岩崎書店新刊情報


2012年11月刊行

おきゃくが嫌いなクマのところに、あそびにきたネズミの話は『おきゃく、おことわり?』
しずかなところでないと眠れないクマ、そこにおとまりにきたネズミの話は『おとまり、おとこわり?』

さて、クマとネズミのお話し、第三弾は……。

おたんじょうび、、おことわり?

ボニー・ベッカー ぶん
ケイディ・マクドナルド・デントン え
横山和江 やく
ISBN 978-4-265-85027-3
定価 1365円(税込)

 文章を書いたボニー・ベッカーさんはこの絵本について、
 「だれもが誕生日を好きというわけではありません」とおっしゃっています。
 なるほど、そうかもしれません。

 絵本のクマくんは、来客が好きじゃなかったり、誰かが泊まりくるのを好きじゃなかったり、
 なかなかにこだわりがあります。
 誕生日もやっぱり(?)好きじゃないようです。

 それでもいつものようにネズミくんはへこたれずにクマくんをお祝いしようとします。
 誕生日が好きじゃないクマくんの気持ち、かわるでしょうか。

 
 シリーズ第三弾ともなると、すっかりクマくんにもネズミくんにも親しみを感じる読者も
 増えていることでしょう。
 かくいうわたしも、1年ちょっとぶりの新しい物語での再会にうきうきしました。

 自分のこだわりに正直であろうとするクマくんに、ネズミくんは別の見方を伝えてくれます。
 絵本を読んでもらうと、にっこりしてきてしまうあったかいお話しは、読み聞かせにぴったり!

 そしてうれしい情報も聞こえてきました。
 第四弾の絵本は年明けの1月にお目見えするとか。
 楽しみですね!



【ぶん】ボニー・ベッカー  絵本、児童書の作家。本シリーズの1作目『おきゃく、おことわり?』。(ケイディ・マクドナルド・デントンえ、横山和江やく/岩崎書店)は」、はNYタイムズ紙のベストセラーに選ばれたほか、ゴールデン・カイト賞絵本部門賞(絵本の文章に贈られる)、The E.B.White Read Aloud賞(声にだして読みたい本に贈られる)を受賞。本作について「だれもが誕生日を好きというわけではありません。でも、いっしょに祝ってくれる、信頼できる友だちがいたら最高に幸せですよね」という。クマとネズミの物語はシリーズ化されている。アメリカ・シアトル在住。公式ウェブサイト http://www.bonnybecker.com/

【え】 ケイディ・マクドナルド・デントン 絵本、児童書の作家、画家。1980年代より作品を発表、海外での評価も高く、受賞作品も多数ある。主な作品に、『おきゃく、おことわり?』(ボニー・ベッカーぶん、横山和江やく/岩崎書店)、『おうちがふたつ』(クレール・マジュレル作/明石書店)、『しゃっくり1かい1びょうかん―こどものためのじかんのほん』(ヘイゼル・ハッチンス/福音館書店)、わらべ歌を集めた"A Child's Treasury of Nursery Rhymes"がある。本作について、「わたしにとって、クマとネズミは忘れられない最高のコンビです! ふたりにまた会うことができて、ほんとうに幸せです」という。カナダ・ウィニペグ生まれ、現在オンタリオ州在住。

【やく】横山和江 児童書の翻訳のほか、読み聞かせの活動を行っている。訳書には「おきゃく、おことわり?」シリーズ(ボニー・ベッカー文、ケイディ・マクドナルド・デントン絵/岩崎書店)、『サンタの最後のおくりもの』(マリー=オード・ミュライユ&エルヴィール・ミュライユ作/クェンティン・ブレイク絵/徳間書店)、『グリーンフィンガー 約束の庭』(ポール・メイ作/さ・え・ら書房)、『ウィッシュ 願いをかなえよう』(アリーナ作/講談社)などがある。本作について、「誕生日はチョコレートケーキと決めています。本作で家族と分け合える幸せにあらためて気づきました」という。海外児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」(http://www.yamaneko.org)所属。山形県在住。

2011年9月刊行

『おきゃく、おとこわり?』(ゴールデン・カイト賞絵本・文部門(絵本の文章に贈られる)賞
The E.B.White Read Aloud 賞!受賞作)の絵本シリーズ第2段!

