偕成社 2003年新刊情報 |
2003年9月刊行
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2003年7月刊行
ハングマン・ゲーム、これは「つづり」を覚えることのできる楽しいゲーム。 でも、表紙をみて。 このハングマンは泣いている。 ダニーは転校生としてトービィの学校にきた。 小学校の時の同級生であるダニーは、中学は別々だった。 しかし、また同じ学校に戻ってきたのだ。 ダニーは、ちょっとゆっくりな少年だ。 運動神経は敏捷ではない。 フランス語やラテン語など、外国語の勉強は好きでよくできる。 ダニーはトービィと同じクラスになりたいと願っていたが、 トービィは同じ気持ちではなかった。 一緒のクラスになったのは、ニックというスポーツ少年。 ニックは、どうにもダニーがいけ好かない。 どう説明していいのかわからないけれど、 そばにいると、体の中でなにかが爆発しそうになる。 ダニーにとって悪夢がはじまった……。 ぼくは、どこがみんなとちがうんだろう? 【作者】ジュリア・ジャーマン Julia Jarman 1946年、イギリスに生まれる。マンチェスター大学で文学と演劇を学ぶ。卒業後、教師を経て、児童書を書きはじめる。現在はイギリス中部ベッドフォード市郊外で、夫と犬と二匹のネコとくらす。 |
2003年5月・6月刊行
風に向かっての旅 だめだといういわれると、かえって子どもはやりたくなる。 行くなといわれると、子どもはそこへ行きたくなる。 外からいくら注意しようと、子どもの内側から発するエネルギーは大きく、止まらない。終戦直後、まわりにはまだまだ危険がたくさんあった。子どもだけで森へ行き、そこで兵士の死体をみてしまったり、ドゥライジーネ(レールに乗って走る四輪の線路カー)で走りすぎてソ連兵に銃で撃たれそうになったり。ぞっとするようなことがおきても、ベルントは部屋の中でじっとしてなどいられない。特にドゥライジーネで風をきる楽しさは何ものにも代え難い魅力がある。乗っていると、このいやな重苦しい世界から解放されるような気持ちになるのだ。 【作者】ペーター・ヘルトリング Peter Hartling――aの上にウムラウトが付く 1933年、北ドイツに生まれる。ギムナジウムを中退して工場で働いたのち、新聞社、出版社に勤める。勤務中から、詩や小説を発表。専業作家となり、1970年頃から子ども向けの作品を書きはじめる。『ヒルベルという子がいた』『ヨーンじいちゃん』『ひとりだけのコンサート』『屋根にのるレーナ』(以上、上田真而子訳/偕成社)など、多くの本が日本で紹介されている。 【訳者】上田真而子 広島生まれ。マールブルグ大学で宗教美術を学び、現在ドイツ児童文学の紹介に活躍。ヘルトリング、エンデ、リヒターなど多くの作家の本を翻訳。最近の訳書はヨハンナ・シュピリの『ハイジ』(岩波少年文庫)。ほかに随筆集『幼い日への旅』(福音館書店)がある。 いたずら王子バートラム いたずら王子バートラムの目をみてください、本当にいたずらをいつしようと常に考えてギラギラしています。 魔女にまでいたずらをしたバートラム王子、さてさて、どうなるかしら。 ローベルの60年代の絵は、なんともほがらかです。 【作者】アーノルド・ローベル Arnold Lobel 1933年ロサンゼルスに生まれる。その後ニューヨークで暮らし、生涯にわたって子どものののあめ本を描きつづけた。1987年没。たくみな語り口とあたtかなイラストで、人生の機微をユーモラスに描いた数々の絵本は、多くの子どもたちに愛されている。自作の絵本に『どろこんここぶた』『ふたりはともだち』『ふくろうくん』『ローベルおじさんのどうぶつものがたり』(コールデコット賞)などがあり、夫人のアニタ・ローベルとの共作に『りんごのきにこぶたがなったら』『ABCのおかいもの』などがある。 【訳者】湯本香樹実 1959年東京に生まれる。東京音楽大学作曲家卒業。作家。『夏の庭』により日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。同作は世界各国で翻訳され、アメリカではボストン・グローブ=ホーン・ブック賞を初め3賞を受賞している。他に小説『春のオルガン』『ポプラの秋』『西日の町』、童話『きつねのスケート』『くまって、いいにおい』などの作品がある。本書が初めての翻訳絵本。 |
2003年3月刊行
近未来SFシリーズ 人類は永遠の平和を手に入れたかにみえたが… シリーズ1冊めは、世界各地で異常な大事故が起こるところからはじまる。原因はプログラムへの未知のウィルスの侵入。 コンピュータネットワークとウィルスという、現代社会でもなじみ深いこれらの要素が、スピードをつけて物語を展開させる。 悪のデヴォンと、対照的な正義をもつトリスタンとの息づまる戦い。 クワイエタスとはなにか? だれが敵でだれが味方か。 未来のような、しかし現代にかぎりなく近いような、2099年地球を舞台でおこる、このSFシリーズは6冊いっきに読んでしまうおもしろさがある! 読みだしたら地球のラストを知りたくてたまらなくなるのだ。 【作者】ジョン・ピール John Peel 1954年生まれ。ニューヨーク在住。『スター・トレック』『アウター・リミッツ』等のテレビシリーズのノベライゼーションの他に、ホラー、SF等、ジュヴナイルむきえ読み物多数。 【訳者】唐澤則幸 からさわのりゆき 1958年東京に生まれ、長野県に育つ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。在学中に子どもの本に出会い、児童文学の翻訳を中心に子どもの本に出会い、児童文学の翻訳を中心に活躍。絵本の翻訳に「ウォーリーのえほん」シリーズ、長編に『エヴァが目ざめるとき』『クリンドルラックスがやってくる!』『父がしたこと』「崖の国の物語」シリーズ等多数の翻訳がある。 |
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Last Modified: 2003/10/28
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