:「Cali」の「i」の上にアクセント記号がつく

                                (平尾陽子)

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●読者プレゼント●『だれのせい?』
            ヤマザキマリさんのサイン入りカードを添えて1名様に!
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 いつも「月刊児童文学翻訳」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。読者
のみなさまに感謝の気持ちをこめて、「やまねこカフェ連動レビュー」でご紹介した
下記の本を、抽選で1名様にプレゼントいたします。

 ◆◇『だれのせい?』
   ダビデ・カリ文/レジーナ・ルック-トゥーンペレ絵/ヤマザキマリ訳
                           /green seed books◇◆
 翻訳者のヤマザキマリさんのサイン入りカードを添えてお届けします。

 ご希望の方は、以下の応募フォームからご応募ください。

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●応募フォーム
 https://forms.gle/MBXzYPX4ucaAqZG39

・応募締切は、2023年4月30日(日)です。
・応募はおひとり1回でお願いいたします。
・ご記入いただいた個人情報は適切に管理し、当企画の実施・運営にのみ利用します。
・当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
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 みなさまのご応募をお待ちしております。

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●賞情報●2023年カーネギー賞作家賞および画家賞ショートリスト発表
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 3月17日、カーネギー賞作家賞および画家賞のショートリスト(最終候補作品)が
発表された。英国図書館・情報専門家協会(CILIP: The Chartered Institute of
Library and Information Professionals)が主催し、Yoto がメインスポンサーを務
めるこの賞は、イギリスで最も権威ある児童文学賞である。今回から賞の名称が、前
回までのカーネギー賞(The Carnegie Medal)がカーネギー賞作家賞(The Carnegie
Medal for Writing)に、ケイト・グリーナウェイ賞(The Kate Greenaway Medal)
がカーネギー賞画家賞(The Carnegie Medal for Illustration)に改められた。昨
年11月7日にノミネート作品(作家賞67作品、画家賞58作品)が、続いて今年2月15
日にロングリスト作品(作家賞15作品、画家賞18作品)が発表されている。受賞作品
の発表は6月21日の予定。なお、子どもたちが図書館や学校などの読書グループを通
じて投票するシャドワーズ・チョイス賞の発表も同日の予定。
 本号では、ショートリストに選ばれた作品をご紹介する。ロングリストは、やまね
こ翻訳クラブウェブサイトの「速報(海外児童文学賞)」コーナーに掲載中。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=award#atop

▼カーネギー賞作家賞および画家賞公式ウェブサイト
https://yotocarnegies.co.uk/

▼同ウェブサイト内、2023年ショートリスト発表ページ
https://yotocarnegies.co.uk/2023-shortlists-announced/

▼同ウェブサイト内、2023年ショートリスト作品一覧
https://yotocarnegies.co.uk/writing-shortlist-2023/
https://yotocarnegies.co.uk/illustration-shortlist-2023/

▽カーネギー賞作家賞(旧カーネギー賞)受賞作品リスト
                        (やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/carnegie/index.htm

▽カーネギー賞画家賞(旧ケイト・グリーナウェイ賞)受賞作品リスト
                        (やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/greenawy/index.htm

(※邦訳がある作家、画家については初出の際に片仮名表記を併記しています)

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【カーネギー賞作家賞ショートリスト】
The 2023 Yoto Carnegie Medal for Writing shortlist

"The Light in Everything"
 by Katya Balen (Bloomsbury Children's Books)
"When Shadows Fall"
 by Sita Brahmachari, illustrated by Natalie Sirett (Little Tiger)
"Medusa"
 by Jessie Burton, illustrated by Olivia Lomenech Gill
 (Bloomsbury Children's Books)
"The Eternal Return of Clara Hart"
 by Louise Finch (Little Island)
"Needle"
 by Patrice Lawrence (Barrington Stoke)
"I Must Betray You"
 by Ruta Sepetys (Hodder Children's Books)
"The Blue Book of Nebo"
 by Manon Steffan Ros (Firefly Press)

 作家賞ショートリストには、昨年 "October, October" で本賞とシャドワーズ・チ
ョイス賞をダブル受賞した Katya Balen が "The Light in Everything" で再び名を
連ねた。Tom と Zofia は、性格が正反対の男の子と女の子。親どうしが交際を始め、
一つ屋根の下で暮らすことになったのが不満でしかたがない。ところが、Tom の母親
が重い病気にかかり――。Balen ならではの生き生きとした一人称は本作でも健在。
個性の異なる2人が交互に語ることでさらに魅力を増している。

 "When Shadows Fall" は、困難な状況に置かれた若者の現実と、その中で希望とな
る友情を描いたYA作品だ。Kai は家族を襲った悲劇のために心を閉ざし、非行に走
って退学させられてしまう。そこで、彼を救おうと幼なじみたちが立ち上がる。作者
Sita Brahmachari は英国人の父とインド人の母のあいだに生まれ、イングランド中
部や湖水地方で育った。2011年に作家デビューし、演劇関係の仕事でも活躍。ロンド
ン在住の画家 Natalie Sirett との数年にわたる共同作業により本作を完成させた。

