やまねこ翻訳クラブ
2004年やまねこ賞投票所(読み物部門)
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この道の向こうに,1位,フランシスコ・ヒメネス作,千葉茂樹訳,小峰書店
パイの物語,2位,ヤン・マーテル 作,唐沢則幸訳,竹書房
アグリーガール,3位,ジョイス・キャロル・オーツ作,神戸万知訳,理論社
ワニてんやわんや,4位,ロレンス・イェップ作,ないとうふみこ訳,徳間書店
ママは行ってしまった,5位,クリストフ・ハイン作,松沢あさか訳,さ・え・ら書房
1位『この道の向こうに』
救いのない物語のようにみえるけれど、これは真の希望を描いていると思う。外から与えられるものではなく、自分の心に灯す光である希望の物語。続編も楽しみ。
2位『パイの物語』
テーマ、設定、キャラクター描写、そのいずれもがユニークだけど、伝わってくるものはとても普遍的なもの。冒険物語としても楽しめて、深い感動も残る。
3位『アグリーガール』
友情のような恋のような、10代の切ない思いを描いている話だけれど、厳しい現実の中で自分がどうあるべきかを示してくれる、実用書のような本でもある。
4位『わにてんやわんや』
兄弟っていいな、家族っていいな、と素直に思えるお話だった。作品世界も、訳文も、すべてが本当に自然で力が入っていなくて、気持ちよく読める。
5位『ママは行ってしまった』
悲しい物語だけど、悲しくない。
遅刻しちゃった……すみません! カウントされないかな……
アグリーガール,1位,ジョイス・キャロル・オーツ作,神戸万知訳,理論社
モギ――ちいさな焼きもの師,2位,リンダ・スー・パーク作,片岡しのぶ訳,あすなろ書房ホエール・トーク,3位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
タトゥーママ,4位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
ママは行ってしまった,5位,クリストフ・ハイン作,松沢あさか訳,さ・え・ら書房
1位『アグリーガール』
主人公やまわりのひとたちの心理描写がとてもすばらしい。メールも効果的に使われている。訳者あとがきにあるように、「時間も寝食も忘れて読みふけ」ってしまいました。
2位『モギ――ちいさな焼きもの師』
主人公のひたむきな姿に心をうたれました。訳もすばらしい!
3位『ホエール・トーク』
物語の世界にどっぷりつかって、この世界がおわってほしくない、と思ってしまいました。
4位『タトゥーママ』
ウィルソン作品はどれも好きだけれど、やっぱりこれがいちばん。
5位『ママは行ってしまった』
地味だけれど、大事なことをしっかりと伝えてくれる本。
海のはてまで連れてって,1位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,ダイヤモンド社
ワニてんやわんや,2位,ロレンス・イェップ作,ないとうふみこ訳,徳間書店
魔女のこねこゴブリーノ,3位,アーシュラ・ウィリアムズ作,中川千尋訳,福音館書店
1位 『海のはてまで連れてって』
愉快なふたごたちのやりとりと豪華客船の旅、それに思わぬさし迫る危険。魔法やドラゴンに疲れた子どもたちにぜひ読んでもらいたい一冊。
2位 『ワニてんやわんや』
今まで邦訳されてきたイェップのシリアス系小説とは打って変わって、サンフランシスコ中華街に住む中国系アメリカ人の熱く、ファニーな家族愛を見事に描いた物語。
3位 『魔女のこねこゴブリーノ』
やさしさがあふれる物語にほっとさせられました。
人魚の涙天使の翼,1位,フランチェスカ・リア・ブロック作,金原瑞人・小川美紀訳,主婦の友社
ダストビン・ベイビー,2位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
ミッドナイト,3位,ジャクリーン・ウィルソン作,尾高薫訳,理論社
スピーク,4位,ローリー・ハルツ・アンダーソン著,金原瑞人訳,主婦の友社
ホエール・トーク,5位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
1位 『人魚の涙天使の翼』
初め、短編集かと思って読んでいた。ところが読み進むうちに、各章の登場人物がつながりをもっていることがわかってくる。胸がきゅーっとなる。かなりよかった。ラストもかなりかなりよかった!
2位 『ダストビン・ベイビー』
主人公エイプリルを取り巻く人々の温かさがいい!
