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 ▼第21回(2018年)★読み物部門★  やまねこ翻訳クラブ 18/11/20(火) 11:44

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 ■題名 : 第21回(2018年)★読み物部門★
 ■名前 : やまねこ翻訳クラブ
 ■日付 : 18/11/20(火) 11:44
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   第21回(2018年)★読み物部門★投票の様子です。

≪投票内容≫
順位
タイトル(※【】内のシリーズ名は、管理人が便宜上付記したものです。)
書誌情報(※訳者名またはISBNを必須としました。)
投票コメント

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キジトラ(WYN-1060)

1位
列車はこの闇をぬけて
天沼春樹訳 ディラク・ラインハルト作 徳間書店 2017.12
アメリカを目指しメキシコを縦断する少年少女の、過酷な旅。命や尊厳があまりにも軽く踏みにじられる現実がつらい。彼らの強さと友情だけが、希望だろうか。

2位
凍てつく海のむこうに
野沢佳織訳 ルータ・セペティス作 岩波書店 2017.10
第二次世界大戦末期の東プロイセンを舞台に繰り広げられる歴史フィクション。若者4人の語りにひきこまれ、最後まで息がつけなかった。

3位
ハックルベリー・フィンの冒険(上・下)
千葉茂樹訳 マーク・トウェイン作 岩波書店 2018.1
永遠の名作を、新訳のおかげで読み通すことができて感激!

4位
青い月の石
西村由美訳 トンケ・ドラフト作 岩波書店 2018.2
オランダの遊び歌「マホッヘルチェ」から始まる冒険が、おとぎ話の世界と混ざり合う。ファンタジーの心地よさを堪能した。

5位
笑う化石の謎
千葉茂樹訳 ピッパ・グッドハート作 あすなろ書房 2017.11
4年生の息子がタイトルに興味をひかれ、驚くようなスピードで読破! まだむつかしいのではと思っていたけれど、時代背景や家族の絆など、きっと心に残ると思う。

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Incisor (WYN-2016)

1位
嘘の木
児玉敦子
閉塞で不気味な物語世界に貫かれるひとすじの光は、知りたい、学びを深めたいという主人公少女の貪欲な探求心だった。その光が次なる時代への希望として心に残った。

2位
列車はこの闇をぬけて
天沼春樹
中米から合衆国をめざす5人の少年少女の旅が、死と隣り合わせでありながら生命力にあふれ目が離せない。5人の旅路の果てに、胸を突かれながらも生き抜くことの希望を感じた。

3位
レモンの図書室
杉田七重
悲しみとの向き合い方を考えさせられた。ヤングケアラーを認識するきっかけとなった。それにしても本は、読書は、大きな支えであり、希望なのだとあらためて感じた。

4位
シロクマが家にやってきた!
杉本詠美
ミスターPとの暮らしで得た、異なった視点とさまざまな気づきから、自らを大切にしながら弟と共に生きる喜びがあふれていく様がよかった。家族だけではこうはいかなかった。

5位
ぼくはO・C・ダニエル
大西昧
強迫性障害に苦しむ主人公が、自分の心と向き合っていく様子とミステリーがうまく組み合わされている。行きついたラストにあたたかい気持ちになった。

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みちこ(WYN-1057)

1位
ハックルベリー・フィンの冒険  上下
千葉茂樹
これまで何度か読もうとして挫折したハックの冒険を、千葉茂樹さんの訳でついに読むことができて幸せ!

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
服部理佳
厳しい内容で、殺されるところはこわかったけれど、愛がいっぱい。危険な地域に住んでいても、愛情あふれる強い両親がいるスターをうらやましくも思った。

3位
嘘の木
児玉敦子
父母への複雑な思い、愛し愛されていると思いたい気持ちが深く描かれているところがとてもよかった。

4位
チャルーネ
菱木晃子
おもしろ悲しく、しみじみとする独特の雰囲気。登場人物の子どもたちの言葉が、とても上手に訳されていると思う。

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モリー(WYN-1059)

1位
嘘の木
児玉敦子
コスタ賞児童書部門&最優秀賞受賞作。女性の地位が低い時代に、少女の葛藤と奮闘そして成長を描いた物語。父の死の謎、主人公の科学に対する情熱、女性の生きざまなど、読み応えたっぷり。

2位
かならずお返事書くからね
大浦千鶴子
アメリカの少女と、ジンバブエの少年。学校の授業の一環で文通を始めたふたりが主人公。この文通が互いの人生を大きく変えていくという、実話です。とても良い話でした。