 "Medusa" の主人公は、ギリシャ神話のメドゥーサだが、本作では14歳の少女とし
て登場する。2014年のデビュー作 "The Miniaturist"(『ミニチュア作家』青木純子
訳/早川書房)で一躍人気作家となった Jessie Burton(ジェシー・バートン)が、
神話をフェミニズムの視点から語り直し、現代の読者の共感を呼ぶ作品に仕立て上げ
た。画家 Olivia Lomenech Gill(オリヴィア・ロメネク・ギル)によるフルカラー
の挿絵も高く評価され、今年の本賞画家賞ロングリストにも選ばれている。

 "The Eternal Return of Clara Hart" は、ちょうど1年前に母親を亡くした少年
Spence が、同級生 Clara の死を阻止するために同じ1日を何度も繰り返す、いわゆ
るタイム・ループもののSF作品だ。Clara の死には、Spence の友人から受けた暴
力が関係しており、性差別や「有害な男らしさ」がこの作品の主要なテーマとなって
いる。作者の Louise Finch は大学で美術史を専攻した後、女性やLGBT+の権利
向上のための慈善事業に10年間従事し、本作で作家デビューした。

 昨年 "Rat" がロングリストに選ばれた Patrice Lawrence。今年は "Needle" でシ
ョートリスト入りを果たした。15歳の少女 Charlene は母親と死別し、複数の里親家
庭を転々としてきた。趣味の編み物を心の支えに辛い毎日に耐えていたが、里親の実
子と言い争いになって編み針でけがをさせ、逮捕されてしまう。執筆の傍ら平等や社
会正義のための慈善団体で長年働いてきた作者は、わずか120ページ余りのこの作品
で、人種や家庭環境に対する偏見の理不尽さを克明に描きだしている。

 "I Must Betray You" の作者 Ruta Sepetys(ルータ・セペティス)は歴史フィク
ションの名手として知られ、2017年には第二次世界大戦末期の東プロイセンの若者た
ちを描いた "Salt to the Sea"(『凍てつく海のむこうに』野沢佳織訳/岩波書店)
で本賞を受賞した。本作でも引き続き歴史上の事件に取材し、1989年に東欧諸国で起
きた一連の民主化革命を背景に、ルーマニアの独裁政権に翻弄される17歳の少年の物
語をスリリングに展開している。

 "The Blue Book of Nebo" は、ウェールズ出身・在住で20冊以上の著作がある作家
Manon Steffan Ros によって2018年にまずウェールズ語で発表された。それを Ros
自身が英語に翻訳したのが本作だ。物語の舞台は、核で破壊された後の世界。ウェー
ルズの小さな村 Nebo で暮らす母と息子の生活が2人の日記の形で綴られる。新しい
日常に喜びを見いだしていく母子のどこか穏やかな雰囲気が従来のポスト・アポカリ
プスSF小説とは一線を画した、新鮮で興味深い一冊だ。

《参考》
▼Katya Balen 公式ウェブサイト
https://www.katyabalen.com/

▼Sita Brahmachari 公式ウェブサイト
https://www.sitabrahmachari.com/

▼Jessie Burton 公式ウェブサイト
http://jessieburton.co.uk/index.html

▼Louise Finch 公式ウェブサイト
https://louisefinch.co.uk/

▼Patrice Lawrence 公式ツイッター
https://twitter.com/LawrencePatrice

▼Patrice Lawrence 紹介ページ(Barrington Stoke ウェブサイト内)
https://www.barringtonstoke.co.uk/blog/writer/patrice-lawrence/

▼Ruta Sepetys 公式ウェブサイト
https://rutasepetys.com/

▼Manon Steffan Ros 公式ツイッター
https://twitter.com/ManonSteffanRos

▼Manon Steffan Ros 紹介ページ(Firefly Press ウェブサイト内)
https://fireflypress.co.uk/authors/manon-steffan-ros/

                                (綿谷志穂)

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【カーネギー賞画家賞ショートリスト】
The 2023 Yoto Carnegie Medal for Illustration shortlist

"Rescuing Titanic"
 by Flora Delargy (Wide Eyed Editions)
"Alte Zachen: Old Things"
 by Benjamin Phillips, written by Ziggy Hanaor (Cicada Books)
"The Worlds We Leave Behind"
 by Levi Pinfold, written by A. F. Harrold (Bloomsbury Children's Books)
"The Visible Sounds"
 by Yu Rong, written by Yin Jianling (UCLan Publishing)
"The Comet"
 by Joe Todd-Stanton (Flying Eye Books)
"Saving Sorya: Chang and the Sun Bear"
 by Jeet Zdung, written by Trang Nguyen (Kingfisher)

