Page 125 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼第24回(2021年)◆原書部門◆ やまねこ翻訳クラブ 21/11/21(日) 14:51 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 第24回(2021年)◆原書部門◆ ■名前 : やまねこ翻訳クラブ ■日付 : 21/11/21(日) 14:51 -------------------------------------------------------------------------
第24回(2021年)◆原書部門◆投票の様子です。 ≪投票内容≫ ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。) タイトル 出版社名 その他の書誌情報 投票コメント ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Incisor (WYN-2016) Betsy and Tacy go downtown (A Betsy Tacy Book 4) Harper Trophy Maud Hart Lovelace Illustrated by Lois Lenski 2000年 (初版1943年) 作者の幼年時代をもとに書かれた「ベッツィーとテイシイ」のシリーズ。100年以上も前のアメリカのお話だけど、想像力あふれる日常の描写が楽しく、友情や家族の愛情に時代を超えて魅了された。 Eve of the Emperor Penguin (Magic Tree House#40) Random House Mary Pope Osborne 作 Sal Murdocca 挿絵 2008年 日本でも人気のマジック・ツリーハウスのシリーズ。魔法あり、謎解きあり、いろいろな時代や世界のあちこちに旅することができ、学習読み物のように堅苦しくなく、でも知らず知らずに学びが深まる、魅力のつまったシリーズ。 Ramona Quimby, Age 8 HarperTrophy Beverly Cleary作 Tracy Dockray挿絵 2006年 大人も子どももいつもいつも完璧ではないけれど、懸命に生きている姿がリアルでいとおしいと感じる。時代を超えて共感できる物語。 Drawing from memory Scholastic Press Allen Say 2011年 アレン・セイの原点にふれ、当時の日本をセイの視点でつぶさに感じることができる。 Hatchet Bradbury Press Gary Paulsen 1987年 生きるということの根幹を生々しく感じることができた。たくましい成長という表現すら言葉が足りないくらい壮絶で、畏敬の念を抱いたブライアンの日々だった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ワラビ(WYN-1001) Bebek Annem Gunisigi Kitapligi Behic Ak Cilgin Babam Gunisigi Kitapligi Zeynep Cemali Photographic: The Life of Graciela Iturbide Getty Publications Isabel Quintero ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ キジトラ(WYN-1060) Nice Work for the Cat and the King Scholastic Nick Sharratt, 2018 大好きな『ねこと王さま』の続編。お金が底をつきかけ、ねこは王さまの職探しを始めます。王さま向きの仕事はあるでしょうか? やさしさとユーモアたっぷりで、やっぱり好き!(邦訳:『ねこと王さま しごとをさがす』) Wizard of Oz series("Ozma of Oz" ほか) Doma Publishing House L. Frank Baum (Illustated by John R. Neill) 原書読破マラソンを機に「オズ」シリーズ(全15作)の2巻〜6巻を。「筋立てに矛盾が? ジェンダー的にどうなの?」と、あれこれ文句をいいながら、すっかりオズの魔法にかかっていました。この発想力、読ませる筆致は、さすが永遠の名作。 Artemis Fowl series("Artemis Fowl and the Time Paradox" ほか) Puffin Eoin Colfer スリルとアクション、頭脳戦が満載のハイテクファンタジー、「アルテミス・ファウル」。日本語版が出ていない6巻〜8巻を原書で読み切り、大満足です。なつかしい妖精たちに再会できてうれしかった! The Familiars series("Circle of Heroes"、"Palace of Dreams") HarperCollins Adam Jay Epstein & Andrew Jacobson 黒猫、青カケス、アマガエルの3匹が活躍する冒険ファンタジー。3匹がとにかくかわいくて応援したくなるのです。「黒猫オルドウィンの冒険」シリーズとして第2作まで邦訳で読んでいたので、3巻〜4巻を原書で。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ hanemi(WYN-0036) La prima neve TopiPittori Elham Asadi(文)、Sylvie Bello(絵) 本の大きさにびっくりし、絵の美しさにため息。 Ti presento la mia famiglia - I rettili Editoriale Scienza Lucia Scuderi 爬虫類好きにはたまらない。 