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2012年10月号
   =====☆                    ☆=====
  =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====
   =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====
                                No.143
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児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌
http://www.yamaneko.org                         
編集部:mgzn@yamaneko.org     2012年10月15日発行 配信数 2370 無料 
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●2012年10月号もくじ●
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◎注目の本(邦訳読み物):『サースキの笛がきこえる』
                エロイーズ・マッグロウ作/斎藤倫子訳/偕成社
◎注目の本(邦訳読み物):『ミナの物語』
             デイヴィッド・アーモンド作/山田順子訳/東京創元社
◎注目の本(未訳読み物):"The Dead I Know" スコット・ガードナー作
◎賞速報
◎イベント速報
◎やまねこ裏話:メディア多様化時代の情報入手法 その1 〜 Facebook 〜
◎読者の広場

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●注目の本(邦訳読み物)●妖精にも人間にもなれない少女が選んだ道
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『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斎藤倫子訳
偕成社 定価1,785円(税込) 2012.06 398ページ ISBN 978-4037268602
"The Moorchild" by Eloise McGraw
Margaret K. McElderry Books, 1996
★1996年ゴールデン・カイト賞受賞作品
★1996年ボストングローブ・ホーンブック賞フィクションと詩部門オナー作品
★1997年ニューベリー賞オナー作品
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 ヨーロッパの言い伝えにある「とりかえ子」をご存知だろうか。人間の赤ん坊をさ
らった妖精が、代わりに置いていった子どものことだ。主人公は妖精と人間、両方の
血を引くサースキ。妖精として当たり前のことができないため、妖精界の記憶を消さ
れて、とりかえ子として人間界へ送られた。けれど普通の子どもと違う容姿や行動は、
両親や祖母を戸惑わせる。成長するにつれてその違いはますます目立ちはじめ、サー
スキの存在は周囲の目を引くようになった。村の子どもたちからはいじめられ、大人
たちからはあらぬ疑いをかけられる。とりかえ子であることを見抜きながらも孫を受
け入れる祖母と、村から村へ渡り歩いている山羊飼いの少年タムだけが、サースキの
理解者だ。やがて妖精として暮らしていたころの記憶がよみがえりはじめ、それと前
後して村人からの圧力が耐えがたいものになっていく。このままでは、自分だけでな
く両親の身も危ない。そして迎えた夏至祭の前夜、サースキがとった行動とは?
 妖精でも人間でもないサースキは、どちらの世界にも受け入れてもらえない。自分
たちと違う者を排除しようとする村人たちの心理は、いじめ問題の根っこにあるもの
と共通している。孤独感と疎外感を抱きながら成長していくサースキの姿に胸が痛む。
こんなサースキに共感する子どもたちが、世の中にはたくさんいるのではないだろう
か。ありのままの自分を受け入れてくれる祖母と、偏見のない目で友情を結ぶタムの
存在が、サースキの心のよりどころだ。どこにも居場所がないとき、たとえひとりふ
たりでも支えてくれる人がいることは、どんなに心強いことか。物語の佳境でサース
キは大きな決断を下し、孤独を抱えながらも自分なりの一歩を踏み出していく。
 本書の魅力のひとつに、いきいきとした妖精たちの描写がある。陽気ですばしこく、
荒れ地を走り回っては姿を消したり変身したり。憎しみも愛情も感じることなく、人
間とは違う時の流れのなかで生きている。苦手なものは塩と鉄とナナカマド。ルーン
文字で人間には見えない印をつける。ヨーロッパの伝承にのっとった妖精たちの様子
に、すっかり魅了された。浅黒い肌に白い髪のサースキは、灰色やライラック色にく
るくる変わるつりあがった大きな目をもつ。印象深い主人公をはじめ、個性豊かな登
場人物たちが放つ独特の雰囲気を感じつつ、物語の世界にどっぷりと浸ってほしい。

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【作】エロイーズ・マッグロウ(Eloise McGraw):1915年米国テキサス州に生まれ
る。多数の児童書を執筆。"Moccasin Trail"、"The Golden Goblet" に続き、本書で
3度目のニューベリー賞オナーに選ばれる。また "A Really Weird Summer" では
MWA賞(エドガー賞)児童図書部門を受賞。2000年11月逝去。

