2003年8月・9月刊行
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2003年5月刊行
【作者】ジャック・タラヴァン Jacques Taravant フランスの元外交官。息子Jean-Marienの6歳の誕生祝いにこの物語を書いた。後に息子のBrunoが書き直して「ル・モンド」に発表した。1991年没。 【画家】ピーター・シス Peter Sis 1949年、プラハ生まれ。プラハとロンドンで絵画を学ぶ。作品に、コールデコット・オナーブックに選ばれた『星の使者』(徳間書店)、『コモドっ!』『オーシャンワールド』『とおいとおい北の国のちいさなほら話』『マドレンカ』『わたしはバレリーナ』「マットくん」シリーズ(以上BL出版)など。 【訳者】石津ちひろ 1953年愛媛県生まれ。『まさかさかさま』(河出書房新社)、『しりとりあいうえお』(偕成社)など、ことばあそびの本を多数出版。翻訳作品に『マールとジャスパーの ごちそうをさがせ!』『むしゃ! むしゃ! むしゃ!』(BL出版)、「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)など。 |
2003年3月・4月刊行
モーゼスおばあさんの四季 わたしの生涯というのは、一生懸命に働いた一日のようなものでした
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2002年11月刊行
風車小屋の粉ひき職人、ニコの飼い猫カッチェはたいそうな利口者。小屋からネズミを追い払い、ニコの仕事を助けながら、愉快に暮らしていた。そんな楽しい生活も、ニコにお嫁さんが来てからがらりと変わってしまった。きれい好きのお嫁さんは、カッチェが床に足跡をつけるのも、生まれたての赤ちゃんと遊ぶのもいやがった。赤ちゃんとカッチェはとても仲良しなのに。そんなある日、村が嵐におそわれて大洪水になってしまった。あぶない、ニコの家に水が……。 この昔話ふうの愛らしい物語は、15世紀のオランダでほんとうにあった出来事をもとに書かれている。そのお話に、画家ニコラ・ベイリーが、この上なくやさしくあたたかい肌合いの絵を添えた。猫の絵を描かせたら右に出る者はいないと言われるベイリー、この絵本でも猫の姿態や表情を深い愛情を込めて描いている。嬉しくてお腹を上にして寝ころぶカッチェ。洪水に呑まれてずぶぬれのカッチェ。髭の先にも肉球にも、画家の猫への思いがこぼれるようだ。これまでの細密画風の密度の濃い作風がやや抑えられ、水彩色鉛筆の味わいをうまく生かしたソフトで愛嬌のある絵に仕上がっており、それがお話の雰囲気によく合っている。各ページに配された、オランダ特産のデルフトタイルの絵柄が、お話の内容に絡んでいてなかなか面白い。若草のような薄緑色の瞳のカッチェは、画家にいつも寄り添う愛猫パンジーがモデルだという。 (やまねこ翻訳クラブ会員 中務秀子) 【作者】グレッチェン・ウェルフレ Gretchen Woelfle 作家。子どもたちのための物語を多く書いている。この作品はオランダを旅行中、1421年の実際におきた洪水で、猫と赤ちゃんが生きのびたという話を聞いたことから生まれた。アメリカ、カリフォルニア在住。 |
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Last Modified: 2003/10/14
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