◆ くもん出版 新刊情報 ◆


2017年10月刊行

科学がおもしろくなるSF冒険ファンタジー!

次元を超えた探しもの

次元を超えた探しもの

アルビーのバナナ量子論


クリストファー・エッジ 作
 横山 和江 訳
 ウチダヒロコ 絵


ISBN 978-4-7743-2695-5
定価 1620円(税込)

アルビーの母親が病気で亡くなってしまいました。
科学者の父親はアルビーに、パラレルワールドが存在すれば、生きている母親はそこにいるかもしれないという話をします。

亡くなった母さんに会える方法がある!
(ちなみに母親も科学者でした)

アルビーはパラレルワールドを見つけるために量子物理学を独学することにしました。
まずは図書館から父さんが書いた本を借りてきます。
文章は読めるけれど、まだ6年生のアルビーには、難しい内容です。

「スイスのセルンにあるLHC(大型ハドロン衝突型加速器)で研究している科学者は、実験で極小のブラックホールをつくりだすことにより、パラレルワールドの存在をつきとめられるかもしれないと考えています。」

アルビーは母さんの量子コンピュータもひっぱり出し、使いながら思い立つのです。
「バナナ量子論」を!


アルビーの読んでいる本は難しそうですが、
この物語はわかりやすい言葉で、おもしろく進んでいくので量子物理学??とひるむことはありません。

生きている母さんに会いたいというアルビーの思いが
「バナナ量子論」を生み、
それによって次元を超えていく冒険は、早く先を読みたいと思わせる牽引力があります。

科学のおもしろさと、アルビーの冒険話が、絶妙にミックスされたSFファンタジー作品。
ウチダヒロコさんのダイナミックなイラストも魅力です。



【作者】クリストファー・エッジ (Christopher Edge) イギリスのマンチェスターで生まれ育つ。子どものころから作家になるのが夢だった。歴史ミステリーを描いた"Penny Dreadful"シリーズのほか、物語の書き方を指南する"How To Write Your Best Story Ever!"やスリラーものやアクションものなど作品は多岐にわたる。本作は2017年カーネギー賞にノミネートされたほか、イギリス現地での賞に選ばれている。最新作の"The Jamie Drake Equation"は、宇宙飛行士の父親を持つ少年の物語。
作者公式ウェブサイト:http://www.christopheredge.co.uk

【訳者】横山和江(よこやま・かずえ) 埼玉県生まれ。児童書の翻訳のほか、読み聞かせ活動などをおこなっている。訳書に『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)、『わたしの心のなか』(鈴木出版)、『ノラのボクが、家ネコになるまで』(文研出版)、『14番目の金魚』(講談社)、『サンタの最後のおくりもの』(徳間書店)、「クマさんおことわり」シリーズ(岩崎書店)、「サラとダックン」シリーズ(金の星社)など。20周年を迎えたやまねこ翻訳クラブ会員。
やまねこ翻訳クラブ ウェブサイト:http://www.yamaneko.org/

【画家】ウチダヒロコ 幼少の頃から植物採集とお絵描きに夢中。奈良女子大学理学部で生物学の基礎を身につけ、神戸大学臨海実験所で研究支援(テーマは藻類の光合成色素)に従事。多種多様な海の生き物と接する中で、サイエンスイラストに目覚める。装画では有川浩『県庁おもてなし課』(角川書店)、今泉みね子『脱原発から、その先へ』(岩波書店)、朱川湊人『主夫のトモロー』(NHK出版)、PR誌「ブンイチ」(文一総合出版)など。挿絵では、中学理科、高校生物の教科書(東京書籍)、月刊誌「現代化学」連載コラム(東京化学同人)ほか多数。

協力 横山広美(東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構教授)

装丁・デザイン 村松道代(TwoThree)
2009年情報
2006年情報
2005年情報

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Last Modified: 2018/2/19
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