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 ▼第22回(2019年)★読み物部門★  やまねこ翻訳クラブ 19/11/20(水) 22:16

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 ■題名 : 第22回(2019年)★読み物部門★
 ■名前 : やまねこ翻訳クラブ
 ■日付 : 19/11/20(水) 22:16
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   第22回(2019年)★読み物部門★投票の様子です。

≪投票内容≫

ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。 )

順位
タイトル
出版社名
その他の書誌情報
投票コメント

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キジトラ(WYN-1060)

1位
ベストマン
小学館
リチャード・ペック作、千葉茂樹訳、2019.7
小学生の男の子の1年生から6年生までの物語。とにかくおもしろくてほほえましい。語り手の素直さが、家族や先生、クラスメートの個性を際立たせます。

2位
バレエシューズ
福音館書店
ノエル・ストレトフィールド作、朽木祥訳、2019.2
1936年に書かれた名作の完訳。フォッシル3姉妹それぞれの進む道が描かれるとともに、お金をかせぐことが大きなテーマとなっていておもしろかった。

3位
最後のドラゴン
あすなろ書房
ガレット・ワイヤー作、ケイティー・ハーネット画、三辺律子訳、2019.6
第2次大戦後のウィーンに囲われるドラゴンたち。魔法の世界が消えていく悲しみとともに、不遇な者への人々の無関心、忘却のおそろしさが寓話的に描かれていると感じた。

4位
ぼくがいちばんききたいことは
ほるぷ出版
アヴィ作、青山南訳、2019.5
原書の副題「息子たち、父親たち、祖父たちの話」のとおり、男の子と父、祖父との関係が描かれる。それぞれの短編が切なく、忘れがたい。

5位
野生のロボット
福音館書店
ピーター・ブラウン作・絵、前沢明枝訳、2018.11
無人島に流れ着いたロボットが生きるために感情を学び、動物たちと心を通わせていく。心に残る作品だ。

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(=^_^=)

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ著 ないとうふみこ訳
心にグッとくる物語で何度も読み返したくなる作品でした。

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Incisor (WYN-2016)

1位
瓶に入れた手紙
文研出版
ヴァレリー・ゼナッティ作 伏見操訳 2019.4.10
ただ天にゆだねるのでなく奇跡を起こそうとする力が希望につながる。絶望しかないと背けていた目が見開いた。そこに生きる人々の人生がたちのぼり心の温度が感じられた。遠い国ではなくなった。あらためて文学の力を感じた。

2位
ぼくたちは幽霊じゃない
岩波書店
ファブリツィオ・ガッティ作 関口英子訳 2018.11.23
ヴィキと妹の問い、父母の叫びが刺すように心に響く。物語のきっかけとなった記者と、ヴィキの学びに公平なイタリアの公立校の姿勢に頭が下がる。これからの日本、世界の豊かな歩みに、心に刻むべき道標となると思う。

3位
カッコーの歌
東京創元社
フランシス・ハーディング作 児玉敦子訳 2019.1.21
ファンタジーでありながら、この時代設定でありながらリアルに身近にせまってくる登場人物のうずまく感情に本を閉じられなくなった。前作『嘘の木』同様、信念をつらぬく主人公の勇敢なまなざしに生きる強い力を感じた。

4位
変化球男子
鈴木出版
M・G・ヘネシー作 杉田七重訳 2018.10.30
こんな豊かな物語との出会いを重ねていくことが、未来の希望につながっていくのだと心強くなる。「すべては知ることからはじまる」あとがきの訳者の言葉に背中を押される。

5位
どこまでも亀
岩波書店
ジョン・グリーン作 金原瑞人訳 2019.4.18
互いをひたむきに思い合う気持ちに愛があふれている。強迫性障害の心のうちが生々しく描写され、その苦しさが五感に伝わってきた。いろんな思いを引き受けて生きていこうとするまなざしに希望と勇気をもらった。

