第28回(2025年)●絵本部門●

≪投票内容≫

ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)

順位/タイトル/出版社名
その他の書誌情報
一言コメント

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(=^_^=)

1位/ラクダで塩をはこぶ道 サハラ砂漠750キロの旅/あすなろ書房
遠い国の知らない暮らしや文化に、小1の息子も興味津々。翻訳絵本の良さだなあとしみじみ実感。

2位/シリアの秘密の図書館/くもん出版
戦時下で希望を持ち続けた人びとの行動に感動。巻末の解説もわかりやすく、子どもたちがシリアのことを学ぶことが出来る。

3位/アメリア 空飛ぶ野ネズミの世界一周/ブロンズ新社
全ページにわたって細かく描き混まれた絵は、いつまでも見ていたくなる。集団の常識にとらわれずに、飛び立った小さな主人公の自由な心がすがすがしい。

4位/うみとねこ/好学社
シンプルなストーリーなのに味わい深くて愉快。ねこのセリフがなんともかわいい。

5位/みんなみんなとってもすてき/ひさかたチャイルド
身体の傷はその人の人生の物語なんだよ、と子どもたちに伝えてくれる絵本。子どもと一緒に考えたい、とてもいいテーマだなと思った。

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えみりい(WYN-0041)

1位/どうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう/創元社

2位/あかりをひとつともしてみたら/光村教育図書

3位/ねこのおうさま/好学社

4位/マグルスウィックの森のおはなし/主婦の友社

5位/テーブルのしたになにがいる?/徳間書店

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なおじ(WYN-2355)

1位/シリアの秘密の図書館/くもん出版
シリアでの実際の話と、著者の幼い頃のレバノンでの体験をもとに書かれた作品と知って、なおさら胸を打たれた。本の力を再確認するとともに、どうか平和が地球に満ちますようにと思わずにはいられなかった。

2位/本がきらい本がすき/アノニマ・スタジオ
本が好きな子だけでなくて、きらいな子でも思わず手に取りたくなるような本って、すごく大事だと思う!ちょっとだけバンドデシネ風(?)な文字配置も、本好きでない子に読みやすく見えて、いいな~と思った。

3位/空はみんなのもの/ほるぷ出版
ロダーリ、荒井良二さん、関口英子さんという、素晴らしすぎる組み合わせ。問いかけて、争いや平和に思いを馳せさせる終わり方もずんと胸に響く。

4位/小石 ゲートにとざされた町のユダヤ人/汐文社
恥ずかしながらリトアニアでもこのようなユダヤ人差別・虐殺が起こっていたことを知らなかった。あったことを、伝えなければ、伝え続けなければ、と思った。

5位/白さぎ/のら書店
結末に驚いたが、意外性だけで終わるのではなくて、読んだ者に深く考えさせてくれる、素晴らしい本だと思った。私自身、大事にすべきは何なのか、考えたい。

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ゆま(WYN-1032)

1位/糸をつむいで世界をつないで/ほるぷ出版
 ケイティ・ハウズ文 ディナラ・ミルタリポヴァ絵 中野怜奈訳 2024/11
 たくさんの糸や布。手芸好きには、そのイラストを見るだけでも楽しい。織られた布も本当に美しい。

2位/世界をもっとうつくしく/ほるぷ出版
 アンジェラ・バーク・クンケル文 ベッカ・スタッドランダー絵 福本 友美子訳 2025/09
 色あざやかな風景が心に残る、美しい絵本。

3位/100このタネがとんでった/岩波書店
 イザベル・ミニョス・マルティンス文 河野ヤラ政枝絵 木下眞穂訳 2025/06
 小さなタネのたくましさ、生命力を感じることができた。

4位/ONE DAY/鈴木出版
 マイケル・ローゼン文 ベンジャミン・フィリップス絵 横山和江訳 2025/06
 重い、苦しい内容だけど、後世にも伝えるべき物語だと思えた。

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(=^_^=)