3位 『ミッドナイト』
血のつながりがないと最近知った兄妹が、夜中に二人っきりで過ごすというドキドキした設定で始まる。思春期の微妙な危うさをほのめかしながら話が進んでいく。
4位 『スピーク』
パーティーの時の出来事を誰にも言えずに苦しむメリンダの気持ちがひしひしと伝わってくる。途中までは読むのが辛かった。初めは、なぜメリンダがみんなから無視されているのか、なかなか語られない。原因が分かってからというものは、読むのが止められなくなり、一気に読み進めた。
5位 『ホエール・トーク』
とにかく主人公のT・Jがかっこいい! 自分の長所も短所も知っていて、それを生かしたりセーブしたりできるのが、大人っぽくていいなと思った。
作者、訳者にかなり偏りのある選書ですみません。今年もたくさんの感動的な本に出会えて幸せでした。
誤りがあったため削除しました(管理担当)
アグリーガール,1位,ジョイス・キャロル・オーツ作,神戸万知訳,理論社
ホエールトーク,2位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
ジョバンニの光,3位,フィリス・セロー作,大嶌双恵訳,ソニーマガジンズ
モギ−−ちいさな焼きもの師,4位,リンダ・スーバーク作,片岡しのぶ訳,あすなろ書房
おしゃべりな手紙たち,5位,ポーラ・ダンジガー、アン・M・マt−ティン作,宇佐川晶子訳,早川書房
1位 『アグリーガール』
噂といじめの怖さ、かっこよく爽快なアグリーガールのキャラ、そしてマットとメールのやりとりがかわいらしく、すべてが面白かったです。
2位 『ホエールトーク』
読んでいて本をやぶいてしまうんじゃないかと思うくらい、力の入る本でした。シリアスで力強い内容でした。
3位 『ジョバンニの光』
今年前半にこれを読んで、「やまねこ賞はこれだ!」と思ったのに、後から読んだ力強い作品に押されてしまいましたw
とってもやさしい、心温まるストーリーです。
4位 『モギ−−ちいさな焼きもの師』
主人公のひたむきで、まっすぐな心が胸にしみました。
5位 『おしゃべりが手紙たち』
片方が転校して離れ離れになった親友同士(女の子)の手紙のやりとりだけで構成された、おもしろい内容でした。
順位はその時の気分で入れかわってもおかしくないくらい、あまり差はありません。
他に悩んだのは、
『恋するアメリカン・ガール』メグ・キャボット作、代田亜香子、河出書房新社
『その猫が日から』アラン・アルバーグ作、こだまともこ訳、講談社
『すすにまみれた思い出』アンソニー・ヒル作、池田まき子訳、金の星社
『バッドボーイ』ウォルター・ディーン・マイヤーズ作、金原瑞人訳、小峰書店
……などです。
今年は読んだ作品のデータは記録していましたが、細かい内容を忘れてしまうので、来年は感想も簡単にメモしておかなきゃダメだなあと思いました。
モギ――ちいさな焼きもの師,1位,リンダ・スー・パーク作,片岡しのぶ訳,あすなろ書房
1位『モギ――ちいさな焼きもの師』
原作もすばらしいが、邦訳には、米国の読者よりも韓国文化に近い日本の読者だからこそ読み取れる深いものがあると思った。日本語の美しさや力を感じさせる名訳。
駆けぬけてテッサ!,1位,K.M.ペイトン作,山内智惠子訳,徳間書店
チョコレート・アンダーグラウンド,2位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,求龍堂
モギ――ちいさな焼きもの師,3位,リンダ・スー・パーク作,片岡しのぶ訳,あすなろ書房
タトゥーママ,4位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
クリスピン,5位,アヴィ作,金原瑞人訳,求龍堂
1位『駆けぬけてテッサ!』
炎のように激しく、決してあきらめないテッサの、波乱万丈の物語。時間をかけて静かにはぐくまれるトムとテッサの恋にどきどき。読み応えたっぷり。
2位『チョコレート・アンダーグラウンド』
ふざけた設定だと思って読み始めました。でも、愉快なわかりやすい設定で、子どもたちに現代おこっていることを問題提起しているように思いました。
3位『モギ――ちいさな焼きもの師』
こんなふうにまっすぐこつこつと生きていきたいし、子どもたちにも生きていってほしいと思います。ぜいたくな今の時代に、静かに輝いている。
4位『タトゥーママ』
やっぱりウィルソンはおもしろいと思って一気に読みました。ときどきいい母親になろうと努力するけれど、どうしてもうまくできないママもかわいそうと、いたらない母親のわたしはママにも感情移入。
5位『クリスピン』
手に汗を握る展開のラストとそのあとにくる解放感。ちからづよい冒険物語です。
涙ながらに、はずしたのは下の作品です。
『ホエール・トーク』(クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社)
『海のはてまで連れてって』(アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,ダイヤモンド社)
イップとヤネケ,1位,アニー・シュミット作,西村由美訳,岩波書店
ロラおばちゃんがやってきた,2位,フーリア・アルバレス作,神戸万知訳,講談社
詩人たちの旅,3位,ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作,田村美佐子訳,東京創元社
マイがいた夏,4位,マッツ・ヴォール作,菱木晃子訳,徳間書店
海のはてまで連れてって,5位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,ダイヤモンド社