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みちこ(WYN-1057)

1位
夢見る人
岩波書店
パム・ムニョス・ライアン作 原田勝訳

2位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ作 ないとうふみこ訳

3位
瓶に入れた手紙
文研出版
ヴァレリー・ゼナッティ作 伏見操訳

4位
ゴースト
小峰書店
ジェイソン・レノルズ作 ないとうふみこ訳

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(=^_^=)

1位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
リンダ・スー パーク作・ないとうふみこ訳
終盤、私も主人公のジュリアと同じで、ちょっと考えれば気づくことに気づいていなくて大変なショックを受けました。なんかもう、たくさんの命を頂いて、生かされているんですね、わたしたちって。かいこを育てるという本筋もさることながら、お母さんに人種差別的な傾向を感じ、思い悩む場面も心の琴線に触れました。

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(=^_^=)

1位
ゴースト
小峰書店
疾走感がすごい! 読んでいるのに聞いているような、言葉が生きて動いているようでした。主人公キャスの心の痛みがストレートに伝わりハラハラさせられます。

2位
サイド・トラック
評論社
読みおえたとたん課題図書に選ばれるだろうと思った良作でした。

3位
カッコーの歌
東京創元社
まさしくダークファンタジーで、怖い怖いと思いつつ引き込まれて読みました。

4位
願いごとの樹
偕成社
前半は挫折しかけましたが、中盤でテーマがはっきりしてからは一気に読み、感動しました。

5位
最後のドラゴン
あすなろ書房
ケイティ・ハーネットのドラゴンの絵が、物語に深みを出していると思いました。

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(=^_^=)

1位
こわいオオカミのはなしをしよう
岩波書店
ウィリアム・マクリーリー 作/小宮由 訳/佐竹美保 絵
タイトルが抜群にいいと思った。本から遠のいている息子が、タイトルを見て「おもしろそう」と自分から手に取ったのは本当に久しぶり。もちろんお話も最高でした。

2位
嵐をしずめたネコの歌
徳間書店
アントニア・バーバー作/ニコラ・ベイリー絵/おびかゆうこ訳

3位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
リンダ・スー・パーク作/ないとうふみこ訳/いちかわなつこ絵

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hanemi(WYN-0036)

1位
ゴースト
小峰書店
ジェイソン・レノルズ作/ないとうふみこ訳
主人公の弱さがいい。周りの大人たちもよかった。ほかのメンバーの話も読みたい。

2位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ作/ないとうふみこ訳
この本を課題本にして読書会をやりたい。その際、参加者は自分が貸出禁止にしたい本1冊とその理由をあげること。

3位
瓶に入れた手紙
文研出版
ヴァレリー・ゼナッティ作/伏見操訳
日本から遠いため、よく知られていないイスラエル・パレスチナのことを知るために最適な1冊。

4位
その魔球に、まだ名はない
あすなろ書房
エレン・クレイジス作/橋本恵訳
1957年という時代を背景に、女性差別や冷戦や人種差別、赤狩りなど、さまざまな要素が詰め込まれている。

5位
カッコーの歌
東京創元社
フランシス・ハーディング作/児玉敦子訳
第一次大戦直後という時代設定が絶妙。

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mikiron(WYN-1066)

1位
わたしがいどんだ戦い1940年
評論社
キンバリー・ブルベイカー ブラッドリー
毒母の呪縛に苦しみながらも、少しずつ心を開き、戦争に直面しつつ成長していく主人公がとても魅力的。

2位
カッコーの歌
東京創元社
フランシス・ハーディング
続きが知りたくて一気読み。予想外の展開にあっと驚き、独特の世界観がくせになる。

3位
その年、わたしは嘘をおぼえた
さえら書房
ローレン・ウォーク
善悪について考えさせられた。せつない結末だけれど、主人公の聡明さと、家族の愛情に救われる。

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あぐりんこ(WYN-2218)