1位/なにかいいことあった?/BL出版
つぎつぎ見つかる小さな「いいこと」にほっこり。コラージュの絵もとても素敵でした。

2位/世界をもっとうつくしく/ほるぷ出版
読み終えたとき、自分も世界をうつくしくできる一員でありたいと思いました。

3位/どうやって美術品を守る?/創元社
こんなこまかい作業をしてくれる修復士の方々と訳者さんに感謝。

4位/ラッキー あるラッコのものがたり/偕成社
とにかくラッコがかわいい。こんなラッコが本当にいたことを初めて知りました。

5位/わたしはBIG! ありのままで、かんぺき/ポプラ社
声を上げることは自分を守ることにもつながるんだと思いました。

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(=^_^=)

1位/おかあさん、いいこと おしえてあげる/工学図書
ゆったりと構えたお母さんの表情が好き。

2位/ララのまほうのことば/工学図書
ラストがすがすがしい。

3位/シリアの秘密の図書館/くもん出版
冒頭の日常から戦争への移ろいが生々しい。

4位/なにか いいこと あった?/BL出版
タイトルが心に残る。

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shoko(WYN-1042)

1位/100このタネがとんでった/岩波書店
イザベル・ミニョス・マルティンス作 河野ヤラ政枝絵 木下眞穂訳
松ぼっくりが乾いてとびだした100のタネたち。それらがどうなったかを追いかけていくという科学絵本。100のタネのうち、うまく発芽して育つのはたったの……と思いきや! こういうの訳したい!

2位/糸をつむいで世界をつないで/ほるぷ出版
ケイティ・ハウズ作 ディナラ・ミルタリポヴァ絵 中野怜奈訳
世界各地の織物を紹介する知識絵本ではあるけれど、物語は詩のようで、イラストがうっとりするくらいすてき。カラフルな糸が布になっていく様を思い浮かべながら読んだ。

3位/レーナとヒキガエルの紳士/徳間書店
ミリアム・ダーマン、ニコラ・ディガール作 ジュリア・サルダ絵 河野万里子訳
おとぎ話でおなじみの要素満載のストーリーだが、画家の魅力的なイラストがうまく物語を盛り上げている。主人公のレーナの、いざとなればかしこく勇気をもって行動するところにほれぼれした。

4位/それゆけ!ばあちゃんぐんだん!/好学社
ジュディス・カー作 木坂 涼訳
ばあちゃん軍団の連携プレーがいい。あなどっていたドロボーたちに対するばあちゃん軍団の勇ましいこと! 年を取っていたってこんなに活躍できるし、楽しいよというジュデイス・カーのメッセージを感じる。

5位/きんつぎ/世界文化社
イッサ・ワタナベ作 柴田元幸訳
失くしたものを求め追いかけていたウサギが壊れたものの山をながめ、そこから新たなものを作り出す。うさぎの表情や再び生まれ変わったものたちをじっくり見てほしい。

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みーこ(WYN-1020)

1位/ワニがしごとにでかけます/BL出版

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いけだ(WYN-1068)

1位/はじめてのクリスマス/偕成社

2位/きいろいバス/あすなろ出版

3位/シリアの秘密の図書館/くもん出版

4位/はらぺこのライオン/徳間書店

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Kaori(CYN-2312)

1位/ONE DAY ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話/鈴木出版
マイケル・ローゼン/作 ベンジャミン・フィリップス/絵 横山和江/訳

2位/空をとびたいルーカスと世界でいちばんたかい本の山/アチェロ
ロシオ・ボニージャ作 中井はるの訳

3位/モモ(絵本版)/光文社
ミヒャエル・エンデ作 シモーナ・チェッカレッリ絵 松永美穂訳

4位/空はみんなのもの/ほるぷ出版
ジャンニ・ロダーリ文 荒井良二絵 関口英子訳

5位/あらしの島で/偕成社

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(=^_^=)

1位/なにか いいこと あった?/BL出版

2位/おかあさん、いいこと おしえてあげる/工学図書

3位/しずかなこえ/化学同人

4位/はじめてのクリスマス/偕成社

5位/びんのなかのゆめ/光村教育図書

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(=^_^=)

1位/なにかいいことあった?/BL出版
カラフルで繊細な美しい絵。ウキウキしてきそう。

2位/白さぎ/のら出版
少女の心の揺れが伝わってくる。絵が素敵。

3位/きんつぎ/世界文化社
絵の中に吸い込まれそうな気がした。

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モリー(WYN-1059)

