≪投票内容≫
ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)
タイトル
その他の書誌情報
一言コメント
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えみりい(WYN-0041)
かわいい子ランキング/ほるぷ出版
わたしのくつしたはどこ?/岩崎書店
命をつないだ路面電車/小学館
きみは、ぼうけんか/ブロンズ新社
花ばぁば/ころから
まぼろしの雲豹をさがして/工学図書
きょうりゅうレントゲンびょういん/パイ インターナショナル
戦争は、/岩崎書店
ママたちが言った/クレヨンハウス
わたしは地下鉄です/岩崎書店
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なおじ(WYN-2355)
こっちにおいでよ、ちびトラ/徳間書店
やんちゃさの中に愛情が包まれていて、読むとほんわり心が温まる。
この村にとどまる/新潮社
最も共感せざるを得ないのは、主人公の友人が言った「誰に対して怒りをぶつけたらいいのかわからなくなるわね」。でも、それを飲み込むことなく、抵抗していくことでしか、人間はより善くなっていけないと思った。
命をつないだ路面電車/小学館
人間という生き物の、非道さと慈愛を、改めて思い知らされた。ご本人がご存命ということ、そのお元気なお写真にも、胸が打たれた。
モーツァルトはおことわり/岩崎書店
ナチスの残酷さが改めて許せない。フィクション仕立てだが、多くの人に知ってもらいたい歴史。
ガウディさんとドラゴンの街/教育評論社
ガウディとその建築を分かりやすく描いてくれているだけでなくて、読むと彼と彼の作品をぐんと近く感じることができる。
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(=^_^=)
闇に願いを
静山社
「決まり」に疑問を持つ少年と、ただやみくもに従う少女。正義とは? 公平とは? 世界はいつひっくり返るかわからない。自分の頭で考えることの大切さを改めて突きつけられた気がします。
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(=^_^=)
Moonrise
Sarah Crossan作
散文詩で綴る物語。ラストを読んで表紙の素晴らしさを知る。
Ban This Book
Alan Gratz作
本好きにはたまらない本。邦訳も読まなきゃと思っている。
あいだのわたし/岩波書店
読みやすい文体に引き込まれた。
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しほ(WYN-1069)
ぼくの心は炎に焼かれる/徳間書店
1950年代、白人の植民地主義に抵抗する機運が高まるケニアを舞台に、白人の少年マシューと黒人の少年ムゴの両方の視点から交互に語られる物語。ムゴを友だちだと思っているマシューと、決して同じ気持ちではないムゴとのズレ、ムゴの葛藤がだんだんと浮き彫りになっていて、辛いけれど現実を突きつけられた気がした。
ゲド戦記/岩波書店
新刊『火明かり』がやまねこ賞対象だったので、再読してから読もうと着手したものの、4巻までしかたどりつけず、無念。来年こそここに『火明かり』の感想を書きたいと思います。
ひとつだけ守りたいもの/玉川大学出版部
火事になったときに持ち出したいもの=大切なものはなにか、子どもたちが授業で話し合う。それぞれの意見がおもしろくて、考えさせられた。韓国の詩の形(行数)で訳されているのも興味深かった。
アーサー王ここに眠る/東京創元社
少女の視点から語り直されるアーサー王伝説。アーサー王は英雄などではなかった、という解釈がおもしろかった。井辻朱美さんの訳がすばらしく、中世のブリテン島の世界に浸って読んだ。
ひとつぶのおくりもの/あかつき教育図書
5世代にわたる家族の物語。フレンチ・サンナさんの色鮮やかな絵が素敵。
The First State of Being/Erin Entrada Kelly
2000年問題におびえて暮らす主人公のところに、未来人がやってくるというタイムトラベルSF。いい話だったけど、未来パート(数百年後)に出てきたAIより今のAIのほうがすでに賢い気がする……
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よしたまご(CYN-2319)
タトゥーママ 岩波少年文庫
ジャクリーン ウィルソン (著), ニック シャラット (イラスト),小竹 由美子 (翻訳)
