※都合により来月は臨時休刊致します。次回は12月号です。どうぞお楽しみに! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 2014年10月号    =====☆                    ☆=====   =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====    =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====                                 No.160 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌◆ ◆http://www.yamaneko.org                         ◆ ◆編集部:mgzn@yamaneko.org     2014年10月15日発行 配信数 2560 無料◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2014年10月号もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎特別企画:レビューを書こう    (「カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補作品を読もう会」連動企画                       第5回レビュー勉強会より)その3  "Rooftoppers" キャサリン・ランデル作  『クレヨンからのおねがい!』        ドリュー・デイウォルト文/オリヴァー・ジェファーズ絵/木坂涼訳 ◎賞速報 ◎イベント速報 ◎世界のお祭り:第32回 聖マルティン祭(ドイツ) ◎9月号「読者プレゼント」当選者発表! ◎読者の広場 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特別企画●レビューを書こう    (「カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補作品を読もう会」連動企画                       第5回レビュー勉強会より)その3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  7月号より、特別企画として第5回「レビュー勉強会」の参加者によるレビューを 紹介してきた。最終回となる今月号では、2本のレビューをお届けする。 **************************************************************************** "Rooftoppers" 『屋根の上の子どもたち』(仮題) by Katherine Rundell キャサリン・ランデル作 Faber and Faber, 2013, 278pp. ISBN 978-0571280599 (PB) ★2013年ガーディアン賞ショートリスト作品 ★2014年カーネギー賞ショートリスト作品  19世紀末のイギリス海峡。沈没船の残骸に紛れ、チェロのケースに入って漂流して いた赤ん坊が救助された。船客だったチャールズに引き取られた赤ん坊は、ソフィと 名付けられ、ロンドンで幸せに暮らしながらも、事故ではぐれた母を忘れることはな かった。12歳になったある日、ソフィはチェロケースにパリの住所が刻まれているこ とに気付く。母を探す手がかりになるかもしれないと、チャールズとソフィは一大決 心のもとフランスへ渡った。楽器店で母親と思われる女性の名と、チェロを弾いてい たことを知るが、探索はすぐに行き詰まる。そんなとき、屋根の上で暮らす孤児、マ テオと出会ったソフィは「ここにいれば街のあらゆる音が聞こえてくる」と教えられ、 母が奏でるチェロの音色を屋根から探すことに。こうして、屋根の上の冒険が始まる。  本作はなんといっても登場人物が魅力的だ。学者で独身のチャールズは家事が不得 手だが、大きな愛と信頼を持ってソフィの挑戦を見守る姿に、同じ親として大切なこ とを教えられる。おてんばで身なりを気にしないソフィは周囲を困惑させることも多 いが、どんな状況でも果敢に前へ進む強さに感服した。一方、孤児であるマテオは施 設から逃げ出し身を隠しているため、もう何年も地上に下りずに暮らしている。鳥を 狩って食べ、雨水を飲み、移動は人目につかない真夜中だけ。過酷にも思える日常だ が、うらやましいほどの自由と、必要なときには助け合える仲間がいる。木の上に住 む姉妹や聴力が抜群に優れた少年は、ソフィの母探しにも力を貸してくれる。厳しい 境遇をものともせず、たくましく生きる子どもたちは、ほれぼれするほどかっこいい。  巧みに描き出された屋根の上の光景も圧巻だった。ソフィとマテオが地上15メート ルの高さで綱渡りをするシーンでは、足元に宝石のようなパリの夜景が広がり、空中 で鳥にエサをやると、青い小鳥が指輪のようにソフィの手にとまる。絵画のように美 しい情景が、今も心に残っている。  いつかパリに行けたら、屋根を見上げてソフィやマテオの姿を探してみたいと思っ た。子どもが持つ無限の可能性と世界の広さを教えてくれる本書を、たくさんの子ど もたちに読んでもらいたい。心に風が吹くような、さわやかな読後感があった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Katherine Rundell(キャサリン・ランデル):1987年生まれ。ジンバブエ、 ブリュッセル、ロンドンで子ども時代を過ごす。2008年オックスフォード大学のオー ル・ソウルズ・カレッジ特別研究員に選ばれる。2011年に故郷ジンバブエへの愛をつ づった "The Girl Savage" で作家デビュー。 "Rooftoppers" で英国やアイルランド の児童文学賞を多数受賞している。 【参考】 ▼キャサリン・ランデル紹介ページ(Simon & Schuster ウェブサイト内) http://authors.simonandschuster.com/katherine-rundell/410789881 ▼キャサリン・ランデルのインタビュー(The Telegraph ウェブサイト内) http://www.telegraph.co.uk/culture/books/10786201/Katherine-Rundell-childrens-novelist-and-thrill-seeker.html                                (山本真奈美) + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + 『クレヨンからのおねがい!』 