2011 クリスタル・カイト賞受賞!


おとまり、おことわり?

ボニー・ベッカー ぶん
ケイディ・マクドナルド・デントン え
横山和江 やく
ISBN 978-4-265-06831-9
定価 1365円(税込)

クマはねむるまえにしなくてはいけないことをいくつかもっています。
それは――
水をベッドわきのテーブルの決まった場所に置くことであり、
枕をふかふかにすることであり、
ナイトキャップをふかくかぶること。
とりわけ大切なのは、完璧に静かにすることです。

だからこそ、クマは自分の家にお客を泊めないのです。
ところが、くまくんの家にネズミくんが泊まりにきました。
実は来週約束していたのです、おとまりを。でも今晩じゃありません。
気持ちの準備ができていないクマくん、はたしてどんな夜になるでしょう――。

前作『おきゃく、おことわり?』を読んだときも思いましたが、
物語の展開がとてもうまくできていて、
眠りの儀式、夜の静けさ、怖さ、それぞれがきれいにまじりあい、
それが小さい子どもたちにもよくわかる筋になっています。

やわらかい色調の絵も、物語とあいまって子どもたちにすっとなじめるでしょう。

そして子どもにも大人にも“おとまり”に心当たりあるエピソードがつまっている一冊です

さて、あなたはどんな眠る前の儀式をされていますか?


【ぶん】ボニー・ベッカー  絵本、児童書の作家。本シリーズの1作目『おきゃく、おことわり?』。(ケイディ・マクドナルド・デントンえ、横山和江やく/岩崎書店)は」、はNYタイムズ紙のベストセラーに選ばれたほか、ゴールデン・カイト賞絵本部門賞(絵本の文章に贈られる)、The E.B.White Read Aloud賞(声にだして読みたい本に贈られる)を受賞。「ある日、人なつこいネズミが頭のなかにポンとやってきて、いすわってしまったんです。わたしもお客がにがてなクマに似ているので、今まで出会ってきたすてきなネズミさんたちに感謝しています」という。アメリカ・シアトル在住。
公式ウェブサイト http://www.bonnybecker.com/

【え】 ケイディ・マクドナルド・デントン 絵本、児童書の作家、画家。1980年代より作品を発表、海外での評価も高く、受賞作品も多数ある。主な作品に、『おきゃく、おことわり?』(ボニー・ベッカーぶん、横山和江やく/岩崎書店)、『おうちがふたつ』(クレール・マジュレル作/明石書店)、『しゃっくり1かい1びょうかん―こどものためのじかんのほん』(ヘイゼル・ハッチンス/福音館書店)、わらべ歌を集めた"A Child's Treasury of Nursery Rhymes"がある。本作について、「クマとネズミは、これまで出会ったなかで、いちばんゆかいなキャラクターです」という。カナダ・ウィニペグ生まれ、現在オンタリオ州在住。

【やく】横山和江 児童書の翻訳のほか、読み聞かせの活動を行っている。訳書には『おきゃく、おことわり?』(ボニー・ベッカー文、ケイディ・マクドナルド・デントン絵/岩崎書店)、『くまのオットーとえほんのおうち』(ケイティ・クレミンソン作/岩崎書店)、『サンタの最後のおくりもの』(マリー=オード・ミュライユ&エルヴィール・ミュライユ作/クェンティン・ブレイク絵/徳間書店)、『グリーンフィンガー 約束の庭』(ポール・メイ作/さ・え・ら書房)などがある。本作について、「わたしもすてきなクマの家に、おとまりにいきたいです」という。海外児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」(http://www.yamaneko.org)所属。山形県在住。

2011年8月刊行

いたばしボローニャ子ども絵本館主催
いたばし国際絵本翻訳大賞
〈英語部門〉大賞受賞作品


クッツさんのくつ


ジョン・ダナリス さく
ステラ・ダナリス え
寺岡由紀 やく

ISBN 978-4-265-85021-1
定価 本体1575円(税込)

