2004年度 BL出版 新刊情報

2004.03/04/05 『世界をかえた魚 タラの物語』『ドラゴンマシーン』『ジベルニィのシャーロット』
2004.01/02 『パパはジョニーっていうんだ』『雪原の勇者 ノルウェーの兵士 ビルケバイネルの物語』
2004.08/09 『エレーナのセレナーデ』『サティさんはかわりもの』

2004年11月刊行

メネッティさんのスパゲッティ:表紙  

メネッティさんのスパゲッティ

ケース・レイブラント 文
カール・ホランダー 絵
野坂悦子 訳

ISBN 4-7764-0085-5
定価 1360円(税込)

メネッティさんは小太りのおじさんです。でっぷりのふとっちょさんではないんですよ。
でもね、スプリートの町では巨大なふとっちょさんになってしまうんです。
スプリートという町は、ひょろりとした人と建物でできているところで。
そんな町だとは知らずにメネッティさんは来たのです。
町の人たちはメネッティさんをからかいます。見たこともないくらいふとってる人なんですもの。
どこかで休もうとしたって、メネッティさんの体が入る建物すらない町で、メネッティさん、途方にくれてしまいました。
「おれ、ちょっと泣いちゃいそうだ」と思って、涙をポタポタ落とすんです、かわいそうですね。

どこにも泊まるところもないので、道のすみっこで横になりじっくり考えたメネッティさん。
そうだ! スパゲッティは細くて長い、これをひょろっとしたスプリートの町の人たちに食べさせよう、
そして「ぽっちゃり太らせてやろう」と思ったんです。
さて、さて、どうなるかしら……。

オランダの作家リンデルト・クロムハウト氏がこの作品を「おいしい食べ物、ユーモア、カラー刷りの絵……子どもの好きなものが全部つまっている」と言ったそうです。本当にその通り。ユーモアある絵に、食べ物、そしてひょろひょろのスプリートの町と人、心がほくほくあったかいメネッティさんのつくるスパゲッティ。おもしろくって、楽しくって、とってもすてきな本です。本もすこーし、ひょろっとしているんですよ。読むとお気に入り本の仲間が確実に1冊増えるでしょう。どうぞ、スプリートの町をのぞいてみてください。


【作者】ケース・レイブラント(Kees Leibbrandt) 1932年、オランダのハールレム生まれ。新聞記者として活躍するかたわら、『メネッティさんのスパゲッティ』を書き下ろし、児童文学作家としてデビューした。翌年、才能を惜しまれながらこの世を去り、1967年に、生前に完成していた青少年向けの探偵物語『ベッドの上の探偵』(Speurder op bed)が出版された。作品数こそ少ないが、オランダではケストナーと並び表されるほど根強い人気がある。

【画家】カール・ホランダー(Carl Hollander) 1934年、アムステルダム生まれ。王立ハーグ造形芸術大学を主席で卒業後、まずイギリスで、ついでオランダの出版界でも活躍をはじめた。主な作品に、パウル・ビーヘル作『小さな船長の大ぼうけん』(De Kleine Kapitein 1970年 邦訳は1984年、あかね書房・絶版)、アニー M・G・シュミット作『ネコのミヌース』(Minoes 1970年 邦訳は2000年、徳間書店)など。今日まで挿絵や装丁を手がけた本は、100点以上になる。

【訳者】野坂悦子(のざか えつこ) 1959年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。1985年より5年間ヨーロッパで過ごし、オランダ語とフランス語を学ぶ。帰国後は、オランダ語を中心に児童書の翻訳を手がける一方、紙芝居文化の会運営委員として活動する。おもな訳書に『オシリカミカミをさがせ!』(朔北社)、『おじいちゃん わすれないよ』(金の星社)、『フランダースの犬』(岩波書店)、『だいじょうぶ くまくま』(講談社)ほか多数。


2004年8・9月刊行

エレーナのセレナーデ:表紙 サティさんはかわりもの:表紙

エレーナのセレナーデ

文★キャンベル・ギースリン
絵★アナ・ファン
訳★小島希里

ISBN 4-7764-0076-6
定価 1575円(税込)

サティさんはかわりもの

文/M.T.アンダーソン
 絵/ペトラ・マザーズ
  訳/今江祥智&遠藤育枝

ISBN 4-7764-0078-2
定価 1470円(税込)
メキシコでは、太陽はエル・ソル、
月はラ・ルーナ、
あたしは、エレーナとよばれている

太陽と月の間でブランコしているエレーナ。さぁ、私の物語をよぉく聞きなさい、そう目が語っている。どれどれ、どんな物語?

