Page 62 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼★2012読み物部門★ 管理人 12/10/30(火) 15:42 ┣Re:★2012読み物部門★(キジトラ) やまねこ会員 12/11/4(日) 20:16 ┣Re:★2012読み物部門★(hanemi) やまねこ会員 12/11/10(土) 20:05 ┣Re:★2012読み物部門★(みちこ) やまねこ会員 12/11/12(月) 9:10 ┣Re:★2012読み物部門★(林檎) やまねこ会員 12/11/14(水) 10:54 ┣Re:★2012読み物部門★(くまのプー) やまねこ会員 12/11/14(水) 15:00 ┣Re:★2012読み物部門★(ワラビ) やまねこ会員 12/11/14(水) 21:10 ┣Re:★2012読み物部門★(みーこ) やまねこ会員 12/11/14(水) 23:22 ┣Re:★2012読み物部門★(SUGO) やまねこ会員 12/11/15(木) 15:19 ┣Re:★2012読み物部門★(モリー) やまねこ会員 12/11/15(木) 16:51 ┣Re:★2012読み物部門★(モーモー) やまねこ会員 12/11/15(木) 17:00 ┣Re:★2012読み物部門★(ゆま) やまねこ会員 12/11/16(金) 9:00 ┣Re:★2012読み物部門★(おとむとむ) やまねこ会員 12/11/16(金) 9:49 ┣Re:★2012読み物部門★(コアラン) やまねこ会員 12/11/16(金) 10:25 ┣Re:★2012読み物部門★(あぐりんこ) やまねこ会員 12/11/16(金) 14:39 ┣Re:★2012読み物部門★(MOMO) やまねこ会員 12/11/16(金) 18:42 ┣Re:★2012読み物部門★(めめこ) やまねこ会員 12/11/16(金) 22:30 ┣★2012読み物部門★(BUN) やまねこ会員 12/11/16(金) 23:56 ┣Re:★2012読み物部門★(蒼子) やまねこ会員 12/11/17(土) 0:04 ┣Re:★2012読み物部門★(shoko) やまねこ会員 12/11/17(土) 7:42 ┣Re:★2012読み物部門★(ちゃぴ) やまねこ会員 12/11/17(土) 11:29 ┣Re:★2012読み物部門★(ぎねびあ) やまねこ会員 12/11/17(土) 17:04 ┣Re:★2012読み物部門★(anya) やまねこ会員 12/11/17(土) 18:52 ┣Re:★2012読み物部門★(おちゃわん) やまねこ会員 12/11/17(土) 22:38 ┣Re:★2012読み物部門★(asayaka) やまねこ会員 12/11/17(土) 22:41 ┣Re:★2012読み物部門★(からくっこ) やまねこ会員 12/11/18(日) 0:25 ┣Re:★2012読み物部門★(はなみ) やまねこ会員 12/11/18(日) 1:56 ┣Re:★2012読み物部門★(あんこ) やまねこ会員 12/11/18(日) 2:19 ┗Re:★2012読み物部門★(りり) やまねこ会員 12/11/18(日) 2:34 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ★2012読み物部門★ ■名前 : 管理人 ■日付 : 12/10/30(火) 15:42 -------------------------------------------------------------------------
投票開始は、11月1日です。 日付が変わったら、投票していただいてかまいません。 -------------------------------------------------- こちらは★読み物部門★です。 読み物部門の投票は、この発言に返信する形でお願いします。 題名の後ろにハンドルを、 → Re:★2012読み物部門★(しろねこ) 内容の最初に、ハンドルと会員番号をお忘れなく。 投票フォーム ★読み物部門★ -------------------------------------------------- ハンドル(WYN-****) <前半:タイトルまたはシリーズ名のみ> (1位から順番にタイトル、またはシリーズ名のみ書き出してください。 エクセル処理のため、『 』や副題は書かないでください。 シリーズものは、1つにまとめて、投票してください。 シリーズものに投票される場合は、わかる範囲でシリーズ名で投票してください。 5位まで全部書かなくてもかまいません) タイトルまたはシリーズ名のみ タイトルまたはシリーズ名のみ タイトルまたはシリーズ名のみ タイトルまたはシリーズ名のみ タイトルまたはシリーズ名のみ <後半:書誌情報とコメント> (順位・『タイトル』・書誌情報・コメントをお願いします。 前半の順番と同じになるよう、最後にご確認ください) 1位 シリーズ名、タイトル、副題と書誌情報 (コメント) 2位 シリーズ名、タイトル、副題と書誌情報 (コメント) 3位 シリーズ名、タイトル、副題と書誌情報 (コメント) 4位 シリーズ名、タイトル、副題と書誌情報 (コメント) 5位 シリーズ名、タイトル、副題と書誌情報 (コメント) -------------------------------------------------- 管理人 |