【訳】斎藤倫子(さいとう みちこ):1954年東京都生まれ。国際基督教大学語学科
卒業。訳書に『ライオンとであった少女』(バーリー・ドハーティ作/主婦の友社)、
『シカゴよりとんでもない町』(リチャード・ペック作/東京創元社)、『ダーウィ
ンと出会った夏』(ジャクリーン・ケリー作/ほるぷ出版)など多数。

【参考】
▽ニューベリー賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/index.htm

                                (佐藤淑子)

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●注目の本(邦訳読み物)●この世界をミナといっしょに見つめたい!
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『ミナの物語』 デイヴィッド・アーモンド作/山田順子訳
東京創元社 定価1,680円(税込) 2012.10 234ページ ISBN 978-4488013486
"My Name is Mina" by David Almond
Hodder Children's Books, 2010
★2011年ガーディアン賞ショートリスト作品
★2012年カーネギー賞ショートリスト作品
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 あたしの名前はミナ。夜が大好き。カーテンを開けると、テーブルの上のまっさら
なノートに月の光が差した――今からこのノートに日記を書くことにしよう。
 あたしは文章を、まるで心が、木や動物が、生命が育つように書きたい。構成を決
めるなんてナンセンス。言葉はさまよい、曲がりくねって進むものだし、言葉がつぶ
やき、絶叫し、踊り、歌うのがいい。ときには、なにも書かないのだっていい……。
 そんなふうにミナの語り口で詩的な雰囲気を漂わせながら始まる本書は、ミナが日
記に書いた物語や詩をおりまぜつつ、現在と過去、現実の世界と日記の世界を行き来
しながら進んでいく。そこでわかってくるのは、ミナは書いたり、考えたり、想像し
たりするのが大好きだということ。ミナにかかると、この世界は心の闇や戦争といっ
た問題を抱えていても、不思議に満ちた美しくいとおしいものとして輝いてくる。
 授業中にハエをじっと見ていたり、庭の木の上で大好きなブラックバードのひなと
すごしてばかりいたり。ユニークな視点をもつミナは、賢すぎるがゆえに周囲から浮
き、やがて学校へ行くのをやめてしまう。友だちを作らず、自分の世界をふくらませ
ていくミナの姿は、ブラックバードのひなと重なって見える。力をためてためて巣の
外へ飛びたつ時を待つ。必要なのは、勇気ときっかけだ。
 これまでのアーモンド作品は、全体に死の雰囲気が漂い、〈だが死の先には生があ
る〉という描き方だった。デビュー作『肩胛骨は翼のなごり』の前日譚でもある本書
においても、死はモチーフになっており、亡き父、地下世界、隣家の死んだ老人など、
死を連想させるものがちりばめられている。しかしミナの明るさ、聡明さ、生命力が
前面に出ていて、死より生、それも光り輝く生がまず感じられる。また文章デザイン
は必見で、全体が卵の形になるように言葉を並べた詩や、ヒバリが飛ぶ様子を言葉の
配置も使って表した詩などは、心が躍る。他にもミナが作中で語る言葉についての考
察は、作者自身の文章観ともとれるなど、多様な読み方ができる本書だが、まずはミ
ナが語るミナの世界を素直に楽しみたい。一気に読ませるミナの吸引力に身を任せ、
このかすかに苦く、あとはどこまでも自由で美しい物語に入っていくのがおすすめだ。

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【作】デイヴィッド・アーモンド(David Almond):1951年、英国ニューキャッスル
・アポン・タイン生まれ。デビュー作 "Skellig"(『肩胛骨は翼のなごり』山田順子
訳/東京創元社)でカーネギー賞、ウィットブレッド賞(現コスタ賞)児童書部門を
受賞し、その後の作品でも常に高い評価を得ている。2012年10月末に来日し、岩手、
大阪、東京で講演会等のイベントに出演する予定。

【訳】山田順子(やまだ じゅんこ):福岡県生まれ。立教大学社会学部を卒業。英
米文学翻訳家。分野は児童書からSF、ミステリーまで幅広い。主な訳書に「魔法の
国ザンス」シリーズ(ピアズ・アンソニイ作/早川書房)、『クリスマスの魔術師』
(マーガレット・マーヒー作/岩波書店)などがある。