長持ちし、引きつがれていくものを
作る人たちへ

この絵本の献辞は上のように書かれています。
長持ちするもの、引きつがれていくものを作る人たちに宛てて。
さて、絵本の主人公はだれでしょう。
靴職人のクッツさんです。

多くの人がクッツさんの仕事に満足し、靴を買っていきました。
美しくてすばらしいクッツさんの靴は大人気。
クッツさんもやりがいがあります。
ところが、町に靴工場ができてしまいます。
ベルト・コンベヤーで作られる薄茶色い靴を町の人たちがはくようになります。
つまり、クッツさんの靴を買わなったのです……。

職人として働いてきたクッツさん、いったいこれからどう生きていくの?


色鮮やかなコラージュを多様した絵はとてもおしゃれ。
クッツさんの靴をよりすてきにみせてくれます。
コラージュによるセンスのいい配色は、
まるでデザイン帳のようでもあります。

また、
ストーリーは、職人としての衿持ちをシンプルに描きラストでは意外な展開をみせ、
ページを繰るのがドキドキします。

訳文もすてきに寄り添い、
絵本としてとっても楽しい魅力をもった一冊。
ぜひ手にとってみてください。


【作】ジョン・ダナリス オーストラリアの作家、イラストレーター、デザイナー。妻とステラとともに、デザインスタジオを経営している。子どものためのお話を書き、イラストを描く以外は、3台ある自転車のどれかに乗って森にいる。

【絵】ステラ・ダナリス イラストレーター。アーティスト、デザイナーとしても高く評価されている。イラストを描いた"What the Sky Knows"は、2006年オーストラリア児童図書賞の幼年向け部門と絵本部門において最終候補作品に選ばれた。

【訳】寺岡 由紀(てらおか ゆき) 1960年、岐阜県に生まれ、名古屋市立大学薬学部卒。子育て中に、児童書に興味を持ち、オンライン海外児童書研究サークル「やまねこ翻訳クラブ」(http://www.yamaneko.org/ )に入会。現在、地元で、絵本の読みきかせ、ストーリーテリングのおはなし会活動をし、昔話の再話の勉強にも取り組んでいる。2011年、第17回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)大賞受賞。

2011年6月刊行

イギリス本国のほか、フランス、イタリア、ドイツなど欧州で注目の絵本作家
ケイティ・クレミンソンの絵本が日本初紹介!

くまのオットーとえほんのおうち:表紙

くまのオットーとえほんのおうち

ケイティ・クレミンソン 作
横山和江 訳

ISBN 978-4-265-8501-2
定価 本体1365円(税込)

表紙を飾るのは主人公、くまのオットー
オットーは家は絵本の中にあります。

絵本の中にくらすオットーは、子どもたちに自分のことを読んでもらってしあわせです。
でもね、オットーはだれもみていないとき、こっそり自分の家(本)からでていくんですよ。
どこにいくんでしょう?


とっても魅力的な絵です。
オットーはあまったるい優しい感じでもなく、
かといって、ご覧になってわかるように怖い感じでもありません。

オットーの暮らす絵本がどんなところか、でかけていってどんなことがおきるのか。
この夏はぜひくまのオットーとであってください!


【作・絵】 ケイティ・クレミンソン 英国の美術学校で学び、2007年に首席で卒業。デビュー作の"Box of Tricks"(米国版タイトル"Magic Box")でブックトラスト賞幼年部門の期待の新人画家に贈られる Best Emerging Illustrator を受賞したほか、ケイト・グリーナウェイ賞のロングリストにも選ばれた。2作目の"Wake Up"(米国版タイトル"Cuddle Up, Goodnight")を2010年に発表し、本作は3冊目。イギリス本国のほか、フランス、イタリア、ドイツなど欧州でも人気を集める注目の絵本作家。
公式ウェブサイト http://www.katiecleminson.com/

【訳】横山和江 児童書の翻訳のほか、読み聞かせの活動を行っている。訳書には『サンタの最後のおくりもの』(マリー=オード・ミュライユ&エルヴィール・ミュライユ作/クェンティン・ブレイク絵/徳間書店)、『グリーンフィンガー 約束の庭』(ポール・メイ作/さ・え・ら書房)、『おきゃく、おことわり?』(ボニー・ベッカー文/ケイティ・マクドナルド・デントン絵/岩崎書店)などがある。
海外児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」(http://www.yamaneko.org)所属。山形県在住。

2010年9月刊行

ニューヨークタイムズ紙のベストセラー選出!
ゴールデン・カイト賞絵本・文部門(絵本の文章に贈られる)賞!
The E.B.White Read Aloud 賞!