1位 『イップとヤネケ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001155737/yamanekohonya-22/
子どもが子どもらしく暮らすことの素晴らしさを思い出させてくれました。
2位 『ロラおばちゃんがやってきた』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062123134/yamanekohonya-22
かじかんだ心をゆっくりと暖めてくれる、優しさあふれる一冊。
3位 『詩人たちの旅』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488572065/yamanekohonya-22/
どんどん物語の世界にひきこまれて、あっという間に読み終えました。
4位 『マイがいた夏』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419861864X/yamanekohonya-22/
思春期の甘酸っぱい物語が、心に残りました。
5位 『海のはてまで連れてって』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447893052X/yamanekohonya-22/
夏休みにぴったりの一冊。兄弟の絆っていいなあと思いました。
ホエール・トーク,1位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
ママは行ってしまった,2位,クリストフ・ハイン作,松沢あさか訳,さ・え・ら書房
チョコレート・アンダーグラウンド,3位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,求龍堂
ホリス・ウッズの絵,4位,パトリシア・ライリー・ギフ作,もりうちすみこ訳,さ・え・ら書房
モギ――ちいさな焼きもの師,5位,リンダ・スー・パーク作,片岡しのぶ訳,あすなろ書房
1位『ホエール・トーク』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899980507/yamanekohonya-22/
わたしにとって、1位はぶっちぎりで決まり。読んだときすぐに、今年の投票はこれ!でした。
とにかく面白くかっこいい話、登場人物のひとりひとりがユニークでひきこまれる。
元気がでます。
2位 『ママは行ってしまった』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4378007851/yamanekohonya-22/
これもすばらしい本です。失ったときの悲しみは、大切なものを持っていたことのあかし。
愛する相手がいなくなっても、愛した思い出は心に残ります。
3位 『チョコレート・アンダーグラウンド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763004204/yamanekohonya-22/
しみじみと愛着のある本。未来検索というブログ検索で読者の感想をずっとチェックしているのですが、今もわりあいいい反応が多くてうれしい。
チョコレートよ、永遠に。
4位『ホリス・ウッズの絵』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/437800786X/yamanekohonya-22/
孤独な少女が必死で再生しようとする物語。彼女の行く末が心配で、終わりまで本から手を離せませんでした。
5位『モギ――ちいさな焼きもの師』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4751521942/yamanekohonya-22/
中学年くらいでしっかり読める、まっとうでおもしろくてあたたかいお話はわりと少ないと思います。手に汗にぎる場面もあり。
次点はたくさん。今年もおもしろい本がいっぱいありました。幸せ。
『天才ネコモーリスとその仲間たち』『スピーク』『ダルシマーを弾く少年』『ワニてんやわんや』『サイレントボーイ』など。
ホエール・トーク,1位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
ダルシマーを弾く少年,2位,トア・セイドラー作,大島英美訳,ポプラ社
海のはてまで連れてって,3位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,ダイヤモンド社
ミッドナイト,4位,ジャクリーン・ウィルソン作,尾高薫訳,理論社
魔女のこねこゴブリーノ,5位,アーシュラ・ウィリアムズ作,中川千尋訳,福音館書店
1位『ホエール・トーク』
どこがどうよかったというのはいいにくいけど、なんかこう熱いものを感じさせてくれたし、心の芯からいろんな想いをぐいっと呼び覚ましてくれるような感じでした。
2位『ダルシマーを弾く少年』
Incisorさんが1位に入れてらっしゃるのを見てあわてて読んだのですが、物語の世界に夢中になった昔を思い出させてくれるような作品でした。
3位『海のはてまで連れてって』
楽しかった!『チョコレート・アンダーグラウンド』もよくて、両方入れたい気もしたのですが、迷いに迷って、今のところちょっと劣勢なこっちに。
4位『ミッドナイト』
ウィルソンはちょっと苦手でなかなか手が出ないのですが、これは危うげな感じに酔ったように惹きこまれてしまいました。
5位『魔女のこねこゴブリーノ』
100パーセント安心して楽しめるすてきな物語でした。挿絵も、とってもかわいかった!
