求龍堂 新刊情報

2004年6月刊行

チョコレート・アンダーグラウンド:表紙

チョコレート・アンダーグラウンド

アレックス・シアラー 著
金原瑞人 訳

ISBN 4-7630-0420-4
定価 1260円(税込)

帽子を深くかぶったチョコレート色の少年は、口にしているのもチョコレート。
表紙をさわっただけで、おいしい匂いがしてきそうなシアラーの新作!

現代の某国で選挙に勝利したのは〈健全健康党〉。
彼らは政権をとるやいなや、〈チョコレート禁止法〉を発令した。
今後、チョコレートは何人にも売買してはならない。
違反したモノは五千ポンドの罰金または懲役刑に処す。
スマッジャーの父親は菓子職人だ。近いうちにチョコレートだけではなく、砂糖が使えなくなるという通告もでた。いったい、どんなお菓子をつくればいいというのだ。父さんのつくる砂糖ネズミは天下一品だというのに! それがもうそれが食べられなくなるなんて! スマッジャー自身もチョコレート大好き少年だ。友人のハントリーも同じ。2人は考えた。いくら法律とはいえ、これが正しいというのか! 少年たちはおかしいと思う法律に立ち向かう。
まずはチョコレートを密売する計画をたてた。仲間が少しずつ集まってくる。
しかし、事はすすんでいるようで、ひたひたと危険もせまってきていた。
チョコレートの未来は?!


チョコレートの包み紙をあけるような気分になる表紙。
ステッカーとしても使える、革命の印のしおり付き。
目でたっぷり楽しんだあとは、物語の世界もおいしく堪能するだろう。
ハラハラ、ドキドキの展開のあとは、たまらないエンディングが待っている。

少年と共に活躍する人生の大先輩たちも、すごくかっこいい。
ボリュームたっぷりだが、読み始めるとどんどんページを繰っていく。
ぜひぜひ読んでほしい。




【作者】アレックス・シアラー  Alex Shearer 見かけはもうオジサンなのに子どもの気持ちがよくわかる、とてもピュアな心をもったイギリスの作家。1949年生まれ。30以上の仕事を経験したが、29歳のときに書いたテレビのシナリオが売れて作家活動に専念。14年間ほど、映画、舞台、ラジオ劇の脚本などを書いた後、小説を書こうと決心する。デビュー作は"The Dream Maker"。イギリスのサマセット州に家族と在住。16歳の息子と13歳の息子がいる。翻訳書に、『青空のむこう』(シアラーを日本で紹介することになった2002年度ベストセラー、求龍堂)、『魔法があるなら』『ボーイズ・ドリーム』(ともにPHP研究所)、『13カ月と13週と13日と満月の夜』(求龍堂)がある。

【訳者】金原瑞人(かねはら・みずひと) 法政大学教授。翻訳家。大学のゼミで創作のためのワークショップを担当。翻訳作業の合間に愛用の辞書で筋トレをして、日ごろの運動不足を解消していたが、最近、電子辞書を使うようになったため、運動不足の傾向にある。。主な訳書に『ゼブラ』(H・ポトク著、青山出版社)、『サラ:神に背いた少年』(J・T・リロイ著、角川書店)、『難民少年』((B・ゼファニア著、講談社)、『ウィーツィ・バット・ブックス(5冊シリーズ)』(F・リア・ブロック著、小川美紀と共訳、東京創元社)、『マインド・スパイラル1 スクランブル・マインド』『マインド・スパイラル2 ミッシング・マインド』(C・マタス、P.ノーデルマン著、共に代田亜香子と共訳、あかね書房)、『プリンセス・ダイアリー』(M・キャボット、代田亜香子と共訳、河出書房新社)、『青空のむこう』『13カ月と13週と13日と満月の夜』(A・シアラー、求龍堂)、『ヴァイオレット&クレア』(F・L・ブロック、主婦の友社)、『ヘヴンアイズ』(D・アーモンド、河出書房新社)、『ザスーラ』(C・V・オールズバーグ、ほるぷ出版)、『バ゙ーティミアス サマルカンドの秘宝』(J・ストラウド、松山美保と共訳、理論社)、『クリスピン』(アヴィ、求龍堂)、『ホエール・トーク』(C・クラッチャー、西田登と共訳、青山出版社)などがある。


2003年12月刊行

2003年度ニューベリー賞受賞作!


クリスピン
アヴィ 
金原瑞人 訳

ISBN 4-7630-0330-5
本体 1260円(税込)

14世紀、中世のイギリス。
小さな村でひとりの女性が亡くなった。名前のない息子の母親。母の名前はアスタ。息子はただ〈アスタの息子〉と呼ばれていた。
母の亡骸を灰色の布で包み、神父さまと一緒に教会へ運び葬った。
悲しみはそこからまだ続く。ただひとつの財産、雄牛を死人税の代わりに差し出せと領主代理から命令されるのだ。
絶望した〈アスタの息子〉は森へ向かい、走り疲れて気を失う。気がついた時にそこで目にしたものが、運命を変えた。
泥棒のぬれぎぬをきせられ、助けを求めた神父から、自分の名前がクリスピンであることを教えられる。
そして、母親と父親の秘密を聞けることになっていた日、クリスピンは神父に会えず村を出る。
〈熊〉とよばれる男と出会ったのは森だ。
〈熊〉はクリスピンにいう。「人はだれでも自分自身の主だ」
クリスピンはその言葉の意味がわからなかった。「お前は自由だ」といわれても、「自由」すらわからない。
しかし、〈熊〉と旅するうちに、じょじょにクリスピンの目が明るくなっていく――。
クリスピンの母親の秘密とは?
それをさぐるうちに、〈熊〉とクリスピンが出会うものとは!