1位/あらしの島で/偕成社

2位/ラクダで塩をはこぶ道/あすなろ書房

3位/シリアの秘密の図書館/くもん出版

4位/本がきらい 本がすき/アノニマ・スタジオ

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ちゃぴ(WYN-1026)

1位/きいろいバス/あすなろ書房
 ローレン・ロング作 林木林訳
 温かく切なく心にしみる

2位/はじめてのクリスマス/偕成社
 マック・バーネット文/シドニー・スミス絵/なかがわちひろ訳
 あたたかな気持ちになれる。

3位/ONE DAY: ホロコーストと闘いつづけた父と息子の実話/鈴木出版 
 マイケル・ローゼン作/ベンジャミン・フィリップス絵/横山和江訳
 淡々と描いて、歴史をしっかり伝える。

4位/シリアの秘密の図書館/くもん出版
 ワファー・タルノーフスカ作/ヴァリ・ミンツィ絵/原田勝訳
 子どもや若者が前向きで輝いている。

5位/ワニが しごとに でかけます/BL出版
 ジョヴァンナ・ゾーボリ文/マリアキアラ・ディ・ジョルジョ絵
 愛らしいワニさん。

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おとむとむ(WYN-2033)

1位/まよなかのかくれんぼ/ほるぷ出版

2位/100このタネがとんでった/岩波書店

3位/こころのあな/岩崎書店

4位/おかあさん、いいことおしえてあげる/工学図書

5位/どうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう/創元社

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おちゃわん(WYN-0054)

1位/白さぎ/のら書店
セアラ・オーン・ジュエット 作 バーバラ・クーニー 絵 石井桃子 訳 2025.7
美しいイラストの大人向け絵本

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mipo(WYN-1070)

1位/深い海の伝説をさがして/BL出版
クロエ・サベージ作/よしいかずみ訳
深海の話、冒険の話が大好きです。小学低学年の読者が興味津々で読んでました。

2位/水のはなし 水をめぐる冒険の旅へ/鈴木出版
オリガ・ファジェーエヴァ作/横山和江訳
海の物語が無性に好きなのは水に興味があるから。水についてわかりやすく伝えてくれました。絵もとても美しいです。

3位/きいろいバス/あすなろ書房
ローレン・ロング作/林 木林 訳
モノクロの中に効果的に配された黄色が印象に残りました。絵が好みでした。

4位/あらしの島で/偕成社
ブライアン・フロッカ文/シドニー・スミス絵/原田勝訳
シドニー・スミスの絵はどうしても引き込まれてしまいます。

5位/ワニが しごとに でかけます/BL出版
ジョヴァンナ・ゾーボリ文/マリアキアラ・ディ・ジョルジョ絵

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みみず(WYN-1074)

1位/ラッキー あるラッコのものがたり/偕成社

2位/ジュリアンとウエディング/サウザンブックス社

3位/あと2時間で新年です/トップスタジオHR

4位/あらしの島で/偕成社

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しほ(WYN-1069)

1位/糸をつむいで世界をつないで/ほるぷ出版
ケイティ・ハウズ文/ディナラ・ミルタリポヴァ絵/中野怜奈訳
世界の織物の歴史を紹介する絵本。「シュットン シュットン」という機織りの音を中心としたリズミカルな詩のような文が美しく、赤と黒を基調とした絵も素敵。

2位/どうやって美術品を守る?/創元社
ファービエンヌ・マイヤー文/ジビュレ・ヴルフ文/マルティーナ・レイカム絵/田口かおり監修/中村智子訳
美術品の修復と保存について、広い視点で教えてくれる。美術館ファンも、絵を守る人の一員としてカウントされていてうれしい!