キジトラ(WYN-2259) 怪物はささやく クラーケンの島 こぶたのレーズンのおはなしシリーズ 黒猫オルドウィンの冒険シリーズ サースキの笛がきこえる 1位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 まさに圧倒的。亡くなった原案者の魂すら感じさせるすばらしい作品に、心が揺さぶられた。 2位『クラーケンの島』 エヴァ・イボットソン作/三辺律子訳/偕成社/2011.10 島と生きものを守るために子どもを誘拐!? 壮大なスケールでありながら、妙におかしみのあるところが好き。「おばさん」たちの活躍ぶりがまぶしかった。 3位「こぶたのレーズンのおはなし」シリーズ 『こぶたのレーズン』『こぶたのレーズンとおともだち』 バーリント・アーグネシュ作/うちかわ かずみ訳/偕成社/2012.6(2作とも) ハンガリーの人気キャラが日本初上陸。小人さんのおうちに転がりこんできた、小さなこぶたレーズン。甘えん坊でかわいい〜♪ 4位「黒猫オルドウィンの冒険」シリーズ 『黒猫オルドウィンの探索―三びきの魔法使いと動く要塞―』 アダム・ジェイ・エプスタイン、アンドリュー・ジェイコブスン作/大谷真弓訳/早川書房/2011.10 シリーズ2作目。王国を救う使命をおびた3匹のおとぼけぶりがグッド! とはいえ、シリーズも佳境に入り、緊迫感が……! 5位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斎藤倫子訳/偕成社/2012.6 読み終えてもしばらく、心がざわついた。主人公の孤独感はもちろん、とりかえ子を育て愛した両親の心情を思うと切ない。 -------------------------------------------------------- やまねこ賞のおかげで、読書ノートをとる習慣ができました。^^ |
hanemi(WYN-0036) 怪物はささやく クラーケンの島 そして、ぼくの旅はつづく 灰色の地平線のかなたに 羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳 1位 『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 シヴォーン・ダウド原案 ジム・ケイ絵 池田真紀子訳 あすなろ書房 学校ではいじめにあっていて、両親は離婚し、再婚した父親とはほとんど会えず、母親は重い病気にかかっている……とまるで不幸のオンパレードのような設定で、実際、作品全体を暗い影が覆っているが、単なるかわいそうな少年の物語ではない。ただ、母親が原案者シヴォーン・ダウドと重なってしまうのは避けられない。 (父親と再婚相手はたぶん、そのうち破綻する……と予想。) 2位 『クラーケンの島』 エヴァ・イボットソン作 三辺律子訳 偕成社 訳者あとがきに引用されているジョーン・エイキンの「フィクションで手当てされれば、現実の出来事に対して予防接種ができます」という言葉が印象的だった。まさに予防接種となる1冊だと思う。 3位 『そして、ぼくの旅はつづく』 サイモン・フレンチ作 野の水生訳 福音館書店 数年前に原書で読んだ本。やっぱり好きだなあ。たまたまフェリーニの『甘い生活』を見たばかりのころに読んだので、「アリの名前の由来になった子のお母さんて、ニコだ!」と、今さらのように気がついた。 4位 『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス作 野沢佳織 岩波書店 壮絶な物語。描かれなかった年月にはどんなことが起きたのだろうか。想像すると恐ろしくなる。 5位 『羊飼いの指輪――ファンタジーの練習帳』 ジャンニ・ロダーリ作 関口英子訳 光文社 結末は3種類。好きなのを選んでいい。どれも気に入らなければ、自分で作ってもいい。1冊まるごとそんなユニークな作りになっている。自分の好みの傾向がわかるかも。 |
みちこ(WYN-1057) 戦火の馬 フェリックスとゼルダ 11号室のひみつ オズの魔法使いシリーズ 灰色の地平線のかなたに 1位 『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ作 佐藤見果夢訳 評論社 2012年1月 悲惨な戦争の中でも、馬を愛する気持ちを忘れなかった人々がたくさんいたことに希望を感じ、感動しました。ラストシーンは映画より原作のほうが絶対にいい! 2位 『フェリックスとゼルダ』 モーリス・グライツマン作 原田勝訳 あすなろ書房 2012年7月 人一倍無邪気で楽観的な少年フェリックスの、芯の強さややさしさに心打たれました。続編もぜひ読みたいです。 3位 『11号室のひみつ』 ヘザー・ダイヤー作 相良倫子訳 小峰書店 2011年12月 物語の魅力が詰まったとても心地よいお話でした。どこか懐かしいような雰囲気も。 4位 「完訳オズの魔法使いシリーズ」ライマン・フランク・ボーム作 復刊ドットコム 『完訳オズの魔法使い』『完訳オズのふしぎな国』宮坂宏美訳 2011年10月 『完訳オズのオズマ姫』ないとうふみこ訳 2011年12月 『完訳オズとドロシー』田中亜希子訳 2012年2月 オズがシリーズだったことを初めて知ったり、翻訳裏話を聞いたりして興味津々になりました。明るく楽しい名作ファンタジー。 5位 『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス作 野沢佳織訳 岩波書店 2012年1月 初めからあまりに重くて読むのがつらかったけど、作者あとがきを読んで、読んでよかったと思いました。 悩んで悩んで5冊選びました。『もういちど家族になる日まで』「マジカルチャイルドシリーズ」も入れたかったです〜。 |