3位
ぼくたち負け組クラブ
田中奈津子
素敵な本のタイトルがいっぱい出てきて、それだけで嬉しい。未読の本もいっぱいなので、これからの読書の楽しみも増えた。本好きの子にぜひ読んでもらいたい一冊。

4位
星を見あげたふたりの夏
吉井知代子
一夏の出会いが、新しいことに挑戦する勇気をもらしてくれる、とても爽やかな物語。ブルーベリーの実にある、がくの名残りを「星」と表現するのも素敵。ブルーベリーエンチラーダ、食べてみたい。

5位
マンザナの風にのせて
若林千鶴
第二次世界大戦中、アメリカの強制収容所に入れられた日系2世の女の子を描いた物語。背景に史実があるので、とても重い。

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ナウシカ(WYN-2165)

1位
エヴリデイ
三辺 律子
物心ついたときから、毎日ちがう人の体を借りて生きているA。満足はしていなくとも、自分なりに折り合いをつけて暮らしているはずだった。ところが、恋をしたことから、その現実が耐えられなくなり……。読み始めたときから、終わらせ方が難しい物語だと思った。ハッピーエンドは興ざめだろうし、かといって、救いがなさすぎても後味が悪い。そして、読後……そうきたか! と膝を打った。

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からくっこ(WYN-1050)

1位
凍てつく海のむこうに
野沢佳織 訳 ルータ・セペティス作、岩波書店 2017.10
骨太な歴史小説であり、4人の若者の心情をこまやかに描いた良質なYA。4つの人生がひとつに撚り合わさっていくさまが見事。第二次大戦末期のバルト海という遠い場所の出来事が他人事とは思えなくなる。海外文学の力を感じる本。

2位
フローラ
三辺律子 訳 エミリー・バー作、小学館
記憶障害の少女を主人公とした、力強い成長と自立の物語。フローラ、がんばって!勇気を持って!と、ヒロインを心から応援したくなる。北極の独特な自然が美しく、ミステリ的なおもしろさもあってイッキ読みした。

3位
星を見あげたふたりの夏
吉井知代子 訳 シンシア・ロード作、あかね書房
ブルーベリーの実のようにみずみずしく、酸っぱく、さわやかな物語。さまざまな要素が、自然につながりあっているのがいい。人生ってそういうものだよね。ブルーベリー・エンチラーダ、食べてみたい!

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ゆみみみ

1位
嘘の木
児玉敦子

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SUGO(WYN-1012)

1位
【MARCH】MARCH
押野素子
グラフィックノベルという手法が存分に生かされ公民権運動が語られる。視覚に訴えることで差別意識の恐ろしさを実感できた。

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ
9784265860432
現代もなお続く黒人差別問題が、生々しく描かれている。

3位
【ギヴァー】ある子ども
9784794810892
講談社版の『ザ・ギバー』を読んでから20年経ち、完結編が読めたことは感慨深い。

4位
嘘の木
9784488010737
ミステリーやファンタジー、YAなど、さまざまな要素がからみあう読みでのある作品だった。

5位
次元を超えた探しもの
9784774326955

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hanemi(WYN-0036)

1位
フローラ
978-4092905856
恋愛ものだと思って避けていたけれど、恋愛ものではないと教えられて読んでみた。たしかに恋愛ものではなかった。ミステリー的な要素もある。ちなみにスヴァールバル諸島は『世界食べものマップ』に載っている(世界種子貯蔵庫があるから)。

2位
星を見あげたふたりの夏
978-4251065735
飼い犬のラッキーがきっかけでサルマと出会ったリリーは、これまで気がつかなかった社会の一面を知り、亡き母の気持ちなどに思いをはせる。リリーとサルマの作るブルーベリー・エンチラーダが美味しそう。

3位

978-4092906228
『穴』のルイス・サッカーによる、エコ・バイオテラー・ミステリー・スリラー・コメディ(本人公認)。正体のわからないものは怖い。途中、ホラー小説並みに怖かった……。読後感はさわやかで、これぞ児童文学!という感じ。

4位
嘘の木
978-4488010737
嘘を栄養として育つ木というファンタジー要素と父の死の真相を探るというミステリー要素を合わせ持つ、14歳の少女の成長物語であると同時に、ヴィクトリア朝に生きるさまざまな女性たちの物語でもある。異なる立場の女性たちに対する作者のリスペクトを感じる。

5位
名探偵ホームズ踊る人形
978-4652202463
現代版ホームズといわれる『IQ』を読み終え、ホームズはあまり読んでいないので、手っ取り早く手に取ってみた。読むべきは「バスカヴィル家の犬」ではないかというような気もしたが、ホームズの口調とIQの口調はやはり似ていると思う。

