2003年 12月刊行
【内容
紹介】 大好きな犬とのココロの交流を通して成長する少女の姿を感動的に描いたカナダのYA文学。 【作
/ローラ・ラングストン】
カナダ・ヴィクトリア市生まれ。高校卒業後、銀行の窓口係になるが、ほどなくして辞める。
オースチン・ミニに乗ってヨーロッパとロシアを旅行後、ジャーナリズムを勉強。CBC放送でキャスターとして活躍しながらお話を書き始める。現在バンクー
バー島在住 【訳/亀井千雅】1952年生まれ。津田塾大学学芸学部英文学科卒業。ピアノ教師を経て会計事務所に勤務。 そのかたわらニュースや百科事典などの翻訳に従事し、文学作品の翻訳を志す |
2003年8月刊行
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血族の物語 上 【内容紹介】人殺しのよそ者がやってくる!」「月のタカ」が夢に現れて危険を告 げたのは、一族のリーダー・バルではなく、少女ノリだった。お告げで水のありかを教えられたノリは、従兄のスーズと共に一行をはなれ、幼い仲間四人を連れ て、飢えとかわきとたたかいながら、切り立つ岩かべを登っていく。不思議な力にひきよせられて、ようやく豊かな土地にたどりついたと思ったのも束の間、 スーズたちの身に、血族の存続にかかわる危機がふりかかってくる。自分たちこそ「月のタカ」族の生き残りなんだ。なんとしても、一つの血族として生きのび ねば!人類の祖先がいまだ素朴な信仰をもち、狩りと採集の日々をすごしていた二十万年前のアフリカを舞台に、イギリスで人気の実力派ストーリーテラーがつ むぎあげる、冒険と成長の異色ファンタジー前篇。
【内容紹介】水をもとめて旅を続ける<血族>の者たちの
行く手には、もやにとざされた底なしの湿原が。この湿原をぬける以外に、<血族>が生きのびる道はない! 四人の主人公の視点で描かれた人類のはじまりを想像した超大作。オリジナルの創世神話を交えな
がら綴られるこの物語がフィクションとはとても信じられないくらいくらい真実みに満ちている。ゆっくり、じっくり楽しんでもらいたい。 【作/ピーター・ディッキンソン】1927年ザンビアに生ま
れ、7歳からイギリスのグロスターシャー州等で育つ。イートン校、ケンブリッジ大学卒業後、パンチ誌で推理小説の書評を担当。初めて書いた2篇の推理小説
で、英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を2年連続受賞。以来、『青い鷹』(偕成社)でガーディアン賞を受賞したほか、カーネギー賞2回、ウィットブレッ
ド児童文学賞2回など、受賞多数。2000年には国際アンデルセン賞の候補となる。 |
花火師リーラと火の魔王 |
【内容紹介】 ひとりで一人前の花火師になって、おとうさんを負かしてや る。みてて! リーラは花火師の資格をえるため、家をとびだして魔王ラズバニのす むメラピ山をめざしました。ところがリーラは、火の魔王に会うために必要な、あることを知らなかったのです。それを知った友人のチュラクとゾウのハムレッ トが、あわててリーラをおいかけます。すったもんだのすえ、リーラが手に入れた「さいごのひみつ」とは――? ファンタジーの名手プルマンが贈る、ユーモアあふれる元気いっぱい の冒険物語。 |
【プルマン,フィリップ作】1946
年イギリス・ノーリッジ生まれ、オックスフォード在住。幼いころは、空軍の父の転属にともない、船で世界中をまわる。オックスフォード大学を卒業後、小
説・脚本などをつぎつぎに発表。『黄金の羅針盤』にはじまる「ライラの冒険シリーズ」三部作(新潮社)では、カーネギー賞を受賞したのみならず、ウィット
ブレッド賞で児童書初の最優秀賞を受賞し、大評判となった。いまもっとも注目されている本格ファンタジー作家。 |
【なかがわ
ちひろ訳】東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。最初の訳書『ふし
ぎをのせたアリエル号』(ベネッセ/徳間書店)で翻訳と挿し絵を手がけ、その後も翻訳・創作ともに活躍。 |
2003年7月刊行
【内容
紹介】 ヘンリーは大の大のチョコ好き少年。朝から晩までチョコレートやチョコ味をつけたものばかりを食べ続け、両
親もそれをとがめることなく楽しげに見守っている。 【作/ロバート・K・スミス】 1930年生まれ。広告コピーライターを経て1970年に専業の作家となる。たくさんのユーモアあふれる子どもの本を 書き、数々の賞を受賞。長くアメリカの子どもたちに読みつがれている。邦訳作品に『おじいちゃんとの戦争』(文研出版)がある。 【訳/宮坂宏美】 弘前大学人
文学部卒業。会社勤務ののちライター・翻訳家として独立、とくに子どもの本の紹介に力をそそぐ。訳書に『サラの旅路――ヴィクトリア時代を生きたアフリカ
の王女』(小峰書店)、『盗神伝』(共訳・あかね書房)などがある。 |
2003年6月・9月刊行