初読は原書で20年以上前だったが、今年翻訳が復刊されたと伺い、とても懐かしく読ませていただいた。その当時はまだなかった毒親、ヤングケアラーという言葉に思いを馳せながら、子どもの親を想う気持ちに胸が痛くなる。現代を生きる子どもたちに力を貸してくれる本だと思う。
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くるり(WYN-0005)
花と夢/春秋社
辛い過去を逃れてラサのナイトクラブにたどりついた四人の少女。夜に咲く花たちの夢はどれも悲しい。社会のなかで虐げられひそやかに弱々しく咲いているようでいて、自分自身の人生にはしっかりと根を下ろし自分の花を咲かせている彼女たちを、憐れむ気持ちにはとてもなれなかった。ただどうか、来世は穏やかに幸福でありますように、どうか、どうか。
七月の波をつかまえて/岩波書店
孤独を抱えて出会ったジュイエとサマー。ふたりでつかまえた最高の波、水着のままぶらぶら歩くオーシャンパークの町、夜のパーティ、すべてが輝いていて、すべてがこのひと夏だけのはかない時間だってこともわかってる。だけど、ホイップクリームの乗ったアイスクリームは永遠。ああ、わたしも10代のころにこのお話に出会いたかった。
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おちゃわん(WYN-0054)
中国のフェアリー・テール
ローレンス・ハウスマン 松岡享子 訳 2024.9 福音館書店
絵を描きたいという強い思いを抱いた貧しい青年が、思いがけない方法で絵を学ぶ。とてもとても美しい物語。
ガラスの犬 ボーム童話集
フランク・ボーム 作 津森優子 訳 坂口友佳子 絵 2021.6 岩波書店
『オズの魔法使い』の作者によるアメリカ生まれのおとぎ話。魔法で吠えるピンク色した「ガラスの犬」やら、一粒で好きな才能が手に入る「魔法のあめ玉」など笑える愉快な童話集。
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Kaori(CYN-2312)
子どもの十字軍/ひだまり舎
ベルトルト・ブレヒト作 はらだたけひで絵
はなしをきいて:決戦のスピーチコンテスト/理論社
マギー・ホーン作 三辺律子訳
昨年投票したのを忘れて今年も1位に掲げていて対象外だと知りました。それほど印象深い作品。ハラスメントやLGBTQ、SNSなど現代のテーマを反映して感情移入できる作品です。
タトゥーママ/岩波書店
ジャクリーン・ウィルソン作 ニック・シャラット絵 小竹由美子訳
2004年偕成社から出版された本作が、2025年岩波少年文庫から刊行されました。出だしから想像もつかないような設定で、引き込まれる自分を抑えながら、味わいたくて章を小分けにして就寝前の楽しみに大事に読みました。作者のお気に入りでもあるそう。
シートン動物記傑作選/KADOKAWA
シートン作 越前敏弥訳
子どものころ大好きだったシートン動物記から厳選され、構成にもこだわった新訳で生まれ変わりました。特に動物目線で描かれた話に感情移入して切なくなりました。
Free Period/Scholastic Press
Ali Terese作
中学生のHelenとGracieが生理の貧困解消のため立ちあがる青春物語。日本語でも読みたい。
オズの魔法使いシリーズ/復刊ドットコム
宮坂宏美 ないとうふみこ 田中亜希子訳
何年経っても色褪せないオズの完訳版。映画『ウィキッド』後編公開も控え、引き続き魔法にかかります。完訳版で読みやすいレイアウトと翻訳のためぐんぐん読めます。
ぼくの心は炎に焼かれる:植民地のふたりの少年/徳間書店
ロンドン・アイの謎/東京創元社
シヴォーン・ダウド作 越前敏弥訳
ワンダー/ほるぷ出版
R.J.パラシオ作 中井はるの訳
小5の読書課題になっていたので一緒に再読。言葉が足りずに傷つける、傷ついてしまうことって本当によくあります。こんなときどうすればいい? と道しるべにもなってくれる作品。
ねえさんの青いヒジャブ/BL出版
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みみず(WYN-1074)
ねえさんの青いヒジャブ
BL出版
ヒジャブというと女性への抑圧の象徴のような印象をいだいていたのですが、女の子にとっての憧れの対象であるということに驚きました。子どもでも差別が存在するとわかっていて、警戒する心情と、憧れへの誇らしさとの両面が描かれていてリアルでした。
100歳ランナーの物語 夢をあきらめなかったファウジャ
西村書店
5歳まで歩けず、周囲から「無理だよ」と言われ続けても夢をあきらめないファウジャの強い心に惹かれます。「今日は自分の力を出しきれるかしら?」という見守るお母さんの言葉が素敵。
2ひきのカエル そのぼうきれ、どうすんだ?