3位/白さぎ/のら書店
セアラ・オーン・ジュエット作/バーバラ・クーニー絵/石井桃子訳
バーバラ・クーニーのうつくしい絵に、端正な訳文が調和している、心が洗われるような作品。思っていたのと違うラストで、でもそれがよかった。

4位/はじめてのクリスマス/偕成社
マック・バーネット文/シドニー・スミス絵/なかがわちひろ訳
サンタさんのはじめてのクリスマス、というありそうでない発想に、ほんわかした気持ちになる。クリスマスってこういうことだよね。シドニー・スミスってこんなかわいい絵も描くんだなあ。

5位/ひとつひとつのいのちに/ひさかたチャイルド
マーラ・フレイジー文・絵/梨木香歩訳
いろいろな形の家族や人生がならんだ見開きと、美しい一枚絵の見開きが交互にあらわれる絵のリズムが、なによりも「どんなLIFEもすばらしい」というメッセージを伝えている。

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NON(WYN-0019)

1位/ふなでだ、ホイ!/評論社
ソフィー・ブラッコール (著), 山口文生 (翻訳)
子どものごっこあそびを絵本にみごとに再現。わかるわかるとワクワク感をあじわえました。おとなをまきこんじゃうところがすてき。

2位/アラスカのむかしばなし よあけのはこ/あすなろ書房
ボブ・サム 語り/あずみ虫 絵/谷川俊太郎 訳
あずみ虫さんの絵のよさが存分にいかされたすごい絵本。夢中で読んでふっと気づけば、谷川さん訳で納得。語られた話という素材もすばらしいです。

3位/100このタネがとんでった/岩波書店
イザベル・ミニョス・マルティンス著, 河野 ヤラ政枝絵, 木下 眞穂 翻訳
幾何学的でカラフルな絵に、物語と科学がバランスよくはいった、語りかけるような文章。すばらしいです。

4位/おひるねしてるの?/あすなろ書房
オリヴィエ・タレック作 石津ちひろ訳
とぼけた感じでゆるゆるなのに、ふかいです。いつのまにかいろいろかんがえさせられます。

5位/ママのセーター/西村書店
ジェイド・パーキン 作, おおくぼ かおり訳
真正面から死の問題にとりくんでいるのに、透明な明るさがあります。

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(=^_^=)

1位/白さぎ/のら書店

2位/ぼくのすみっこ/ほるぷ出版

3位/これはしま/徳間書店

4位/おひるねしてるの?/あすなろ書房

5位/なにかいいことあった?/BL出版

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(=^_^=)

1位/シリアの秘密の図書館
(作:ワファー・タルノーフスカ/絵:ヴァリ・ミンツィ/訳:原田勝/くもん出版)

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(=^_^=)

1位/なにか いいこと あった?/BL出版
ミーシャ・アーチャー作/石津 ちひろ訳
『詩ってなあに?』『いい一日ってなあに?』のシリーズ。こちらもコラージュを用いた色鮮やかな絵がすてき。「何かいいこと」は毎日のなかにたくさん散りばめられていることが、よくわかる絵本。自分もいいこと探しをしたくなる。

2位/あらしの島で/偕成社
ブライアン・フロッカ文/原田勝訳
シドニー・スミスの絵が躍動感にあふれてすばらしい。嵐の中をわが家にたどりついて、お母さんに迎えられてほっと安心する気持ちを兄妹といっしょに味わえた。

3位/シリアの秘密の図書館/くもん出版
ワファ―・タルノーフスカ文/原田勝訳
戦争や爆撃のさなかにも、本が子どもや大人にとって希望になることを教えてくれる、実際にあったことを基にした絵本。どうか、つらい現実を忘れるためではなく、誰でもただ自由に本の世界に羽ばたける日が来ますように。

4位/おかあさん、いいこと おしえてあげる/工学図書
シャーロット ゾロトウ文/福本友美子訳
女の子がお母さんに、大きくなったら○○をしてあげるね、と語りかける内容。ベタベタしていなくて、互いに自立していく関係がいいなと思う。ジュリー・モースタッドの絵が本当に好き。

5位/ワニが しごとに でかけます/BL出版
マリアキアラ・ディ・ジョルジョ絵
ワニの日常(?)が淡々と描かれる、文字なし絵本。ワニの細かな仕草や表情がユーモラスで楽しい。よく見ると、他の動物たちもまぎれこんでいて、子どもと探すと喜びそう。ワニの職業とは…読んでのお楽しみ。

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(=^_^=)