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2003年3月刊行
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2002年12月刊行
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きいてほしいの、あたしのこと 〜ウィン・ディキシーのいた夏〜 ケイト・ディカミロ作 片岡しのぶ訳 原題 "Because of Winn-Dixie" |
うそつき マロリー・ブラックマン作 冨永星訳 原題"Tell Me No Lies" |
【内容紹介】 スーパーの中で出会った、おかしな犬ウィン・ディキシー。 【作/ケイト・ディカミロ】 ミネソタ州、ミネアポリス在住。アメリカ南部子ども時代の大半をすごし、フロリダ大
学を卒業。児童向け、大人向けの作品を書いている。1998年、マクナイト・アーティスト・フェローシップ・フォア・ライダーズを受けた。この本『きいて
ほしいの、あたしのこと――ウィン・ディキシーのいた夏』で、2001年ニューベリー賞最終候補、パプリッシャーズ・ウィークリー紙ベスト・ブック・オ
プ・ザ・イヤーなど数々の賞を受賞している。 〜 ミニレビュー 〜 10歳の少女オパールは、スーパーで買い物中に1匹ののら
犬と出会った。臭くてはげちょろけで汚いけれど、にかっと歯を見せて人なつこく笑う犬。オパールはたちまち心を奪われ、この犬を飼おうと心に決める。スー
パーの店名にちなんでつけた名前は『ウィン・ディキシー』。フロリダの小さな町に引っ越してきたばかりのオパールは、「ウィン・ディキシーのおかげで」さ
まざまな人たちと出会い、心を通わせていく。 (やま
ねこ翻訳クラブ会員 内藤文子) うそつき 【内容紹介】 どうしてマイクまであたしを避ける? あたしだって、憎まれ口が
ききたいわけじゃない。ほんとは仲良くしたいのに。父さんは、母ざんのことで、ひどいうそをついてたし、もういい! あたし、これからは自分のことだけ考
える――。 【作/マロリー・ブラックマン】 1962年、ロンドン生まれ。コンピューターの勉強と仕事にたずさわったのち、
1990年より小説を書きはじめる。大人向けのSFから絵本まで、幅広い作品を数多く発表している。子どもの内面を描く鋭い洞察力や優れた構成力で高い評
価を得、若い読者にも圧倒的に支持されている。"Noughts & Crosses"(2001年)で、英国Children's
Books Awardを受賞。 |
2002年11月刊行
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きれいな絵なんかなかった アニタ・ローベル作 小島希里訳 原題 "No Pretty Pictures -- a child of war" |
トロルとばらの城の寓話 トールモー・ハウゲン作 木村由利子訳 原題"Slottet det Hvite" |
崖の国物語4 ゴウママネキの呪い ポール・スチュワート作 クリス・リデル絵 唐沢則幸訳 原題"The Curse of the Loamglozer" |
きれいな絵なんかなかった
【内容
紹介】 まわりのあらゆるものが踏みにじられ、めちゃくちゃにされてしまった時代にまでさかのぼりながら、わたしは
この本を書いた。きれいな絵なんかほとんど思い出すことのできない時代にまで、さかのぼりながら。
第二次世界大戦中、ナチ占領下のポーランドで、ばあやに守られ弟とともに逃亡生活を続けたこどもの日々――。
強制収容所で生きのび、戦後、スウェーデンで送った多感な少女の日々――。
世界中で愛されている絵本作家アニタ・ローベルが、驚異的な記憶力で、自らのこどもの日々を鮮やかによみがえらせて綴った心の記憶。
【作/アニタ・ローベル】 1934
年、ポーランド、クラクフのユダヤ人家庭に生まれる。5歳のときに第二次世界大戦が始まり、ナチスの迫害を逃れて、ばあやと弟とともに逃亡生活を送るが、
10歳で捕らえられる。姉弟ともに強制収容所で生きのび、戦後スウェーデンの療養所に送られる。その後両親と再会し、17歳のときにアメリカ合衆国へ移住
する。プラット・インスティテュートで美術を学び、テキスタイルデザイナーを経て、絵本の仕事を始める。自作の絵本に『じゃがいもかあさん』『アリスンの
百日草』、他に『ABCのおかいもの』(コルデコット賞次席)『わたしの庭のバラの花』『アンナの赤いオーバー』『毛皮ひめ』など数多くの美しい絵本を発
表している。
【訳/小島希里】 1959年、東京に生まれる。翻訳家。『なぞ
の娘キャロライン』『ドラゴンをさがせ』『Tバック戦争』『13歳の沈黙』『影――小さな5つの話』『誇り高き王妃』など、カニグズバーグ作品の翻訳を次
々手がけるほか、絵本『遠くからみると』『かみなりケーキ』『ねこのジンジャー』(産経児童出版文化賞)、他に『自分をまもる本』『ともだちになろうよ!