1位
瓶に入れた手紙
文研出版
遠い国で起こっているとは思えないほど身近に感じられた。

2位
貸出禁止の本をすくえ
ほるぷ出版
内気な主人公の心の声がいつしか本物の声に変わっていくところがよかった。

3位
ベストマン
小学館
色々事件は起こるけれど、物語全体に流れるほんわかと暖かい雰囲気が心地よかった。

4位
変化球男子
鈴木出版
子どもの悩みを受け入れられない父親に思わずしっかりしろ!と言いたくなった。

5位
ぼくたちは幽霊じゃない
岩波書店
誰にでも教育の機会を与えるイタリアの教育制度が素晴らしい。

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ぽむぽこ (WYN-2317)

1位
11番目の取引
鈴木出版
アリッサ・ホリングスワース /作、もりうちすみこ/訳
凄惨な経験をしてきたアフガニスタン難民のサミがたった一人の身内である祖父を助けるために奮闘します。ハラハラドキドキしながらも心温まるお話です。

2位
最後のドラゴン
あすなろ書房
ガレット・ワイヤー/著、三辺律子/訳
孤独な少女マギーとドラゴンのグリシャの友情と冒険の物語です。ドラゴンに対する発想には、とにかく驚きました。

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NON

1位
バレエシューズ
福音館書店
ノエル・ストレトフィールド/朽木祥
三姉妹をめぐる優しさににちた世界を端正な日本語でよむことができる。幸せの極みです。

2位
サイド・トラック―走るのニガテなぼくのランニング日記
評論社
ダイアナ・ハーモン・アシャー/武富 博子
主人公と外の世界とのもどかしいギャップがストレートにつたわってきます。いっしょに学校の周囲を走りながら応援している気分になりました。

3位
ゴースト
小峰書店
ジェイソン・レノルズ/内藤文子
するすると読んでぐっと泣けてしまう。本もランもエンタテインメントですね。作者も訳者もうまい。

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なおじ(WYN-2355)

1位
オオカミが来た朝
福音館書店
ジュディス・クラーク 作/ふなとよし子 訳
一つ一つの物語に感情移入させてくれながら、四世代に渡るストーリーを大河として楽しめる。自分が今何気なく過ごしている日常も、しっかり生きていきたい、と思わされた。

2位
飛ぶための百歩
岩崎書店
ジュセッペ・フェスタ 作/杉本あり 訳
(障害の有無に関わらず、)必要な助けは求め、人は助け合って、意地を張りすぎずに、でも努力は忘れずに、生きていくことが、素敵な生き方なんだなと、思わされる。

3位
ぼくたちは幽霊じゃない
岩波書店
作:ファブリツィオ・ガッティ、訳:関口英子
主人公を通して、今日(こんにち)の世界が直面している容易くない現状と課題をまざまざと痛感させられる。努力が正当に報われるべきなのは勿論だが、運も実力のうちであるのか…とも考えさせられる。

4位
シャイローと歩く秋
あすなろ書房
フィルス・レイノルズ・ネイラー 作/さくまゆみこ 訳

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まなみ(WYN-1063)

1位
野生のロボット
福音館書店
ピーター・ブラウン作・絵、前沢明枝訳、2018.11
子どもたちを寝かせるときに、読み聞かせしました。300ページあるのでひと月かかりましたが、子どもたちも私も続きが気になって、毎晩わくわくしていました。

2位
どこまでも亀
岩波書店
ジョン・グリーン作 金原瑞人訳 2019.4.18
それぞれに葛藤を抱えるティーンエイジャーの姿が繊細に描かれている。読み終えたあと、心にじわりと残る作品でした。

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おちゃわん(WYN-1054)

1位
世界のはての少年
東京創元社
ジェラルディン・マコックラン
物語の力は偉大です。

2位
ベストマン
小学館
リチャード・ペック
爽やかで、深い物語

3位
シャイローと歩く秋
あすなろ書房
フィリス・レイノルズ・ネイラー (著), さくま ゆみこ (翻訳)
シャイロー!かわいい!素敵!