林檎(WYN-2180) そして、ぼくの旅はつづく 父さんの手紙はぜんぶおぼえた イクバルと仲間たち 児童労働にたちむかった人々 1位『そして、ぼくの旅はつづく』 サイモン・フレンチ作/野の水生訳/小林万希子画/福音館書店/2012.01 2位『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』 タミ・シェム=トヴ作/母袋夏生訳/岩波書店/2011.10 3位『イクバルと仲間たち 児童労働にたちむかった人々』 スーザン・クークリン作/長野徹、赤塚きょう子訳/小峰書店/2012.9 -------------------------------------------------------- 時間の都合でコメントなしになってしまって、すみません。たくさんの方が投票してくださるとよいですね(^^) |
くまのプー(WYN-2285) テディ・ロビンソンのたんじょうび 愛の一家 1位『テディ・ロビンソンのたんじょうび』小宮由訳 岩波書店 くまの本はやっぱりいい! でもこのテディはとくべついい! ちょっとまぬけで ちょっとおかしくて でも あったかい おまけに勇気アリ。 これは児童書ができること。 シリーズの『ゆうかんなテディ・ロビンソン』も もちろん。 2位『愛の一家』福音館書店 2012,1 素朴でなんてことのない日常 こどもたちの毎日があたたかな夫婦とともに 書かれます。 目の前に本当にこども達がいるようです。 長い間世界中で読まれてきた本。 すっかりこの一家のファンです。 |
ワラビ(wyn-1001) ジェンナ 怪物はささやく フェリックスとゼルダ 心のナイフ 雨あがりのメデジン 1位★『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E.ピアソン著/三辺律子訳/小学館/2012.02 衝撃的なテーマ。主人公の気持ちが直接響いてきて、 目を離せなかった。 2位★『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 心のなかの怪物に心が震えた。ネスとダウドの素晴らしいコラボだと思う。 3位★『フェリックスとゼルダ 』 モーリス・グライツマン作/原田勝訳/あすなろ書房/2012.07 主人公の語り口が魅力的。何も知らなかったり、真実を認められなかったりする子どもたちも実際に多かったのだろう。 4位★『心のナイフ』 パトリック・ネス作/金原瑞人、樋渡正人訳/東京創元社/2012.05 邦訳を心待ちにしていた作品。主人公に心を寄せて過酷な旅を読みすすめた。 5位★『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ作/宇野和美訳/鈴木出版/2011.12 すがすがしい作品。コロンビアのメデジンに住む主人公たちをとても身近に感じた。 やっと1部門。残り3部門頑張ります! ワラビ |
みーこ(WYN-1020) 魔法の泉への道 雨あがりのメデジン ジェンナ 灰色の地平線のかなたに りっぱな兵士になりたかった男の話 1位 『魔法の泉への道』 リンダ・スー・パーク著 金 利光訳 あすなろ書房 最後まで実話を元にした物語だとは知らずに読んだので、『刊行に寄せて』でほとんど実話だということを知り、衝撃を受けました。 2位 『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ作 宇野 和美訳 鈴木出版 カミーロとアンドレスが生き生きと描かれ、ほとんど知らないバリオの様子までも目に浮かぶようです。実在するスペイン公園図書館の外観も忘れられません。 3位 『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E.ピアソン著 三辺 律子訳 小学館 意外な結末に、とても考えさせられました。 4位 『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス作 野沢 佳織訳 岩波書店 出産を終えたばかりの母子までもが連れ去られた場面が、一番ショックでした。 5位 『りっぱな兵士になりたかった男の話』 グイード・スガルドリ著 杉本あり訳 講談社 カスパールが守り続けた9つの決まりのうち、5つめの「疑問をもってはならない」。これが一番の間違いだったのではないかと思いました。 |
SUGO(WYN-1012) 海辺の宝もの サースキの笛がきこえる 灰色の地平線のかなたに ジェンナ 奇跡を生きる少女 イクバルと仲間たち 1位『海辺の宝もの』 ヘレン・ブッシュ作/鳥見真生訳/あすなろ書房/2012.4 12歳で歴史的発見をした、世界初の女性化石採集者メアリー・アニングの伝記物語です。原書は古いそうですが、子どもたちにも読みやすい邦訳に仕上がっています。 2位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斎藤倫子訳/偕成社/2012.6 人間でも妖精でもない、サースキの孤独が痛いほど伝わってくる。仲間ができてほんとうによかった。 3位『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス作 野沢佳織訳 岩波書店 2012.1 つらい内容だけれど、読んでよかったと思える作品でした。 4位『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E.ピアソン著/三辺律子訳/小学館/2012.02 ミステリータッチで、ぐいぐり引き込まれます。アイデンティティを深く考えさせられました。 5位『イクバルと仲間たち 児童労働にたちむかった人々』 スーザン・クークリン作/長野徹、赤塚きょう子訳/小峰書店/2012.9 児童労働について丁寧に解説してあり、勉強になりました。 |
