◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 2007年6月号    =====☆                    ☆=====   =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====    =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====                                  No.91 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌◆ ◆http://www.yamaneko.org                         ◆ ◆編集部:mgzn@yamaneko.org     2007年6月15日発行 配信数 2410 無料◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2007年6月号もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎注目の本(邦訳絵本):『こんにちは マクダフ』    ローズマリー・ウェルズ文/スーザン・ジェファーズ絵/ささやま ゆうこ訳 ◎注目の本(邦訳読み物):『ラリー ぼくが言わずにいたこと』                     ジャネット・タージン作/田中亜希子訳 ◎注目の本(未訳読み物):"The Higher Power of Lucky" スーザン・パトロン作 ◎賞速報 ◎イベント速報 ◎お菓子の旅:第39回 アメリカ開拓時代の味 〜ジョニー・ケーキ〜 ◎読者の広場:海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●注目の本(邦訳絵本)●思わずほっぺたのゆるむキュートな絵本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『こんにちは マクダフ』 ローズマリー・ウェルズ文/スーザン・ジェファーズ絵/ささやま ゆうこ訳 アールアイシー出版 定価1,365円(税込) 2007.04 24ページ ISBN 978-4902216974 "McDuff Moves in" text by Rosemary Wells, illustrations by Susan Jeffers Hyperion Books for Children, 1997  夜の住宅地を走る1台のトラック。荷台のかたすみには小さな白い子犬がぽつんと 座っている。トラックは、飼い主のいないこの子犬を保健所に連れていくところだ。 ところが、ガタン!という音とともにトラックは大きくはね、そのひょうしに荷台の とびらが開く。通りに飛び降りた子犬は、食べものと眠る場所を求めて歩きだした。  もしゃもしゃの真っ白い毛並みに、くりくりっとした黒い瞳。愛らしいウエスト・ ハイランド・ホワイト・テリア(通称ウエスティ)の子犬が主人公の人気シリーズ第 1作である。ローズマリー・ウェルズは自身でも絵を描き、ウサギのきょうだいのや りとりが楽しい「マックスとルビーのえほん」シリーズをはじめ、かわいらしい動物 たちの絵本を数多く出版しているが、このマクダフのシリーズは、まったく画風の異 なる長年の友人スーザン・ジェファーズとの共作だ。初めからジェファーズの絵を思 い描きながら書いたというシンプルな文と、1930年代か1940年代に設定されたクラシ カルな雰囲気の絵とのコンビネーションが、素朴なストーリーにしゃれた感覚を加え、 子犬の愛らしさを甘すぎず引き立てている。  なんといっても読者をひきつけるのはこの子犬のかわいらしさだが、実は、ウェル ズもジェファーズもこれと同じウエスティを飼っている。それぞれわが子のように思 っているという愛犬をモデルにしているのだから、ちょっとしたしぐさや表情にも魅 力がにじみ出るのは当たり前。きっとハッピーエンドだとわかっていても、ひとりぼ っちでさまよう子犬を見ていると、なんだか放っておけない気分になって、ついつい 行く末を案じてしまう。  この第1巻では子犬がある家に迎え入れられて、マクダフという名前をもらうまで が語られる。この巻ではとまどったような、ちょっぴり不安げな目をしているマクダ フも、温かい「わが家」を得た次巻からは子犬らしく元気ないたずらっ子になって、 かわいらしさも倍増する。来年刊行予定の邦訳第2巻が楽しみだ。  こんにちは、マクダフ。日本へようこそ! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【文】ローズマリー・ウェルズ(Rosemary Wells):作家・画家。米国ニューヨーク 市生まれ。ボストン美術学校を卒業し、ニューヨークの大手出版社で児童書の装丁に 携わった後、作品を発表するようになる。60以上の作品があり、ゴールデン・カイト 賞ほか数々の受賞歴がある。邦訳に『マックスとたんじょうびケーキ』(さくまゆみ こ訳/光村教育図書)など。コネチカット州在住。 【絵】スーザン・ジェファーズ(Susan Jeffers):米国ニュージャージー州生まれ。 プラット・インスティテュートを卒業し、3年間の出版社勤務の後、フリーの作家・ 画家として児童書を多数出版。"Three Jovial Huntsmen"(『マザー・グースのうた  のんきなかりゅうど』作者名表記スーザン・ジェファース/清水真砂子訳/アリス 館)でコールデコット賞オナー(次点)に選ばれた。ウェルズと組んだ "Forest of Dreams" ではゴールデン・カイト賞を受賞。ニューヨーク州在住。 【訳】ささやま ゆうこ(笹山裕子):名古屋生まれの東京育ち。上智大学外国語学 部英語学科を卒業後、新聞社で英訳の仕事に携わりながら、坂崎麻子氏のもとで児童 文学の翻訳を学ぶ。