『オシリカミカミをさがせ!』は、ぜひ入れたかったのですが、涙をのんで。『しあわせいっぱい荘にやってきたワニ』『ワニてんやわんや』のワニ2作もよかったです。
魔女のこねこゴブリーノ,1位,アーシュラ・ウィリアムズ,中川千尋訳,福音館書店
ミッドナイト,2位,ジャクリーン・ウィルソン、尾高薫訳,理論社
海のはてまで連れてって,3位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,ダイヤモンド社
ダストビン・ベイビー,4位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
1位『魔女のこねこゴブリーノ』
この猫たまらなく好きです。
2位『ミッドナイト』
ウィルソンの中で一番好き。
3位『海のはてまで連れてって』
こんな旅してみたいと思った1冊。
4位『ダストビン・ベイビー』
ウィルソン2冊もどうかなあと思ったのですが、やっぱり一票いれたくて。
皆さまがあげていらっしゃる本も捨てがたく、迷いましたが、娘と楽しんで読めた本ということで選定しました。
ホエール・トーク,1位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
ダストビン・ベイビー,2位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
スピーク,3位, ローリー・ハルツ・アンダーソン作,金原瑞人訳,主婦の友社
1位『ホエール・トーク』
とにかく爽快でした。登場人物の一人一人がしっかり描かれていて魅力的です。
2位『ダストビン・ベイビー』
もともと原書で読んで大好きだったので、邦訳が出てうれしいです。最後の章では一気に感動が胸にこみあげてきました。
3位『スピーク』
そうそう、高校の頃って結構キツかったよね……ってこの本を読んでいてしみじみ思い出してしまいました。主人公のドライな語り口で語られる物語からは、痛みがジンジン伝わってきます。
タトゥーママ,1位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
プロイスラーの昔話(シリーズ),2位,オトフリート・プロイスラー作,佐々木田鶴子訳,小峰書店
魔法の声,3位,コルネーリア・フンケ作,浅見昇吾訳,WAVE出版
ミルクウィード,4位,ジェリー・スピネッリ作,千葉茂樹訳,理論社
おばけのジョージーおおてがら,5位,ロバート・ブライト作,なかがわちひろ訳,徳間書店
1位 『タトゥーママ』
ウィルソンの中で一番好き。はらはらして、時々とってもせつなくなって。大人のわたしは大人の気持ちもわかるから、ひきさかれそうな思いがする。
2位 「プロイスラーの昔話」
ウィルソンが相手じゃなかったら、これが1位でした。昔話はすごい! その国の歴史も文化がみえてくる。そしてなによりおもしろいです。ハイファンタジーより、わたしは断然こっちに惹かれるなあ。
3位 『魔法の声』
どっしりとおもしろかったです。話のうねりがきめ細かいし、キャラクター設定が分厚いし、ファンタジーの背景にあるものがしっかりしているという印象です。有名なお話がたくさんでてくるのも楽しかったです。
4位 『ミルクウィード』
『走れ、走って逃げろ!』の臨場感――回想じゃない。いまここでおきているんだという感じ――がアメリカ人のスピネッリの筆で描かれたところがすごい。そして、究極の混乱というあの不幸な状況におかれた時、スピネッリの描く不思議なキャラクターは、不思議なぐらい現実味を帯びている気がした。
5位 『おばけのジョージーおおてがら』
ジョージーはすごいです。短い中にお話の楽しみエッセンスがぎゅっとつまっている。このシリーズ、もっとでてほしいです。