1位/はじめてのクリスマス/偕成社

2位/シリアの秘密の図書館/くもん出版

3位/ジュリアンとウエディング/サウザンブックス社

4位/ハトのしあわせうり/アチェロ

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みちこ(WYN-0057)

1位/白さぎ/のら書店
セアラ・オーン・ジュエット作/バーバラ・クーニー絵/石井桃子訳
静かで深い絵本。こういう媚びない文学作品がいま刊行されたことがうれしい。クーニーの絵とストーリーの一体感がすばらしく、レイアウトも秀逸で、文学的であると同時に芸術的な絵本だと思う。

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グエル(CYN-1073)

1位/どうやって美術品を守る?/創元社
ファービエンヌ・マイヤー文、ジビュレ・ヴルフ文/マルティーナ・レイカム絵/田口かおり監修/中村智子訳
あまり知られていない職業について、たいへんこまかく説明してくれている絵本です。
ぜひ、たくさんの子どもたち(大人も!)に手に取っていただきたいです。
修復士だけでなく、美術にたずさわる様々な職種について伝えているところもすばらしい。

2位/なにかいいことあった?/BL出版
ミーシャ・アーチャー文・絵/石津ちひろ訳
とにかく絵が美しい。そして、「いいこと」が、なにもとくべつなことではなく、
日常のいろんなところに存在することが示されているところが大好きです。
絵と文の一体感がすばらしい作品です。

3位/ラクダで塩をはこぶ道/あすなろ書房
エリザベス・ズーノン文・絵/千葉茂樹訳
砂漠でとれる岩塩を、ラクダのせなかにのせて旅するキャラバン。
わたしたちの知らない異国の文化をつたえている絵本で、たいへん読みごたえがありました。
ダイナミックな絵がすばらしい。

4位/あらしの島で/偕成社
ブライアン・フロッカ文/シドニー・スミス絵/原田勝訳
ふきあれるあらしの描写がとにかく見事です。
濡れた道路に信号の灯りがうつってにじんでいるようす、
たたきつける雨ですっかり曇った窓ガラス、ふきつける風のいきおい……
映像をみているような感覚におちいります。

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(=^_^=)

1位/ひとつひとつのいのちに/ひさかたチャイルド

2位/とってもすばらしい場所/岩波書店

3位/こころのあな/岩崎書店

4位/あらしの島で/偕成社

5位/ジュリアンとウエディング/サウザンブックス社

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BUN(WYN-0003)

1位/なにか いいこと あった?
  ミーシャ・アーチャー作/石津ちひろ訳/ビーエル出版
  身の回りのさりげない「いいこと」をひろっていく男の子。コラージュを駆使したカラフルな絵も美しく、心の幸福が詰まった絵本。

2位/レーナとヒキガエルの紳士
  ミリアム・ダーマン&ニコラ・ディガール文/ジュリア・サルダ絵/河野万里子訳/徳間書店
  ひたすら美麗な絵本。デザイン的でありながら、躍動感のある場面も描いていて、そのバランスがすばらしい。

3位/きいろいバス
  ローレン・ロング作/林木林訳/あすなろ書房
  華やかな全盛期を過ぎたさびしさもありながら、どのライフステージでもそのときどきの役立ち方があるのはなんだかなぐさめになる。

4位/白さぎ
  セアラ・オーン・ジュエット文/バーバラ・クーニー絵/石井桃子訳/田中潤子解説/のら書店
  シルヴィが、白さぎの巣のありかを見極めようと老木をのぼっていくあいだ、胸がしめつけられるような思いだったけれど、夜明けの場面の文と、クーニーの絵のすばらしさに胸がふるえた

5位/どうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう
  ファビエンヌ・マイヤー、シビュレ・ヴルフ作/マルティナ・レイカム絵/田口かおり監訳/中村智子翻訳/創元社
  絵や写真と大量の文章で、美術品を守る世界を多角的に描いた1冊。じっくり読むとたいへんおもしろい。

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よしたまご(CYN-2319)

1位/あらしの島で/偕成社 
雨の水滴や潮風の匂い、顔や体に受ける風が絵本から立ち上ってきて圧倒される。

2位/ねこのおうさま/好学社 
うすらおそろしい雰囲気がとてもよい。読み聞かせでこどもたちがよろこぶ顔が思い浮かぶ。

3位/とってもすばらしい場所/岩波書店 
ほかのひとと比べて落ち込んでしまうことは誰しもある。それに寄り添いつつ、よく見てごらんと示してくれる、明るい終わり方がとてもよかった。

