岩波書店新刊情報 |
2009年11月刊行
もしも、こうだったら?時は19世紀の終わり。ピーター・オーガスタス・デュシェンは、食べ物を買うために預かった硬貨で、占いをみてもらいます。 どうしても知りたかったことがあるのです。それは妹が生きているかどうか。 占い師は断言します。生きていると。象がその妹のもとに連れていってくれるだろう――そう、占い師は言いました。 象! あり得ないことが目の前でおきたならば、もしかして本当のことはいままで思っていたことではなかったのかと、くるりと気持ちが反転する不思議さが、この物語には満ちています。ピーターが占い師から聞いたキーワードは突拍子もないものでした。しかし、動き始めた物語では、ごく自然にその不思議さがとけこんでいます。どうなるのだろう――読んでいくうちに物語のもつ空気にすっぽり入り込み、しめくくりもとても腑に落ちるものがありました。 幻想的な表紙は魔術師が大きな象を観客の前に出しているシーン、複雑な奥行きのある色合いが物語の神秘さを象徴してるかのよう。ちなみに装画はロサンゼルス在住の日本人画家が描いています。 作品公式サイトはこちら。 【作者】ケイト・ディカミロ Kate DiCamillo
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Last Modified: 2009/12/08
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