徳間書店
くだらない話を真剣にしている2ひきのやり取りが本当に面白くて面白くて、セリフがあまりに自然なので、最初から日本語で書かれたのではないかと思うほどです。笑わずには読めません。
せんそうがやってきた日
鈴木出版
普通の家族、普通の生活、普通の幸せ。そういうものが、一瞬にして吹き飛ばされ、ひとりぼっちになってしまった主人公の絶望に、涙がとまりませんでした。平和な国に暮らす大人として、今なにができるだろうかと考えさせられます。
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(=^_^=)
The Rescue of Ravenwood
Natasha Farrant
子どもたち3人、それぞれの冒険とチームワークで大人たちの心を動かし、大切な木を守るお話。ツリーハウスがうらやましい!
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(=^_^=)
The Penguin who Wanted to Find Out
/Jill Tomlinson
/Farshore
ペンギンのオットーが南極での暮らしを学んで、奮闘するお話。優しく好奇心旺盛な彼が、仲間たちとお互いを思いやって、さまざまな試練を乗り越えていきます。
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BUN(WYN-0003)
闇に願いを
クリスティーナ・スーントーンヴァット作/こだま ともこ&辻村 万実訳/静山社
逃走のハラハラドキドキ感、「正義」を振りかざす者との対決、人々の団結と挫折などを、絶妙なファンタジーをおりまぜながらテンポ良く描いていく傑作。
命をつないだ路面電車
テア・ランノ作/関口英子訳/小学館
第二次世界大戦のイタリアは「日独伊三国同盟」の一角という雑な理解しかしてなかったけど、ぜんぜんちがって、ひとつ間違えば東西ドイツのように、戦後、南北で分断されかねない状況だったことを知った。
ソリアを森へ チャン・グエン作/杉田七重訳/鈴木出版
絵がとても生き生きしてる。森へ返す段になって、何か月もいっしょに森に住み込むところがすごくて、情熱が伝わってきた。
The Bard and the Book: How the First Folio Saved the Plays of William Shakespeare from Oblivion
Ann Bausum作/Peachtree
紙に印刷されて本になるのは、学問の本か聖書ぐらいだった時代。軽い気晴らしとしか思われていなかった劇の脚本をまとめて本にすることが、どれだけ画期的だったのかが描かれたノンフィクション。
The Secret of Honeycake
Kimberly NewtonFusco作/Knopf Books for Young Readers
1930年、大恐慌直後のアメリカ東海岸の海辺の町が舞台。第一次大戦で両親を亡くした少女が厳格なおばのもとで暮らす、というよくある展開ながら、おばさんの心情などもよく描かれていて、なかなかよかった。
The Hidden Story of Estie Noor
Nadine AishaJassat作/Orion Children’s Books
散文詩小説。担任にさからって退学になった少女が、母の故郷の町でふしぎなアート作品を見つけ、謎を追っていくうちに心がほぐれていくお話。
I Am Rebel RossMontgomery作/Walker Books
Eyes and Impossible につづく(?)犬視点小説。人々が圧政に苦しむ国。反乱軍に加わってしまった飼い主の少年トムを追って旅していく雑種犬リベルの成長物語。
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mipo(WYN-1070)
The Thames and Tide Club/Bloomsbury Childrens Books
Katya Balen 作
Charlie and the Chocolate Factory/Puffin Books
Roald Dahl 作/Quentin Blake 絵
原書を読んで柳瀬尚紀さんの邦訳の素晴らしさが沁みました。