訳書に『エミリーときんのどんぐり』(イアン・ベック作/徳間 書店)、『サンタクロースがかぜひいた!』(ジュリー・サイクス文/ティム・ワー ンズ絵/文溪堂)がある。静岡県在住。やまねこ翻訳クラブ会員。 【参考】 ▼ローズマリー・ウェルズ公式ウェブサイト http://www.rosemarywells.com/ ▼スーザン・ジェファーズ公式ウェブサイト http://www.susanjeffers-art.com/                                 (杉本詠美) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●注目の本(邦訳読み物)●青春は残酷なもの――それで終わらせるには切なすぎる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ラリー ぼくが言わずにいたこと』 ジャネット・タージン作/田中亜希子訳 主婦の友社 定価1,680円(税込) 2007.04 223ページ ISBN 978-4072539361 "The Gospel According to Larry" by Janet Tashjian Henry Holt, 2001  スーパーからの買い物帰り、作者のタージンは、見覚えのある青年から出版してほ しい作品があると声を掛けられる。自然を愛し、環境保護を訴えた思想家ソローの言 葉をすばらしいという青年に自分と通じるものを感じ、タージンは原稿を預かった。  物語の主人公は17歳のジョシュ。母を数年前に亡くし、広告代理店に勤める義理の 父と暮らしている。義父は好きだし、そのガールフレンドともうまくつきあってきた。 隣の家に住むベスは小学校からの親友で、お互い気心の知れた、良好な関係が続いて いる。いつも冷静で、少しおとなびているが、表面的にはごく普通の高校生と変わり ない。しかし、心の中には解決できない問題を抱えていた。  学生運動に参加していた母の影響を受けたジョシュは、世の中を良くしたいという 強い意志を持っているが、偶然通りかかった他人の会話を、亡くなった母からの伝言 と思いこもうとする不安定な一面もある。ベスには友達以上の思いを告げたいが、彼 女を失うことを恐れ、真剣に伝えることができない。自分とはまるでタイプの違うス ポーツマンに熱をあげるベスにいら立つが、それでも平静を装おうとする。ジョシュ の行動には、母親という大事な人を奪われた喪失感が影となって漂う。しかし、すべ ては青春の一コマとして、いずれ終わるはずだった。ところが、ベスの熱中するウェ ブサイト、「ラリーによる福音書」が、ジョシュの運命を徐々に狂わせていく。顔の 見えない人物、ラリーが運営するそのサイトは、「説教」と題したメッセージによっ て物質主義を厳しく批判し、若者からカリスマとして支持を集めていた。ラリーの人 気は中傷や非難も含め、爆発的に広がり、何十万人もの集会が開かれるまでになる。 同時に、ラリーを特定しようとする動きも激しくなっていった。  人間はつらいとき、日常とは別の空間を作ってやり過ごすことが多々ある。ジョシ ュもラリーをとおして、抱え込んだ矛盾や葛藤から目をそらし、向き合うことを避け た。だが、現実と仮想はいずれ融合する。その時期を逃すと、自分の居場所を見失う 危険もある。まして、間違った側へ吸収されたらどうなるか。  ところで、作者自身が登場する前書きから始まるこの物語は、実話のようにも読め る。読者から送られた同様の質問に対し、タージンは明確な答えを出していない。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【文】ジャネット・タージン(Janet Tashjian):米国、ロードアイランド州出身。 大学でジャーナリズムを専攻し、ハイテク企業に就職する。その後、ティム・オブラ イエンの "The Things They Carried"(『本当の戦争の話をしよう』村上春樹訳/文 藝春秋)に影響を受け、作家を目指す。現在はYA向けの分野で活躍中。本書が初の 邦訳作品である。家族とともにボストン在住。 【訳】田中亜希子(たなか あきこ):千葉県生まれ。東京女子大学短期大学部英語 科卒業後、銀行勤務を経て、現在は翻訳者として活躍する。おもな訳書に、『僕らの 事情。』(デイヴィッド・ヒル作/求龍堂)や『ゴッホの宝をすくいだせ!――色い ろ怪人と魔法の虫めがね』(トーマス・ブレツィナ作/越前敏弥共訳/朝日出版社) などがある。 【参考】 ▼ジャネット・タージン公式ウェブサイト http://www.janettashjian.com/ ▼「ラリーによる福音書」 http://www.thegospelaccordingtolarry.com/ ▽田中亜希子インタビュー(やまねこ翻訳クラブ) http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2001/12a.htm#sinjin ▽田中亜希子訳書リスト(やまねこ翻訳クラブ) http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/atanaka.htm                                 (大原慈省) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●注目の本(未訳読み物)●自立への一歩をさぐる少女の物語 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ラッキーにハイヤーパワーを』(仮題) スーザン・パトロン作 "The Higher Power of Lucky" by Susan Patron Atheneum Books for Young Readers, 2006 ISBN 978-1416901945 134pp. ★2007年ニューベリー賞受賞作  カリフォルニアにある、人口43人の砂漠に囲まれた町。