【参考】
▼デイヴィッド・アーモンド公式ウェブサイト
http://www.davidalmond.com/

▽デイヴィッド・アーモンド作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/author/a/dalmnd.htm

                               (田中亜希子)

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●注目の本(未訳読み物)●何気ないぬくもりが閉ざされた心を救う
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『スリープウォーカー』(仮題) スコット・ガードナー作
"The Dead I Know" by Scot Gardner
Allen & Unwin, 2011 ISBN 978-1742373843
208pp.
★2012年オーストラリア児童図書賞高学年部門受賞作品

 夢遊病(スリープウォーク)――睡眠中に無意識のまま起き上がり徘徊する、異常
行動のひとつ。もちろん、本人にその間の記憶はない。主人公の青年アーロンも、こ
のやっかいな病気に悩まされていた。朝、目が覚めると見知らぬビーチに倒れていた
り、家から遠く離れた場所で警察に発見されたりと、症状は深刻だ。夢遊病の原因は
強いストレスや心の葛藤と言われるが、今住んでいるキャラバンパーク(長期滞在で
きる共同キャンプ場)では卑劣な嫌がらせに悩まされ、唯一の肉親で同居人の Mam
は認知症が進み日常生活さえ困難な状態だ。そして、ときおり襲うフラッシュバック
にも似た悪夢。しかしその意味もわからず、相談相手もいないまま、アーロンはただ
苦しい日々に耐えていた。
 先の見えない生活の中で、アーロンは高校を出て葬儀会社の見習いとして働き始め
る。長寿を全うした老人、自殺した若い女性、交通事故で体がバラバラになったバイ
ク乗り、溺死した子ども。葬儀業は人間の「最後の姿」を整え見送る特異な仕事だが、
遺体は怖いとも気味悪いとも感じなかった。むしろ彼らの生前の人生に思いをはせな
がら無心で働いている間は、アーロンにとって心の平穏を得ることができる貴重な時
間だ。しかしキャラバンパークでの執拗な嫌がらせと厳しい現実は、次第にアーロン
を崖っぷちへと追い詰めていった。
 リアルさとシュールさを併せ持つ葬儀会社を舞台に、生と死という普遍的なテーマ
を描いた切り口がユニークだ。孤立無援で辛い毎日に耐える主人公の姿は痛々しいが、
ペーソスを含んだ語りから人間に対する鋭い洞察と知性あふれるもうひとつの顔が見
えてきて、作品にはみずみずしい雰囲気が漂う。それに加えて、主人公と彼のボスで
あるジョンとの関わりを通して人と人とのふれあいが繊細に描かれ、作品に深みを与
えている。ジョンはアーロンにスーツを用意し、車の運転を教え、葬儀業のプロとし
て導いていく一方、アーロンがどん底へ落ちそうな時はそばにいて、「ひとりで乗り
越えようとしなくてもいい」と深い懐で受け止めてやる。傷ついた若者を毛布のよう
に包み、かたくなな心を開かせる、さりげない大人の優しさが胸にじんとしみた。

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【作】Scot Gardner(スコット・ガードナー):1968年、オーストラリアのメルボル
ンに生まれる。高校に2年間通った後、庭師、トラックの運転手、カウンセラーなど
さまざまな職を経験する。作家ジョン・マーズデンが主催するワークショップに参加
後、2001年に "One Dead Seagull" でデビュー。代表作は "Burning Eddy"、
"Gravity"。邦訳はまだない。

【参考】
▼スコット・ガードナー公式ウェブサイト
http://www.scotgardner.com/

▽オーストラリア児童図書賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室)
http://www.yamaneko.org/bookdb/award/au/cbca/index.htm

                              (かまだゆうこ)

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●賞速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★2012年ニルス・ホルゲション賞発表
★2012年エルサ・ベスコフ賞発表
★2012年全米図書賞(児童書部門)最終候補作品発表
                     (受賞作品の発表は11月14日の予定)
★2012年カナダ総督文学賞(児童書部門)最終候補作品発表
                     (受賞作品の発表は11月13日の予定)

 海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を
ご覧ください。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award