エレーナの父さんはガラス吹き職人。魔法のようにガラスの美しい瓶を次々つくりあげている。毎日それをみていたエレーナは「あたしもガラス吹きになりたい!」でも、父さんは「女の子のガラス吹きなんて、きいたことがない」とまったくとりあわない。よし、それなら男の子に変装して修業に出るぞ! とエレーナは出発する。道すがら、ロバに会い、ミチバシリに会い、コヨーテに会い、たどりついたとある工房。そこでエレーナは他の職人たちに「なにかやってみせな」と言われ、父さんがいつもしていたように長いさを持ち、息を深くすった……。

アナ・ファンの絵はエレーナの強い意志を目でよくあらわしている。メキシコの土や太陽を思わせる色合いに、エレーナの目は映える。ちょっぴりファンタジックな物語は、作者、キャンベル・ギースリンがメキシコのガラス職人たちの仕事をみて生まれたという。
わたしは、白い食品しか食さない。
卵、砂糖、肉をこそげ落とした骨、脂身、
子牛の肉、塩、ココナッツ、茹で鶏、かびた果実、米、蕪、
色をぬいたソーセージ、すり身、
チーズ(白)、綿サラダ、
白身の魚(皮をひいたもの)……
このエリック・サティの物語は、まことにかわっていますが、本当の話です――作者はあとがきの冒頭でこう書いています。これは、多くの人が知っている音楽家、エリック・サティの生涯を描いた絵本です。

小さい時から音楽が大好きで、演奏と作曲を学ぶための学校にも通ったサティ。でも、たいていの人に受け入れられず、学校も途中でやめてしまう。パリのカフェ「黒猫亭」に通うようになり、ようやくサティを受け入れる人たちに出会い、仲間ができた。恋もした。でも、サティはやっぱりかわりもののサティ。貧しさからはぬけだせず、すぐにかんしゃくをおこして一人ぼっちになる。39歳の時、音楽の勉強をするために学校にもどった。卒業してからは意欲的に音楽をつくり、いつまでも若々しかった。しかしそんなサティも病にたおれ、最後に残した言葉は……。

サティは、天才で変人でしたし、魔術師でも子どもでもあり、おろかな夢想家で、かんしゃくもちの真摯で、現代音楽の最先端をいく中世音楽の作曲家でもありました。
          作者あとがきより
キャンベル・ギースリン Cambell Geeslin
ニューヨーク州ホワイト・プレインズ在住。少年時代、家族でなんどもメキシコに行き、メキシコに魅せられる。この物語は、モンテレイのガラス吹き職人たちが、こわれたコカローラのビンから花瓶を作るのを見て生まれた。ほかの作品に、On Roman's Farm:Five Tales of MExco, How Nanita Learned to Make Flan などがある。

アナ・ファン Ana Juan
スペインのバレンシアに生まれる。バレンシアの美術学校を卒業後、雑誌「ニューヨーカー」の表紙、ポスターなど、幅広い分野で活躍する。ニューヨーク、マドリード、バルセロナ、ジュネーブなど世界各地で展示会も多数開催。絵本の第一作目となる Frida は、絶賛をもってむかえられた。スペインのマドリード在住。

小島希里 Kojima Kiri
1959年、東京生まれ。翻訳家。訳書には『自分をまもる本』(晶文社)『きれいな絵なんかなかった――こどもの日々、戦争の日々』(ポプラ社)『十三歳の沈黙』(岩波書店)などの十代向けの読み物のほか、『はじめましてネコのジンジャー』(偕成社)『遠くからみると』(BL出版)などの絵本がある。
文を書いた
M.T.アンダーソン
さんは「子どものころサティの曲が大好きだったので、大人になって、サティが一生子どもの心をもち続けたことを知ったときは、すごくうれしかった。サティが歌い聞かせてくれた様々なことに、歌でこたえるつもりでこの本を書いた」のだそうです。
 ヤングアダルト作品 Feed 、作曲家ハイドンの伝記絵本が、ボストングローブ・ホーンブック賞オナーブックになったほか、Feed は2002年度全米図書賞最終候補作に。ヴァーモント大学の先生もしていて、ボストンに住んでいます。