4位
本気でやれば、なんでもできる
徳間書店
ジョン・ヨーマン作
クェンティン・ブレイクの絵がぴったり。

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shoko(WYN-1042)

1位
ベストマン
小学館
リチャード・ペック作 千葉茂樹訳
主人公のぼくももちろん魅力的だが、ぼくが理想する男=ベストマンたちがほんとにかっこいい。結婚式で始まり結婚式で終わる、ドタバタあり、笑いあり、涙ありの物語。

2位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ著  ないとうふみこ訳
えっ、あの本も、あの本も! と驚きながらエイミー・アンと同じ目線でページを繰った。彼女らの取る行動はなるほどだし、本のために戦ううちに内に秘めた思いを出せるようになる主人公の姿やラストの作戦ににんまりした。

3位
その魔球に、まだ名はない
あすなろ書房
エレン・クレイジス 著  橋本恵訳
スポーツメインの物語だと思って読んでいたら、まったく違って驚いた。リトルロック高校事件、レッド・パージが行われた時代を背景に、女性・人種差別と闘う登場人物たち(主人公はゴードンだけれど)の姿が描かれていた。ゴードンのママみたいな人になりたい。

4位
サイド・トラック: 走るのニガテなぼくのランニング日記
評論社
ダイアナ・ハーモン アシャー 著  武富 博子訳
不器用な男の子が成長していくという設定は、好みどんぴしゃで、この作品もやはりよかった。読み終えてさわやかな気持ちになった。ジョセフがいろんなものに気が散る様子は、逆にいろんなものに集中しすぎるからだろうなと細かい描写も納得できた。

5位
瓶に入れた手紙
文研出版
ヴァレリー・ゼナッティ著  伏見 操訳
パレスチナ、イスラエル、ガザ地区……。世界史やニュースで見た、単語やバラバラのニュースの断片でしかなかった地名が、物語を読むことでわたしの中でほんの少しだけ厚みを持ったものに感じられた。あとがきまでしっかり読みたい。

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(=^_^=)

1位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
差別は無知から生まれる。そのことに気づくまでの心の動きを丁寧に追っているのがとてもよかったです。

2位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
友だちや法律を味方につけて、理不尽なことに立ち向かっていくラストは、すかっとすること請け合い。

3位
ゴースト
小峰書店
ノリのいい軽やかな語り口が魅力。読めば、笑って、しんみりして、ゴーストが好きになって、走りたくなる!

4位
バレエシューズ
福音館書店
朽木 祥 訳
訳文がとにかくすばらしく、真似したい表現をたくさんメモしたほどでした。

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すみれ(WYN-2265)

1位
『わたしがいどんだ戦い 1940年』 
評論社
訳者 大作道子
もう一度エイダとスーザンにあえてうれしい。第一作も素晴らしかったけど、さらに良かった!虐待されて育ったエイダは、いわゆるかわいくてすなおな子どもではない。その姿が、すごくせつなくて、ぎゅっと抱きしめたくなる。「スーザン、大好きです。」で涙腺崩壊しました。

2位
『カッコーの歌』
東京創元社
フランシス・ハーディング著, 児玉 敦子訳
嘘の木に引き続き、ほんとに、この作者は天才だと思う。とにかく発想力がすごい。重厚でダークなファンタジーなのに、終わりはいつも、どこか爽やか。

3位
『ゴースト』
小峰書店
ジェイソン・レノルズ著 ないとうふみこ訳
ちょっと生意気で、でも結構素直だったりして、好きにならずにはいられない主人公。男の子の語り口がとても自然で今風だった。監督の懐の深さに感動。こんな人がいたら子どもたちは救われる。

4位
『サイド・トラック 走るのニガテなぼくのランニング日記』
評論社
武富博子訳
わたしも走るのニガテなので、共感しまくり。ジョセフのセンスもいい。ゆで卵の黄身のの外側が嫌いな理由に笑ってしまった。おじいちゃんが、彼をスーパーヒーローと呼んでいた理由に感動!

