2004年6月刊行
【文】リンデルト・クロムハウト Rindert Kromhout 1958年オランダのロッテルダム生まれ生まれ。教師、図書館勤務、書店員、人形劇の仕事をした後、子どもの本の作家としてデビュー。子どもの本の評論、ラジオ劇の台本なども手がけている。1990年には本書『ペピーノ』で銀の石筆賞を受賞。独特のユーモアで、子ども達にも大変人気があり、『やい手をあげろ!』(あかね書房)をはじめ、「オランダ子ども審査団」の賞を何度も受けている。今はアムステルダムの家にイヌや小鳥たちと共に暮らしている。
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2004年4月刊行エンジェルシリーズ とうとう最終巻!
【作者】ジュディ・デルトン Judy Delton 1931年セントポール(アメリカ、ミネソタ州)生まれ。7年間小学校で教鞭をとったのち、1971年から子どもの本を書きはじめる。子どもが冒険と体験をつうじて人生を学んでいく姿をえがいた本作「うら庭のエンジェル」シリーズをはじめ、"Pee Wee Scouts"シリーズなど、人気シリーズを手がけ、作品の数は100冊以上にのぼる。
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2004年1月刊行
たくさんの音が入っている絵本です! 目覚まし時計が鳴って、みな起きはじめます。 朝の準備が整うと、さぁ、出発。 電車に乗ったり、地下鉄に乗ったり、バスに乗ったり、フェリーに乗ったり、飛行機に乗ったり、タクシーに乗ったり……etc. じどうしゃはブッブー おまわりさんはピッピー音があふれます。ブーン ザクザク ゴットン キッキー カタカタ コトコト ガラガラ ブロンブロン…… もちろん朝だけではなく、帰りもいそがしく人々はゆきかい音もゆきかいます。 子どもたちは、こういう音がだいすきです。 たくさんの人が楽しい色で描かれています。働く人がいっぱいです。 どうぞ声にだして楽しんでください、いってらっしゃいからおかえりなさいまでを――。 【作者】クリスティーヌ・ルーミス Christine Loomis 作家であり編集者でもあり児童文学の評論活動もしている。アメリカのコロラド州に、夫と3人の子どもとともに暮らしている。家には、自転車が7代、ローラースケートが2足、車が1台ある。日本で紹介されるのはこの絵本がはじめて。著書に"The
Hippo Hop"、"One Cow Coughs:A Counting Book for the Sick and
Miserable"などがある。
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2003年11月刊行
彼女の名はジェン 【作者】マーガレット・ワイルド Margaret Wild 南アフリカ生まれ。1974年にオーストラリアに移住。新聞、雑誌記者、児童書の編集者を経て、現在はオーストラリアを代表する児童書の作家として活躍中。出版された40冊以上の本は世界中の読者に愛され、オーストラリア児童図書賞を含めた数々の賞を受賞している。日本で翻訳されている絵本に『ジェニー・エンジェル』(岩崎書店)、『キツネ』(BL出版)などがある。本書以来、ヤングアダルト向けの作品に意欲的に取り組んでいる。シドニー在住。 |
2003年9月 シリーズ新刊刊行「うら庭のエンジェル」シリーズ 既刊5冊を一挙にご紹介!
エンジェル・オーリアリは3人家族。お母さんと弟のボロと暮らしています。 エンジェルもボロも本当の名前ではありません。 エンジェルの本当の名前はキャロラインですが、しじゅう困ったことをするので、 お母さんが、心ではおこっていても愛していることを伝えるために〈天使〉(エンジェル)とよびはじめたのがきっかけ。 ボロの本当の名前はセオドア。小さいとき、いつも古い毛布のきれっぱしを持っていたからそう呼ばれています。 お父さんは、いまは4歳のボロが生まれる前に出て行ってしまいました。 お母さんが仕事にでている間、ボロの面倒をみるのはエンジェル。 でも、簡単なことではありません。いつも想像もつかないような面倒なことが起こります。 ですから、エンジェルには悩みはつきません。 弟の世話ばかりで友だちができないことはその筆頭です。 この物語は10歳のエンジェル本人には悩み多きことがらが書かれています。 でも、読者には、日常の愉快なできごとにくすり微笑んでしまう、 楽しいお話です。 巻を重ねるごとに、エンジェル家族が少しずつ変化していきます。 タイトルをならべるだけでも、その変化が少しわかりますね。 【作者】ジュディ・デルトン Judy Delton 1931年セントポール(アメリカ、ミネソタ州)生まれ。7年間小学校で教鞭をとったのち、1971年から子どもの本を書きはじめる。子どもが冒険と体験をつうじて人生を学んでいく姿をえがいた本作「うら庭のエンジェル」シリーズをはじめ、"Pee Wee Scouts"シリーズなど、人気シリーズを手がけ、作品の数は100冊以上にのぼる。 |
2003年5月刊行
