2003年 岩波書店新刊情報

New! 2004年5月 平成16年度産経児童出版文化賞・JR賞受賞作に『中世の城日誌』が選ばれました!

2003年7月『走れ、走って逃げろ』 9月『海賊日誌』『中世の城日誌』 10月『ヌードル』『なつのゆきだるま』『みっつのねがいごと』 11月『フランダースの犬

2003年12月刊行

『クマのプーさん』の作者の素顔 待望の新訳!

今からでは遅すぎる:表紙

今からでは遅すぎる

It's Too Late Now
The Autobiography of a Writer

A.A.ミルン
石井桃子 訳

ISBN 4-00-022136-1
定価 3780円(税込)

『クマのプーさん』として、あまりにも有名なA.A.ミルン。
1975年に『ぼくたちは幸福だった ミルン自伝』(原昌・梅沢時子訳/研究者)として刊行された本書が、このたび石井桃子さんの新訳で読めるようになった。原書刊行は1939年。

ミルンが子どもの本を書いたのは、作家活動のうち5年くらいの間だけだった。
多くの子ども、そして大人に読まれている2冊の詩集(『ぼくたちがとても小さかったころ』『ぼくたちは六歳』)と2冊のお話集(『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』がそれだ。それまで、「劇や小説や戦争反対の文章を懸命に書いて生きてきた」ミルンが、「楽しく、一片の苦しみもなく、本の世界に送り出した」この4冊の本は、ミルンの生涯を大きく変えたという。

このプーさんがもたらした成功と苦しみはここでは詳しく語られていない。
ミルンがどのような幼少時代をおくったのか、大好きな兄ケンと過ごした幸福な時が、ユーモアを交えて語り、作家にいたるまでの時がつづられている。幼少年時代、中学・高校時代、大学時代、フリーランス時代、編集助手時代、アマチュア軍人時代、作家時代と、区切りをつけられた章の中で、特に12歳までを記した幼少年時代は、ミルンがケンと過ごした時が生き生きと描かれ、まるでさんさんと光がふりそそいでいるようだ。

訳者の石井桃子さんはあとがきでこう語られている。
ミルンは4冊の子どもの本を書いていた五年間に彼自身、一種の魔法の世界――子どもであって、大人である世界――に住んでいたのだといえないでしょうか。

【作者】A.A.ミルン A.A.Milne 私立学校を経営していたジョン・ヴィアン・ミルンの三男として、ロンドンに生まれる。ウェストミンスター校からケンブリッジ大学に進み、数学を専攻。1906年、風刺雑誌「パンチ」の編集助手となり、1913年、ドロシード・セリンコートと結婚。第一次世界大戦中は軍務に服する。以後、劇作家として活躍。1920年、息子クリストファー・ロビン誕生。1924年、童謡詩集『ぼくたちがとても小さかったころ』が英米で大評判となり、1926年『クマのプーさん』を誕生させるきっかけとなった。1927年、童謡詩集『ぼくたちは六歳』、1928年『プー横丁にたった家』。1939年に自伝を出版、翌40年にロンドンを引き払い、サセックス州コッチフォード・ファームへ移り住む。

【訳者】石井桃子 1907年、埼玉県浦和生まれ。日本女子大学を卒業後、文藝春秋社を経て、新潮社『日本小国民文庫』の編集に携わる。戦後まもなく出版した『ノンちゃん雲に載る』で文部大臣賞を受賞。1950-54年、「岩波少年文庫」「岩波子どもの本」の企画編集。1958年、自宅で「かつら文庫」を開く。著書に『幼ものがたり』『児童文学の旅』『幻の朱い実』(読売文学賞)、翻訳書はバートン『ちいさいおうち』、グレーアム『たのしい川べ』、ファージョン『ムギと王さま』、ポター「ピーターラビット」シリーズほか、多数


2003年11月刊

野坂悦子さんによる新訳+文庫書き下ろしの表紙と挿し絵!

