求龍堂 新刊情報 |
2004年6月刊行
チョコレートの包み紙をあけるような気分になる表紙。 ステッカーとしても使える、革命の印のしおり付き。 目でたっぷり楽しんだあとは、物語の世界もおいしく堪能するだろう。 ハラハラ、ドキドキの展開のあとは、たまらないエンディングが待っている。 少年と共に活躍する人生の大先輩たちも、すごくかっこいい。 ボリュームたっぷりだが、読み始めるとどんどんページを繰っていく。 ぜひぜひ読んでほしい。 【作者】アレックス・シアラー Alex Shearer 見かけはもうオジサンなのに子どもの気持ちがよくわかる、とてもピュアな心をもったイギリスの作家。1949年生まれ。30以上の仕事を経験したが、29歳のときに書いたテレビのシナリオが売れて作家活動に専念。14年間ほど、映画、舞台、ラジオ劇の脚本などを書いた後、小説を書こうと決心する。デビュー作は"The Dream Maker"。イギリスのサマセット州に家族と在住。16歳の息子と13歳の息子がいる。翻訳書に、『青空のむこう』(シアラーを日本で紹介することになった2002年度ベストセラー、求龍堂)、『魔法があるなら』『ボーイズ・ドリーム』(ともにPHP研究所)、『13カ月と13週と13日と満月の夜』(求龍堂)がある。 【訳者】金原瑞人(かねはら・みずひと) 法政大学教授。翻訳家。大学のゼミで創作のためのワークショップを担当。翻訳作業の合間に愛用の辞書で筋トレをして、日ごろの運動不足を解消していたが、最近、電子辞書を使うようになったため、運動不足の傾向にある。。主な訳書に『ゼブラ』(H・ポトク著、青山出版社)、『サラ:神に背いた少年』(J・T・リロイ著、角川書店)、『難民少年』((B・ゼファニア著、講談社)、『ウィーツィ・バット・ブックス(5冊シリーズ)』(F・リア・ブロック著、小川美紀と共訳、東京創元社)、『マインド・スパイラル1 スクランブル・マインド』『マインド・スパイラル2 ミッシング・マインド』(C・マタス、P.ノーデルマン著、共に代田亜香子と共訳、あかね書房)、『プリンセス・ダイアリー』(M・キャボット、代田亜香子と共訳、河出書房新社)、『青空のむこう』『13カ月と13週と13日と満月の夜』(A・シアラー、求龍堂)、『ヴァイオレット&クレア』(F・L・ブロック、主婦の友社)、『ヘヴンアイズ』(D・アーモンド、河出書房新社)、『ザスーラ』(C・V・オールズバーグ、ほるぷ出版)、『バ゙ーティミアス サマルカンドの秘宝』(J・ストラウド、松山美保と共訳、理論社)、『クリスピン』(アヴィ、求龍堂)、『ホエール・トーク』(C・クラッチャー、西田登と共訳、青山出版社)などがある。 |
2003年12月刊行2003年度ニューベリー賞受賞作!
14世紀、中世のイギリス。 小さな村でひとりの女性が亡くなった。名前のない息子の母親。母の名前はアスタ。息子はただ〈アスタの息子〉と呼ばれていた。 母の亡骸を灰色の布で包み、神父さまと一緒に教会へ運び葬った。 悲しみはそこからまだ続く。ただひとつの財産、雄牛を死人税の代わりに差し出せと領主代理から命令されるのだ。 絶望した〈アスタの息子〉は森へ向かい、走り疲れて気を失う。気がついた時にそこで目にしたものが、運命を変えた。 泥棒のぬれぎぬをきせられ、助けを求めた神父から、自分の名前がクリスピンであることを教えられる。 そして、母親と父親の秘密を聞けることになっていた日、クリスピンは神父に会えず村を出る。 〈熊〉とよばれる男と出会ったのは森だ。 〈熊〉はクリスピンにいう。「人はだれでも自分自身の主だ」 クリスピンはその言葉の意味がわからなかった。「お前は自由だ」といわれても、「自由」すらわからない。 しかし、〈熊〉と旅するうちに、じょじょにクリスピンの目が明るくなっていく――。 クリスピンの母親の秘密とは? それをさぐるうちに、〈熊〉とクリスピンが出会うものとは! ハラハラドキドキの冒険小説! 数々の魅力的な〈熊〉の言葉がちりばめられている。 〈熊〉の言葉に、行動に、クリスピンならずとも読者はぐいぐいひきこまれていくこと、まちがいなし。 訳者あとがきによると、14世紀のイングランドは、貧しい人々のあいだにようやく「自由」という憧れがめばえはじめた時だという。 自由とはなんなのか。 最後305頁を楽しみに読んでほしい。 【作者】アヴィ Avi 1937年生まれ。アメリカ在住。脚本業ののち、息子の誕生を機に児童・青少年向けの小説を書き始める。50冊にのぼる著書は、アドベンチャー、ミステリー、ファンタジー、ゴースト・ストーリー、童話など幅広い分野にわたり、全世界で出版されている。『シャーロット・ドイルの告白』(偕成社)『星条旗よ永遠なれ』(くもん出版)でニューベリー・オナーに選ばれる。2003年、本作品にてニューベリー賞大賞を受賞する。この他に、現在4作品が邦訳されている。『父さんの納屋』(偕成社)、『ポピー-ミミズクの森をぬけて(ジョイ・ストリート』(金原瑞人訳、あかね書房)、『ポピーとライ 新たなる旅立ち』(金原瑞人訳、あかね書房)、『クリスマスの天使』(金原瑞人訳、講談社)。 |
2003年5月刊行読者モニターの支持率94%!読み出したら止まらない、スリリングな展開!
わたしの名前はカーリー。 一人っ子だからというわけではないけれど、 その時、わたしは親友がほしかった、んだと思う。 そして、おばあちゃんもほしかったの。 わたしのおばあちゃんは、わたしが生まれる前に2人とも死んじゃってて、 こざっぱりした素敵なおばあちゃんがほしいって思ってた。 それはそうと、 世の中で一番ひどい盗みってなんだと思う? わたしは、だれかの時間を盗むことだと思う……。 どこが「最初」かわからないから、最初からは話さないけど、 まずは耳を傾けてわたしの話を聞いて。 カーリーの語り口は人をひきこませる。
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