5位
『エレベーター』
早川書房
ジェイソン・レナルズ作 青木千鶴訳
言葉は短くなるほど重くなる。ラスト、真っ白なページに浮かんだひと言がズドンときた。ほかに何の飾りも説明も要らない。文もレイアウトも装丁も一緒に楽しめる、新しいタイプの本。

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ゆま(WYN-1032)

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ作 ないとうふみこ訳
痛快な物語。主人公だけでなく、作り手などこの物語に関わるすべての人々の、本への愛を感じた。

2位
その年、わたしは嘘をおぼえた
さ・え・ら書房
ローレン・ウォーク作 中井はるの・中井川玲子訳
物語の展開に最後まで引き付けられた。

3位
夢見る人
岩波書店
パム・ムニョス・ライアン作 ピーター・シス絵 原田勝訳
イラストも文章も美しい作品。一見弱々しいネフタリ少年が、どんなに父親に叱責されても、自分を失わずに進む道を見つける姿が感動的だった。

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☆BUN(WYN-0003)☆

1位
最後のドラゴン
あすなろ書房
ガレット・ワイヤー
記憶は人の人生を作るがつらくて葬り去ってしまうこともある。でもつらい記憶を掘り起こすことで救われる人もいる。そういうことが美しい文章で描かれていて胸を揺さぶられた。

2位
名探偵カッレ 城跡の謎
岩波書店
アストリッド・リンドグレーン
日常場面とカッレが捜査を進める場面の緩急がすばらしくて、夏のスウェーデンのきらきらした感じがいっそうよく伝わってくる。あらためて読むとマジにミステリーしてる。

3位
カッコーの歌
東京創元社
フランシス・ハーディング
不穏な始まりで霧の中をさまよううち、どんどんあり得ないことが積み重なり、は??と思っていると突然、驚きの展開が……。ちょっと類書がないよね、という物語。

4位
ブライアーヒルの秘密の馬
小峰書店
メガン・シェパード
挿絵をふくめての本の姿がすばらしく美しい。リアルともファンタジーともとれる物語で、最後には「それを区別する必要ある?」という思いが残った。

5位
物語北欧神話 上下
原書房
ニール・ゲイマン
風土を彷彿とさせる荒々しい神話を、トリックスター、ロキを中心に据えてものすごく波瀾万丈の面白い読みものに仕立ててある。

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モリー(WYN-1059)

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ作、ないとうふみこ訳
本好きな人に勧めたい痛快な本。最後に書かれていた事実にびっくりした。

2位
11番目の取引
すずき出版
アリッサ・ホリングスワース作、もりうちすみこ訳
アメリカにやってきた難民の子の物語。物々交換で得られるものは、物だけではない。

3位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
リンダ・スー・パーク作、ないとうふみこ訳
アイデンティティの問題、人種差別的な感情、弟との関係、循環型農業のメリットデメリットなどなど、7年生の子のさまざまな気づきが丁寧に描かれていて、とても良かった。

4位
瓶に入れた手紙
文研出版
ヴァレリー・ゼナッティ作、伏見操訳
イスラエル人の少女とパレスチナ人の少年がメールで交流する物語。エルサレムの状況はとても複雑で難しいけれど、こういう本で少しでも知ることができたらいいと思う。

5位
ぼくがいちばんききたいことは
ほるぷ出版
アヴィ作、青山南訳
原書の副題は「息子たち、父親たち、祖父たちの話」。父や祖父の存在が重い話が多かったけれど、「ブリーフ派、それともボクサーパンツ?」という短編が明るくて面白かった。

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コアラン(WYN-1053)