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●イベント速報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★展示会情報
 天童市美術館「島田ゆか&ユリア・ヴォリ絵本原画展」
 富山県立近代美術館「スイスの絵本画家 クライドルフの世界」 など

★講演会情報
 岡山子どもの本の会「脇明子さん講演会 センダックの不思議な世界」
 静岡県図書館大会「西巻茅子氏講演会 〜こども‐絵本‐わたし〜」 など

★ワークショップ情報
 世田谷文学館「梨屋アリエ 読書と星のワークショップ」 など

 詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、
空席状況については各自ご確認願います。
http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event

                           (笹山裕子/冬木恵子)

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●やまねこ裏話●メディア多様化時代の情報入手法 その1 〜 Facebook 〜
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 やまねこがホームページを開設した1998年当時、海外児童書について情報を入手す
るのは容易ではなかった。出版社などのウェブサイトもまだ充実しておらず、児童書
書評誌 "The Horn Book" や子どもの本の研究・情報誌 "Bookbird" など、紙の媒体
が頼みの綱。洋書の購入も洋書を扱う数少ない書店か、英米の Amazon(航空便は高
いのでおもに船便)に限られていた。
 あれから14年。今では、多くの作家が自身の公式ウェブサイト、ブログ、ツイッタ
ーを開設し、各出版社も作家や本の紹介にネット上で趣向を凝らしている。読者がア
ップしたレビューも簡単に数多く探し出せる。"Bookbird" の日本語版も出版される
ようになり、作品情報を調べようとすれば、さまざまな視点からのアプローチが可能
だ。また、有名な文学賞の発表も、ウェブキャストほか複数の媒体によりオンタイム
配信される。メディア多様化の時代といえるだろう。
 そんな時代、やまねこ会員たちはどのように海外児童書の情報を入手しているのだ
ろうか。数あるメディアの中から、今月号では Facebook(以下FB)をとりあげ、
やまねこ会員からその活用方法を聞いてみた。

◎Facebook について (文中、〈 〉でくくってあるものはFB用語)
 FBは、実名でアカウントを登録する SNS(ソーシャルネットワークサービス)。
「連絡が取れなかった外国の友達をFB上で見つけ、奇跡のようだった」という会員
もいるように、世界中の人々とつながることができるのが最大の魅力だ。〈個人ペー
ジ〉には、一般人だけでなく有名人の名前も並び、ユーザーは10億人を超えるという。
 この他に、形式はほぼ同じだが〈FBページ〉と呼ばれる組織や企業などのページ
もあり、海外児童書関連の情報も満載だ。例えば、Booktrust や ALA Youth Media
Awards などの団体及び団体主催の賞や "The Horn Book" などの書評誌、ほかに児童
書出版社、作家のファンページなどもあり、興味をそそられる。作家がオフィシャル
ページを開設している場合もある。そして、ここで〈いいね!〉を押しておくと、そ
こから発信されるニュースが自分の〈ニュースフィード〉に継続的に流れてくるとい
う仕組みだ。さらにその〈いいね!〉したページは、〈友達〉にも知らされる。児童
書好きの〈友達〉がいれば、情報は倍増というわけだ。またFB以外のウェブページ
についても、〈f いいね!〉マークをクリックしたり、url をFBで紹介したりする
ことで、情報を共有することも可能である。

★こんな情報をゲット
・スペインの出版社からは、絵本の紹介コメントや著者情報が流れてきます。表紙画
像だけでなく、あらすじや中身のページも複数見られることが多いので、購入するか
どうかの参考になります。
・海外の絵本好き、児童書好き、YA好き、のサークルに〈いいね!〉しておくと、
注目作がわかったり、知らなかったステキな作品に出あえることも。そんなところか
ら、しばらく家の中で眠っていた作品をもう一度とりだして持ち込みする気になった
りもしました。

★FBのここが便利!
・継続的に情報を追っている作家や画家の場合、以前は公式ウェブサイト、ブログ、
ツイッターなどを巡回していたので、時間も手間もかかるし、毎日チェックするとい
うわけにはいきませんでした。それがFBではいくつもの情報源をいっぺんに見られ
るので、すごく楽です。
・組織の紹介など、公式サイトよりもコンパクトにまとめてあってわかりやすいです。

