2004年・あかね書房新刊情報 |
2004年9月刊行
良心的兵役拒否者―― 招集命令を受けても入隊を拒否する人。ふつう、良心や宗教の教えから、こうした活動をとることが多い。 よくいわれるように、テレビ放送された最初の戦争はベトナム戦争だ。第二次世界大戦も一部は映像に記録され、十分に編集されてから、ニュース映画としてイギリス国内の映画館で上映されることもあった。 著者、マーカス・セジウィックは、良心的兵役拒否者の答えや理由はそれぞれであっても、人殺しは罪であるという信念だけは、どの人にも共通しているという。「そうしないでは、いられなかったんだよ」という言葉を何度も耳にし、拒否することを単純に良い悪いでくくらずに、いろいろ考えてほしいという願いをこめて書いた。 戦争で、兵役を拒否するということは、世間からは臆病者と呼ばれ、軍部からは、体罰、拷問を受ける。時にはそれが死に直結する。自分の信じる道をすすむために、どういう行動をとったのか。何を守ろうとしたのか。読後、「そうしないでは、いられなかったんだよ」という声が聞こえる。本に登場したハワードとアルフレッドの声だ。 【作者】マーカス・セジウィック Marcus Sedgwick 1968年イギリスのケント州生まれ。英語教師を経て、児童書の出版にたずさわりながら小説を書く。初めて書いた小説"Floodland"(未訳)がブランフォード・ボウズ賞を受賞するなど注目を浴び、その後"Witch
Hill"(邦題『魔女が丘』理論社)はエドガー賞、"The Dark Horse"(邦題『ザ・ダークホース』理論社)は2002年ガーディアン賞とカーネギー賞の最終候補になるなど話題作を次々と発表している。木版や石版画も得意とし、バンドのライブでイギリス各地を回ったりと、才能あふれる作家である。本書は初のノンフィクション作品。http://www.marcus-sedgwick.com/ |
2004年3月・5月刊行
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Last Modified: 2004/11/25
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