10歳のラッキーは、2年前 に母と死別、父には養育を拒否されたものの、フランスから来てくれた父の先妻ブリ ジットと暮らしている。明るく元気なラッキーだが、いつか後見人のブリジットが、 自分を置いてフランスに帰ってしまうのではないか、という不安を常に抱えていた。 そんなラッキーが一番欲しいものは「ハイヤーパワー」である。依存症を克服するた めに大人たちが通うミーティングで、「ハイヤーパワー」を得て立ち直ったという話 がよく出ることを、盗み聞きしていたラッキーは知っていた。ブリジットに捨てられ た場合に備え、何とかしてそれを手に入れたいと願っているのだ。ある日、ラッキー はブリジットの部屋でスーツケースを見つけた。中には銀行に預けてあるはずのパス ポートが入っている。「とうとうフランスに帰っちゃうんだ!」そう思ったラッキー は、ある行動に出ることを決めた。このピンチを自分の力で切り抜けるために。  本作は主人公の複雑な家庭環境にもかかわらず、カラッとした明るさが感じられる。 自立心も好奇心も旺盛、ちょっと自分勝手なところもあるラッキー。そんなラッキー を愛しているのに、自分の言動がラッキーの不安を増幅させていることに気づかない ブリジット。ひも結びばかりしていて無口だが心根は優しい、同い年の友だちリンカ ーン。自分本位さと、他人を気にかける優しさを併せ持つ登場人物たちは、少々とっ ぴな舞台設定にあってもリアリティがある。彼らが引き起こす一連の出来事を通して、 気持ちの行き違いがあったとしても、根本的なところで人は支え合うことができるの だと、ほっとした気持ちになる。  ラッキーは危機に直面することで、精神的に一回り成長する。自分を残して死んで しまった母親への屈折した思い。ブリジットからの愛情を確信できないつらさ。10歳 の子どもにとっては重すぎるものを抱えながらも常に前向きなラッキーに、エールを 送りたくなった。子どもから大人への階段を登るのは、たやすいことではない。時に は痛みを伴うこともあるだろう。自力で人生を切り開こうとする子どもを、しっかり と受け止めることができる大人でありたい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Susan Patron(スーザン・パトロン):1948年米国カリフォルニア州生まれ。 ロサンゼルスの公立図書館で働くかたわら、"Maybe Yes, Maybe No, Maybe Maybe" など、子ども向けの読み物や絵本を発表。本書は5冊目の作品となる。邦訳はまだな い。現在ラッキーの友だち、リンカーンを主人公とした物語を執筆中。 【参考】 ▼ニューベリー賞公式ウェブサイト http://www.ala.org/alsc/newbery.html ▼スーザン・パトロンへのインタビュー記事(ワシントンポストウェブサイト内) http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/29/AR2007012900447.html ▽ニューベリー賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/newb00.htm#Nwbry2007                                 (佐藤淑子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★2007年ニュージーランド・ポスト児童書及びヤングアダルト(YA)小説賞発表 ★2006-2007年ビスト最優秀児童図書賞発表 ★2006年度アメリカス児童・ヤングアダルト文学賞発表 ★2007年ガーディアン賞ロングリスト発表(受賞作の発表は9月28日の予定) ★2007年チルドレンズ・ブック賞発表 ★2007年ボストングローブ・ホーンブック賞発表 ★2007年イタリア・アンデルセン賞発表  海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を ご覧ください。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●イベント速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★展示会情報  逓信総合博物館  「efuto=絵封筒展   イギリスの絵本作家たちがみせてくれた手紙と封筒の新しいかたち・・・」  八ヶ岳小さな絵本美術館  「こんなおはなし よんでみよう! 世界の昔ばなし絵本展」など ★セミナー・講演会情報  朝日カルチャーセンター新宿教室「金原瑞人の翻訳教室」  教文館 子どもの本のみせ ナルニア国  「アリソン・アトリーの作品の魅力を語る講演会」  スウェーデン大使館「スウェーデンの児童文学の大いなる遺産   〜『ニルスのふしぎな旅』を訳して〜」など  詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、 空席状況については各自ご確認願います。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event                            (井原美穂/笹山裕子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お菓子の旅●第39回 アメリカ開拓時代の味 〜ジョニー・ケーキ〜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Then he took her to see Johnny Cake, a cheerful old gentleman who lived near by. "I suppose you've heard of me," said old Johnny, with an air of pride. "I'm a great favorite all over the world."                               