Prima che sia notte Bompiani Silvia Vecchini ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (=^_^=) BUNNICULA ATHENEUM BOOKS Deborah and James Howe ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆BUN(WYN-0003)☆ Midsummer's Mayhem Yellow Jacket Rajani LaRocca 『夏の夜の夢』をモチーフに、インド系アメリカ人の少女ミミが、お菓子づくりコンテストで奮闘しながら、いろいろふしぎな体験をする物語。 Measuring Up HarperAlley Lily LaMotte グラフィックノベル。これまたお菓子づくりコンテストの話で、台湾系アメリカ人の家族の物語がうまく織りこまれている。お菓子づくりの描写がガチ。 Voyage of the Sparrowhawk Norton Young Readers Natasha Farrant 第一次大戦後のイギリスを舞台に、行方不明の兄をさがす少年と、冷酷な伯父夫婦から逃れようとする少女が、ナロウボートでフランスへわたる冒険物語。犬も大活躍。 Show Us Who You Are Knights Of Media Elle McNicoll 自閉症スペクトラムの著者によるオウンヴォイスの作品。近未来SFの設定で、「自分のアイデンティティとは何か」というテーマを描く。カーネギー賞ロングリストノミネート。 Fast Pitch Crown Books for Young Readers Nic Stone ソフトボールに打ちこむ黒人の少女が、かつてニグロリーグの選手だった大叔父の来歴をたどり、その無念の思いと秘められた歴史を明らかにする物語。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ゆま(WYN-1032) Un millon de ostras en lo alto de la montana ("millon"のoにアクセント、"montana"のnにティルデがつく) Flamboyant Alex Noguez作、Miren Asiain Lora絵 地層や化石や地質学の歴史が、きれいなイラストで、分かりやすく説明される知識絵本。邦訳予定があり、今から楽しみ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (=^_^=) A Tale of Magic Little, Brown Books for Young Readers Chris Colfer Trouble in New York Scholastic Fiction Sylvia Bishop Georgie's Marvelous Medicine Puffin Roald Dahl/著、Quentin Blak/イラスト The Bookshop Cat Macmillan Children's Books Cindy Wume ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ maika(WYN-2382) Daddy-Long-Legs Penguin Classics Jean Webster 子どもの頃はあまり好きでなかった『あしながおじさん』。最近読み返してみるととても面白く、若い女性の自立や、心の支えとなるパートナーの話だったのだなと初めて気づいた。原書もまったく古びておらず、生き生きとした女子大生らしい語り口が新鮮。 It's Not the Stork!: A Book About Girls, Boys, Babies, Bodies, Families and Friends Candlewick Robie H. Harris (著)、Michael Emberley (イラスト) 初めての性教育におすすめだと色々なところで読んで興味を持った本。2008年の本ですが、男の子と女の子の体の違い、赤ちゃんはどうやってできるのか&生まれてくるのかなどだけではなく、LGBTQや養子などさまざまな問題に触れている。日本語訳も出版されています(コウノトリじゃないよ!)。 Can I be your dog? Random House Troy Cummings 一匹でいるのがさみしくて、人間の家族を探す犬の物語。絵もかわいらしく、ジョークまじりの手紙も楽しい。 Home Is Not a Country Make Me A World Safia Elhillo メルマガにて紹介されているのを読んで興味を持ちました。ティーンエイジャーの心の葛藤を描くのに、ヴァースノベルという形式はぴったりだと思います。 The End of the World is Bigger Than Love Text Publishing Davina Bell ディストピア&アポカリプスものだけれど、作中では2人きりで生活する姉妹の会話や日々の生活にフォーカスがあたり、体も心も変わりつつある10代の葛藤が描写されるのが面白かった。原書マラソンがきっかけで読むことができてよかったです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (=^_^=) The Boy, the Mole, the Fox and the Horse Harper One Charlie Mackesy とにかく美しい絵本。