2002年11月刊行ペットと暮らす一家をあたたかく斬新な切り口で描く 【あらすじ】 この絵本は、ペット(猫)と暮らす一家のようすを、あたたかく、斬新な手法で描く絵本です。主人公の女の子の目で、家族5人(人間3人、猫2人)をいろいろな切り口で切っていくと、人間も猫も、それぞれに共通点があり、相違点もあり……。けれど、みんな同じ「生き物」、ひとつの家族です。絵を見ながら、「背が低いのは、どの3人かな?」などと探していくのも楽しく、また、ユーモラスな視点で、さりげなく家族の日常を描きながら、読んだ後には「姿の違うもの」への共感、ひいては、広く平和や平等というテーマを考えさせる本でもあります。 【作者/トメク・ボガツキ (Tomek Bogacki)】 1950年、ポーランド生まれ。ワルシャワ・アート・アカデミー卒業後、画家・彫刻家・デザイナーと多方面で活躍し、1973年より子ども向けの本のイラストレーションを手がけ、その独自のスタイルによって絵本作家としても国際的に評価されている。おもな著作に、『ねことねずみ』(JBBY・日本ユニセフ協会の「ハロー・ディア・エネミー」に出品。講談社刊)、『すき』(セーラー出版)ほか。現在は、ニューヨーク在住。 【作者/エミリー・ジェンキンス (Emily Jenkins)】 アメリカ、マサチューセッツ州ケンブリッジ、ワシントン州シアトルで育つ。ワシントン大学で十九世紀英文学の博士号を取得後、父、レン・ジェンキンスとの共著"The Secret Life of Billie's Uncle Myron"で初めて子ども向けの本を執筆。本書は、彼女の始めての絵本である。現在は、ニューヨークで、ダニエル(人間)、ポンゴ(猫)、そしてマーシー(もう1匹の猫)といっしょに暮らしている。 【訳者/木坂 涼 (きさか りょう)】 1958年、埼玉県生まれ。詩人、絵本作家、翻訳家。おもな詩集に 『木坂涼詩集』(思潮社・現代詩文庫)、手がけた絵本に『みんなおっぱいのんでたよ』(福音館書 店)、翻訳絵本に『ヨセフのだいじなコート』(フレーベル館)、『口を大きくあけて!〜歯の学校はこちらです〜』(講談社)ほか。トメク・ボガツキの絵本『すき』(セーラー出版)の翻訳も手がける。 |
2002年5月刊行【あらすじ】 この本は、口の中を学校、歯を生徒のひとりひとりに見立てた歯の学校の絵本です。 歯の役割や虫歯の原因など、歯についての授業がはじまります。やんちゃな生徒たち は歯磨きが大きらい。先生は、虫歯の恐怖を話してきかせ、なんとか歯磨きをさせよ うとしますが……!? 生徒である歯には本物の歯の写真を使うなど、全編ににぎやか なコラージュやいたずら心いっぱいのイラストがちりばめられた楽しい絵本。歯の基本的な知識を覚えながら、口の中の学校というひとつの世界を存分に楽しめる翻訳絵本です。 【作者/ローリー・ケラ−】 1961年、アメリカ・ミシガン州出身。絵本作家、さし絵画家。雑誌、新聞、広告を手がけるフリーランスのイラストレーター。おもな著作に、"The Scrambled States of America"(Publishers Weekly 年間最優秀書籍)"Toys!:Amazing Stories Behind Some Great Inventions"など。 【訳者/木坂 涼 (きさか りょう)】 1958年、埼玉県生まれ。詩人、絵本作家、翻訳家。おもな詩集に『木坂涼詩集』(思潮社・現代詩文庫)、手がけた絵本に『みんなおっぱいのんでたよ』(福音館書 店)、翻訳絵本に『すき』(セーラー出版)、『ヨセフのだいじなコート』(フレーベル館)など。 |
2002年2月刊行
【あらすじ】 カーラは六か月まえに転校してきた、目立たない女の子。けれど、自分でつくった『ランドリー新聞』を教室にはったとたん、学校じゅうの注目を浴びることに。さて、そのわけは……? 学級新聞をめぐっておきた騒動で、表現することの自由について考えはじめた子どもたちと先生を、あたたかく見つめた物語。 【作者/アンドリュー・クレメンツ】 1949年、アメリカに生まれる。絵本・児童文学作家。シカゴの近くで、7年間小学校の教師をつとめたのち、東部のマサチューセッツ州に移り創作活動に入る。絵本作品に"Big AL"、"Double Trouble in Walla Walla"、児童文学作品に『合言葉はフリンドル!』などがある。 【訳者/田中奈津子(たなかなつこ)】 東京に生まれる。東京外国語大学英米語学科卒業。会社勤務のかたわら日本翻訳専門学院で児童文学の翻訳を学ぶ。『合言葉はフリンドル!』『旅路の果て――モンゴメリーの庭で』『ジョージアの青春日記1 キスはいかが?』(以上、講談社)などがある。 【画家/伊東美貴(いとうみき)】 東京に生まれる。絵本や児童書のさし絵で活躍し、おもなさし絵作品に、〈わがままマーマひめ〉シリーズ、『なみだちゃんばんざい』(以上、講談社)、『チョコレートくまちゃん』『おつかい さえこちゃん』『おさんぽ さえこちゃん』(以上、偕成社)、『王さまのふしぎチョコレート』(ポプラ社)などがある。 |
2001年12月刊行
【あらすじ】 これは本当にあったことなの? 思い出を手で触って確かめることができたら──。少女フランシスの物語は、突然の兄の死によって、静かに幕をあげます。お兄ちゃんの事故シーンは、これ以上ないほど簡潔に描かれ、その臨場感に圧倒されます。数日後、フランシスと弟ハリーは、死んだはずのお兄ちゃんの姿を確かにはっきりと目にします。以前とかわらず、ポケットにつっこまれた手、立ったままのジャケットの襟、乾いたままのくしゃくしゃの髪。それからというもの、二人の窮地を救うように、たびたびお兄ちゃんが姿をあらわすのでした。すてきで、物静かで、賢くやさしい、大好きなお兄ちゃんに、もう一度、手を伸ばしてさわれたら……。悲しみの気配ただよう美しくひっそりとやさしい物語。心の本棚にそっと──。 【作/アラン・アルバーグ】 1938年、イギリスに生まれる。サンダーランド教育大学を卒業し小学校の教師に。処女作の"Brick Street Boys"シリーズにはじまり、『ゆかいなゆうびんやさん』シリーズ(文化出版局)や、『だれも欲しがらなかったテディベア』(講談社)など、公私ともにパートナーであった妻のジャネット・アルバーグと共同で、絵本や童話を数多く創出している。 【訳/こだまともこ】 出版社勤務を経て、児童文学の創作および翻訳を始める。著書に『ビスケットのかけらがひとつ』(福音館書店)、訳書に『大草原の小さな家』(ローラ・インガルス・ワイルダー作/渡辺南都子共訳/講談社)、『シュトルーデルを焼きながら』(ジョアン・ロックリン作/偕成社)、『レモネードを作ろう』(ヴァージニア・E・ウルフ作/徳間書店)、『きみなんかだいきらいさ』(ジャニス・メイ・ユードリー作/冨山房)など。東京在住。 |
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Last Modified: 2003/8/23
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