『ワニてんやわんや』、『チョコレートアンダーグラウンド』、『海のはてまで連れてって』、『騎士見習いトムの冒険 偉大なる騎士サー・ジョン』、『ママは行ってしまった 』、『あわれなエディの大災難』もよかったです。
駆けぬけて、テッサ!,1位,K.M.ペイトン作,山内智恵子訳,徳間書店
ロラおばちゃんがやってきた,2位,フーリア・アルバレス作,神戸万知訳,講談社
ルビーの谷,3位,シャロン・クリーチ作,赤尾秀子訳,早川書房
チョコレート・アンダーグラウンド,4位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,求龍堂
ダルシマーを弾く少年,5位,トア・セイドラー作,ブライアン・セルズニック絵,大島英美訳,ポプラ社
1位『駆けぬけて、テッサ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198617678/yamanekohonya-22/
少女の成長、葛藤、成功、スピード感。ロマンス小説が好きだった私を満足させる要素が詰まった作品でした。
2位『ロラおばちゃんがやってきた』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062123134/yamanekohonya-22/
南国のさわやかな風を感じさせてくれたロラおばちゃん。夏の暑いときにはスムージーが飲みたくなりました。
3位『ルビーの谷』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152500247/yamanekohonya-22/
優しい気持ちになれる物語でした。
4位『チョコレート・アンダーグラウンド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763004204/yamanekohonya-22/
ユニークの設定の中、「自由」とは、と考えさせられました。チョコレート禁止……、きっと耐えられないだろうな。
5位『ダルシマーを弾く少年』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591081443/yamanekohonya-22/
静かなに流れるような物語。優しいタッチの挿絵も忘れられません。
次点は『マイがいた夏』(マッツ・ヴォール作、菱木晃子訳、徳間書店)、『アナ=ラウラのタンゴ ―― パパの謎を追って』(ヨアヒム・フリードリヒ作、平野卿子訳、ポプラ社)、『アグリーガール』(ジョイス・キャロル・オーツ作、神戸万知訳、理論社)など。でも読み損ねた本もたくさん…。
「暁の円卓」シリーズ,1位,ラルフ・イーザウ著,酒寄進一訳,長崎出版
1位「暁の円卓」シリーズ
今、夢中になっているシリーズです。歴史が苦手な私でも楽しめるのは、苦手な中でも一番興味のある時代が舞台で、私でも知っている実在の人物が次々と出てくるからだと思います。『盗まれた記憶の博物館』は全然おもしろさがわからなかったんですよね〜、とっても恥ずかしい……。
ホエール・トーク,1位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
ダストビン・ベイビー,2位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
1位 『ホエール・トーク』
決して明るい内容ではないけれど、主人公の強さに勇気づけられました。
2位 『ダストビン・ベイビー』
読書室で話題になっていたので読んでみました。評判どおり、とてもよかったです。
新刊本、とても順位などつけられるほど読んでいないのですが(反省)、この2冊はとても心に残ったので、投票させてもらいました。
来年はもっと読もう!