おきゃく、おことわり?:表紙

おきゃく、おことわり?

ボニー・ベッカー ぶん
ケイディ・マクドナルド・デントン え
横山和江 やく
ISBN 978-4-265-06829-6
定価 1365円(税込)

クマの家には訪れるひとがだぁれもいません。
だぁれも来ないので、クマはじぶんがお客をすきじゃないと思いました。
そこで、ドアにこんな言葉をはりつけたのです。
「おきゃく、おことわり」

すると、ある朝、ドアをたたく音がしました。
扉をあけると、灰色の小さなからだ、くりっとした目のネズミがいました。

ここから、クマの家に変化がおきるのです――。
小さなネズミがあれこれ行動をおこすことで、クマの表情がかわっていきます。


もしかしたら、きらいと思っていることも、実際にはきらいじゃないことがあるかもしれません。
心当たりありませんか?

やさしい淡い色調の絵に、ゆったりと展開されるクマとネズミの関係。
子どもに読んで聞かせると、ページを繰るごとに、くすくす笑い出しました。
そして最後には「あー、よかった」と、クマとおなじような笑顔をみせてくれたのです。

帯に「読みきかせにぴったりです!」と書いてあるのですが、確かに、この絵本は子どもたちの心をすいつけるでしょう。
読んでいる私まで楽しくなりましたもの。
さあ、次はこの紹介文を読んでいるあなたが子どもたちと一緒に楽しんでくださいね。



【ぶん】ボニー・ベッカー  絵本、児童書の作家。本作はNYタイムズ紙のベストセラーに選ばれたほか、ゴールデン・カイト賞絵本部門賞(絵本の文章に贈られる)、The E.B.White Read Aloud賞(声に出して読みたい本に贈られる)を受賞。「ある日、人なつこいネズミが頭のなかにポンとやってきて、いすわってしまったんです。わたしもお客がにがてなクマに似ているので、今まで出会ってきたすてきなネズミさんたちに感謝しています」と言う。クマとネズミの物語は、シリーズ化されている。アメリカ・シアトル在住。本作が初の邦訳作品。
公式ウェブサイト http://www.bonnybecker.com/

【え】 ケイディ・マクドナルド・デントン 絵本、児童書の作家、画家。1980年代より作品を発表、海外での評価も高く、受賞作品も多数ある。主な作品に、『おうちがふたつ』(クレール・マジュレル作/明石書店)、『しゃっくり1かい1びょうかん―こどものためのじかんのほん』(ヘイゼル・ハッチンス/福音館書店)、わらべ歌を集めた"A Child's Treasury of Nursery Rhymes"がある。本作について、「クマとネズミは、これまで出会ったなかで、いちばんゆかいなキャラクターです」と言う。カナダ・ウィニペグ生まれ、現在オンタリオ州在住。

【やく】横山和江 児童書の翻訳のほか、読み聞かせの活動を行っている。訳書には『サンタの最後のおくりもの』(マリー=オード・ミュライユ&エルヴィール・ミュライユ作/クェンティン・ブレイク絵/徳間書店)、『グリーンフィンガー 約束の庭』(ポール・メイ作/さ・え・ら書房)などがある。本作について、「人はだれしも、クマのように心の壁を作ってしまった経験があるのではないでしょうか。時には、わたしもネズミのようになれたらいいなと思います」と言う。海外児童書サークル「やまねこ翻訳クラブ」(http://www.yamaneko.org)所属。山形県在住。

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Last Modified: 2012/11/19
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