モリー(WYN-2255) 怪物はささやく ロス、きみを送る旅 はるかなるアフガニスタン 灰色の地平線のかなたに ジェンナ 1位 『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 自分の心と真正面から向きあうことの大切さが伝わってきた。 2位 『ロス、きみを送る旅』 キース・グレイ作/野沢佳織訳/徳間書店/2012.3 親友を弔う旅にでる少年3人。後半部分の思いもかけない展開に驚いた。 3位 『はるかなるアフガニスタン』 アンドリュー・クレメンツ作/田中奈津子訳/講談社/2012.2 アメリカの少女とアフガニスタンの少年の文通。お互いの文化に敬意を払っているところに好感が持てる。異文化交流の醍醐味が描かれていた。 4位 『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス作/野沢佳織訳/岩波書店/2012.1 ソ連の強制労働収容所の物語。とても重苦しかったけれど、伝え続けなくてはいけない過去。 5位 『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E.ピアソン著/三辺律子訳/小学館/2012.02 人の命と科学の進歩について考えさせられた。生命倫理の問題はとても難しい。 |
モーモー WYN-2271 怪物はささやく 1位 『怪物はささやく』パトリック・ネス著/シヴォーン・ダウド原作/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 とても悲しく、切なく、でも心にしみる作品でした。本当の自分をありのまま受け入れることで、コナーは母の死を乗り越えることができました。絵も迫力があり、イチイの木の怪物はとても怖かったです。でもこれが怖くないほどに、コナーの心は母の死への恐怖と罪責感にさいなまれていたのですね。母の死に立ち会った最後の場面、かわいそうだったけれど、同時にほっとして、コナーと一緒に泣きながら安らいだ気もちになりました。ひとの心に生れる様々な思いを、良いものも悪いものも素直に認めて受け入れるべきだと、この作品は教えてくれます。 -------------------------------------------------------------------------- 初めて投稿します。一冊だけですみません。『ミナの物語』がとってもよかったのですが、これは来年の分になるんですね。 |
ゆま(WYN-1032) 抵抗のディーバ もういちど家族になる日まで サラスの旅 雨あがりのメデジン イクバルと仲間たち 1位 『抵抗のディーバ』 ジャン=クロード・ムルルヴァ作 横川晶子訳 岩崎書店 2012.03 架空の国を舞台にしながら、現実に起こったことのように感じられる迫力があり、物語にぐんぐん引き込まれた。少年少女たちが信念を貫き、たくましく進んでいく姿も印象的だった。 2位 『もういちど家族になる日まで』 スザンヌ・ラフルーア作 永瀬比奈訳 徳間書店 2011.12 誰よりもつらい思いを抱えながら平気そうにふるまう、主人公オーブリーの姿が痛々しかった。まわりの人たちの優しさに触れて次第に自分を取り戻していく展開には、心からほっとした。 3位 『サラスの旅』 シヴォーン・ダウド作 尾高薫訳 ゴブリン書房 2012.07 里親の家を飛び出し、引き離されてしまったママを探してひとりで旅をするホリー=サラスが、次第に思い出していく過去。痛々しかったが、向き合うことで新しい自分になろうとする展開に希望を感じられた。 4位 『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ作 宇野和美訳 鈴木出版 2011.12 ひとつの出会いが、毎日を無為に過ごす少年たちの生き方に大きな影響を与えることを強く感じた。その舞台が図書館だったことがうれしい。 5位 『イクバルと仲間たち 児童労働にたちむかった人々』 スーザン・クークリン作 長野徹、赤塚きょう子訳 小峰書店 2012.09 世界のあちこちが抱えてるだろう社会問題の児童労働を、丁寧に描いたノンフィクション。覚えていなければいけない現実だと痛感した。 |
おとむとむ(WYN-2033) 怪物はささやく サースキの笛がきこえる 名前をうばわれた少女 わたしはエファじゃない 灰色の地平線のかなたに 海辺の宝もの 1位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 心の闇と向き合わなくてはならないコナーの姿が痛々しかったが、読後にはほっとした。 2位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斎藤倫子訳/偕成社/2012.06 サースキの孤独が痛いほど伝わってきました。 3位『名前をうばわれた少女 わたしはエファじゃない』 ジョアン・M・ウルフ作/日当 陽子訳/フレーベル館/2012.08 ナチスに別人として生きることを強いられたチェコの少女。衝撃的でした。 4位『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス作/野沢佳織訳/岩波書店/2012.01 とても重く辛い内容で、想像するほどに恐ろしさが増しました。 5位『海辺の宝もの』 ヘレン・ブッシュ作/鳥見真生訳/あすなろ書房/2012.04 好きなことに打ち込むメアリーの姿にこちらもワクワクし、応援しながら読みました。 |
