くるみ割り人形
原作 E.T.A.ホフマン
文 ズザンネ・コッペ
絵 リスベート・ツヴェルガー
訳 池田香代子
ISBN 4-7764-0150-9
定価 2100円(税込) |
12月通り25番地
絵 ウエイン・アンダースン
作 ヘレン・ウォード
訳 岡田淳
ISBN 4-7764-0148-7
定価 1680円(税込)
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夜になると
作 アン・グットマン&ゲオルグ・ハレンスレーベン
訳 今江祥智
ISBN 4-7764-0147-9
定価 1575円 |
きょうというひ
荒井良二
ISBN 4-7764-0153-3
定価 1365円 |
美しい画風で知られるツヴェルガーによる、くるみ割り人形。絵と物語のコラボレーションのほかに、これには、音楽と朗読のCDがついているという贈り物にも喜ばれる一冊ではないでしょうか。 |
『ドラゴンマシーン』(BL出版)で幻想的な美しさを披露したコンビで、今度はクリスマスを描きます。少女が迷い込んだ12月通りにあったお店には何があったでしょう。そこには少女以外にたったひとりしかお客がいませんでした……。 |
「リサとガスパール」シリーズを作成している夫妻は、こういう素朴であったかい家族の絵本も多く描いています。本書は、女の子からみた夜の風景、お母さん、お父さんを、やさしい色で見せてくれます。 |
アストリッド・リンドグレーン記念文学賞受賞作家からの贈り物
いそがしく流れる日々の中で、慈しみをこめて「きょう」をみつめる、ろうそくに小さな祈りをささげる。
雪のふる静かな日に、心にやさしさがつもります。荒井さんがまたもすてきな絵本をつくりました。 |
E.T.A ホフマン
ドイツロマン派の代表的作家であり、音楽家、画家としても活躍した。童話を多く発表、幻想的な作品スタイルは、現代の児童文学に大きな影響を与えている。
リスベート・ツヴェルガー
1954年、版画家の娘としてオーストリア、ウィーンに生まれる。美術学校を卒業後、E.T.A.ホフマンの『ふしぎな子』(冨山房)のイラストでデビュー。グリム、アンデルセン、ディケンズなどの世界の名作に、繊細で独特の画風で新たな息吹を吹き込み、国際的に高い評価を得ている。BIB世界絵本原画金牌賞、国際アンデルセン賞など多数。
ズザンネ・コッペ
ドイツ、ミュンヘン生まれ。ミュンヘンとアメリカのボストンで、独文学および児童文学を学び修士の学位を得る。卒業後はジャーナリスト、翻訳家として活動。リスベート・ツヴェルガーとは20年来の進行があり"The
Art of Lisbeth Zwerger"にも文をよせている。
池田香代子
1948年東京生まれ。独文学者。主な著書に『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)など。翻訳では『ソフィーの世界』(NHK出版)、『エーミールと探偵たち』(岩波書店)、『夜と霧[新版]』(みすず書房)他を手がけている。1998年『猫たちの森』(早川書房)で第1回独翻訳賞受賞。 |
ヘレン・ウォード
イラストレーター、絵本作家。ブライトン美術学校で、レイモンド、ブリッグズ、クリス・マクユーワンなどの指導を受け、学生時ぢあから受賞経験をもつ。絵本作品にThe Cockerel and the Fox,The Hare and the Tortoiseなど。ウエイン・アンダースンとの凶作も多い。イギリスのグロスターシア州在住。
ウエイン・アンダースン
英国の代表的な幻想画家の一人。Rat's Magicで1976年、アメリカのイラストレーター協会より最優秀絵本賞受賞。ヘレン・ウォードとの共作に The Tin Forest,The Dragon Machine(邦訳は『ドラゴンマシーン』BL出版)、A Fish Wish, Moon Dog などがある。ほかの邦訳作品に『ドラゴン伝説』『ドラゴン』(共に、BL出版)など。
岡田淳
小学校図工教師、児童文学作家。1981年『放課後の時間割』で日本児童文学者協会新人賞、1984年『雨やどりはすべり第の下で』(以上、偕成社)で産経児童出版文化賞、1988年『扉のむこうの物語』(理論社)で赤い鳥文学賞を受賞。シリーズ「こそあどの森の物語」(理論社)は、1998年の国際アンデルセン賞のオナーリスト選定作品。絵本の翻訳に『ドラゴン』『ドラゴンマシーン』などがある。 |
アン・グットマン
1970年フランスのパリに生まれる。小説家だった父の影響で、絵本の創作活動に入る。1980年に父と組み、最初の絵本を出版。1991年よりガリマール社で子どもの本のデザイナーとして活躍し、仕事を通じて夫のハレンスレーベン氏と出会った。夫婦共作の「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)では、文章と装丁を担当している。現在、夫と娘とともにパリにクラス。
ゲオルグ・ハレンスレーベン
1958年ドイツのヴッパタールに生まれる。幼いころから水彩画を描く。大学卒業後はローマに住み、画家として活躍。絵本『おつきさまはきっと』(文/ケイト・バンクス 講談社)でアメリカの児童書の書評誌『ホーンブック』の1998年最優秀絵本賞を受賞する。「リサとガスパール」シリーズで一躍人気画家となる。ほかの作品に、アンと共作の「ペネロペ」シリーズ(岩崎書店)や、『森のかいぶつドギモヌキ』(ブロンズ新社)などがある。
今江祥智
1932年大阪市に生まれる。同志社大学文学部英文科卒業。絵本、童話、小説、エッセイ、評論、翻訳など幅広いジャンルで活躍。『ぼんぼん』(理論社)で日本児童文学者協会賞、『兄貴』(理論社)で野間児童文芸賞、『でんでんたいこいのち』(童心社)で小学館児童出版文化賞、『いろはにほへと』(BL出版)で日本絵本賞を受賞。ほかの作品に『なんでんねん天満はん』(童心社)、『オリーヴの小道で』(BL出版)、『子供の本 持ち札公開a・b』(みすず書房)など多数。 |
荒井良二
1956年山形県生まれ。絵本作家・イラストレーター。『うそつきのつき』(内田麟太郎・文/文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『なぞなぞのたび』(石津ちひろ・文/フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展特別賞。『森の絵本』(長田弘・文/講談社)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。主な作品に『ユックリとジョジョニ』(ほるぷ出版)、『バスにのって』『スースーとネルネル』『はっぴぃさん』(偕成社)、『hじまりはじまり』(ブロンズ新社)、『ぼくのキュートナ』『そのつもり』『おばけのブルブル』(講談社)、『みちくさ劇場』(あかね書房)、『ぼくがつぼくにちぼくようび』(平凡社)、『いつか、ずっと昔』(江國香織・文/アートン)、『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)など多数。絵本作品のほか、イラストレーション、小説の挿画、挿絵、絵本創作を中心としてワークショップ、広告、舞台美術、アニメーションなど幅広く活躍。
2005年、第3回アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。 |