 デビュー作である長編絵本 "Rescuing Titanic" がショートリストに選ばれたのは、
Flora Delargy。タイタニック号が建造されたことで知られる、英国ベルファストの
出身で、曽祖父と祖父はともに造船に携わっていた。氷山に衝突したタイタニック号
と、その救出に向かうカルパチア号を描いたノンフィクション作品だ。暗く冷たい北
大西洋の海、刻々と時を刻む時計の絵が、1秒の猶予もない救出の切迫感を伝えてい
る。2022年KPMGアイルランド児童図書賞エイリース・ディロン賞受賞作品。

 "Alte Zachen: Old Things" は、出版社 Cicada Books の創業者で作家の Ziggy
Hanaor と英国の画家 Benjamin Phillips によるグラフィックノベルだ。Bubbe(「
おばあちゃん」の意)と買い物に出かける孫 Benji。ユダヤ系移民の Bubbe は頑固
で、時代の変化を受け入れられない。その目に映る現代のニューヨークは白黒に、一
方で今でもはっきりと思い出せる昔の記憶は色鮮やかに描かれている。何気ない日常
風景を通して、ユダヤ人のアイデンティティや世代間の考え方の違いを伝える作品。

 "The Worlds We Leave Behind" は、詩人 A. F. Harrold(A・F・ハロルド)と
画家 Levi Pinfold(レーヴィ・ピンフォールド)による読み物。2018年に本賞アム
ネスティCILIPオナー賞に選ばれた "The Song from Somewhere Else" と共通の
人物も登場する。周囲に対して強い不満を抱いた少年 Hex は、森の中で謎の老婆と
出会い、取引を持ちかけられる。老婆は、気に入らない人間をこの世から消してやる
と言い……。写真のように繊細で美しい挿絵は物語と合わさることで不気味に感じら
れ、読者の不安と恐怖をかきたてる。

 昨年の "Shu Lin's Grandpa" に続き、今年も Yu Rong(ユー・ロン)が "The
Visible Sounds" でショートリスト入りした。文を担当したのは、中国人の児童文学
作家 Yin Jianling。実在するダンサーの経験を元にして作られた絵本だ。病気によ
って聴覚を失った少女 MiLi は、聴覚以外の感覚で自分にとっての音を取り戻す。目
や肌で感じる MiLi にとっての音が動物や花として描かれ、その表現方法の豊かさが
楽しい作品。

 "The Comet" でショートリストに選ばれたのは、Joe Todd-Stanton(ジョー・トッ
ド=スタントン)だ。過去には2018年に "The Secret of Black Rock"(『エリンと
まっくろ岩のひみつ』せなあいこ訳/評論社)で、本賞ロングリストにノミネートさ
れている。グラフィックノベルと絵本が融合したような彼の作品は、コマ割りを使っ
たり大きな見開きで断面図を描いたりと独創的。都会での新たな生活になじめない主
人公が、ふしぎな彗星をきっかけに親子のきずなや自分らしさを取り戻していく、心
あたたまる物語。

 "Saving Sorya: Chang and the Sun Bear" は2人のベトナム人が手がけたグラフ
ィックノベルだ。イラストレーターの Jeet Zdung は、ベトナムの絵画と日本の漫画
を合わせた手法を用いて、故郷の森とそこにすむ動物たちを生き生きとリアルに描い
ている。文を担当した Trang Nguyen は野生動物の保護活動家で、本作はその経験が
元になっている。環境保護を訴える作品であると同時に、努力によって少女が保護活
動家になる夢を叶える成長物語でもある。続編も今年刊行予定。

《参考》
▼Flora Delargy 公式ツイッター
https://twitter.com/FloraDelargy

▼Flora Delargy 紹介ページ(Children's Books Ireland ウェブサイト内)
https://childrensbooksireland.ie/author-Illustrator/flora-delargy

▼Benjamin Phillips 公式ウェブサイト
https://benjaminphillips.co.uk/

▼Levi Pinfold 紹介ページ(Arena Illustration ウェブサイト内)
https://www.arenaillustration.com/artists/levi-pinfold/

▼Yu Rong 紹介ページ(Otter-Barry Books ウェブサイト内)
https://www.otterbarrybooks.com/authors-illustrators/yu-rong

▼Joe Todd-Stanton 公式ツイッター
https://twitter.com/Joetoddstanton

▼Joe Todd-Stanton 紹介ページ(Flying Eye Books ウェブサイト内)
https://flyingeyebooks.com/creator/joe-todd-stanton/

▼Jeet Zdung 紹介ページ(Pan Macmillan ウェブサイト内)
https://www.panmacmillan.com/authors/jeet-zdung/41906

                                (池田幸子)

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●編集後記●毎年3月に発表され、直後の本誌4月号に掲載するのが恒例となってい
たカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト各作品の紹介記事。今回
からおなじみの賞の名称が変更になりましたが、ひきつづき選ばれた各作品の情報を
お届けします。多彩な作品が並び、今年も受賞作品の発表が楽しみです。(ひ)
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