コアラン(WYN−1053) 心のナイフ サースキの笛がきこえる 怪物はささやく サラスの旅 ジェンナ 1位『心のナイフ』 パトリック・ネス作 金原瑞人、樋渡正人訳 東京創元社 ディストピアものはちょっと苦手だと思っていたのに、ぐんぐんひきこまれました。トッドの今後が気になるので、早く続きが読みたいです。 2位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作 斎藤倫子訳 偕成社 半妖精のサースキが抱える孤独にせつなくなりました。物語の雰囲気が好きです。 3位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 シヴォーン・ダウド原案 池田真紀子訳 あすなろ書房 とても重い話だけれど、強力に心を揺さぶられました。物語の終盤は涙涙。 4位『サラスの旅』 シヴォーン・ダウド作 尾高薫訳 ゴブリン書房 子どもにとって親は一番なのだなぁと思わされました。厳しい現実を乗り越えていく主人公に、希望を感じました。 5位『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E・ピアソン作 三辺律子訳 小学館 ドキドキしながら読み進め、そして考えさせられました。ありえない設定だと思えないところが怖い。 |
あぐりんこ(WYN−2218) サースキの笛がきこえる ジェンナ もういちど家族になる日まで 雨あがりのメデジン フェリックスとゼルダ 1位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マグロウ作 斎藤倫子訳 偕成社 2012.06 どちらのグループにも属しきれない少女の辛さは、今のいじめ問題にも通じる所があり考えさせられた。 2位『ジェンナ−奇跡を生きる少女」 メアリ・E・ピアソン著 三辺律子訳 小学館 2012.02 「人間とは何か、わたしとは?」科学技術が進むほどに重くのしかかってくる問題だ。 3位『もういちど家族になる日まで』 スザンヌ・フルーア作 永瀬比奈訳 徳間書店 2011.12 大人になれない大人のしりぬぐいをさせられるのは、逃げることさえできない子ども。せめて救い出す手助けのできる大人でいたい。 4位『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ作 宇野和美訳 鈴木出版 2011.12 どんな境遇でも楽しみを見つけ出す子どもの柔軟さ、そして危うさ。本とのが彼らに未来への希望をいだかせてくれたことが嬉しい。 5位『フェリックスとゼルダ』 モーリス・グライツマン作 原田勝訳 あすなろ書房 2012.07 誰かを守ることが人を成長させるのだと、痛感した。 やまねこ賞のおかげで今年もたくさんのいい本に出会えました。 やまねこ賞ばんざーい!! |
MOMO(WYN-1013) 怪物はささやく 灰色の地平線のかなたに 戦火の馬 雨あがりのメデジン 1位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 物語がもつ力に引き込まれ、揺さぶられ、圧倒された。読み終わったあとも心がざわざわして、なかなか落ち着かなかった。 2位『灰色の地平線のかなたに』 ルータ・セペティス著/野沢佳織訳/岩波書店/2012.1 第2次世界大戦時に、リトアニアの人々もユダヤ人と同じような迫害を受けていたとは知らなかった。過酷な状況の中でも賢明に生きようとする人間の強さに感動で胸が震えた。 3位『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ著/佐藤見果夢訳/評論社/2011.12 ストーリー展開にやや出来すぎの感もあるが、馬の視点で戦争を描いているところが新しい。淡々とした静かな語り口が、戦争の無意味さ、人間の愚かさを浮き彫りにしている。 4位『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ著/宇野和美訳/鈴木出版/2011.12 貧困や暴力の中で生きる子どもたちを救うことは、なかなか厳しい。それでも本は子供たちの心に希望の光を灯すことはできるのだと、本書を読んであらためて感じた。 |
めめこ(WYN-2176) 怪物はささやく 戦火の馬 うちはお人形の修理屋さん はるかなるアフガニスタン パパはバードマン 1位 『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 シヴォーン・ダウド原案 池田真紀子訳 あすなろ書房2011.11 出だしからつぎつぎと容赦なく、襲いかかってくる恐ろしい現実と、怪物のささやき……逃げ場のない恐怖を感じた。しかし、最後の数ページ、コナー(と読者)に与えられる時間はとてもあたたかく、ふっと心が軽くなる。大事な人を看取るときの人間の複雑な感情が見事に表現されていた。読後、この物語のもつとんでもないパワーにしばらく呆然。 2位 『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ作 佐藤見果夢訳 評論社2011.11 馬の視点からみた戦争というのが新鮮。馬からしてみれば、国境も人種も関係ない。戦争はとてもくだらないし、大切なのはひとりひとりの人間だというストレートなメッセージが伝わってくる。映画より断然、原作がいい! 3位『うちはお人形の修理屋さん』 ヨナ・ゼルディズ・マクドノー作 おびかゆうこ訳 徳間書店 2012.5 戦争という暗い背景を持ちつつも、家族が支え合って前向きに暮らしていく様子がとてもよかった。女の子のきょうだいならではの、ちょっぴり複雑な気持ちも丁寧に描かれている。読後感がとってもあったかい。 