――HIVとともに生きるこどもたちの声』などの訳書がある。東京都在住。
ユダヤ民族の悲劇については、これまでいくつもの作品が出版され、自伝
やルポルタージュも数多く出ています。アニタは、いろいろな人に自伝を書くよう勧められても、ずっと断り続けてきたそうです。そしてついに書かれたこの作
品で、彼女は自分自身の体験を「多くの物語の中のひとつにすぎない」と位置づけながらも、「多くの物語」のひとつひとつが、それぞれの人にとって決して忘
れようのない絶対的な体験であったことを訴えているように感じました。
前半部分では、逃亡中や収容所でのつらい生活、周囲の人たちが保身のためにずるさを露わにする姿、身近な人の死、すべてが淡々と語られていきます。で
も、その悲劇の本当の意味が語られているのは、むしろ戦争が終わった後の平穏な生活を描いた後半部分ではないかと感じました。筆の運びは相変わらず淡々と
揺れが少なく、書かれている内容も幸福な記述が多いのに、なぜか何度もページを繰る手が止まってしまう。生きる、ということを、激しく問われているような
気がしてしまうのです。
自分の物語を語ることなく命を落としていった人たちへの、アニタのやりきれない思いこそが、彼女自身の物語なのかもしれないと思いました。
(やまねこ翻訳クラブ会員 森久里子)
トロル
とばらの城の寓話
【内容 紹介】 「あたし、ここよ」その人は、そういってエルム少年の前にあらわれた。そのときからだ。父さま陛下の支配す るたそがれの〈白い城〉に赤いばらがからみつき、黄金はちみつの木は真実の物語を語り、母さま陛下がなつかしい歌を歌うようになったのは。エルムの知って いた小さな世界は、ばらとともに大きく広がっていった――。
【作/トールモー・ハウゲン】 1945
年、ノルウェーのトリシルに生まれる。家族との関係にゆれる子どもの心理をたくみに描き、『魔法のことば、ツェッペリン』(文研出版『夜の鳥』(ベネッ
セ)でノルウェー児童図書賞を受賞。1990年国際アンデルセン賞作家賞。北欧を代表する児童文学作家。
【訳/木村由利子】 大阪生まれ。大阪外国語大学デンマーク語学
科卒業後、コペンハーゲン大学に留学。北欧の児童文学を中心に、ひろく翻訳をおこなう。おもな訳書に、『おたよりください』(大日本図書)『魔法のこと
ば、ツェッペリン』(文研出版)『わたしはわたし』(文化出版局)などがある。
崖の国
物語4 ゴウママネキの呪い
【内容 紹介】 時はさかのぼり、前3巻の主人公トウィッグの父・クウィントの青年時代。父・風のジャッカルの空賊船の乗組 員として活躍するクウィントは、ある日、父の友人で、最高位学者であるリニウスのジョシュとして、神聖都市に預けられます。トゥイッグの両親の出会い、神 聖都市の立つ浮遊石の内部構造、伝説の怪物ゴウママネキの由来――トゥイッグの冒険三部作で語られなかった、崖の国の謎があかされます。
【作/ポール・スチュワート】 1955
年、ロンドン生まれ。ランカスター大学と東アングリア大学で創作を学ぶ。88年より作品を発表。ファンタジー、ホラーから絵本、サッカー少年の物語まで、
さまざまなジャンルで人気を博している。現在、ブライトンで小学校教師の妻と二人の子どもと住んでいる。本書の挿絵のクリス・リデルとコンビでの絵本作品
も多数。
【作/クリス・リデル】 南アフリカ生まれ。専門学校でイラストレーションを学んだのち、経済誌のマンガをはじめ、幅広い分野で活
躍している。2002年"Pirate Diary"でケイト・グリーナウェイ賞受賞。邦訳には『ぞうって、こまっちゃう』(徳間書店)がある。
【訳/唐沢則幸】 1958年、長野県出身。青山学院大学卒。訳
書に『ウォーリーをさがせ!』シリーズ(フレーベル館)、『エヴァが目ざめるとき』(徳間書店)、『アウトサイダーズ』(あすなろ書房)など多数。
2002年7月刊行【内容紹介】 はるか昔、南イングランドのサクソン人の王 国。エルフギフトは、王と森のエルフの間に生まれ、癒しの力をもつ美しい若者。王が死のまぎわにエルフギフトを後継ぎに指名したために、怒った異母兄弟ら に命をねらわれることになる。ともに暮らす人々を虐殺された彼を、美しい女戦士(ワルキューレ)が母の国、異界へといざなった――。ゲルマン神話の世界観 の下に、愛と憎しみ、現世と異界、神々との相克が織りなす、血と鉄と土の香りがするファンタジー。 【作/スーザン・プライス】 イギリスのブラック・カント
リー工業地帯に生まれる。14歳のとき短編小説のコンクールで入賞して以来物語を書き続け、1987年に『ゴースト・ドラム 北の魔法の物語』でカーネ
ギー賞、1999年に The Sterkarm Handshake
でがーディアン子どもの本賞を受賞。ファンタジーとホラーの分野で活躍し、日本ではほかに『オーディンとのろわれた語り部』(徳間書店)などが紹介されて
いる。 |
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Last Modified: 2004/11/17
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