1位
瓶に入れた手紙
文研出版
パレスチナ問題についてもっと知らなくては、と思いました。

2位
どこまでも亀
岩波書店
主人公の苦しみや痛みがリアルで、胸に迫ってきました。

3位
サイド・トラック
評論社
主人公といっしょに頑張っている気分になって読みました。

4位
ゴースト
小峰書店
少年の成長ストーリー。一気に読みました。周りの大人がいい。

5位
カッコーの歌
東京創元社
摩訶不思議な物語の世界にどっぷりつかって楽しみました。

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ちゃぴ(WYN-1026)

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ作/ないとう ふみこ訳
早い展開、ユーモラスな文章で一気に読ませてくれた。受け身だったヒロインが積極的になっていく姿がたくましく、嬉しい。

2位
ソンジュの見た星 路上で生きぬいた少年
徳間書店
リ・ソンジュ&スーザン・マクレランド 作/野沢佳織訳
北朝鮮の内情に驚愕したが、それ以上に、団結した少年たちの尊重しあう姿に心打たれた。

3位
サイド・トラック 走るのニガテなぼくのランニング日記
評論社
ダイアナ・ハーモン アシャー作/武富博子訳
主人公が、意志と仲間の助けにより障害を克服し、大きく成長していく姿が感動的。登場人物の奮闘と団結、思いやりに涙が止まらなかった。

4位
変化球男子
鈴木出版
M・G・ ヘネシー作/杉田七重訳
トランスジェンダーの理解を深める良書。

5位
夢見る人
岩波書店
パム・ムニョス ライアン作/ピーター・ シス絵/原田勝訳
流れるような美しい文章で、心にすっと入ってくる。

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からくっこ

1位
カッコーの歌
東京創元社
児玉敦子訳

2位
ブライアーヒルの秘密の馬
小峰書店

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Chicoco(WYN-0007)

1位
ゴースト
小峰書店
主人公のゴーストと大人たちとの関係がとてもよい。ゴーストの母に対する思いも泣きポイントのひとつだった。「おれ」が憑依したような翻訳がすばらしかった。

2位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
エイミー・アンの静かな闘いが胸熱! おもしろくて一気読みした。途中、悔し涙や感動の涙が何度もこみあげた。

3位
サイド・トラック
評論社
陸上競技にはあまり興味はないと思いつつ、読んでびっくり、大好きな本でした。でこぼこな仲間たちとのあれこれもよかった。

4位
その魔球に、まだ名はない
あすなろ書房
ケイティの、そして先達の女性選手の悔しさ、怒り、闘いは興味深く、おもしろかった。ケイティの母をはじめ、まわりの大人たちがとてもいい。

5位
ぼくがいちばんききたいことは
ほるぷ出版
少年が主人公の短編集。7篇とも父や祖父がかかわる話。成長のひとつの通過点でありながら、大人になっても彼らのなかに残るのだろうなと思うようなエピソードが多くて、きゅんと切なくなる。

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(=^_^=)

1位
わたしがいどんだ戦い1940年
評論社
続編が翻訳されてうれしい! エイダが大きく成長していく姿に胸が熱くなった。今年読んだ作品の中で読後感が一番よかった。

2位
オオカミが来た朝
福音館
4世代にわたる家族の物語を綴った短編集。どの物語にも、家族や他者に対する思いやりが感じられ、心がじんわりと温まった。6編のうち、「字の読めない少女」がとくに好き。

3位
ベストマン
小学館
リチャード・ペックの作品をもう読むことができないなんて、寂しすぎる。。。遺作となったこの作品、かみしめながら読みました。

4位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
本への愛に突き動かされ、主人公エイミー・アンが大人たちを相手に始めた抵抗運動。エイミーの同士のような思いで読みました。それにしても、作中に出てくる多くの本が、アメリカの図書館で実際に異議申し立てや貸出禁止の対象になったことがあるとは!