4位『はるかなるアフガニスタン』 アンドリュー・クレメンツ作 田中奈津子訳 講談社 2012.2 国も環境も性別も状況もまったく正反対で、まるで接点のないように思えるふたりの子どもが、文通を通して心を通わせていく様子がよかった。いまの時代、メールで簡単にやりとり出来るのにあえて文通というのが、いい。アフガニスタンとアメリカという難しい関係の国の話だけれども、どの国の子でも共感できる物語だと思う。 5位『パパはバードマン』 ディヴィッド・アーモンド作 金原瑞人訳 フレーベル館 2011.11 詳しくはわからないものの、なにか悲しいことがあって、自称「バードマン」になってしまったパパ。そのうち鳥になって飛べると思っている。そんなパパを否定しないで、なんとか寄り添おうと奮闘する娘のリジーがいじらしい。ちょっと哀しいけれども、とびきりの親子愛を描いている。ポリー・タンバーの挿絵も、ちょっととぼけた感じで作品とよく合っていた。 |
BUN(WYN-0003) ベートーヴェンの真実 サースキの笛がきこえる そして、ぼくの旅はつづく 11号室のひみつ アンナのうちはいつもにぎやか 1位『ベートーヴェンの真実』 リディア・ニブリー&ラッセル・マーティン作/児玉敦子訳/PHP研究所 / 2012年06月02日 ベートーヴェン自身の伝記、その遺髪がたどった経路、そして遺髪の科学的な分析結果が示すこと。3つの要素がうまくからみあって、わくわくするノンフィクションになっている。ヨーロッパの歴史を語る上で、ナチスは避けて通れないのだということもあらためて実感。 2位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斉藤倫子訳/偕成社/2012年06月05日 妖精界にも人間界にも居場所のないサースキ。その身の置き所のないつらさがひしひしとせまってくる。でも妖精の血が流れるサースキには、どこかしらワイルドな芯の強さもあるから、読んでいてとことん苦しくはならない。友と音楽のありがたさよ。 3位『そして、ぼくの旅はつづく』 サイモン・フレンチ作/野の水生訳/福音館書店/2012年01月18日 才能のある子がそれをめきめき伸ばしていく話は、ややもすると「あたりまえ」と受けとめられがちで物語にするのが難しいような気がするけれど、この作品はそれをはしょることなくていねいに描いているのがすばらしい。 4位『11号室のひみつ』 ヘザー ダイヤー作/相良倫子訳/小峰書店/2011年12月 みなしご、いじわるな養父と、お約束のセッティングながら少しずつ現代風の味つけがなされていて、どきどきしながらも安心して読める楽しいファンタジー。 5位『アンナのうちはいつもにぎやか』 アティヌーケ作/ローレン・トビア絵/永瀬比奈訳/徳間書店/2012年07月11日 アフリカ生まれの著者が活写するアフリカの都会に住む女の子アンナのお話。携帯電話もパソコンも使うけれど、家は大家族でおじさんおばさんやいとこたちもいっしょにわいわい暮らし、昔ながらの服をまとい……そんな暮らしぶりが生き生きと描かれている。 ほかに『誘拐ゲーム (少年弁護士セオの事件簿2.)』、『ドレスを着た男子』なども面白かった。読書量はまったく足りていないのですが、そんななかでも、「読書探偵」に刺激を受けてあれこれ読めたことに感謝。子どもたちから面白い本を教わるってすてきな経験だなと実感しました。 ☆BUN(WYN-0003)☆ |
蒼子(WYN-0031) シーグと拳銃と黄金の謎 はるかなるアフガニスタン 戦火の馬 パパはバードマン 魔法の泉への道 1位『シーグと拳銃と黄金の謎』 マーカス・セジウィック作 小田原智美訳 作品社(2012.02) 父と母の教えをきちんと受け止めて、大人になったシーグが頼もしく見えました。心に残る言葉がたくさんありました。 2位『はるかなるアフガニスタン』 アンドリュー・クレメンツ作 田中奈津子訳 講談社(2012.02) 手紙ならではの方法で、アメリカにいるアビーとアフガニスタンにいるサディードが、お互いを理解していく過程が感動的でした。 3位『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ作 佐藤見果夢訳 評論社(2012.01) 馬のジョーイから見た第一次大戦。戦後、馬たちが受けた扱いには驚かされました。 4位『パパはバードマン』 デイヴィッド・アーモンド作 ポリー・ダンパー絵 金原瑞人訳 フレーベル館(2011.10) 「信じる心」と「愛」がいっぱいつまっていました。絵がかわいいだけによけい切なかった。 5位『魔法の泉への道』 リンダ・スー・パーク作 金利光訳 あすなろ書房(2011.11) 一歩一歩進むことの大切さを教えてくれました。世界中の紛争がなくなることを祈らずにはいられません。 |
shoko(WYN-1042) もういちど家族になる日まで 怪物はささやく 父さんの手紙はぜんぶおぼえた 雨あがりのメデジン ロス、きみを送る旅 1位 『もういちど家族になる日まで』 スザンヌ・ラフルーア作/永瀬比奈訳/徳間書店/2011.12 父親と妹が事故でなくなり、母親は自分を置いて出て行った。そんなオーブリーが日常を取り戻していく姿が重くなく語られる物語。読後がよい。 2位 『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 母親が癌で、自分は学校で疎外される。そんなコナーの前に現れたイチイの木の怪物。 コナー同様、状況がよくわからないまま物語を読み進めると……。ずん、じんときた。 