ドリュー・デイウォルト文/オリヴァー・ジェファーズ絵/木坂涼訳 ほるぷ出版 定価1,500円(本体)2014.09 32ページ ISBN 978-4593505623 "The Day The Crayons Quit" text by Drew Daywalt, illustrations by Oliver Jeffers Philomel Books, 2013 ★2014年ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト作品 ★2014年CBI最優秀児童図書賞ショートリスト作品  ある日、ケビンはいつものように絵を描こうとして、クレヨンの箱の上に置かれた 手紙の束に気がついた。差出人はなんと、12色のクレヨンたち。手紙には、日ごろの 不平不満がつらつらとしたためられている。ほかのどの色よりも仕事が多いという赤 色。線からはみ出るような塗り方が気にいらない紫色。女の子色だという決めつけが、 がまんできない桃色。黄色とだいだい色にいたっては、自分こそがお日様の色だとい いはって譲らないから、さあ、たいへん。12色のクレヨンたちが、ケビンのお絵描き の仕方にモノ申す。ああ、ぼくはただ絵を描きたいだけなのに。でも、大切なクレヨ ンたちにも幸せになってほしい。彼らの思いを知ったケビンは……。  クレヨンたちの申し立てには、身におぼえのある読者も多いことだろう。さんざん 使って小さくなってしまった色もあれば、ほとんど手に取ったことのない新品同様の 色、果ては巻紙もなくなり、素っ裸の色さえあるのではないだろうか。クレヨンとい う身近な題材を取り上げているだけに、子どもの心をグッと惹きつける作品だ。中に はいそいそと、自分のクレヨンの姿を確認しにいく子もいるかもしれない。箱の中の 彼らはどんなことを訴えてくるのだろう。  表紙と裏表紙には、プラカードを掲げて不満顔をしたカラフルなクレヨンが並ぶ。 真っ白な背景と色彩豊かなクレヨンたちのバランスが美しく、本棚にしまっておくよ りもむしろ飾っておきたくなる。絵本を開くと、左ページにそれぞれの色の文字で書 かれた手紙が1枚、右ページにその内容を説明するクレヨン画が登場するというシン プルな構成だ。どの絵も柔らかな色合いで仕上げられており、手紙の文字や口調の変 化で、12色それぞれの個性をうまく表現している。  読み終えると、子どものころに使っていた72色のきれいなクレヨンたちを思い出し た。またあれで絵を描きたい。私にもケビンのようなすてきな絵が描けるだろうか。 久しぶりにクレヨンを手に取りたくなる絵本だ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【文】ドリュー・デイウォルト(Drew Daywalt):ハリウッドで脚本家、演出家とし て長きにわたり活躍。その後、子どもの本に関わる仕事を志し、本作でデビューを果 たした。仕事場に無造作に置かれていたクレヨンから、本作のインスピレーションを 得たと語っている。妻と2人の子どもと共にカリフォルニア州に在住。 【絵】オリヴァー・ジェファーズ(Oliver Jeffers):北アイルランド出身のイラス トレーター、絵本作家。これまで数々の賞を受賞し、ケイト・グリーナウェイ賞ショ ートリストにノミネートされたのは本作で5度目となる。邦訳に『まいごのペンギン』 『みつけたよ、ぼくだけのほし』(いずれも三辺律子訳/ヴィレッジ・ブックス)、 『あっ、ひっかかった』(青山南訳/徳間書店)などがある。ニューヨーク在住。 【訳】木坂涼(きさか りょう):埼玉県生まれの詩人、児童文学作家、翻訳家。詩 集『ツッツッと』で第5回現代詩花椿賞を受賞。訳書に「チャーリーとローラのおは なし」シリーズ(ローレン・チャイルド文・絵/フレーベル館)、「スーパーヒーロ ー・パンツマン」シリーズ(デイブ・ピルキー文・絵/徳間書店)、『ちょっとだけ まいご』(クリス・ホートン文・絵/BL出版)など、多数。 【参考】 ▼ドリュー・デイウォルト寄稿記事(Nerdy Book Club ウェブサイト内) http://nerdybookclub.wordpress.com/2013/10/06/what-if-by-drew-daywalt/ ▼オリヴァー・ジェファーズ公式ウェブサイト http://oliverjeffersworld.com/ ▽オリヴァー・ジェファーズ作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/j/ojeffers.htm ▽木坂涼作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/rkisaka.htm ▽木坂涼インタビュー(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/mgzn/plus/html/z03/index.htm#part2                                 (安田冬子) **************************************************************************** 【参考】 ▽本誌2014年7、9月号          「特別企画 レビューを書こう(第5回レビュー勉強会より)」 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2014/07.htm#kikaku http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2014/09.htm#kikaku ▽本誌2011年7、9、10月号          「特別企画 レビューを書こう(第4回レビュー勉強会より)」 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/07.htm#kikaku http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/09.htm#kikaku