5位
ブライアーヒルの秘密の馬
小峰書店
現実とファンタジーの狭間の世界に、いつの間にか引き込まれて、引っ張られていった。物語の世界を見事に表している挿絵も素晴らしい。

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(=^_^=)

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ/ないとうふみこ
「自分がつまらないと思うものでも、だれかにとっては宝物」など、個人個人の好みを尊重する言葉が盛りこまれているところと、嫌な人っぽい登場人物のよい面にもちゃんと目が向けられてところがいいなあと思いました。

2位
サイド・トラック 走るのニガテなぼくのランニング日記
評論社

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おとむとむ(WYN-2033)

1位
世界のはての少年
東京創元社
ジェラルディン・マコックラン作
孤島に取り残された少年たちの極限状態にハラハラ。実話がもとになっていることにも驚き。

2位
ベストマン
小学館
リチャード・ペック作/千葉 茂樹 訳
いろいろあるけれど魅力的な人物ばかり。すがすがしい読後感。

3位
ゴースト
小峰書店
ジェイソン・レノルズ作/ないとう ふみこ 訳
弱さと向き合う主人公の気持ちがグッと伝わってきて、まさに駆け抜けるように一気読みしました。

4位
カッコーの歌
東京創元社
フランシス・ハーディング作/児玉 敦子 訳
漂う違和感と幻想的な雰囲気にどっぷりはまりました。

5位
トンネルの向こうに
小学館
マイケル・モーパーゴ作/杉田 七重 訳
史実に対する「もしも」を考えさせられた物語。

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anya(WYN-0049)

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ/ないとうふみこ

2位
ゴースト
小峰書店
ジェイソン・レノルズ/ないとうふみこ

3位
その年、わたしは嘘をおぼえた
さ・え・ら書房
ローレン・ウォーク/中井はるの・中井川玲子

4位
変化球男子
鈴木出版
M・G・ヘネシー/杉田七重

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asayaka(WYN-1058)

1位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
自分が韓国系アメリカ人であることについて、また差別や偏見について、悩み、迷いながらも自分なりの答えを見つけようとしていくジュリアの姿がすがすがしい。

2位
瓶に入れた手紙
文研出版
フィクションでありながら、イスラエル、パレスチナの若者たちが直面している現実をリアルに伝えている。率直な言葉が心に突き刺さる。

3位
カッコーの歌
東京創元社
主人公の少女自体が冒頭から謎めいていて、なんとなく落ち着かない気持ちになりながらも、物語の展開にぐいぐい引き込まれる。

4位
天才ルーシーの計算ちがい
講談社
自分の殻に閉じこもり、数学のことしか考えていなかったルーシーが、学校生活を通して少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれている。

5位
リスの森ひっこし大作戦
偕成社
リスたちが森で繰り広げる冒険物語にワクワク。リスと人間の距離感もいい。

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りり

1位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ

2位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店

3位
ゴースト
小峰書店

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ワラビ(wyn-1001)

1位
わたしがいどんだ戦い1940年
評論社
キンバリー・ブルペイカー・ブラッドリー

2位
貸出禁止の本をすくえ!
ほるぷ出版
アラン・グラッツ他

3位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
リンダ・スー・パーク他

4位
カッコーの歌 東京創元社
東京創元社
フランシス・ハーディング

5位
その年、わたしは嘘をおぼえた
さ・え・ら書房
ローレン・ウォーク

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モーモー(WYN-1062)

1位
ジュリアが糸をつむいだ日
徳間書店
ほのぼのした物語のようで、人種差別というテーマが込められていて、深みのある話だなあと思いました。

2位
ゴースト
小峰書店
まわりの大人たちの愛で、子どもの人生が大きく変わることを改めて感じました。

3位
夜ふけに読みたい不思議なイギリスのおとぎ話
平凡社
知ってるはずのお話も意外な展開になって興味津々。語り口がとても心地いいです。

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