4位/おかあさん、いいことおしえてあげる/工学図書 
読んですぐ、贈りたくなった友人がいた。ありがとう、泣いたよ、ってメッセージが届いた。こどものそばにいる人すべてに読んでほしい。

5位/こころのあな/岩崎書店 
愛らしい絵なのだけれど、テーマは弟の死で、その愛らしさに余計胸が痛くなる。こどもにわかりやすいグリーフケアのお話。

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(=^_^=)

1位/はじめてのクリスマス/偕成社

2位/世界をもっとうつくしく/ほるぷ出版

3位/レーナとヒキガエルの紳士/徳間書店

4位/わたしはみつけた! バージニア・アプガー博士の赤ちゃんの命/子どもの未来社

5位/くじら図書館/小さい書房

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Incisor(WYN-2016)

1位/ひとつひとつのいのちに/ひさかたチャイルド
マーラ・フレイジー作/梨木香歩訳/2025.8.7
いのちのきらめきが五感に伝わり、今、生きていることの喜びと悲しみが抱きしめられているように感じる。ページをめくるたびに力を、そして勇気をもらえる。

2位/ジュリアンとウエディング/サウザンブックス社
ジェシカ・ラブ作/横山和江訳/2024.11.20
色彩豊かな幸せに満ちた世界。おばあちゃんのまなざしがどこまでも優しくて、こんなふうに見守られていたらずっと心強く生きていけそう。たくさんの愛がかわされていることの尊さ、美しさを感じる。

3位/深い海の伝説をさがして/BL出版
クロエ・サベージ作/よしいかずみ訳/2025.2.1
冒険を続けていくこと、不思議を知ろうとする喜びを持ち続けること、ローズ博士たちが行き着いた思いに胸がおどってあつくなった。

4位/それゆけ!ばあちゃんぐんだん!/好学社
ジュディス・カー作/木坂涼訳/2024.12.19
さっそうと登場するのは6人のばあちゃんたち。とても勇ましくて頼もしい。どのばあちゃんも個性が光り生き生き描かれていて、読みながら笑顔になり、元気をもらう。

5位/ゆきのもりのおくりもの/岩波書店
リンデ・ファース 文・絵/西村由美訳/2024.10.16
クリスマスに交わされたおくりものの数々に心があたたかくなり、ラスト息をのむような美しいシーンに読者としてのおくりものも受け取った気持ちになった。

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キジトラ(WYN-1060)

1位/ワニがしごとにでかけます/BL出版
ジョヴァンナ・ゾーボリ 作, マリアキアラ・ディ・ジョルジョ 絵
イタリアの街、朝の風景が細やかに描かれ、人間にまざって通勤するワニのなじみ具合がよい。じっくりと絵を読みたい文字なし絵本。

2位/ジュリアンとウエディング/サウザンブックス社
ジェシカ・ラブ 作, 横山和江 訳
二人の花嫁の結婚パーティー。ジュリアンがますますのびのびとしているのがうれしい。おばあちゃんたちの自由さもすてき。

3位/ねこのおうさま/好学社
ジョセフ・ジェイコブス [原作], ポール・ガルドン 再話と絵, 石津ちひろ 訳
人のよさそうな老夫婦と、大きな黒猫の表情がいい。くるぞくるぞ、の緊迫感で、読み聞かせが楽しそう!

4位/ラッキー あるラッコのものがたり/偕成社
キャサリン・アップルゲイト 作, チャールズ・サントソ 絵, 尾高薫 訳
とってもかわいい表紙に、うっかり、ただのかわいい絵本だと思うところでした。保護ラッコのラッキーの生き方に深く胸を打たれました。

5位/なにかいいことあった?/BL出版
ミーシャ・アーチャー 作, 石津ちひろ 訳
子どもの幸せと、成長を見守るおじいちゃんの幸せが伝わってくる。コラージュをつかった絵がとてもきれいで、水面の表現にうっとりしました。

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