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mapleleaf

1位
嘘の木
児玉敦子
冒頭から作品の世界にぐいぐい引き込まれました。

2位
エヴリデイ
三辺律子

3位
【MARCH】MARCH
押野 素子

4位
フローラ
三辺律子

5位
ナチスに挑戦した少年たち
金原瑞人

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コアラン(WYN-1053)

1位
フローラ
三辺律子

2位
嘘の木
児玉敦子

3位
ヒトラーと暮らした少年
原田勝

4位
テディが宝石を見つけるまで
こだまともこ

5位
ぼくはO・C・ダニエル
大西 昧

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winter

1位
弱小FCのきせき 幽霊王とキツネの大作戦
佐藤見果夢
レスター・シティ(サッカー)のプレミアリーグ優勝と、リチャード三世の不思議な関係が描かれています。おもしろい!

2位
キツネのパックス 愛をさがして
佐藤見果夢
キツネと男の子の視点で物語がすすんでいきます。なかなか出会えないふたり(1人と1匹)、心がもぞもぞしました。

3位
テディが宝石を見つけるまで
こだまともこ

4位
ふたごのカウボーイ
小宮由

5位
イースターのたまごの木
福本友美子

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mamacho(WYN-2291)

1位
凍てつく海のむこうに
野沢佳織
歴史的な出来事を題材に、人間の強さや弱さが巧みに描かれていて感動しました。

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
服部 理佳
黒人社会を取り巻く光と影が鮮やかに描かれていて、とても興味深かったです。

3位
ガーティのミッション世界一
井上 里
いじらしく挑戦を続ける主人公の姿に勇気と元気をもらいました。

4位
ぼくがスカートをはく日
西田 佳子
LGBTの問題にとどまらず、自己肯定感を高めてくれる素敵な本だと思いました。

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やまのまま(WYN-2302)

1位
ハックルベリー・フィンの冒険(岩波少年文庫)上・下
千葉茂樹

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギブ あなたがくれた憎しみ
服部 理佳

3位
ふたごのカウボーイ
小宮 由 ISBN-13:978-4907613210

4位
【くまのパディントン】パディントン、テストをうける
三辺律子 ISBN-13:978-4866210810

5位
13歳から知っておきたいLGBT+
須川綾子 訳 アシュリー・マーデル著 ダイヤモンド社
「自分の居場所を捜す人、誰かの居場所をつくりたい人へ」(表紙カバー裏より)約40名のLGBT+のインタビュー集。赤裸々で生々しい、けれどもこのうえなくピュアな若者たちの声にただただ感動。

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NON

1位
リスのたんじょうび
野坂悦子
ふしぎな空気感をもった動物ファンタジー。たんじょうびって、思いやりでなりたっている。だからみんなが幸せになれるんだね。心がつかれてしまった人。ここにここちよい居場所がありますよ。素朴なのにきらりと光る言葉選びに脱帽です。

2位
星を見あげたふたりの夏
吉井知代子
最初の1行にやられてしまう作品はなかなかない。しかも訳語に。主人公の一人称の語り口がいいから、共感させる力がすごくある。とても穏やかで幸福な読後感。ほんと、いい夏だったな。

3位
さよなら、スパイダーマン
中野怜奈
悲惨な状況のなかにいるのに、それがストレートに読者を襲ってこないのは10歳の男子の視点で物語がすすんでいくから。でも、読者にはじんわりと、みんなの悲しみや苦しみがつたわってくる。等身大の主人公みたいな訳文がすばらしい。

4位
嘘の木
児玉敦子
本当なのか嘘なのか、お話とわかっていながら混乱してしまった。たくさんの史実を織り交ぜながら展開する手に汗握るミステリ。男たちがいかにもっともらしい嘘で女を虐げてきたかもおしえてくれる。

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ちゃぴ(WYN-1026)

1位
エヴリデイ
三辺律子
主人公が毎日違う人になるという斬新な設定で愛の物語が進み、今までに経験したことのない新鮮な読書感だった。

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ
服部理佳
フィクションだけれどアメリカの現状が描かれていて、衝撃だった。頭に刷り込まれた差別と偏見を取り払うのは難しい。負の連鎖を食い止めたい。

3位

千葉茂樹
恐怖がじわじわと加速度的に広がってきて、一気に読んだ。一抹の不安を残すラストにまたぞくぞくする。

4位
カーネーション・デイ
久保陽子
先生に恩返しをしようと、失敗しながらも進んでいく、まっすぐな少年たちがまぶしい。

5位
笑う化石の謎
千葉茂樹
科学が神を脅かしはじめた時代の人々の戸惑いがわかった。主人公に次々と起こる事件と出来事にひかれてぐんぐんと読めた。

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☆BUN(WYN-0003)☆

1位
嘘の木
978-4488010737
終盤、フーダニットの謎解きが終わってから、たたみかけるように語られる真実に涙した。意外な人たちのかっこよさにしびれました。