by L. Frank Baum          "The Emerald City of Oz"(1910), Ballantine Books(1979) *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-* 『オズの魔法使い』といえば、今も昔も愛されるファンタジーの名作ですが、作者ボ ームが読者の強い要望に応えて続編を書き、それがなんと14巻まで続いたことをご存 知でしょうか。冒頭の引用は、第6巻 "The Emerald City of Oz"(邦訳第4巻『オ ズのエメラルドの都』佐藤高子訳/早川書房)からです。オズの都に行ったドロシー たちは、女王の勧めで国中を旅します。その途中、パンの町で出会ったのが、ジョニ ー・ケーキという老紳士。ちょっとお顔が黄色いようです。  ジョニー・ケーキはコーンミールを使った素朴なパンケーキで、開拓者たちがネイ ティブ・アメリカンから作り方を教わったといわれています。名前の由来には、ネイ ティブ・アメリカンの言葉で「コーンミールの平たいケーキ」という意味の「ジョニ ケン(joniken)」がなまった、「ショーニー(Shawnee)族」の名からきたなど、た くさんの説があります。なかでも、固くて持ち運びに便利なことから旅の携帯食とな り、「ジャーニーケーキ(journey cake)」と呼ばれていたという説が特に有名です。  もともとは、粉と水をこねて、焼き石などにのせて作っていたそうですが、時を経 るうちに、オーブンで焼いたり、油で揚げたりと、さまざまな形に変化して楽しまれ るようになりました。今回は、一番原型に近いものをご紹介します。開拓時代のアメ リカに思いをはせながら、メープルバターを添えてどうぞ。 *-* ジョニー・ケーキの作り方 *-* 材料:(直径10cmのパンケーキ5〜6個) コーンミール      1と1/4カップ  砂糖            小さじ2 塩           小さじ1/2    牛乳            450cc (メープルバター用) バター         大さじ1    メープルシロップ      お好みで 1.ボウルでコーンミールと砂糖、塩をあわせる。牛乳を加えてよく混ぜる。 2.フライパンに油をひき、1の生地をおたま1杯分ずつ落として木べらで形を整え   ながら、弱火で約12分、適宜裏返してしっかり焼く。 3.室温で軟らかくしたバターにメープルシロップを混ぜ、メープルバターを作る。 ★参考ウェブサイト "The Kenyon Cornmeal Company" http://www.kenyonsgristmill.com/home.html "The food timeline" http://www.foodtimeline.org/ ★「やまねこ翻訳クラブお菓子掲示板」         http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=okashi                          (冬木恵子/かまだゆうこ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●読者の広場●海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  このコーナーでは、本誌に対するご感想・ご質問をはじめ、海外児童書にまつわる お話、ご質問、ご意見等を募集しています。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せ ください。 ※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。 ※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。 ※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。 ※質問に対するお返事は、こちらに掲載させていただくことがあります。原則的に編 集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お詫びと訂正●  2007年5月号、賞情報1「2006年度カーネギー賞、ケイト・グリーナウェイ賞候補 作発表」の記事中に誤りがありました。「ケイト・グリーナウェイ賞候補作」のうち、 "Scoop!: An Exclusive by Monty Molenski" の作者名を Cathy Tincknell & John Kelly とすべきところを、Cathy Tinknell & John Kelly としてしまいました。お詫 びして訂正いたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ●  本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/info/order.htm  本号の html 版を6月19日に公開予定です。以下の URL よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm#html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽    やまねこ翻訳クラブ(info@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━やまねこ賞協賛会社      ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のカジュアルウオッチ ☆☆ 「FOSSIL は化石って意味でしょ? レトロ調の時計なの?」 