http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2011/10.htm#kikaku ▽本誌2008年11、12月号          「特別企画 レビューを書こう(第3回レビュー勉強会より)」 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2008/11.htm#kikaku http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2008/12.htm#kikaku ▽本誌2006年12月号「特別企画 レビューを書こう(第2回レビュー勉強会より)」 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2006/12.htm#kikaku ▽本誌2005年10月号「特別企画 レビューを書く(実践編)」 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2005/10.htm#kikaku ▽本誌2003年11月号情報編「特別企画 レビューを書く(翻訳学習者編)」 http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/11a.htm#kikaku ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★2014年全米図書賞児童書部門ロングリスト発表       (最終候補作品の発表は10月15日、受賞作品の発表は11月19日の予定) ★2014年オランダ金の絵筆賞、金のパレット賞発表 ★2014年オランダ金の石筆賞発表 ★2014年ガーディアン賞ショートリスト発表 ★2014年カナダ総督文学賞(児童書部門)最終候補作品発表                      (受賞作品の発表は11月18日の予定) ★2014年ドイツ児童文学賞発表 ★2014年スペイン国民イラスト賞、スペイン国民児童文学賞発表  海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を ご覧ください。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●イベント速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★展示会情報  高浜市やきものの里かわら美術館「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」  小さな絵本美術館・岡谷館「おつきさまの絵本展」 など ★シンポジウム・講演会情報  日本ペンクラブ「ポスト3.11 子どもたちの未来、子どもの本の未来」  大阪府立中央図書館 国際児童文学館  「ドイツの児童文学作家クラウス・コルドン講演会」 など  詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、 空席状況については各自ご確認願います。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event                            (笹山裕子/冬木恵子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●世界のお祭り●第32回 聖マルティン祭(ドイツ) 11月11日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  秋分の日も過ぎて、だんだん日暮れが早くなり、少しずつ秋の深まりを感じるころ となりました。秋のお祭りといえば、これまでも感謝祭やガイ・フォークス・デー、 ハロウィーンなどを取り上げてきましたが、今回は、ドイツの聖マルティン祭をご紹 介したいと思います。  キリスト教の聖人マルティンは、4世紀にパンノニア(現在のハンガリー)で生ま れ、ローマ帝国の兵士となったのち、洗礼を受けて修道士になりました。フランスの トゥールで司教を務めたため、トゥールの聖マルティンと呼ばれることもあります。 聖マルティンは、兵士だったころ、物乞いの姿で寒さに震えていたイエス・キリスト に自分のマントを裂いて渡したという逸話から、その徳がたたえられ、恵みを与える 聖者として敬われています。そしてその命日にあたる11月11日の聖マルティンの日の 時期に、ドイツをはじめ、スイスやオランダなどでちょうちん行列が行われます。  お祝いの夜になると、手作りのちょうちんに火をともした子どもたちが、町の入口 に聖マルティンを迎えにいきます。聖マルティンに扮するのは、騎士の装いで馬に乗 った町長さんなどです。その聖者を先頭に、子どもたちの行列が、歌をうたいながら 町を練り歩きます。そして最後には大きなかがり火がたかれている教会の庭や広場で、 ごほうびのお菓子やパンをもらいます。商店や民家などで歌を披露して、お菓子をも らうこともあります。デュッセルドルフのような大きな都市では多くの行列ができ、 市庁舎前などで聖マルティンの寸劇が上演されます。  もともと聖人の祝日からはじまった聖マルティン祭ですが、秋の収穫が一段落する 時期と重なるため、収穫を祝い感謝するという意味合いも込められるようになりまし た。年貢を納めて1年を締めくくり、故郷に戻って家族や友人と再会する、冬の始ま りの日となったのです。  家族が集うお祝いの席を彩るごちそうは、ガチョウです。ローストしたガチョウに 赤キャベツやダンプリング(団子)を添えたものが伝統的で、「マルティンス・ガン ス(マルティンのガチョウ)」と呼ばれています。なぜガチョウを食べるかについて は諸説あり、昔は聖マルティン祭の日にガチョウを年貢として納めたから、帰省する 奉公人たちに給料代わりにガチョウを持たせたから、聖マルティンは生涯修道士とし て生きることを望み身を隠していたのに、ガチョウが居場所を知らせたために司教に ならざるを得なくなったから、ガチョウが聖マルティンの説教を邪魔したからなどと いわれています。  また、子どもたちがもらうヴェックマンと呼ばれるパン菓子も、聖マルティン祭で おなじみの食べ物です。人や動物をかたどったヴェックマンは、地域によって呼び方 も形もさまざまで、聖マルティン祭の時期からクリスマスごろまで、パン屋さんやお 菓子屋さんの店頭に並びます。  