フランダースの犬:表紙 フランダースの犬

ウィーダ 作
野坂悦子 訳

本体640円
ISBN 4-00-114114-0

あらすじをのべるまでもなく、たくさんの人がご存知の『フランダースの犬』。
今回は、野坂悦子さんの新訳と、オランダの人気画家ハルメン・ファン・ストラーテンが表紙と挿絵を書いています。
また、「フランダースの犬」とあわせて、「ニュルンベルクのストーブ」という作品も収録。

「フランダースの犬」は、幼い少年ネロと、老犬パトラッシュの深い友情を描いています。
ジェハン・ダースじいさんがちょうど80歳になった時、じいさんの娘が亡くなり2歳のネロをのこしました。
それからは、ネロはダースじいさんと暮らします。食べ物にも事欠く貧しい暮らしでしたが、2人は多くを望まずいまの生活に満足していました。
犬のパトラッシュはひどい主人のもと、苛酷な労働を強いられとうとう口から泡をはき倒れ、そこを通りかかったネロとじいさんに救われました。
こうして2人と1匹は一緒に生活を共にし、互いの生活を助け合いました。
それでも、貧しい暮らしから逃れる術はありません。ネロの夢は画家になること、そのためにネロはある計画をたてていたのですが……。


もうひとつの「ニュルンベルクのストーブ」は、アウグストという少年の物語。ネロと同じように貧しい生活をおくっています。きょうだいは全部で10人。母親は一番下の子どもの命とひきかえに亡くなっています。父親と上の兄さんたちが、子どもたちの食い扶持を稼ぐのですが、とても追いつきません。でも、アウグストは、毎日を幸福に過ごしていました。それは、家にある彩色陶器でできた美しいストーブです。アウグストは家族の中で一番このストーブを愛していました。それなのに、父さんはストーブを売ってしまいます。悲観にくれたアウグストは……。

訳者野坂さんが、「ネロとパトラッシュの変わらぬ友情が、もっと大きな輪になれば、この世界もさらに居心地のいい場所に変わるでしょう。」とあとがきで書かれています。
本当に大きな輪になりますように! 
「ニュルンベルクのストーブ」からは、美しいものを愛するアウグストの情熱が、ストーブのあたたかさとともによく伝わってきます。さて、ラストもあたたかさが待っているでしょうか。
どうぞ、2作つづけて読んでみてください。



【作家】ウィーダ 本名マリー=ルイーズ=ド・ラ・ラメー。イギリスの作家。フランス人の父とイギリス人の母をもつ。20歳のころから執筆をはじめ、生涯に45の小説を書いた。イタリアを深く愛し、移り住んだが、晩年は孤独だったという。子どものための物語を主人公にした作品も少なくなく、そのなかでもっとも長く人気を得たのが「フランダースの犬」である。

【訳者】野坂悦子 1959年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。1985年より5年間、オランダやフランスで暮らす。以来、オランダ語を中心とした翻訳活動に取り組む。訳書に、『マタビア貝のおまもり』『ハンナのひみつの庭』(岩波書店)『第八森の子どもたち』(福音館書店)、『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社)など多数。

【画家】ハルメン・ファン・ストラーテン 1961年生まれ。2001年に『おじいちゃん わすれないよ』(ペッテ・ウェステラ作、金の星社刊)で、オランダのフラッハ・エン・ウィンペル賞と、ブラティスラヴァ世界絵本原画展の「金のりんご賞」を受賞。2003年には、同作品に対して日本でも産経児童出版文化大賞が贈られた。


2003年10月刊行

岩波の子どもの本 20年ぶりの新刊3冊!