3位 『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』 タミ・シェム=トヴ作/母袋夏生訳/岩波書店/2011.10 ユダヤ人であることを隠して名前を変えてオランダの遠い村の医者に預けられた少女の物語。実話に基づいているところに驚いた。父親との手紙に見入ってしまった。 4位 『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ作/宇野和美訳/鈴木出版/2011.12 コロンビアが舞台の物語。貧しいということ、本の持つ力について考えた。 5位 『ロス、きみを送る旅』 キース・グレイ作/野沢佳織訳/徳間書店/2012.3 事故で死んでしまったロスのために、3人の少年が骨壺を持って旅をする。少年たちそれぞれの気持ちが痛々しい。設定自体からして思い切り好みの、スタンドバイミーを思わせる物語。 今年は読み物があまり読めていなかったと反省。もっと読まないとなあ。 shoko |
ちゃぴ(WYN-1026) ジェンナ サラスの旅 シーグと拳銃と黄金の謎 怪物はささやく かかしのトーマス 1位『ジェンナ−奇跡を生きる少女』 メアリ・E・ピアソン著 三辺律子訳 小学館 2012.02 医療の進歩により発生する倫理。なにが正しくて、なにが正しくないか? わたしってなに? と考えさせられた。 2位『サラスの旅』 シヴォーン・ダウド作 尾高薫訳 ゴブリン書房 2012.07 子どもとは、こんなにも親を信頼し、親に愛されたいのだ。真実に向き合ったサラスに涙が止まらなかった。 3位『シーグと拳銃と黄金の謎』 マーカス・セジウィック作 小田原智美訳 作品社 2012.02 さりげなく張られていた伏線、さらに父親と母親それぞれの教えが、クライマックスにひとつになっていく快感。 4位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 シヴォーン・ダウド原案 ジム・ケイ絵 池田真紀子訳 あすなろ書房 2011.11 善と悪が複雑に絡み合う人間。その人間が包み隠している心の闇があぶりだされされている。心に響く言葉があり、書き留めた。 5位『かかしのトーマス』 オトフリート・プロイスラー作 ヘルベルト・ホルツィング絵 さえら書房 2012.09 じっと動けないまま、目の前に見える世界だけをながめ、なにかを発見して、純朴に考える。トーマスのほのぼの感が、心を癒してくれる。 次点は『アンナのうちはいつもにぎやか』です。 |
ぎねびあ(WYN-1045) サースキの笛がきこえる クラーケンの島 イクバルと仲間たち 怪物はささやく オズの魔法使いシリーズ 1位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斉藤倫子訳/偕成社/2012.06 とりかえ子にされたサースキの切なすぎる人生。その選択はきっと、みんなを幸せにすると信じたい。サースキ自身ももちろん。 2位『クラーケンの島』 エヴァ・イボットソン作/三辺律子訳/偕成社/2011.10 さすがイボットソン、期待を裏切らないユーモアとストーリー展開。笑って泣いて、考えさせられました。 3位『イクバルと仲間たち』 スーザン・クークリン作/長野徹・赤塚きょう子訳/小峰書店/2012.09 児童労働に立ち向かった少年イクバルと、児童労働をめぐる運動を追ったノンフィクション。必読の書として一票投じます。 4位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/池田真紀子訳/あすなろ書房 2011.11 原案者である故シヴォーン・ダウドは、どんな思いでこの構想を練ったのか……。 5位「オズの魔法使いシリーズ」 ライマン・フランク・ボーム作/宮坂宏美、ないとうふみこ、田中亜希子訳 復刊ドットコム 2011.10〜 『完訳オズの魔法使い』宮坂宏美 2011.10 『完訳オズのふしぎな国』宮坂宏美 2011.10 『完訳オズのオズマ姫』ないとうふみこ 2011.12 『完訳オズとドロシー』田中亜希子 2012.02 『完訳オズへの道』宮坂宏美 2012.03 100年前とは思えない、現代でも違和感なく楽しめる内容であることに、あらためて感動。オズファンとして、シリーズであることを広く知らしめてくださったことに感謝。復刊希望に投票したかも! と思ったけど、してなかった。残念。 |
anya(WYN-1049) サースキの笛がきこえる 怪物はささやく 1位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作 斎藤倫子訳 偕成社 半分人間で半分妖精のサースキの、どこにも居場所のない孤独が切ない。でも、自分の正体に気づいてからの、サースキの活躍はそう快。ラストはじわりと心にしみた。 2位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 シヴォーン・ダウド原案 池田真紀子訳 あすなろ書房 作中、物語の力について語られているが、まさにその力を示した作品だと思う。お母さんと原案のシヴォーン・ダウドが重なってつらかったが、彼女が書きたかった物語をネスが形にしてくれて、ほんとうによかったと思った。 |