2位
【MARCH】MARCH 1〜3
ジョン・ルイス作 押野素子訳 岩波書店
キング牧師とマルコムXの名ぐらいしか知らなかった公民権運動について、その内側から、激しい暴力とそれに立ちむかうすさまじい勇気のあり方を教えてくれた。

3位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ
978-4265860432
アメリカに今も蔓延する差別の物語。黒人社会のなかも複雑に分かれて対立し合う実態があることも語られている。大部の小説なのにあっという間に読めるのもすごい。

4位
ハックルベリー・フィンの冒険 上下
マーク・トウェイン 千葉茂樹 岩波書店
読みやすく、物語がまっすぐ伝わってくる訳がうれしかった。とんでもない父親や、やっかいな詐欺師、そして意外とめんどくさいトム(笑)。そんななかジムの崇高さが光るんだよねー。

5位
フローラ
978-4092905856
もやもやした記憶喪失の霧を突破するフローラのむこうみずな行動力が気持ちいい。そして霧のなかから浮かびあがる驚きの真相。びっくり。

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ワラビ(wyn-1001)

1位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ
服部理佳
これまで先輩作家たちが書いてきた世界を、88年生まれの作家が書いた。国も人種も軽く乗り越えて、心に迫る作品。

2位
ぼくはO・C・ダニエル
大西昧
個性豊かな友だちや家族を通して、主人公ダニエルが自分を探しだせたことがとても嬉しい。ミステリーの要素がうまく効いていました。

3位
嘘の木
児玉敦子
リアルとファンタジーとミステリーの配分が絶妙。結末はやはりYAでほっとしました。

4位
キツネのパックス 愛をさがして
佐藤見果夢

5位
シリーズもの
【MARCH】MARCH1 非暴力の闘い
押野素子

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ゆま(WYN−1032)

1位
嘘の木
フランシス・ハーディング作、児玉敦子訳、東京創元社
主人公の、無謀さと表裏一体の勇敢な行動にハラハラしたり、事件の謎ときにぐんぐん引き込まれながら、一気に読みました。

2位
さよなら、スパイダーマン
アナベル・ピッチャー作、中野怜奈訳、偕成社
つらい家庭環境の中、前向きに生きていこうとする主人公と姉。子どもたちの健気な行動が希望につながると思わされました。

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shoko(WYN-1042)

1位
嘘の木
児玉 敦子

2位
凍てつく海のむこうに
野沢 佳織

3位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
服部 理佳

4位
フローラ
三辺 律子

5位
さよなら、スパイダーマン
中野 怜奈

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Chicoco(WYN-0007)

1位
嘘の木
児玉敦子
14歳のフェイスがぼろぼろになりながらも勇気をもってひとり行動する姿に胸が熱くなった。影のある歴史ファンタジー、訳の雰囲気がぴったりでぞくぞくした。

2位
フローラ
三辺律子
フローラの一人称語りにのめりこみ、ものすごい不安と恐怖におそわれた。それだけ翻訳がすばらしいということ。真実がわかってくる後半は感動です。

3位

千葉茂樹
全編、泥、泥、泥。さしはさまれる数式がこわい。読み出したら止まらないおもしろさでした。

4位
テディが宝石を見つけるまで
こだまともこ
テディが子どもたちに声をかけたんだけど、救ったのはどちらなんだろうとだんだん感じてくる心あたたまるお話。

5位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
服部理佳
スターの感じる恐怖、怒り、悩みがリアルに描かれ、ぐいぐい読ませる。声をあげるのはどれほど勇気がいることか。支える両親、兄、ボーイフレンドに泣かされた。

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たろたろ(WYN-1055)

1位
【MARCH】MARCH 1 非暴力の闘い、MARCH 2 ワシントン大行進、MARCH 3 セルマ勝利をわれらに
9784000612630、9784000612647、9784000612654

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モーモー(WYN-1062)

1位
星を見あげたふたりの夏
吉井知代子
友だちへの思い、犬への思いがひしひし伝わってくる。女の子の繊細な心の動きとともに、人種差別や家族の悲哀も描かれる。おばあちゃんの心が溶けたときには、思わず涙が……。

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
服部理佳
スターのもつ恐怖、そして勇気が伝わってくる。パパとママがすてき。兄も、白人の彼も。