★こんな風に楽しんでいます
・ネットを通じて、いつでも、どこからでも、気軽に世界各国の方々とコミュニケー
ションがとれるのが魅力です。友達の輪が末広がりに広がっていくので、上手に活用
されていかれると、いろいろな可能性も広がり楽しめるかと思います。
・好きな作家の〈個人ページ〉で〈友達申請〉をしてOKをもらえると、作品の進捗
状況がわかったり、他では拝めない写真が見られたり。情報を得るというより「楽し
み」に近い感じで利用しています。
・好きな作家に思い切って〈友達申請〉したところ、「〈友達〉の上限が5000人と決
められているの。ごめんなさいね」と返事が! 新作を楽しみにしていますと伝えた
ら、再度メッセージをもらえ感動しました。今は〈友達〉にならなくても情報だけが
〈ニュースフィード〉に流れてくる〈フィード購読〉をしています。

★不安材料もあるけれど……
・自分の〈いいね!〉した情報が、自分の〈友達〉にどのように見えるのか、自分の
ページがどう見えているのかなど、まだわからないことが多いです。また、プライベ
ートが伝わることになるので、うまく利用しないと行動や人間関係が周りに筒抜けに
なりそう。発信する内容や〈公開範囲〉などには、気を配っています。
・FBの使用については、まだ消極的です。自分の〈アクティビティ〉がどこでどの
ように反映されるかわからないのが不安なので。でも、〈ニュースフィード〉に現れ
る友達の書き込みに〈いいね!〉を押したり、コメントを残せたりするのが楽しいで
す。
・FBは設定次第だと思います。情報を全て〈公開〉にしているページにアクセスし
てコメントした場合、そのコメントも全て公開されることになります。それは要注意
なので、個人情報の設定はきちんと管理されたほうがいいと思います。

★発信媒体としての活用
・情報発信や宣伝の場としても考えているので、〈フィード購読〉も設定しています。
・自分の関わった本を宣伝するのに使っています。

                               (植村わらび)

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●読者の広場● 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ!
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 このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる
お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ
ください。

※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。
※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。
※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。
※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編
集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。

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●お知らせ●

 本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。
こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。
http://www.yamaneko.org/info/order.htm
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           ・☆・〜 次 号 予 告 〜・☆・

 11月号では、イタリア語翻訳家★関口英子さん★のインタビューをお届けする予定
です。
 詳細は10日頃、出版翻訳ネットワーク内「やまねこ翻訳クラブ情報」のページに掲
載します。どうぞお楽しみに!
          http://litrans.g.hatena.ne.jp/yamaneko1/

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▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽

  やまねこ翻訳クラブ(yagisan@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。

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     ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のライフスタイルブランド ☆☆
 独創的なデザインで世界100ヶ国以上で愛用されているフォッシルはアメリカを代
表するライフスタイルブランドです。1984年、時計メーカーとして始まったフォッシ
ルは時計をファッションアクセサリーの一つと考え、カジュアルな「TREND」ライン
からフォーマルなシーンにも使える「CERAMIC」など、年間300種類以上のモデルを発
売し続けています。またフォッシル直営店では、時計以外にもレザーバッグ、革小物、
ファッションサングラスなどのラインも展開しています。
TEL 03-5992-4611
http://www.fossil.co.jp/     (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社
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編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉
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★やまねこアクチベーター(毎月20日発行/無料)
  やまねこ翻訳クラブのHOTな話題をご提供します!
                 http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm

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●編集後記●出版されたばかりの『ミナの物語』のレビューを掲載しましたが、その
作者デイヴィッド・アーモンドさんが、今月末に来日されます。このニュースに当編
集部も沸きあがり、講演会へ参加予定を決めた者も少なくありません。さて、本誌の
企画へと発展するでしょうか。(う)
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発 行 やまねこ翻訳クラブ
編集人 植村わらび/蒲池由佳/大作道子(やまねこ翻訳クラブ スタッフ)
企 画 赤間美和子 尾被ほっぽ 加賀田睦美 かまだゆうこ 小島明子 笹山裕子
    佐藤淑子 しまだまみ 田中亜希子 早川有加 冬木恵子 村上利佳
    森井理沙 横山和江
協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内
    えみりい 小湖 shoko pepo みるか めい ながさわくにお
    html版担当 shoko
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