Moonrise/Bloomsbury YA
Sarah Crossan 作
あいだのわたし/岩波書店
ユリア・ラビノヴィチ作/細井直子訳/2024.08.20
やまねこ賞の時期に読んでいたら絶対投票していました。なんだろう、文がきれいでとても好き。
アドリア海の奇跡/徳間書店
アルフォンソ・ルアーノ作/宇野和美訳/1995.05.28
ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔/徳間文庫
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作/西村醇子訳/2013.3.1
映画は何度もみましたが、原作は初めて読みました。
ハウルの声がキムタクなのを原作を読んで深く納得しました。
ラスト・フレンズ―わたしたちの最後の13日間/静山社
ヤスミン・ラーマン作/代田亜香子訳/2021.6.11
チューリップ・タッチ/評論社
アン・ファイン 作/灰島かり訳/2004.11.1
ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル作/柳井薫訳/2024.5.31
去年も投票しました。毎年推します!
エシザベス女王のお針子 裏切りの麗しきマント/徳間書店
ケイト・ベニントン作/柳井薫訳/2011.8.26
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Incisor(WYN-2016)
七月の波をつかまえて/岩波書店
ポール・モーシャー作/代田亜香子訳/2024.6.20
輝くようなサンタモニカの夏の光と心の闇のコントラストに胸をつらぬかれるようだった。
ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル作/柳井薫訳/2024.5.31
漂着した島での暮らしもおもしろかったけど、海賊が埋めた宝さがしが始まり、魔術が加わり、さらなる冒険へ船出するという展開に胸がおどった。生きものを含め、相手を思う気持ちの深さが物語にあたたかい光を照らしていた。
夏のサンタクロース/岩波少年文庫
アンニ・スヴァン作/ルドルフ・コイヴ絵/古市真由美訳/2023.10.13
お話の王道のような物語がつまった一冊。フィンランドという遠い国のお話が、近しく親しく心に響くのは、語ってもらっているような心地よい文章だからだと思う。訳者あとがきもとてもよかった。
まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
クロエ・サベージ作/よしいかずみ訳/2024.1.20
広い視野でながめると、もしかしたら夢はまぼろしではなくて、すぐそこにいるのかもしれないと笑顔になれる。未知の世界に一緒に冒険しているようにひきこまれた。
スラムに水は流れない/あすなろ書房
ヴァルシャ・バジャージ作/村上利佳訳/2024.4.30
ミンニは目の前のことを懸命にこなしながら、負のスパイラルに巻き込まれず、将来への希望を失わない視点を持ち続けていく。ミンニの機転とあたたかい周囲の大人たちに明るく力強い気持ちになる。
オラレ!タコスクィーン/文研出版
ジェニファー・トーレス作/おおつかのりこ訳/2024.6.30
パパのつくる料理がどれもおいしそうでたまらなかった。移民の両親の仕事や言葉の苦労に心をくだきながら、自分の大好きな美術への思い、友達との関係にしっかりむきあうステフの成長がみずみずしくまぶしかった。
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キジトラ(WYN-1060)
グレイス・イヤー : 少女たちの聖域
キム・リゲット著、堀江里美訳、早川書房、2022.11
前から気になっていた本を読みました。壮絶な通過儀礼を少女たちに課すコミュニティーの仕組みは、まさにディストピア。こわい!つらい!
ねえねえ、なに見てる?
ビクター・ベルモント絵と文、金原瑞人訳、河出書房新社、2024.5
同じ部屋にいながらも、人それぞれ「見え方」がちがう。絵本ならではの、鮮やかな表現がおもしろい。
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