3位
ヒトラーとくらした少年
原田 勝
無垢な少年が大人の影響で冷たく変わっていく。悲しく、空恐ろしささえ感じた。

4位
テディが宝石を見つけるまで
こだまともこ
詩人と話せる犬テディの少し不思議な物語。

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ベス(WYN-0004)

1位
嘘の木
児玉敦子
嘘を養分とする木、父親の死の真相、女性への偏見、科学への情熱、そして淡い恋心……? いろんな角度から読者をひきつける傑作。

2位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ
服部理佳
差別される黒人の思いや暮らしぶりが、生々しいほどリアルに伝わってきて圧倒されました。

3位
【MARCH】MARCH 1 非暴力の闘い
押野素子
日本の学校図書館にもぜひそろえてほしい。こういった骨太のグラフィックノベルは、あまり本を読まない若者たちの心にも響いてくれるのではと思った。

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くるり(WYM-0005)

1位
星を見あげたふたりの夏
978-4251065735
ふたりの友情と、悲しみや孤独を受け入れて解放する心の動きが丁寧にやさしく描かれている。お互いに小さな勇気を出し合って一歩前に進む姿が本当に愛おしい。

2位
嘘の木
978-4488010737
読む人によってさまざまな意味を持つ奥行きのある作品。今年数多く出されたフェミニズム文学の先鋒であり最高峰でもあった。

3位
フローラ
978-4092905856
本当の意味で「自分を探す」旅をしたフローラの勇気の物語。ラスト、フローラを支え続けた言葉の意味を知って震えた。

4位
ぼくがスカートをはく日
978-4052046841
両親を事故を亡くし性自認に悩む主人公グレイソンも、周囲の人たちも、すごくリアルな姿で描かれている。きれいにすっきり感動して終わるだけではないところがいい。

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asayaka(WYN-1058)

1位
嘘の木
児玉敦子
主人公の少女フェイスの大胆で思いがけない行動と物語の行方から、最後まで目が離せない。

2位
救助犬エリーの物語
西本かおる
救助犬として活躍するエリーの能力の高さだけでなく、常に人の気持ちに寄り添う姿にぎゅっと心をつかまれる。

3位
テディが宝石を見つけるまで
こだまともこ
せつなくて、あたたかくて、美しい言葉のひとつひとつがじわじわと胸にしみてくる物語。

4位
ハックルベリー・フィンの冒険
千葉茂樹
冒険物語としておもしろいのはもちろん、「良心」について考え、揺れ動くハックの心の中の葛藤がリアルに伝わってくる。

5位
木の中の魚
中井はるの
難読症の少女が理解ある先生や友人との出会いをきっかけに変わっていく姿から、ひとりひとりが自分らしくあるために大切なことを教えられる。

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さかな(WYN-021)

1位
口ひげが世界をすくう?!
若松宣子

2位
【オルガ・ダ・ポルガ】モルモット・オルガの物語
おおつかのりこ

3位
エヴリデイ
三辺律子

4位
ポケットのなかの天使
山田順子

5位
ヒトラーと暮らした少年
原田勝

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anya

1位
凍てつく海のむこうに
ルータ・セペティス作、野沢佳織訳、岩波書店
第二次世界大戦の終盤、東プロイセンから脱出する船に乗った4人の若者の物語。あまり知られていない戦時中の悲劇的な史実に光をあてた歴史フィクション。辛く切ない場面がつづきますが、多くの人に読んでもらいたい作品です。

2位
フローラ
エミリー・バー作、三辺律子訳、小学館
記憶をとどめておけない主人公フローラの危うい語りでつづられる物語は、いつしか力強い自分探しの物語になっていました。フローラを応援しながら、自分が勇気をもらいました。

3位
エヴリデイ
デイヴィッド・レヴィサン作、三辺律子訳、小峰書店
毎日違う体を宿主にして生きる主人公の物語。ありえない設定から、人がその人であるとはどういうことか、人はなにをもって人を愛するのか、という根源的な問いが浮かび上がってきました。

4位
ザ・ヘイト・ユー・ギヴ
アンジー・トーマス作、服部理佳訳、岩崎書店
幼なじみの黒人少年が白人警官に射殺されるという事件を目撃した主人公は、悩みながらも立ちあがり声をあげます。重いテーマですが、ぜひ多くの若い人たちに読んでもらいたい1冊です。

5位
テディが宝石を見つけるまで
パトリシア・マクラクラン作、こだまともこ訳、あすなろ書房
詩人の犬テディの美しい言葉がちりばめられた、宝石のような物語。

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