おちゃわん(WYN-1054) ジェンナ 雨あがりのメデジン 魔使いシリーズ アンナのうちはいつもにぎやか リアル・ファッション 1位『ジェンナ 奇跡を生きる少女』 メアリ・E.ピアソン著/三辺律子訳 小学館 978-4-09-290518-4 2012.2 「人間性とは?」改めて考えさせられた。家族・親子関係、友情、恋愛問題、いろんなことがいっぱい詰まっていて、心の琴線がびんびん振るえる。 2位『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ 宇野和美 2011.12 鈴木出版 コロンビアの都市メデジン、その貧民窟ともいえる村に生きるふたりの少年が主人公。酒を持ち帰らなければ、殴られ、金を得るために盗みをする。そんな土地に図書館ができる。さわやかな読後感がとても良かった。 3位『魔女の物語』 ジョゼフ・ディレイニー 佐竹美保 田中亜希子 2012.8 東京創元社 おもしろかった。登場する魔女たちは力強く、おどろおどろしい生命力にあふれている。何といっても無敵の暗殺者グリマルキン!かっこいい! 4位『アンナのうちはいつもにぎやか』 アティヌーケ ローレン・トビア 永瀬比奈 2012.7 徳間書店 アフリカはナイジェリアの都市に住む女の子アンナが主人公。にぎやかな大家族のなかで、明るく素直にのびのびと暮らしている。日常を語る話のどれもが楽しい。 5位『リアル・ファッション』 ソフィア・ベネット 西本かおる 2012.4 小学館 それぞれ違った才能を持った三人娘が、ずば抜けたファッションセンスを持つ難民の女の子を助ける。ありそうもない3人組と、めくるめく展開がぐいぐい物語を推し進める。 次点:『弟子 アラルエン戦記1』『ある日とつぜん、霊媒師』シリーズ |
asayaka(WYN-1058) 雨あがりのメデジン もういちど家族になる日まで 怪物はささやく 1位『雨あがりのメデジン』 アルフレッド・ゴメス=セルダ作 宇野和美訳 鈴木出版 2011.12 2人の少年がそれぞれに抱える複雑な事情や本音が、図書館や本とのかかわりを通して見えてくるところが印象的だった。2人を見守る図書館員の女性の温かいまなざしにほっとする。 2位『もういちど家族になる日まで』 スザンヌ・ラフルーア作 永瀬比奈訳 徳間書店 2011.12 主人公の少女が置かれている状況はとても切ないが、周囲の人に支えられ、少しずつ前を向けるようになるまでの心の動きが丁寧に描かれていて、最後まで目が離せなかった。 3位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作 シヴォーン・ダウド原案 ジム・ケイ絵 池田真紀子訳 2011.11 少年が心のうちに抱える苦悩が残酷なほどリアルで、怪物のおどろおどろしさと相まってはじめは重苦しい気持ちになったが、読み終えたあとにはじんわりと胸に感動が広がった。 |
からくっこ(WYN-1050) 心のナイフ 1位『心のナイフ 混沌の叫び1』 パトリック・ネス作/金原瑞人、樋渡正人訳/東京創元社/2012.05 先が気になって本を閉じることができずイッキ読み。早く続きを! 個人的には、ひらがなでしゃべる犬のマンチーにハートを射抜かれました。 --- 遅刻な上に1冊だけですみません〜。 |
はなみ(WYN-2223) オズの魔法使いシリーズ 怪物はささやく パパはバードマン 1位 オズの魔法使いシリーズ (ライマン・フランク・ボーム作 復刊ドットコム) 大好きなオズの続編がこんなにたくさんあるとは知りませんでした。読んでいて、とにかく楽しい! 新しいメンバーが登場するたびにファンになりました。 2位『怪物はささやく』 (パトリック・ネス作 ジム・ケイ絵 池田真紀子訳 あすなろ書房 2011.11) 自分の感情をどう理解するべきか悩んでいる高校生に、すすめたい本。 3位『パパはバードマン』 (デイビッド・アーモンド作 ポリー・ダンバー絵 金原瑞人訳 フレーベル館 2011.10) よれよれのパパがせつないけれど、何かを乗り越えるために必要なことってあるなあ、と思いながら読みました。 ーーーー 遅刻してしまいました。すみません。 |
あんこ(WYN-1048) 兵士のハーモニカ ロダーリ童話集 鉄道きょうだい 1位 『兵士のハーモニカ ロダーリ童話集』 ジャンニ・ロダーリ作 関口英子訳 岩波書店 (2012.4) 民話のように素朴で、心にしみるお話がつまった珠玉の童話集。兵士が手に入れたようなハーモニカがあったらいいのに。「<三つボタン>の家」や「ニーノとニーナ」も大好きです。 2位 『鉄道きょうだい』 E.ネズビット作 中村妙子訳 教文館(2011.12) 100年以上前に書かれた作品だが、全体に流れるユーモアにくすっと笑ってしまう。今年89歳になられた訳者の、やや古風で丁寧な訳文が、この古典的名著の雰囲気をよく醸し出している。 |
りり(WYN-1006) サースキの笛がきこえる 怪物はささやく かかしのトーマス 戦火の馬 シフト 1位『サースキの笛がきこえる』 エロイーズ・マッグロウ作/斎藤倫子訳/偕成社/2012.6 古くからある「とりかえ子」という言い伝えを、新しい切り口でとりあげ、魅力的なお話に仕上げています。挿絵も好き。 2位『怪物はささやく』 パトリック・ネス作/シヴォーン・ダウド原案/ジム・ケイ絵/池田真紀子訳/あすなろ書房/2011.11 暗い夜に、激しい風の吹くような、こわくて切ないお話。 3位『かかしのトーマス』 オトフリート・プロイスラー文/ヘルベルト・ホルツィング絵/吉田孝夫訳/さえら書房/2012.9 かかしは畑に立っているだけなのに、自然と季節につつまれて、豊かな時をおくります。それでももっと自由になりたいという願いは、思いがけない形でかなえられるのでした……。易しいのに深い。 4位『戦火の馬』 マイケル・モーパーゴ作/佐藤見果夢訳/評論社/2012.1 馬が語り手の戦争もの、という面白さ。ドラマチックな展開。 5位『シフト』 ジェニファー・ブラッドベリ作/小梨直訳/福音館書店/2012.9 大学入学前に、自転車でアメリカを横断旅行するふたりの少年。ところがそのひとりが、ゴールを目前にして失踪してしまう……。いかにもYAらしい小説。 |