クリスマスなどに比べてあまり知られていない聖マルティン祭は、日本で出版され ている児童書でもなかなかお目にかかることがないのですが、その様子がよくわかる 絵本をご紹介したいと思います。それは、ドイツの画家ロートラウト・スザンネ・ベ ルナーの『さがしてあそぼう秋ものがたり』(ひくまの出版)です。  文章のない絵本シリーズの秋バージョンで、大きな見開きページに細かく描きこま れた風景から、人びとや動物たちの暮らしぶりを読み取って楽しむ趣向の作品。手に 手にちょうちんを提げてお祭りに向かう人びとが大勢登場します。魚の形や恐竜の形、 ウサギや花の絵がついたものなど、大人も子どももシスターも、自分の好みのちょう ちんを持って楽しげに歩いているのが印象的です。絵本の終わりには、次のような解 説が書かれています。 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜* 街のお祭りには、たくさんの人が集まって音楽やダンスをたのしみます。そして、ド イツの秋に欠かせないのが聖マーティン祭を祝う、ちょうちん行列です。おとなも子 どもも、おもいおもいのちょうちんを手に、歌いながら街をねりあるくのです。 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜* ちょうちんの火を携えてみんなで集まるひとときは、長い冬を前にしばし心を和ませ る、貴重な時間なのかもしれません。  さて、気がつけば10年も続いてきたこのお祭りコーナー。次回12月号をもって最終 回となります。最後にはどのようなお祭りが登場するのでしょうか。どうぞお楽しみ に。 ★参考文献・ウェブサイト 『世界の祭り大図鑑』芳賀日出男監修/PHP研究所 『異文化の調べ ドイツ人の生の証を求めて』小林喬著/三修社 『異文化への探求 ドイツとの接点を求めて』小林喬著/三修社 『図説ヨーロッパの祭り』谷口幸男・遠藤紀勝著/河出書房新社 ドイツ観光局ウェブサイト http://www.germany.travel/jp/index.html                            (笹山裕子/村上利佳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●読者の広場● 海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ ください。 ※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。 ※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。 ※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。 ※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編 集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ●  本誌では、これまで書籍の価格を「税込」(消費税5パーセントで計算)で表記し ておりましたが、消費税率引き上げにともない、2014年4月からは本体価格としてお ります。バックナンバーに掲載されている書籍につきましては、価格の訂正はいたし ませんので、ご了承ください。  本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/info/order.htm  本号の html 版を10月19日に公開予定です。以下の URL よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm#html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━            ・☆・〜 次 号 予 告 〜・☆・  詳細は10日頃、出版翻訳ネットワーク内「やまねこ翻訳クラブ情報」のページに掲 載します。どうぞお楽しみに!           http://litrans.g.hatena.ne.jp/yamaneko1/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽   やまねこ翻訳クラブ(yagisan@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━     ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のライフスタイルブランド ☆☆  独創的なデザインで世界120ヶ国以上で愛用されているフォッシルはアメリカを代 表するライフスタイルブランドです。1984年、時計メーカーとして始まったフォッシ ルは時計をファッションアクセサリーのひとつと考え、カジュアルでポップなライン からフォーマルなシーンにも使えるアイテムまで、年間300種類以上のモデルを発売 し続けています。またフォッシル直営店では、時計以外にもレザーバッグ、革小物、 ファッションサングラスなどのラインを展開しています。 TEL 03-5992-4611 http://www.fossil.co.jp/     (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆     出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです     ☆★              http://www.litrans.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ =- PR -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=      ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 隔月15日発行☆★           http://honyakuwhod.blog.shinobi.jp/ 未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や 編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉 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