アグリーガール,1位,ジョイス・キャロル・オーツ作,神戸万知訳,理論社
チョコレート・アンダーグラウンド,2位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,求龍堂
海のはてまで連れてって,3位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,ダイヤモンド社
ワニてんやわんや,4位,ロレンス・イェップ作,ないとうふみこ訳,徳間書店
ホエール・トーク,5位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人・西田登訳,青山出版社
1位『アグリーガール』
主人公のアグリーガールがかっこいい! 恋愛物語なんだけど、それだけではないおもしろさがある。生き方のスタイルというか、ものごとの考え方というか、そういうものをアグリーガールが悩みながらも自分をつらぬくのがかっこいい。メールが鍵になっているところにも注目。
2位『チョコレート・アンダーグラウンド』
『ショコラ』という映画もありましたが、チョコレートという名前を聞いただけで惹かれるんですよね。不思議。そういうチョコレートの魅力があってこその、この物語。
3位『海のはてまで連れてって』
シアラーの作品を2つもいれてしまいました。しかも、チョコアンと同じく、この本も少年ふたりが活躍するお話。ファンタジーほどぶっとんだ展開ではなく、もしかしたら現実にこんな冒険できそうかもとちょっと思わせるところが魅力。
4位『ワニてんやわんや』
弟の誕生日に、軽いいたずらのつもりで、ワニの赤ちゃんをプレゼントしたことから、家族、親戚、町中てんやわんやの大騒ぎというお話。中国系アメリカ人の生活ぶりもうかがえ、人と人との関係が濃い人たちだからこその大騒ぎっぷりがおもしろい。
5位『ホエール・トーク』
主人公のTJがかっこいい!(アグリーガールと同じ感想だ(^^;))本当にかっこいいやつは、優しくて、強いんだと、あらためて気づける本。
ゲド戦記外伝,1位,ル=グィン作,清水真砂子訳,岩波書店
ホエール・トーク,2位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人/西田登訳,青山出版社
ホリス・ウッズの絵,3位,パトリシア・ライリー・ギフ作,もりうちすみこ訳,さ・え・ら書房
モギ――ちいさな焼きもの師,4位,リンダ・スー・パーク作,片岡しのぶ訳,あすなろ書房
ワニてんやわんや,5位,ロレンス・イェップ作,ないとうふみこ訳,徳間書店
1位『ゲド戦記外伝』ル=グィン作 清水真砂子訳 2004.05
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001155729/yamanekohonya-22/
作者による前書きは心動かされるものだった。
短編のひとつひとつが重力を持っており、三十数年の厚みを感じさせる円熟した作品。
2位『ホエール・トーク』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4899980507/yamanekohonya-22/
まいった〜、というのが正直な感想。途中からぐいぐいひきこまれてしまった。
細部に説得力あって、大人の描き方も良かった。ヤングアダルト作品。
3位『ホリス・ウッズの絵』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/437800786X/yamanekohonya-22/
ウッズの気持ちが痛いほど伝わってきた。
わかってもらえる、わかってあげられる人たちに出会えてよかったね。
4位『モギ――ちいさな焼きもの師』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4751521942/yamanekohonya-22/
モギのまっすぐな気持ちに心を洗われるすがすがしい作品。
おじいさんや親方、おかみさんといったまわりの大人の描き方も素晴らしいと思った。
5位『わにてんやわんや』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198618038/yamanekohonya-22
兄弟の心の機微がうまく描かれていて、かつ、おもしろかった。
イェップの中学年向けの軽い作品は新鮮でした。
ホエール・トーク,1位,クリス・クラッチャー作,金原瑞人&西田登訳,青山出版社
チョコレート・アンダーグラウンド,2位,アレックス・シアラー作,金原瑞人訳,求龍堂
タトゥーママ,3位,ジャクリーン・ウィルソン作,小竹由美子訳,偕成社
ロラおばちゃんがやってきた,4位,フーリア・アルバレス作,神戸万知訳,講談社
エンバー 失われた光の物語,5位,ジェニー・デュープロ作,松本みどり訳,集英社
1位『ホエール・トーク』
はじめは読むのがけっこうしんどいなと感じたのですが、途中から家中あちこち持って歩いて読みました。
そして、珍しく友だちにメールであらすじを送り、勧めた本です。
2位『チョコレート・アンダーグラウンド』
ドキドキしながら、読みました。いっきによみました。本全体で伝えているメッセージを重くうけとりました。
3位『タトゥーママ』
はじめ原書で読んでいて主人公の気持ちやママの切ない気持ちを感じました。邦訳がでて、これもすぐ読みました。
大好きです。
4位『ロラおばちゃんがやってきた』
ラテンの香がただよってきます。明るいロラおばちゃんが、私も好きです。
5位『エンバー 失われた光の物語』
掲示板に紹介することもしませんでしたが、読み終えるまで寝る事ができず、かなり遅くまで夜更かししました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087734110/yamanekohonya-22/
実はいっぱい悩みました。
『海のはてまで連れてって』『チャーリーと真実のどくろ(マジックショップシリーズ)』
『いつまでもベストフレンド』『エンジェル翼を広げる』『ワニてんやわんや』など……。
5位はこのどれが入ってもよかったかな?
『ダストビン・ベイビー』は読めなかったので、残念です。
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