小峰書店 新刊情報 2001年

 

11月刊行

「サラの旅路」表紙

サラの旅路
〜ヴィクトリア時代を生きたアフリカの王女〜

ウォルター・ディーン・マイヤーズ著 宮坂宏美訳

原題: "At Her Majesty's Request"

【あらすじ】 古書店でみつけた一束の手紙。そこからひもとかれるひとりの少女の生涯。サラ・フォーブス・ボネッタ――ヴィクトリア女王の保護を受けたアフリカの若き王女。その波乱に富んだ人生に、様々な資料でせまるノンフィクション。

【著/ウォルター・ディーン・マイヤーズ】 1937年生まれ。青少年向けにフィクション、ノンフィクション、詩など多数発表。ニューベリー優秀作品、コレッタ・スコット・キング賞、1994年SLJ/YASLAマーガレット・A・エドワード賞などを受賞している。ニュージャージー在住。主な作品に『アフリカ系アメリカ人』(三一書房)、『自由をわれらに』(小峰書店)がある。

【訳/宮坂宏美】 1966年生まれ。宮城県出身。弘前大学人文学部卒業。会社勤務の後、翻訳、編集、雑誌のライターをはじめる。児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」の仲間とともに、電子メールマガジン「月刊児童文学翻訳」を発行するなど、海外児童文学の紹介にもつとめている。

 

9月刊行

「びっくりめちゃくちゃビッグなんてこわくない」表紙

びっくりめちゃくちゃビッグなんてこわくない

トニー・ロスノ作 金原瑞人訳

原題: "BIG BAD BARNEY BEAR"

【あらすじ】 けんちくげんばで はたらきはじめた ヘラジカくん。おおきなスコップ、おおきなカップ、おおきなふかふかソファ、かっこいいのはどれもこれも、びっくりめちゃくちゃビッグのもだといわれ、ヘラジカくん、あたまにきた。びっくりめちゃくちゃビッグって、いったいなにもの?

【作/トニー・ロス】 1938年イギリスのロンドンに生まれる。リバプール美術学校で学び、漫画家、グラフィックデザイナー、アートディレクター、美術学校講師などを勤める。1976年から絵本を作り始める。オランダの銀の絵筆賞、ドイツ児童図書賞など多くの賞を受賞。民間伝承やおとぎ話を素材とした絵本も多数ある。主な絵本に『おまるがない!』『はやくなりたいな!』「ちいさなおひめさま」シリーズ(偕成社)、『おおかみがきた!』(フレーベル館)、『ヒミツのヒミツの……』(評論社)、『どうして?』(徳間書店)など多数ある。チェシャー在住。

【訳/金原瑞人】 1954年岡山県に生まれる。法政大学英文学専攻博士課程修了。現在、法政大学教授。主な訳書に、『おまるがない!』『はやくなりたいな!』「ちいさなおひめさま」シリーズ(偕成社)、『おじいちゃんとかくれんぼ』(ほるぷ出版)、『スウィート・メモリーズ』(金の星社)、『“少女神”第9号』(理論社)、『自由をわれらに』(小峰書店)など多数ある。東京都在住。

 

6月刊行

『ラビーニアとおかしな魔法のお話』表紙

おはなしプレゼント

ラビーニアとおかしな魔法のお話

ビアンカ・ピッツォルノ作 エマヌエーラ・ブッソラーティ絵
長野徹訳

原題: "L'INCREDIBLE STORIA DI LAVINIA"

【あらすじ】 マッチ売りの少女ラビーニアは、妖精から魔法の指輪をもらいました。その指輪は、なんと、ものをウンチにかえることができるのです! 指輪の力で、天下無敵の女の子になったラビーニアは……? イタリア児童文学のロングセラー、いよいよ登場!

【著/ビアンカ・ピッツォルノ】 1942年イタリア、サルデーニャ島のサッサリに生まれる。大学で古典文学と考古学、映画を学んだ後、イタリア国営放送に勤め、子ども番組の制作に携わる。1977年に退職し、児童文学の創作に専念、数々の賞を受賞する。1996年には、児童文化への貢献を評価され、ボローニャ大学より教育学名誉博士号を受ける。ミラノ在住。

【絵/エマヌエーラ・ブッソラーティ】 1946年に生まれる。大学で建築学を学んだ後、児童心理学研究所に勤務し、子どもたちのコミュニケーション能力や感情表現の発達を促す教育活動に携わる。その後、子どもの本の編集者、作家、イラストレーターとして、イタリア、フランス、イギリスで活躍。ミラノ在住。

【訳/長野徹】 1962年山口県に生まれる。東京大学文学部卒業。同大学院博士課程修了(イタリア文学専攻)。1995年〜96年イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学哲学部に留学。現在はイタリア文学の研究、紹介に従事。訳書に『光草(ストラリスコ)』(小峰書店)がある。

 

6月刊行

『羽がはえたら』表紙

ショート・ストーリーズ

羽がはえたら

ウーリー・オルレブ著 母袋夏生訳 下田昌克絵

原題: "Wings Turn and a Thought About Thirsty"

【あらすじ】 とりの手羽を食べたら、羽がはえて空を飛べるようになるんだよ。――国際アンデルセン賞作家が贈る、早春のやわらかな陽ざしのような短編集。

【著/ウーリー・オルレブ】 1931年、ポーランドのワルシャワに生まれる。ユダヤ人であるため、第二次世界大戦中ゲットーやポーランド人区で隠れ暮らし、ベルゲン・ベルゼン強制収容所で終戦を迎える。戦後イスラエルへ移り、ヘブライ大学で学んだ。エルサレム在住。主な作品に『壁のむこうの街』(偕成社)、『壁のむこうから来た男』(岩波書店)、『かようびはシャンプー』(講談社)などがある。1996年国際アンデルセン賞作家賞を受賞。

【訳/母袋夏生】 長野県に生まれる。イスラエル政府招聘留学生となり、ヘブライ大学文学部修士課程実用言語コースを修了。出版社勤務を経て、ヘブライ語の翻訳に専念。主な訳書に、『壁のむこうから来た男』(岩波書店)、『もちろん返事をまってます』(岩崎書店)、『編みものばあさん』(径書房)など。1998年ヘブライ文学奨励賞を受賞。東京都在住。

【絵/下田昌克】 1967年兵庫県に生まれる。桑沢デザイン研究所卒業。1994年からアジア、ヨーロッパなどを旅行し、出会った人たちのポートレートを描きつづけている。東京都在住。

 

3月刊行

「正義をもとめて」表紙

正義をもとめて

スティーヴン・A・チン著 金原瑞人訳

原題: "When Justice Faled ; The Fred Korematsu Story"

【あらすじ】 第二次世界大戦下、なぜ日系人だけが強制収容所においやられたのか。人種差別、偏見、平等、民主主義……。アメリカ合衆国政府を相手に立ちあがった日系アメリカ人フレッド・コレマツの記録。

【著/スティーヴン・A・チン】 サンフランシスコエグザミナー紙の記者。1991年、アウトスタンディング・ヤングジャーナリスト賞を受賞。

【訳/金原瑞人】 1954年岡山県に生まれる。法政大学英文学専攻博士課程修了。現在、法政大学教授。主な訳書に、ハイウォーター『アンパオ』、フリードマン『リンカン』、アナヤ『ウルティマ、ぼくに大地の教えを』、ペック『豚の死なない日』、マイヤーズ『自由をわれらに』などがある。東京都在住。

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Last Modified: 2001/3/30
TML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