ヌードル:表紙 なつのゆきだるま:表紙 みっつのねがいごと:表紙
ヌードル

マンロー・リーフ 文
ルドウィッヒ・ベーメルマンス 絵
福本 友美子 訳

本体 900円
ISBN 4-00-115158-8
なつのゆきだるま

ジーン・ジオン 文
マーガレット・ブロイ・グレアム 絵
ふしみ みさを 訳

本体 840円
ISBN 4-00-115159-6
みっつのねがいごと

マーゴット・ツェマック 文・絵
小風 さち 訳


本体 840円
ISBN4-00-115160-X
これは犬のヌードルの話です。
ヌードルはあなほりがだいすき。でも、胴体の長いヌードルにとってあなほりは一大仕事。ヌードルは自分の体がこんなに長くなかったらなぁと大きな声で口にしました、すると……。

自分探しならぬ、自犬探しのヌードル。犬の妖精が一役かいます。
ピートとヘンリーは兄弟です。
冬に2人は小さな小さな雪だるまをつくりました。その晩、2人は月あかり にてらされた雪だるまを、窓から何度もながめました。月でとけたりしないかしら、 ヘンリーは心配でたまりません。そこで……。 

グレアムの描く、ピートとヘンリーの表情がとってもかわいいです!
大きな森のはずれに木こりの夫婦が住んでいました。あるとき、2人は木のしたじきになっていた小鬼を助け、そのおかえしに3つの願いごとをかなえてもらいます。きこりとおかみさんは、ほくほくして3つの願いごとに頭をひねらせ……。
願いがかなうということに、人はどうしてもひきつけられてしまいます。あなたも?
【作者】マンロー・リーフ Munro Leaf
アメリカのメリー・ランド州生まれ。教員生活をへて編集者となり、自分でも本を書きはじめる。ロバート・ローソンの絵で『はなのすきなうし』、自ら挿絵を描いた本に『みんなの世界』(以上、岩波書店などがある。

【画家】ルドウィッヒ・ベーメルマンス
Ludwig Bemelmans
オーストリア生まれ。16歳でアメリカに移住。ホテルで働きながら絵を学んだ。最初の作品は、生まれ故郷のチロルを舞台にした『山のクリスマス』(岩波書店)。『げんきなマドレーヌ』をはじめとする「マドレーヌ」シリーズ(福音館書店)は、世界中で愛されつづけている。『マドレーヌといぬ』でコールデコット賞受賞。

【訳者】福本友美子
東京都生まれ。公共図書館員の経験をいかして、子どもの本の翻訳、書評など、幅広く活躍。訳書に「おさるのジョージ」シリーズ(岩波書店)、『ぼうしの上にまたぼうし』(文化出版局)、『むしゃくしゃかぞく』(あすなろ書房)などがあり、軽やかな文体で親しまれている。
【作者】ジーン・ジオン Gene Zion
アメリカのニューヨーク生まれ。妻マーガレット・ブロイ・グレアムとともに十数冊の絵本をつくった。『どろんこハリー』『うみべのハリー』(福音館書店)、『はちうえはぼくにまかせて』(ペンギン社)など、素朴な発想をもとにしたお話で親しまれている。

【画家】マーガレット・ブロイ・グレアム
Margaret Bloy Grahamn
カナダのトロント生まれ。ニューヨークでファッション雑誌のイラストを描き、その後絵本づくりをはじめる。夫との共同作品のほかに、『ベンジーのふねのたび』(福音館書店)、『あらしのひ』(ほるぷ出版)などがあり、いきいきとし楽しい絵で人気がある。

【訳者】ふしみみさを
埼玉県生まれ。洋書販売会社勤務をへて、絵本の翻訳、紹介にとりくむ。仏語、英語をこなし、ユーモアあふれるセンスが注目されている。訳書に『モモ、しゃしんをとる』『なかよくなんかならないよ』『あそぼうマクス』(以上、文化出版局)、『はなくそ』(パロル舎)などがある。
【作者】マーゴット・ツェマック
Margot Zemach
アメリカのロサンゼルス生まれ。夫ハーブ・ツェマックとともに十数点の絵本をつくっており、『ダフィーと小鬼』(冨山房)でコールデコット賞を受賞。自作の民話絵本に、『ありがたいこってす!』『漁師とおかみさん』(以上、童話館)などがあり、落ち着いた温かい画風で評価が高い。