絵を描いた
ペトラ・マザーズ
さんは「エリック・サティとは、一年あまりわたしのスタジオで一緒に暮らしたといってもいいくらい。恋する乙女の気分でした。一番すごいと思うのは、暮らしぶりも音楽もいつもマイペースだったところです。どこへでも歩いてでかけたようですが、地に足つけてというより、ちょっぴり宙にういていたのではないかしら」といっています。
 文も手がけた絵本の邦訳に「ロッティとハービー」シリーズ(BL出版)などがあり、オレゴン州アストリアに住んでいます。

訳した人たち
今江祥智
1932年大阪生まれ。絵本、童話、小説、エッセイ、翻訳など幅広いジャンルで活躍。絵本に『なんででんねん天満はん』(童心社)、『龍』(BL出版)、小説『袂のなかで』(マガジンハウス)などがある。

遠藤育枝
アメリカ・シモンズ大学で児童文学を学び、現在京都精華大学で児童文学と英語を教えている。訳書に『本に願いを―アメリカ児童図書館ポスターにみる75年史』『ローザからキスをいっぱい』『世界をかえた魚 タラの物語』(とものBL出版)などがある。


2004年2月・3月・4月刊行

世界をかえた魚 タラの物語:表紙 ドラゴンマシーン:表紙 ジベルニィのシャーロット:表紙

世界をかえた魚
タラの物語

マーク・カーランスキー 文
S.D.シンドラー 絵
遠藤育枝 訳

ISBN 4-7764-0017-0
定価 1575円(税込)

ドラゴンマシーン

ヘレン・ウォード 作
ウエイン・アンダースン 絵
岡田淳 訳

ISBN 4-7764-0049-9
定価 1680円(税込)

ジベルニィのシャーロット

ジョアン・マックファイル・ナイト 文
メリッサ・スウィート 絵
江國香織 訳

ISBN 4-7764-0050-2
定価 1680円(税込)
タラという魚をじっくり観察したことがありますか?見ばえのいい魚ではありません。この絵本でもこう紹介しています。
タラは大きくて、みばえのしない魚です。90センチ以上になるのがふつうで、灰色か茶色の体に黄色か金色の反転があり、あごからはきみょうなヒゲのような触手をぶらさげています。
アメリカやヨーロッパの歴史に大きな影響を与えたといわれるタラ。この絵本では、そのタラの生態から、歴史上はたした役割、さまざまな料理法などを紹介し、ひじょうに興味深い1冊になっています。
ある雨の木曜日、
ジョージは窓のむこうに、
ほんもののドラゴンが飛ぶのを見ました。
それがはじまりです。
こうしてジョージの生活にドラゴンが入ってきました。でも、不思議なことに、ジョージ以外の人にはドラゴンは見えません。最初は楽しかったのですが、ドラゴンのいたずら好きがどんどんエスカレートしていきます。他の人にはみえないので、すべてジョージのせいになります。どうにかしなくてはいけません。さて、なんとかしなくては……。

幻想的な絵がドラゴンの存在をリアリティたっぷりにみせてくれます。ジョージの考えたドラゴン対策は、とってもすてきですよ!
1892年、シャーロットは家族でジベルニィに到着しました。画家である父親が、この絵のように美しい村で絵を描きたいと望んだからです。シャーロットは、親友からお餞別にもらった日記帖に、ジベルニィでの生活を綴り始めました。その記録がこの絵本です。

シャーロットは実在の人物ではありませんが、内容は史実に基づき、当時ジベルニィに移住した画家たちの名画がふんだんに紹介されています。コラージュもちりばめられ、シャーロットのような女の子が実際いたのだろうなと想像をふくらますのも楽しいでしょう。