オーストラリアの人気絵本がやってきた!オーストラリアの野性動物、ポッサムをご存知ですか?体長約40センチメートル、おなかに袋をもった動物です。 この絵本はポッサムのポスおばあちゃんが主人公。 ポスおばあちゃんは、森のまほうつかいです。 黒いウォンバットを青くしたり、 大きなエミューを小さくさせたり、 でもとびきりのまほうは、孫のハッシュの姿を消すこと。 でも、困ったことがおきました。 そのまほうの解き方がわからないのです。 2匹はそれを見つけるために旅にでます。 まほうつかいなのに、孫にかけたまほうの解き方がわからないなんて! でも、そこはさすが(?)おばあちゃん。でんとかまえて、大丈夫。 旅にその解き方があるはず。さてさて……。 いろいろでてくるオーストラリアの野性動物たちが、 透明感ある絵筆で美しくそして楽しく描かれています。 ポスおばあちゃんがおおらかに旅をしていく姿は、 読者にオーストラリアのガイドをしてくれるよう。 動物だけではなく、食べ物もたくさんでてきます。 アンザックビスケット、モルネー、ミンティー、ベジマイト……。 旅して食べて、楽しいラストが待っています。
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2002年12月刊行
「カサンドラ・モートメインは私にとって、自分でもこんなふうに書けたらなあと思う語り手の一人です。17歳の少女の目が捉えたお城の物語が、日記の形式で、ユーモアと鋭い洞察でもって描かれています」 ―― 舞台はイギリス。恋と成長の物語 ―― この本の紹介を星落秋風五丈原さんのレビューでどうぞ。「ヤコブの闘い」という本を書いて以来、沈黙を続ける作家の父ジェイムズ。継母トパーズ。長女ローズ。学校に通う弟トーマス。次女カサンドラ。「六ペンスのノート」「一シリングのノート」「二ギニーのノート」という3つのノートに書かれたカサンドラの日記には、総勢6人、イギリスの古城に住むモートメイン家の日常が綴られる。 椅子や皿の有無も確認せず、平気で客をディナーに招くジェイムズ。父を盲目的に熱愛し、時には夜に裸で外を闊歩する元モデルのトパーズ。綺麗にしたいお年頃ゆえ、貧乏に最も嫌悪感を抱くが、労働者には不向きなローズ。貧乏を嘆いた次の瞬間に「外に降る雨がベールのように塔を覆っている」とロマンティックにひたるカサンドラ。唯一、学校という社会と接する場を持っているトーマスを除いて、彼等は、一風変わった暢気もの。 そんな人が1人いるだけでも大変なのに、家族の中に4人揃ってしまったものだから、毎日がボードヴィル・ショーか、シットコム。またそれを、カサンドラがウィットをきかせた表現力豊かな文章で描くものだから、読んでいるこちらは、笑いを堪えるのが大変。さらに、類は友を呼ぶのか、お城の雑用を一人でこなし、一家の誰より働いているのに、一銭も給料を貰わず、逆に他で働いた給料で、一家に食べ物や贈り物を買う、究極のいい人スティーヴンや、ジェイムズのファンで、本を届けてくれる司書のミス・マーシーまで、彼等のまわりには、いい人が集まってくる。そんな、物語の中にしか存在しないような別世界は、城と近所の屋敷の持ち主である二人の裕福なアメリカ人ニールとサイモン兄弟の登場により、にわかに変化し始める。 イギリスの城や姉妹達に惹かれる金持ちのアメリカ人兄弟は、ヘンリー・ジェイムズの「金色の盃」「鳩の翼」にも描かれた、湯水のように金を使って、憧れのヨーロッパの美術品を収集するアメリカ人の姿と重なる。そして本書では、モートメイン家に現実を持ち込む存在だ。ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」「分別と多感」(映画『ある晴れた日に』原作)等の一連の小説に描かれる、年頃の女性達の近所に男性が現れるシチュエーションは、物語の一節をしょっちゅう引用するローズとカサンドラにとって、正にバイブル。当然これらの小説を読んでいて、小説のヒロインに自分をなぞらえる。小説に書かれた恋の手練手管を実践するが、所詮架空の悲しさ、あえなく失敗。物語より遥かに厄介な本当の恋愛によって、嫉妬や切なさ、自己嫌悪による胸の痛みを体験する二人の他、彼等の両親や、スティーヴン、彼に思いを寄せる女性、それぞれの人生が、一人も疎かにされていない。だから、物語世界から現実世界に移行して後も、誰一人として心底から嫌いな人物が登場しない。カサンドラに託した、作者の登場人物への豊かな愛情が感じられる。 「101(ワン・オー・ワン)」の原作者の、自伝的要素の強い作品。 今まで翻訳されなかったのが不思議なくらい。もっと早く世に出てもよかった。2003年映画公開予定。日本での公開は未定。 copyright hoshiotsushufugozyogen 【作者】ドディー・スミス Dodie Smith 1896年イギリスのランカシャー生まれ。劇作家として活躍した後、1938年アメリカに渡る。滞在中にハリウッド映画の脚本や小説を手がける。日本では、ディズニー映画「101匹わんちゃん」の原作である『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』、『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の冒険』(以上文溪堂)などが紹介されている。【訳者】石田英子 1949年生まれ。お茶の水女子大学史学科卒業。本書が初の翻訳作品となる。未紹介の古い良書を発掘し翻訳するのが希望。趣味はクレージーキルト。 |
2002年12月刊行2001年度金の絵筆賞 受賞作!
マザーグースの「Ten little Injuns went out to dine」をもとにした絵本。
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Last Modified: 2005/3/07
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