これは創業者の父親が FOSSIL(石頭、がんこ者)というあだ名だったことから誕生したブランド名。オーソ ドックスからユニークまで様々なテイストの時計がいずれもお手頃価格で揃います。 2005年より新しいスローガン "What Vintage are you?" を掲げ、更にパワーアップ した商品ラインナップでキャンペーンを展開。Vintage を表現する重要なツールが TIN CAN(ブリキの缶)のパッケージです。年間200種類以上の新しいTIN CAN が発表 され、時計のデザイン同様、常に世界中のコレクターから注目を集めています。 http://www.fossil.co.jp/      (株)フォッシルジャパン:TEL 03-5981-5620 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。           吉田真澄の児童書紹介メールマガジン              「子どもの本だより」      http://www.litrans.net/maplestreet/kodomo/info/index.htm  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆       出版翻訳ネットワーク・メープルストリート       ☆★         http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm 新刊情報・イベント情報などを掲載いたします。詳細はmaple2003@litrans.netまで。        出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ http://www.litrans.net/ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ =- PR -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=      ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 隔月15日発行☆★                http://www.litrans.net/whodunit/mag/           未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や 編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- PR -= ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *=*=*=*=*=*= やまねこ翻訳クラブ発行メールマガジン&ウェブジン =*=*=*=*=*=* ★やまねこアクチベーター(毎月20日発行/無料)   やまねこ翻訳クラブのHOTな話題をご提供します!                  http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm ★英文ウェブジン "Japanese Children's Books (Quarterly)"   英語圏に日本の児童文学情報を発信! 自由閲覧です!                  http://www.yamaneko.org/mgzn/eng/index.htm *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆次号予告は毎月10日頃、やまねこ翻訳クラブHPメニューページに掲載します。◆         http://www.yamaneko.org/info/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記●年齢や性別は違えど、さらに人間ではなくとも、みんな幸せを求めてい るのだと思わされた、今月号掲載のレビューの主人公たち。どんな試練にあっても、 ハッピー・エンドを迎えることができますように……。(い) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行人 冬木恵子(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編集人 井原美穂/大原慈省/横山和江(やまねこ翻訳クラブ スタッフ) 企 画 かまだゆうこ 笹山裕子 佐藤淑子 杉本詠美 早川有加 冬木恵子     村上利佳 協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内     おとむとむ キャトル Chicoco ながさわくにお ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・このメールマガジンは、「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ )を利用して配信 しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。 ・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/ でご覧いただけます。 ・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆無断転載を禁じます。