当時のフランス印象派画家たちが、どのような場所で絵を描いていたか、美しい田園風景が画家たちをひきつけたか、その空気が伝わってきます。
【文】マーク・カーランスキー Mark Kurlansky
大人向けのフィクションや、ノンフィクションの書き手として、高い評価を得ている。アメリカでベストセラーとなった『鱈:世界を変えた魚の歴史』(飛鳥新社)をはじめ、"The Basque History of the world"や、"The White Man in the Tree"などの作品がある。現在、妻と娘とともにニューヨークに暮らしている。

【絵】S.D.シンドラー S.D. Schindler
子どもの本のイラストレーターとして、数々の賞を得ている。作品に「空飛び猫シリーズ」(アーシュラ・K・ル・グウィン著/講談社)や、"Covered Wagons, Bumpy Trails""Gold Fever"(ともにヴェラ・ケイ文)など多数。フィラデルフィア在住。

【訳】遠藤育枝
アメリカ・シモンズ大学で児童文学を学び、現在京都精華大学で児童文学と英語を教えている。訳書に『地下鉄少年スレイク』『合衆国秘密都市』(ともに原生林)、『本に願いを アメリカ児童図書週間ポスターに見る75年史』『ローザからキスをいっぱい』(ともにBL出版)など多数。京都市在住。
【作】ヘレン・ウォード Helen Ward 
イラストレーター。ブライトン美術学校で、レイモンド・ブリッグズ、クリス・マクユーワンなどの指導のもと、イラストレーションを学び、学生時代から受賞経験をもつ。ウエイン・アンダースンとの共作に"The Tin Forest"がある。イギリスのグロスターシア州在住。

【絵】ウエイン・アンダースン Wayne Anderson
1976年に、アメリカのイラストレーター協会より最優秀絵本金賞を得た"Rat's Magic"を出版して以来、英国の代表的な幻想画家の一人である。絵本に『ドラゴン』『結婚式のおきゃくさま』(ともに、BL出版)などがある。現在、イギリスのレスターに暮らし、制作を続けている。

【訳】岡田淳
小学校図工教師。児童文学作家。1981年『放課後の時間割』で日本児童文学者境界新人賞、1984年『雨やどりはすべり台の下で』(以上、偕成社)で産経児童出版文化賞、1988年『扉のむこうの物語』(理論社)で赤い鳥文学賞を受賞。『二分間の冒険』『竜退治の騎士になる方法』(共に、偕成社)などがある。シリーズ「こそあどの森の物語」(理論社)は、1998年度の国際アンデルセン賞のオナーリスト選定作品。
【文】ジョアン・マックファイル・ナイト Joan MacPhail Knight
アメリカに生まれる。父の仕事の関係で世界各地を転々とする。シャーロットと同じくらいの歳にフランスへと渡る。6年間フランスで暮らした後、チュニジア、スイス、リビアなどで学校へ通った。子どもの本の編集者として働いたのち、自分自身で子どものための作品をかくようになる。ほかの作品に"Charlotte in Paris"がある。

【絵】メリッサ・スウィート Melissa Sweet
1956年、アメリカのニュージャージー州に生まれる。1986年に初めて子どものための本に挿絵をかく。作品に『ロージー、はがぬける』(マリアン・マクドナルド文/冨山房)や『いつまですきでいてくれる?』(マーガレット・P・ブリッジズ文/評論社)などがある。現在は、絵本だけでなく、雑誌、ポスター、パッケージなど幅広く活躍している。

【訳】江國香織
1964年、東京に生まれる。『こうばしい日々』(あかね書房)で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』(新潮社)で紫式部文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』(あかね書房)で路傍の石文学賞、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(ホーム社/集英社)で山本周五郎賞、『号泣する準備はできていた(新潮社)で直木賞など、受賞作多数。』


2004年1月・2月刊行

パパはジョニーっていうんだ:表紙 雪原の勇者:表紙

パパはジョニーっていうんだ

ボー・R・ホルムベルイ 作
エヴァ・エリクソン 絵
ひしき あきらこ 訳

ISBN 4-7764-0046-4
本体1200円+税

雪原の勇者
ノルウェーの兵士 ビルケバイネルの物語

リーザ・ルンガ-ラーセン 文
メアリー・アゼアリアン 絵
千葉茂樹 訳

ISBN 4-7764-0047-2
本体1500円+税
ぼくのなまえはティム、パパはジョニーっていうんだ――。

ティムは普段ママと暮らしている。たまにパパが電車に乗ってティムに会いにくる。今日がその日。ホームでパパを待つティム。パパが到着した。
「ああ、ティム。やっとこられたよ。会いたかった」
ティムは行く先々――ホットドック屋さん、映画館、レストランで、パパを紹介する。パパと過ごす楽しい一日が夕闇とともに終わる。また電車に乗って帰るパパ。その時……。