【訳者】小風さち
東京都生まれ。絵本に『とべ! ちいさいプロペラき』『はちみついろのうま』「わにわに」シリーズ、翻訳に『かしこいちいさなさかな』『ハンナのあたらしいふく』などがある。長編ファンタジー『ゆびぬき小路の秘密』(以上、福音館書店)で野間児童文芸新人賞を受賞。オーソドックスな文体と独特なユーモアで人気がある。


2003年9月刊行

祝! 平成16年度産経児童出版文化賞・JR賞受賞作
海賊日誌:表紙 中世の城日誌:表紙
海賊日誌
少年ジェイク、帆船に乗る
Pirate Diary
The Journal of Jake Carpenter



ISBN 4-00-110866-6
本体2400円+税
中世の城日誌
少年トビアス、小姓になる
Castle Diary
The Journal of Tobias Burgess, Page



ISBN 4-00-110867-4
本体2400円+税
リチャード・プラット 文
クリス・リデル 絵
長友恵子 訳
★ケイト・グリーナウェイ賞受賞作★

18世紀、独立前のアメリカ。
10歳の少年、ジェイク・カーペンターは人生の転機を迎えようとしている。父親は自分と同じように医者になってほしいと願っていた。しかし、その前に世間を知るべきだろうと考え、しばらくの間、甲板員の仕事をしている叔父さんと一緒に船に乗ることになったのだ。
いざ、出航!

1716年9月24日月曜日からジェイクの日誌ははじまる。クリス・リデルの詳細で迫力ある挿絵が、すべてのページで展開され、読者はぐいぐい海の生活にひきこまれる。帆船断面図から船の内部を知り、航海に必要な道具を知る。どんなものを食べているのかをのぞき、時には罰の場面に目をつぶる。しかし、「海賊日誌」とあるからには、おだやかな生活ばかりではない。海賊の襲撃を受け、ジェイクたちは?!

大判の絵本が海のダイナミックさを存分にリアルに描き出している。巻末には「もっと、知りたい読者のために」と、ジェイクの生きた時代について、詳しい解説が、これも挿絵入りなのがうれしい。
★ケイト・グリーナウェイ次点作★

13世紀のイギリス。
11歳の少年、トビアス・バージェスは、騎手の従者になるために、叔父の居城に1年間過ごすことになる。住み込みの小姓として、マナーや武芸、剣や弓を修行するのだ。新しい生活を目の前にして、トビアスは待ちきれなくてうずうずしている。

1285年1月10日水曜日からトビアスの日誌ははじまる。『海賊日誌』のように、こちらは中世の城の内部がことこまかに描かれている。大広間の壁にかけられた、効果なタペストリーの数々。様々な用途による馬――軍馬、乗用馬、荷馬、狩猟用の馬、女の人用の馬。見開きに描かれる冬の狩りの場面は、吐く息が聞こえてきそうな臨場感がある。

トビアスは学び、遊び、まわりを観察し1年をすごす。
クリス・リデルは、場面だけではなく人々の顔も表情豊かに描きわけ、読者をを中世の城にひきこませる。

『海賊日誌』同様、巻末には詳しい解説がついていて、当時の生活をよりよく知ることができる。
【作者】リチャード・プラット Richard Platt 1953年生まれ。イギリスの作家。幅広い分野で、主にノンフィクションを手がけている。代表作は、スティーヴン・ビースティーとのコンビで作った「輪切り図鑑」シリーズ(『クロスセクション』『大帆船』『ヨーロッパの城』以上3冊は、岩波書店刊)。ケント在住。