どのページにも受容と励ましのメッセージがそっと置かれていて、毎日一口ずついただいています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ モリー(WYN-1059) New Kid Harper The List of Things That Will Not Change Wendy Lamb Books The Small Things Bariington Stoke This One Summer First Second ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ しほ(WYN-2388) A Place to Hang the Moon Margaret Ferguson Books Kate Albus ロンドンから田舎に疎開する3兄妹のお話。安心して読めるクラシカルで心温まる物語で、読後はとても満たされた気持ちになった。兄妹がみんな本好きという設定もいい。 The Legend of Auntie Po Kokila Shing Yin Khor 「神話は誰のものか?」アメリカを象徴する民話の語り手のなかには移民もいたのではないか、という発想が秀逸。色彩やコマ割りもすばらしい。 Me (Moth) Feiwel & Friends Amber McBride 神秘的で美しい作品。今まで読んだ詩形式の物語とまったく違っていて衝撃を受けた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ mipo The Peculiar Tale of the Tentacle Boy Chicken House Ltd Richard Pickard (著) シザーハンズxギリシャ神話のちょっとダークなおとぎ話。(原書マラソンより) The Legend of Auntie Po Kokila Shing Yin Khor (著) アメリカ民話の巨人ポールバニヤンから着想した、物語と儀式がテーマのグラフィックノベル。ビジュアルがあることで1885年が舞台の歴史物語になじみやすくなっている。 Written and Drawn by Henrietta TOON Books by Liniers 文字自体がアートなので、ぜひ原書も手に取ってほしいです! When Marnie Was There HarperCollins Children's Books Joan G. Robinson いわずとしれた『思い出のマーニー』の原書。冒頭から丁寧に描かれたアンナの心情と、入江に立つお屋敷の存在感に引き込まれます。見えない「魔法の輪」の描かれ方が好きです。 Erica's Elephant Scholastic Fiction Sylvia Bishop (著), Ashley King (イラスト) 奇想天外な設定が魅力のSylvia Bishopさんのデビュー作。ユニークさとピリリと皮肉の効いたSylvia Bishop節がクセになります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (=^_^=) LAIKA (グラフィックノベル) First Second 宇宙好き、犬好きなので(ライカは初めて宇宙に行った犬)。この1年で最大の号泣本。 Endling: the Last HarperCollins ユニークな動物が出てきて、冒険も読みごたえがあって面白かったから。 Everdark Simon & Schuster 現実世界とファンタジー世界の共存のしかたがとてもすてきだったため。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いけだ(WYN-2351) The Valley of Lost Secrets Bloomsbury Childrens Books Lesley Parr 疎開もの、少年の成長、ミステリがうまく融合されているのがいい。いやなやつをやっつける場面ではスカッとする。 The List of Things That Will Not Change Yearling Rebecca Stead レベッカ・ステッドらしい面白い構成の作品。離婚した両親の間の少女の複雑な心情をうまく描いていると思う。 When you look up Enchanted Lion Books DECUR 絵本とグラフィックノベルとの中間のような作品。なんとも言えない不思議なイラストで、不思議な物語だが、最後には心が温かくなる。賞など受賞して注目を浴びている作品ではないのに、妙に心に残った。 Shadow Square Fish Michael Morpurgo アフガニスタンの現状と難民、入管施設というものに強く興味を持ち始めるきっかけとなった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ モーモー(WYN-1062) Voyage of the Sparrowhawk Faber & Faber ハプニングがいっぱいで最後まで飽きさせません。まわりの大人たちの心情も丁寧に描かれていて、読みごたえのある作品でした。 The Miraculous Journey of Freddie Yates Usborne Publishing Ltd 男の子が友だちと一緒に本当の父親をさがしにいく旅ですが、だんだんとハチャメチャに……懐かしい映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出しました。 Click, Clack, Moo: Cows That Type Simon & Schuster とにかく笑えます。絵も楽しく、牛たちの表情たっぷりの目がたまりません。 Owl Moon Philomel Books 神秘的な森のようすと、女の子の高まる期待が、ひたひたと伝わってきます。ついに現れたフクロウの迫力! Harry & Hopper Scholastic 悲しみを受け入れて成長する少年の姿を、ていねいに描いています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |