≪投票内容≫
ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)
順位/タイトル/出版社名
その他の書誌情報
一言コメント
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(=^_^=)
1位/アイとムリ/小学館
動物たちの各キャラクターが個性豊か。友情にも心温まる。主人公の哲学的な名言も好き!
2位/魔女だったかもしれないわたし キーディの物語/PHP研究書
前作から気になっていたキーディ。ニナとの関係も丁寧に描かれていて心に迫った。キーディ風の?ピンク色のしおりなど装丁も凝っていてすてき。
3位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
主人公が、初めてできた友だちに期待したり、とまどったり、思わず意地をはってしまう気持ちに共感。両親のエピソードもいいな。作者のユニークなさし絵も魅力的。
4位/あの子を自由にするために/岩波書店
メアリの正義感、不屈の精神、大胆な行動力に拍手喝采!
5位/あいだのわたしたち/岩波書店
たとえ難民申請が許可されても、国を追われた人たちの抱える困難は終わらないのだと思った。日本の中高生にもぜひ読んでほしい。
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えみりい(WYN-0041)
1位/ウクライナ わたしのことも思いだして/小学館
2位/ダンス・フレンド/小峰書店
3位/わたしの町 ナガサキ 原爆を生きのびた柿の木と子どもたち/工学図書
4位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
5位/閉じこめられた「森の人」/あすなろ書房
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(=^_^=)
1位/時計島に願いを/東京創元社
2位/ささやきの島/東京創元社
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なおじ(WYN-2355)
1位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
この世の不条理を思わずにはいられなかったが、作者の社会への思いや人への優しさがにじみ出ている作品だと思った。読書会に参加できたのも本当に貴重な時間になった。
2位/ぼくの小鳥/静山社
変で意地悪に見える人でも理由がある(かもしれない)こと、命の尊さ、人はそれぞれ様々であること、対話すれば理解し合える(可能性が高まる)こと…そんなたくさんの大事なことが、手のひらサイズの小さな本の中に、ごく自然にちりばめられていて、素晴らしい作品。
3位/ささやきの島/東京創元社
前例踏襲がベストではないこと、自分の心の声を信じてより良い方法を探ってみることの大切さを、さりげなく伝えてくれる良書だと感じた。
4位/わたしの町ナガサキ 原爆を生きのびた柿の木と子どもたち/工学図書
柿の木が主人公であることで、戦後80年が経った現代でも、第二次大戦当時の市井の人たちの生活へ思いを馳せやすい良作だと思う。
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(=^_^=)
1位/ヨークシャーの丘の幽霊/徳間書店
時を超えて続く家族の絆の物語であり、一部の身勝手な金持ちが労働者を失業させて家族をばらばらにする物語でもあると感じました。短い作品ですが、深く考えさせられます。
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(=^_^=)
1位/屋根の上のソフィー/岩波書店
2位/あいだのわたしたち/岩波書店
3位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
4位/ツリーホーンのたからもの/東京創元社
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(=^_^=)
1位/ささやきの島/東京創元社
隅から隅までめちゃめちゃ好みでした! さすがハーディング!
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いけだ(WYN-1068)
1位/チーム・テスならだいじょうぶ/鈴木出版
2位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
3位/煙のように消えるねこ/徳間書店
4位/迷い沼の娘たち/静山社
5位/森に帰らなかったカラス/徳間書店
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(=^_^=)
1位/ささやきの島/東京創元社
2位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
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ちゃぴ(WYN-1026)
1位/金色の切手とオードリーの秘密/静山社
オンジャリQ. ラウフ作/久保陽子訳
健気なオードリーが愛おしい。
2位/消えたモナ・リザ/小学館
ニコラス・デイ作/千葉茂樹訳
クラクラするほどたくさん情報が交錯するのが快感。
3位/あいだのわたしたち/岩波書店
ユリア・ラビノヴィチ作/細井直子訳
移民としての苦悩と15歳の女の子らしい日常。
4位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
リサ・イー作/代田亜香子訳
アメリカでの中国人移民の歴史を知った。
5位/森に帰らなかったカラス/徳間書店
ジーン・ウィリス作/山﨑美紀訳
傷ついたひなのカラスを育てる少年の物語。戦争が人に与えた苦悩も描かれている。
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(=^_^=)
1位/屋根の上のソフィー/岩波書店
2位/それからぼくはひとりで歩く/ほるぷ出版
3位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
4位/ぼくたちは宇宙のなかで/評論社
5位/煙のように消えるねこ/徳間書店
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(=^_^=)
1位/雪娘のアリアナ/小学館
少女の成長を応援したくなる物語。表紙が美しい。
2位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
人種差別の厳しさに胸が痛んだ。
3位/チュウチュウ冒険団① 冒険のはじまり/徳間書店
かわいくて楽しい!
4位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
いろいろ考えさせられた深い作品。
5位/ささやきの島/東京創元社
少し怖いけれど惹きつけられる。
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モリー(WYN-1059)
1位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
2位/ダンス・フレンド/小峰書店
3位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
4位/さあ目をとじて、かわいい子/偕成社
5位/煙のように消えるねこ/徳間書店
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anya(WYN-0049)
1位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
シャネル・ミラー作/ないとうふみこ訳
ランドリーに忘れられた靴下の持ち主探しというユニークな思いつきから、つぎつぎと発見があって世界が広がっていく物語。笑いあり涙ありで心があたたかくなる一冊。
2位/ゾウがやってきた/小学館
ホリー・ゴールドバーグ・スローン作/三辺律子訳
別々の場所で孤独を感じていた人たちが出会い、農場でゾウを飼ったことで、さまざまな変化を起こしていく。ゾウを飼うという奇想天外なお話ながら、移民問題、動物保護、家族愛など重要なテーマが盛り込まれていて読み応えがあった。
3位/チーム・テスならだいじょうぶ/すずき出版
カービー・ラーソン&クイン・ワイアット作/杉田七重訳
父を亡くした悲しみと難病を抱えた少女が得意なお菓子作りを通して、友だちをつくり、自分らしく生きようと挑戦をしていく。親の死や難病といった重いテーマを扱いながら、友だちとのやりとりが明るく軽やか。まわりの人たちもみな魅力的で、お菓子がとてもおいしそうなのもよかった。
4位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作/宮坂宏美訳
閉塞的な社会での悲痛なできごとを描きながらも、どこか透明感のある筆致に心ひかれ、希望が感じられる終わり方に救われた。丹念な訳だけでなく、詳細なあとがきも見事。
5位/こうしてぼくはスパイになった/東京創元社
デボラ・ホプキンソン作/服部京子訳
第二次世界大戦下のロンドンを舞台にした少年少女の冒険物語。当時の戦況や人々の暮らしを描かれているのもいいし、そんななかで希望をもって問題解決に取り組む子どもたちがまぶしかった。わんこもかわいい。
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おとむとむ(WYN-2033)
1位/ゾウがやってきた/小学館
2位/この銃弾を忘れない/徳間書店
3位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
4位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
5位/金色の切手とオードリーの秘密/静山社
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くるり(WYN-0005)
1位/降りていこう/作品社
地獄へ降りていくアニスの苛酷な旅路が、圧倒的な冒険譚となりうるのは、祝福すべき成長物語となりうるのは、アニスの魂と意志の輝きゆえ。それはきっとウォードの祈りでもある。
2位/それからぼくはひとりで歩く/ほるぷ出版
短いお話のなかで、目が見えない子どもの日常をわかりやすく伝え、障害の有無に限らず子どもの健やかな成長に大切なことも描きだす良作。出てくる食べものがどれもおいしそう!
3位/あいだのわたしたち/岩波書店
作者が6年を経てこの続編を書くに思い至った世界とヨーロッパの情勢、訳者があとがきを書きながら憂えていた日本の情勢は、今むしろいっそう悪くなっている。〈あいだのわたしたち〉は、わたし自身は、さて、どちらへ?
4位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
靴下が教えてくれる人生の喜び、悲しみ、悩み、そして希望。途中からはずっと泣き笑いで読んでいた。答えではなくて励ましをくれる、本当に良いお話。
5位/こうしてぼくはスパイになった/東京創元社
戦時下の苦境や悲劇が描かれてはいるけれど、子どもらしい明るさや無謀さに満ちている。彼らが協力して暗号を解いていく過程も、それによって明らかになる謎と作戦の展開もドキドキしながら読み進めて、最後までほんとうに楽しめた。
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おちゃわん(WYN-0054)
1位/ささやきの島/東京創元社
フランシス・ハーディング エミリー・グラヴェット 絵 児玉敦子 訳 2024.12
とても不思議で、面白い。短編だけどたっぷりハーディングの世界が味わえる。
2位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド 宮坂宏美 訳 2024.12
アイルランドが舞台。母を無くして壊れてしまった父親と三人の子どもたち。その長女である主人公の生きざま。やりきれない状況。やりきれない聖書の教え。それでも生きてる。それでも何とか生きてる子どもたち。
3位/マイヤーさんと大きくなりすぎた犬/さ・え・ら書房
リリアン・ムーア レオーネ・アデルソン 小宮由 訳 2025.3.3
大きくなりすぎた犬バターボールが引き起こすドタバタ。それに加えて明らかになるマイヤーさんの秘密。ほっこり楽しいお話。
4位/ツリーホーン、どんどん小さくなる/東京創元社
ある日、どんどん小さくなり始めたツリーホーンを巡るおかしな不条理。大人がおかしい!
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mipo(WYN-1070)
1位/迷い沼の娘たち/静山社
ルーシー・ストレンジ作/中野 怜奈 訳
『沼の王の娘』をモチーフにしたダークファンタジー。イギリスのムーアの雰囲気が絶妙に醸し出されていて夢中で読んだ。馬に乗って荒野をかける少女がかっこいい。佐竹美保さんの装画が最高。
2位/あいだのわたしたち/岩波書店
ユリア・ラビノヴィチ作/細井 直子 訳
移民として、大人になりかけの少女として、家族と社会との間で葛藤する15歳のありのままの声に引き込まれた。美しい比喩が効果的に散りばめられ、表現力が素晴らしかった。
3位/ヨークシャーの丘の幽霊/徳間書店
マーカス・セジウィック作/野沢佳織訳
ヨークシャーの土地の香りがする、少し切ない雰囲気を感じさせる文章に惹かれ、あっと気づいたときには泣いていた。社会問題への切り込み方もいい。
4位/魔女だったかもしれないわたし キーディの物語/PHP研究所
エル・マクニコル作/ 櫛田 理絵訳
語り手は自閉症スペクトラムの少女。その声に耳をすませてほしい。同調圧力や不寛容さについて、決して対岸の出来事とは思えなかった。
5位/時計島に願いを/東京創元社
メグ・シェイファー作/杉田 七重訳
児童文学を読んで、主人公になってみたいと思ったことがある人なら、この作品を好きになると思う。里親制度の話でもあり、楽しいけど考えさせられる名作だった。
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選ぶのがとても難しかったです。
『雪娘のアリアナ』も好きでした!
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shoko(WYN-1042)
1位/ぼくたちは宇宙のなかで/評論社
カチャ・ベーレン作 こだまともこ訳
悲しみにどっぷりつかってしまった家族が少しずつ変化し、動きだしやがて力を得ていく……。わたしには、とてもとても美しい物語に思えた。
2位/ランドリーの迷子たち/岩波書店
シャネル・ミラー 作, ないとうふみこ 訳
くつしたの色や素材、模様から連想して持ち主を探し出すのが、それを通じてマグノリアは周囲の人たちの知らなかった一面を知るようになっていくところがいい。アイリスの「ものごとは見た目どおりとはかぎらない」というセリフがすべて。
3位/森のユキヒョウ/ほるぷ出版
C.C.ハリントン 作, 中野怜奈 訳
動物が大好きなマギーがランパスのために思わぬ力を発揮する場面を、ドキドキしながら読んだ。吃音や動物保護がテーマではあるけれど、家族関係の修復やマギーの成長など、ぐっとくるお話だった。
4位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作 宮坂宏美訳
貧困、無知、世界の狭さのせいでシェルが陥ってしまう状況がつらくて途中一旦ページを閉じたが、やはりそれでもと一気に読んだ。ローズ神父や母親の親友など温かい人の存在に読者の自分も救われた。
5位/ぼくとロボ型フレンド/あすなろ書房
サイモン・パッカム作 千葉 茂樹訳
遠隔で働く分身ロボットのOriHimeがいるカフェに行ったことがあり、お話がよりリアルに感じられた。ジョシュとチャーリーの秘密が少しずつ明らかになり、ふたりが変わっていくさまに惹き込まれ、面白く読んだ。
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みみず(WYN-1074)
1位/ぼくの中にある光/岩波書店
ゾフィアの嵐のような心境に、幼い頃の自分を重ねた。心の中の描写の解像度が高く、引き込まれた。
2位/ガールズ・ルール:愛され女子でいるには/静山社
日本の漫画やライトノベルではいまだに教師と生徒の恋愛ものが多い中、現実を見せてくれる作品で貴重だと思う。フェミニズムを知る入口としても良作。
3位/チュウチュウ冒険団/徳間書店
ネズミたちがとにかく可愛く、一生懸命なペドロを応援したくなる。仕事などでストレスが溜まった時に読んでものすごく癒された。
4位/ゾウがやってきた/小学館
主要な登場人物全員が(ゾウにいたるまで)一人称で自分の物語を語るのに、物語全体の動物愛護と家族愛というテーマがぶれずにまとまっている、卓越したストーリーテリングの作品。最後が泣ける。
5位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
ランドリーを中心とした小さい範囲での冒険だけれど、友情も家族愛も差別も隣人愛もつめ込まれた読み応えのある作品。人っていいな、あたたかいなと思わせてくれる。
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Kaori(CYN-2312)
1位/ぼくたちは宇宙のなかで/評論社
カチャ・ベーレン作 こだまともこ訳
いちばん近くて遠いぼくの弟。弟が生まれた瞬間弟中心にまわりだした家族。フランクの葛藤と寂しさに、時をわすれて読みました。
2位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作 宮坂宏美訳
「助けて」と言えていたなら……。毎年YAにすすめていきたい作品。緻密で心に訴えかける叙情的な訳にひきこまれました!
3位/ガールズ・ルール:愛され女子でいるには/静山社
キャンディス・ブシュネル、ケイティ・コトゥーニョ作 三辺律子訳
クラス一華やかな女子高生でさえ集団生活での悩みがあると気づかされた。日本も外国も変わらない。「同意」の大切さに触れることもできました。
4位/森に帰らなかったカラス/徳間書店
ジーン・ウィリス作 山﨑美紀訳
ジャックを見守り、勇気や元気をもらえる街のひとりになっている自分がいました。
5位/チュウチュウ冒険団/徳間書店
フィリップ・リーヴ作 サラ・マッキンタイア絵 綿谷志穂訳
小学校低学年からのムチュウになれる冒険読み物、こんな物語を待っていました!! ユーモアたっぷりであっというまに爽快な読後感を味わえました。
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しほ(WYN-1069)
1位/屋根の上のソフィー/岩波書店
キャサリン・ランデル作/佐藤志敦訳
原書で読んだときと同じ高揚感を味わえてうれしい。語りすぎないからこその余韻が美しく、いつまでもパリの夜空が心に残っている。
2位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作/宮坂宏美訳
シェルの強さや希望、ラストシーンの美しさは、作者の願いのあらわれなのかなと思う。
3位/迷い沼の娘たち/静山社
ルーシー・ストレンジ作/中野怜奈訳
「わたしはわたし自身のもの」と言い切る姉妹たちがかっこいい。この言葉が必要ない時代が来たらいいのに。
4位/おれたちのラストイヤー/評論社
十代の子どもらしい詩から、アーモンドに感化された詩へ。詩だらこそ伝わる感情や成長が、訳文でも表現されていてすごい。
5位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
移民問題やヘイトなどを扱いつつ、ユーモアや魅力的なキャラクターのおかげで深刻になりすぎず楽しく読める、ミドルグレードらしい作品。日本の子どもたちにもぜひ読んでほしい作品。
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ゆま(WYN-1032)
1位/それからぼくはひとりで歩く/ほるぷ出版
アリシア・モリーナ作 星野由美訳 2025/06
親の目線で読むと、視覚障害の子がひとりで行動する姿は危なっかしく、胸が痛む。だけどこうして、子どもはひとりでもたくましく育つ術を学ぶんだとあらためて感じた。
2位/この銃弾を忘れない/徳間書店
マイテ・カランサ作 宇野和美訳 2024/12
少年の、自分や家族の命をかけた冒険に、最後までハラハラした。作品の背景はスペイン内戦の時代だけど、平和ではない地域では今もこんな状況もあるのではないかと思うと、やはり胸が痛む。
3位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作 宮坂 宏美訳 2024/12
悲しく美しい物語の中に、少女の成長がある。悲しいままで終わらなくてよかったと心から思う。(そして、原書が出版されてから時間はかかったが、やっと日本語で読むことができてうれしい。)
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よしたまご(CYN-2319)
1位/ツリーホーンのたからもの/東京創元社
2位/ヨークシャーの丘の幽霊/徳間書店
3位/ぼくたちのオオカミ/岩波書店
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NON(WYN-0019)
1位/ぼくたちは宇宙のなかで/評論社
カチャ・ベーレン 作, こだまともこ 訳
物語にはいっていったら、もう息ができなくて、夢中で最後まですすむ感じでした。この臨場感がすごい。
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(=^_^=)
1位/屋根の上のソフィー/岩波書店
2位/マイヤーさんと大きくなりすぎた犬/さ・え・ら書房
3位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
4位/さあ目をとじて、かわいい子/偕成社
5位/子ねずみウォルターはのんびりや/徳間書店
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(=^_^=)
1位/ぼくの中にある光
(カチャ・ベーレン作・原田勝訳/岩波書店)
2位/ランドリーの迷子たち
(シャネル・ミラー 作/ないとうふみこ 訳/ほるぷ出版)
3位/閉じこめられた「森の人」
(ミッシェル・カダルスマン 作/村上利佳 訳)
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(=^_^=)
1位/ぼくたちは宇宙のなかで/評論社
カチャ・ベーレン作/こだまともこ訳
「みんな」とちがう弟を恥ずかしく思ったり、そのことに罪悪感をおぼえたりする主人公フランクの心の動きが、とても繊細にえがかれている。まわりの友だちや大人たちの関わり方もすてき。
2位/ぼくの中にある光/岩波書店
カチャ・ベーレン作/原田勝訳
親どうしの再婚で家族になり、一緒に暮らしはじめたゾフィアとトムふたりの目線で語られる。まったくちがう個性を持つふたりが、互いに反発しながらも、やがて心を開いていく姿が丁寧に描かれている。海の描写が美しい。
3位/チュウチュウ冒険団シリーズ/徳間書店
フィリップ・リーヴ作/綿谷志穂訳
小学生が楽しく読めるこういう読み物を待っていました!息子と一緒に少しずつ読んでいます。個性豊かなネズミたちがかわいい。
4位/ささやきの島/東京創元社
フランシス・ハーディング作/児玉 敦子訳
5位/ダンス・フレンド/小峰書店
カミラ・チェスター作/櫛田理絵訳
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ち~ず(WYN-0040)
1位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
読書会に参加したくて拝読したのですが、諸事情により参加叶わず、とても残念
でした~。さまざまなテーマの中で特にティーンの信仰心の揺らぎが個人的に興
味深かったです。メルマガで読書会のご報告を読み、ますます訳者の宮坂さんと
訳文チェック協力者の中村さんのお話をうかがってみたかったと思いました。
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(=^_^=)
1位/時計島に願いを/東京創元社
2位/ささやきの島/東京創元社
3位/ぼくの中にある光/岩波書店
4位/サヨナラは言わない/小学館
5位/それからぼくはひとりで歩く/ほるぷ出版
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グエル(CYN-1073)
1位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
シャネル・ミラー作/ないとうふみこ訳
笑いあり、なみだありの、人間愛にあふれた作品でだいすきになりました。
語られている内容はけっして軽くないのに、圧倒的なリズム感で読者を引っ張っていってくれるところが、本作の魅力です。何度でも読み返したい。
2位/さあ目をとじて、かわいい子/偕成社
サリー・ニコルズ作/杉本詠美訳
つらい過去を背負った主人公の少女オリヴィアが、心の奥底で思っていることがよくわかり、読みながらなみだが止まらなかったです。たくさんのかたに、ぜひ読んでほしい一冊です。
3位/おれたちのラストイヤー/評論社
マット・グッドフェロウ作/ジョー・トッド=スタントン絵/小林玲子訳
詩の形式で綴られているからこそ、主人公の少年の気持ちがストレートに伝わる作品なのだとわかりました。少年の心の声をきいた気がしました。
4位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作/宮坂宏美訳
「大人がはたす役割」ということについて、深く考えさせられる内容でした。
読み終わったあとも、じぶんに対する問いかけが続いています。
5位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
リサ・イー作/代田亜香子訳
主人公の少女メイジーが、祖父との交流によって才能を開花させる過程がすばらしかった。心にのこる作品です。
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BUN(WYN-0003)
1位/ゾウがやってきた
ホリー・ゴールドバーグ・スローン/三辺律子訳/小学館
奇想天外なんだけど、いくつもの要素が無理なく溶け合って、「孤独な魂同士が出会って新たな世界がひらける」という大きなストーリーが展開していく。とてもいい物語。
2位/迷い沼の娘たち
ルーシー・ストレンジ作/中野怜奈訳/静山社
因習を重んじ、人が自分で考えることがうとんじられる村で、「他人や迷信や呪いの言葉に心をゆずりわたさない」という祖母の教えのもと、毅然と生きる姉妹の物語。
3位/すばやい澄んだ叫び
シヴォーン・ダウド作/宮坂宏美訳/東京創元社
15歳で望まぬ妊娠をしてしまう少女ウィラと、見て見ぬ振りをしながら遠巻きにする村の人たち。つらい話だけど、ウィラのピュアな心根と1文1文の美しさに惹かれて読んだ。
4位/消えたモナ・リザ
ニコラス・デイ作/千葉茂樹訳/小学館
モナ・リザ盗難事件が起きた1911年のてんまつと、この絵が描かれたルネサンス期の事情が織り合わされながら進んでいくノンフィクション。知る人ぞ知る地味な名画だったモナリザが、事件を契機に世界一有名な絵画になっていった経緯がおもしろい。
5位/ささやきの島
フランシス・ハーディング作/エミリー・グラヴェット絵/児玉敦子訳/東京創元社
ごく短い物語ながら、世界がかっちり構築され、緊張感のあるストーリーがつむがれていく。ハーディングここにありという1冊。
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みちこ(WYN-0057)
1位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
シヴォーン・ダウド作/宮坂宏美訳
今年いちばん入れ込んだ作品。10代の少女の望まない妊娠という重たいテーマが赤裸々に語られていることと、にもかかわらず愛にあふれていることに、心を大きく動かされた。
2位/ささやきの島/東京創元社
フランシス・ハーディング作/児玉敦子訳
本当に大切なことを静かに語ってくれる。こういう深い作品をたくさん読みたい。ハーディング作品を読むうちに、幻想的な物語への苦手意識が薄れてきたかも。
3位/さあ目をとじて、かわいい子/偕成社
サリー・ニコルズ作/杉本詠美訳
物語の展開、主人公オリヴィアの言動や行動、殺人鬼アメリア・ダイアー、幽霊……全てに興味津々で読み進んだ。こわかったのは幽霊ではなく、オリヴィアがどうなってしまうのかだった。幼いころに虐待を受けた少女の心理がわかってくる。
4位/サヨナラは言わない/小学館
アントニオ・カルモナ作/加藤かおり訳
妻(日本人)を亡くして心を閉ざすパパ(フランス人)。語り手である一人娘エリーズの気持ちを思うと読むのがつらかった……。といってもそれは初めだけ。変わり者の友だちステラや日本から来たおばあちゃんとのふれあいはユーモアもたっぷりで、心がぽかぽかしてきた。
5位/森に帰らなかったカラス/徳間書店
ジーン・ウィリス作/山﨑美紀訳
途中まではわりとのんびり読んでいたが、終盤で父さんが戦争のことを語り始めたところから、急に深くなった気がする。1950年代のイギリスを舞台に第2次大戦を語るというのも新鮮だった。
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次点:カルディコット・プレイスの子どもたち/偕成社
ノエル・ストレトフィールド作/尾﨑愛子訳
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(=^_^=)
1位/ぼくたちは宇宙のなかで/評論社
2位/チーム・テスならだいじょうぶ/鈴木出版
3位/すばやい澄んだ叫び/東京創元社
4位/兄弟のきずな/評論社
5位/ノアハム・ガーデンズの家/ゴブリン書房
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Incisor(WYN-2016)
1位/メイジー・チェンのラストチャンス/作品社
リサ・イー作/代田亜香子訳/2025.1.30
メイジーが受け取り、引き継いでいった思いは単なる過去の歴史ではない。現在にもしつこく残る差別と偏見に屈することなく、人と人をつないでいこうとするメイジーの深い洞察力と豊かな感受性に希望の光を感じた。
2位/時計島に願いを/東京創元社
メグ・シェイファー作/杉田七重訳/2024.10.18
読者と作家と物語が素敵につながっている奇跡のような本。登場人物たちの来し方が子ども時代から生々しく立ち上ってきて、抱きしめたくなる。自分も時計島の物語を読んで育ってきた読者のひとりであるように感じる。
3位/ささやきの島/東京創元社
フランシス・ハーディング作/児玉敦子訳/2024.12.20
マイロが出会い、向き合っていくものは、どれも自分の心にひそむ思いや感情だと気づき、そのたびにはっとした。どの思いにも目をそむけずに受け入れようとする勇気をもらえた。
4位/コメディ・クイーン/岩波書店
イェニー・ヤーゲルフェルト作/ヘレンハルメ美穂訳/2024.10.30
母をなくしたサーシャの悲しみとの向き合い方が、胸がしめつけられるほどせつない。ふたをしてきた感情を爆発させることができたとき、得た気づきがあたたかい。率直でユーモラスなサーシャの語り口が魅力。
5位/ぼくの中にある光/岩波書店
カチャ・べーレン作/原田勝訳/2024.11.15
ふたりの視点のみで語られているからこそ、しっかりと自分と向き合い、やがて互いを受け入れていく過程がきわだち、それがとても頼もしく愛おしく響く。シドニー・スミスの装画がぴったりで美しい。
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キジトラ(WYN-1060)
1位/それからぼくはひとりで歩く/ほるぷ出版
アリシア・モリーナ 作, 星野由美 訳, 犬吠徒歩 絵
目が見えない主人公と1日をともにしている気持ちになった。外の世界で戸惑うこと、こわいこともあるけれど、ひとりで歩く冒険が自分を成長させると彼はわかっている。嘘や秘密も、子どもにとってはとても大切。
2位/そして砂漠は消える/静山社
マリー・パヴレンコ 作, 河野万里子 訳
文明も自然も失われた砂漠に住む少女が、大きな穴に落ち、孤独なサバイバルを余儀なくされる。木や水、動物や虫、鳥の存在に触れ、自然の摂理を知る過程が感動的だった。
3位/森のユキヒョウ/岩波書店
C.C.ハリントン 作, 中野怜奈 訳
大型動物をデパートで売っていた時代。人間の身勝手さに憤りを覚えつつ、少女とユキヒョウが心を通わせる美しさが心に残る。
4位/煙のように消えるねこ/徳間書店
リンダ・ニューベリー 作, 田中薫子 訳, 丹地陽子 絵
猫と庭とおばあさん。温かいゴーストストーリーに、イギリスらしさを感じた。
5位/ランドリーの迷子たち/ほるぷ出版
シャネル・ミラー 作, ないとうふみこ 訳
くつした探偵という思いつきも楽しく、身近な人々の思いがけない一面を発見していくところがすてき。
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