うれしい顔、さみしい顔、くつろいだ顔、ティムの表情がていねいに描かれている。「パパはジョニーっていうんだ」とくり返される言葉にどれだけの思いがこめられているのだろう。
スターラ・ソーズソン再話
『ホーコン・ホーコンソンズ・サーガ』より

むかし、ノルウェーにビルケバイネル(「白樺のあし」)とよばれる勇猛果敢な戦士たちがいた。高価なよろいなど身につけず、白樺の皮をすねにまきつけるだけの戦士たちが――。王に忠誠を誓うビルケバイネルはバーグラーとよばれる、王に抵抗する一派をさげすんでいた。
1206年、雪深いノルウェーの冬の山小屋をたずねる人がいた。それは、バーグラーから逃れてきた王妃たちだった。王子はまだほんの赤ん坊。ビルケバイネルたちは、王子を救うため、スキーで山を越えることにする。ノルウェーでいちばんけわしく、いつでも天気が荒れていることで知られる山々を……。

『雪の写真家 ベントレー』(千葉茂樹訳/BL出版)で1999年度コールデコット賞を受賞したアゼアリアンの絵本。ノルウェーの雪深い山々、ビルケバイネルたちの勇猛果敢な様子が力強く描かれている。いまも、「ビルケバイネレン」という名のクロス・カントリー・レースでは、当時山越えした旅の一部を走るという。
【作者】ボー・R・ホルムベルイ Bo R Holmberg 1945年スウェーデン生まれ。大学では文学、北欧の言語を専攻。1970年から高校で教壇に立つ一方で、子どもと大人のそれぞれを対象にした執筆のコースを指導し、自らも精力的に創作に取り組んでいる。

【画家】エヴァ・エリクソン Eva Eriksson 1949年スウェーデン生まれ。スウェーデンの人気イラストレーター・絵本作家。芸術専門学校でテキスタイル・デザインと絵画を学ぶ。日本に紹介されている作品に、『おばけやしきへようこそ』(偕成社)、『ももいろのおばけ』(徳間書店)、『ちいさないえがありました』(小峰書店)、『パパが宇宙をみせてくれた』(BL出版)など多数。

【訳者】ひしき あきらこ Hishiki Akirako 1960年東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧の絵本、児童文学の紹介と翻訳に活躍。ウルフ・スタルクの作品を多く手がけるほか、訳書に『みどり谷のネズミしょうぼうたい』(BL出版)、『バレエをおどりたかった馬』『ぼうしのおうち』(福音館書店)、『冬の入江』(徳間書店)、『おにいちゃんといっしょ』(小峰書店)など多数。
【作者】リーザ・ルンガ-ラーセン Lise Lunge-Larsen ノルウェー生まれ。3歳のとき、スキーをはじめた。現在は、夫と3人の子どもとともに北ミネソタに住む。作家活動とともにスキーを楽しみ、ビルケバイネルを記念しヘイワードで開催されるスキーレースを観戦している。作品に"The Legend of th Ladyslipper","The Troll with No Heart in His Body"などがある。

【画家】メアリー・アゼアリアン Mary Azarian 作品として"A Gardener's Alphabet","A Symphony for the Sheep"、コールデコット賞受賞作の『雪の写真家 ベントレー』(BL出版)など、素朴で豊かな情緒のある作風を持つ作家。スキー歴は30年。

【訳者】千葉 茂樹 Chiba Shigeki 1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書の編集にたずさわったのち、現在は、北海道当別町で翻訳者として活躍中。おもな訳書に『ちいさな労働者』(あすなろ書房/産経児童出版文化賞)、『雪の写真家ベントレー』(BL出版)、『みどりの船』(あかね書房)、『ひねり屋』『スター・ガール』(理論社)などがある。

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Last Modified: 2004/12/03
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