ハラハラドキドキの冒険小説!
数々の魅力的な〈熊〉の言葉がちりばめられている。
〈熊〉の言葉に、行動に、クリスピンならずとも読者はぐいぐいひきこまれていくこと、まちがいなし。
訳者あとがきによると、14世紀のイングランドは、貧しい人々のあいだにようやく「自由」という憧れがめばえはじめた時だという。
自由とはなんなのか。
最後305頁を楽しみに読んでほしい。



【作者】アヴィ Avi 1937年生まれ。アメリカ在住。脚本業ののち、息子の誕生を機に児童・青少年向けの小説を書き始める。50冊にのぼる著書は、アドベンチャー、ミステリー、ファンタジー、ゴースト・ストーリー、童話など幅広い分野にわたり、全世界で出版されている。『シャーロット・ドイルの告白』(偕成社)『星条旗よ永遠なれ』(くもん出版)でニューベリー・オナーに選ばれる。2003年、本作品にてニューベリー賞大賞を受賞する。この他に、現在4作品が邦訳されている。『父さんの納屋』(偕成社)、『ポピー-ミミズクの森をぬけて(ジョイ・ストリート』(金原瑞人訳、あかね書房)、『ポピーとライ 新たなる旅立ち』(金原瑞人訳、あかね書房)、『クリスマスの天使』(金原瑞人訳、講談社)。

【訳者】金原瑞人 かねはら・みずひと 法政大学教授。翻訳家。大学のゼミで創作のためのワークショップを担当。主な訳書に『ゼブラ』(H・ポトク著、青山出版社)、『サラ:神に背いた少年』(J・T・リロイ著、角川書店)、『難民少年』(B・ゼファニア著、講談社)、『ウィーツィ・バット ブックス(5冊シリーズ)』(F・リア・ブロック著、小川美紀と共訳、東京創元社)、『マインド・スパイラル1、2、3』(C・マタス、P・ノーデルマン著、共に代田亜香子と共訳、河出書房新社)、『青空のむこう』『13カ月と13週と13日と満月の夜』(共にA・シアラー、求龍堂)、『ヴァイオレット&クレア』(F・L・ブロック、主婦の友社)、『ヘヴンアイズ』(D・アーモンド、河出書房新社)、『ザスーラ』(C・V・オールズバーグ、ほるぷ出版)などがある。



2003年5月刊行

読者モニターの支持率94%!
読み出したら止まらない、スリリングな展開!

13ヶ月と13週と13日と満月の夜:表紙

13月と13週と13日と満月の夜

The Stolen

アレックス・シアラー 著
 金原瑞人 訳
 
本体価格 1200円
4-7630-0307-0

求龍堂刊

わたしの名前はカーリー。
いま、わたしに
すごいことが起こってる……

赤毛でそばかすだらけで、一人っ子のカーリー。
一人っ子だからというわけではないけれど、
その時、わたしは親友がほしかった、んだと思う。
そして、おばあちゃんもほしかったの。
わたしのおばあちゃんは、わたしが生まれる前に2人とも死んじゃってて、
こざっぱりした素敵なおばあちゃんがほしいって思ってた。
それはそうと、
世の中で一番ひどい盗みってなんだと思う?
わたしは、だれかの時間を盗むことだと思う……。
どこが「最初」かわからないから、最初からは話さないけど、
まずは耳を傾けてわたしの話を聞いて。


カーリーの語り口は人をひきこませる。
どんなすごいことが起こっているのだろう、とページを繰っているうちに、心臓がどくんどくんしてくる。
え?
と思ったときには、原題通り(The Stolen)、心を盗まれている。
あなたは、盗まれずに読めるかしら?


【作者】アレックス・シアラー  Alex Shearer 見かけはもうオジサンなのに子どもの気持ちがよくわかる、とてもピュアな心をもったイギリスの作家。1949年生まれ。30以上の仕事を経験したが、29歳のときに書いたテレビのシナリオが売れて作家活動に専念。14年間ほど、映画、舞台、ラジオ劇の脚本などを書いた後、小説を書こうと決心する。デビュー作は"The Dream Maker"。イギリスのサマセット州に家族と在住。16歳の息子と13歳の息子がいる。翻訳書に、『青空のむこう』(シアラーを日本で紹介することになった2002年度ベストセラー、求龍堂)、『魔法があるなら』(PHP研究所)がある。

【訳者】金原瑞人(かねはら・みずひと) 法政大学教授。翻訳家。大学のゼミで創作のためのワークショップを担当。翻訳作業の合間に愛用の辞書で筋トレをして、日ごろの運動不足を解消。主な訳書に『ゼブラ』(H・ポトク著、青山出版社)、『サラ:神に背いた少年』(J・T・リロイ著、角川書店)、『難民少年』((B・ゼファニア著、講談社)、『ウィーツィ・バット・ブックス(5冊シリーズ)』(F・リア・ブロック著、小川美紀と共訳、東京創元社)、『マインド・スパイラル1 スクランブル・マインド』『マインド・スパイラル2 ミッシング・マインド』(C・マタス、P.ノーデルマン著、共に代田亜香子と共訳、あかね書房)、『プリンセス・ダイアリー』(M・キャボット、代田亜香子と共訳、河出書房新社)、『青空のむこう』(A・シアラー、求龍堂)などがある。


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Last Modified: 2004/06/03
担当:さかな

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