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世界をかえた魚
タラの物語
マーク・カーランスキー 文
S.D.シンドラー 絵
遠藤育枝 訳
ISBN 4-7764-0017-0
定価 1575円(税込)
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ドラゴンマシーン
ヘレン・ウォード 作
ウエイン・アンダースン 絵
岡田淳 訳
ISBN 4-7764-0049-9
定価 1680円(税込)
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ジベルニィのシャーロット
ジョアン・マックファイル・ナイト 文
メリッサ・スウィート 絵
江國香織 訳
ISBN 4-7764-0050-2
定価 1680円(税込)
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タラという魚をじっくり観察したことがありますか?見ばえのいい魚ではありません。この絵本でもこう紹介しています。
タラは大きくて、みばえのしない魚です。90センチ以上になるのがふつうで、灰色か茶色の体に黄色か金色の反転があり、あごからはきみょうなヒゲのような触手をぶらさげています。
アメリカやヨーロッパの歴史に大きな影響を与えたといわれるタラ。この絵本では、そのタラの生態から、歴史上はたした役割、さまざまな料理法などを紹介し、ひじょうに興味深い1冊になっています。 |
ある雨の木曜日、
ジョージは窓のむこうに、
ほんもののドラゴンが飛ぶのを見ました。
それがはじまりです。
こうしてジョージの生活にドラゴンが入ってきました。でも、不思議なことに、ジョージ以外の人にはドラゴンは見えません。最初は楽しかったのですが、ドラゴンのいたずら好きがどんどんエスカレートしていきます。他の人にはみえないので、すべてジョージのせいになります。どうにかしなくてはいけません。さて、なんとかしなくては……。
幻想的な絵がドラゴンの存在をリアリティたっぷりにみせてくれます。ジョージの考えたドラゴン対策は、とってもすてきですよ! |
1892年、シャーロットは家族でジベルニィに到着しました。画家である父親が、この絵のように美しい村で絵を描きたいと望んだからです。シャーロットは、親友からお餞別にもらった日記帖に、ジベルニィでの生活を綴り始めました。その記録がこの絵本です。
シャーロットは実在の人物ではありませんが、内容は史実に基づき、当時ジベルニィに移住した画家たちの名画がふんだんに紹介されています。コラージュもちりばめられ、シャーロットのような女の子が実際いたのだろうなと想像をふくらますのも楽しいでしょう。
当時のフランス印象派画家たちが、どのような場所で絵を描いていたか、美しい田園風景が画家たちをひきつけたか、その空気が伝わってきます。 |
【文】マーク・カーランスキー Mark Kurlansky
大人向けのフィクションや、ノンフィクションの書き手として、高い評価を得ている。アメリカでベストセラーとなった『鱈:世界を変えた魚の歴史』(飛鳥新社)をはじめ、"The
Basque History of the world"や、"The White Man in the Tree"などの作品がある。現在、妻と娘とともにニューヨークに暮らしている。
【絵】S.D.シンドラー S.D. Schindler
子どもの本のイラストレーターとして、数々の賞を得ている。作品に「空飛び猫シリーズ」(アーシュラ・K・ル・グウィン著/講談社)や、"Covered
Wagons, Bumpy Trails""Gold Fever"(ともにヴェラ・ケイ文)など多数。フィラデルフィア在住。
【訳】遠藤育枝
アメリカ・シモンズ大学で児童文学を学び、現在京都精華大学で児童文学と英語を教えている。訳書に『地下鉄少年スレイク』『合衆国秘密都市』(ともに原生林)、『本に願いを アメリカ児童図書週間ポスターに見る75年史』『ローザからキスをいっぱい』(ともにBL出版)など多数。京都市在住。
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【作】ヘレン・ウォード Helen Ward
イラストレーター。ブライトン美術学校で、レイモンド・ブリッグズ、クリス・マクユーワンなどの指導のもと、イラストレーションを学び、学生時代から受賞経験をもつ。ウエイン・アンダースンとの共作に"The
Tin Forest"がある。イギリスのグロスターシア州在住。
【絵】ウエイン・アンダースン Wayne Anderson
1976年に、アメリカのイラストレーター協会より最優秀絵本金賞を得た"Rat's
Magic"を出版して以来、英国の代表的な幻想画家の一人である。絵本に『ドラゴン』『結婚式のおきゃくさま』(ともに、BL出版)などがある。現在、イギリスのレスターに暮らし、制作を続けている。
【訳】岡田淳
小学校図工教師。児童文学作家。1981年『放課後の時間割』で日本児童文学者境界新人賞、1984年『雨やどりはすべり台の下で』(以上、偕成社)で産経児童出版文化賞、1988年『扉のむこうの物語』(理論社)で赤い鳥文学賞を受賞。『二分間の冒険』『竜退治の騎士になる方法』(共に、偕成社)などがある。シリーズ「こそあどの森の物語」(理論社)は、1998年度の国際アンデルセン賞のオナーリスト選定作品。
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【文】ジョアン・マックファイル・ナイト Joan MacPhail Knight
アメリカに生まれる。父の仕事の関係で世界各地を転々とする。シャーロットと同じくらいの歳にフランスへと渡る。6年間フランスで暮らした後、チュニジア、スイス、リビアなどで学校へ通った。子どもの本の編集者として働いたのち、自分自身で子どものための作品をかくようになる。ほかの作品に"Charlotte
in Paris"がある。
【絵】メリッサ・スウィート Melissa Sweet
1956年、アメリカのニュージャージー州に生まれる。1986年に初めて子どものための本に挿絵をかく。作品に『ロージー、はがぬける』(マリアン・マクドナルド文/冨山房)や『いつまですきでいてくれる?』(マーガレット・P・ブリッジズ文/評論社)などがある。現在は、絵本だけでなく、雑誌、ポスター、パッケージなど幅広く活躍している。
【訳】江國香織
1964年、東京に生まれる。『こうばしい日々』(あかね書房)で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』(新潮社)で紫式部文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』(あかね書房)で路傍の石文学賞、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(ホーム社/集英社)で山本周五郎賞、『号泣する準備はできていた(新潮社)で直木賞など、受賞作多数。』
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