【画家】クリス・リデル Chris Riddell 1962年、南アフリカ生まれ。イギリスのイラストレーター。「オブザーバー」等で、風刺漫画を描いている。ポール・スチュワート『崖の国物語』シリーズの挿絵がよく知られている。『中世の城日誌』はケイト・グリーナウェイ賞の次点となり、『海賊日誌』でみごと大賞を射止めた。ブライトン在住。


【訳者】長友恵子 ながとも・けいこ 北海道網走郡美幌町生まれの神奈川育ち。ボストン大学経営大学院卒業。訳書に『おおきな、お・お・き・い テックス』(文化出版局)、『生命(いのち)の炎は高く』(偕成社)がある。現在は夫と黒猫の福ちゃんとともに東京在住で、児童館での読み聞かせが楽しみの日々を送っている。やまねこ翻訳クラブ会員。


2003年7月刊行

走ろ、走って逃げろ:表紙 走れ、走って逃げろ

ウーリー・オルレブ 作
母袋夏生 訳

ISBN 4-00-115571-0
本体1800円+税

第2次世界大戦下のポーランド。
ゲットーから脱出しようとして、父さんの行方がわからなくなった。
食糧を調達するのは、5人きょうだいの末っ子スルリック。
その日も同じように、ゴミ箱の中に入って、食糧をあさっていた。
ゴミ箱からでてきたら、いつも待っていたはずの母さんがいない。
そのとき、スルリックはまだ8歳。
それから、森や農村をさすらう苛酷な生活がはじまった……。
スルリックの一番の財産は
 「神さまがめったに与えてくださらない」笑み。
このあどけない笑みがスルリックの生を支える。

この物語は、作者オルレブが、ヨラム・フリードマンという人から聞いた子ども時代の話を書きまとめたものです。
ワルシャワ・ゲットーの住民たちが狩りあつめられた時、主人公の少年は8歳。
彼は生きるために走って、逃げて生活していきます。
タイトルは、まさしく、スルリックの子ども時代そのものです。
敵と立ち向かうのではなく、逃げること、これが第一。
行方がわからず死んだと思っていた父親と森で再会した時、「おまえは生き残らなくちゃいけない」といわれます。
スルリックは、その言葉を守るために、走って逃げます。ドイツ軍はユダヤの少年を執拗に追いかけます。
どこへ行っても、ゆっくりのんびり過ごすことはできません。すぐにユダヤ人であることを知られてしまうのです。
恐怖と飢えを常にかかえながらも、スルリックはあどけない笑みで、「生」の側にとどまります。
「生きたい」、その気持ちは、スルリックにとって何よりも強い力でした。

生きることは、すばらしい――。苛酷な少年の子ども時代を通してなおこのことが、心に強く残るのです。


【作者】ウーリー・オルレブ (Urk Orlev)  1931年、ポーランドのワルシャワに生まれる。ユダヤ人であるため、第二次世界大戦中、ゲットーやポーランド人区の隠れ家住まいをし、ベルゲン・ベルゼン収容所で終戦を迎える。戦後イスラエルに渡り、ヘブライ大学で学んだ。現在、エルサレム在住。1956年、ホロコースト体験を『鉛の兵隊』で発表。主な作品に、『壁のむこうの街』『壁のむこうから来た男』『砂のゲーム』『羽がはえたら』『Tシャツのライオン』など多数。1996年、国際アンデルセン賞作家賞受賞。

【訳者】母袋夏生(もたい・なつう) 1943年、長野県生まれ。ヘブライ大学文学部修士課程実用言語コース修了。出版社勤務を経て、翻訳業に専念。『壁のむこうから来た男』『編みものばあさん』『かようびはシャンプー』など、オルレブの作品を多数手がける。そのほかに『ブルーリア』『「地の塩」殺人事件』『ベン・イェフダ家に生まれた』『心の国境を越えて』など。1988年、ヘブライ文学翻訳奨励賞受賞。

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Last Modified: 2004/05/20
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