◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 2006年3月号    =====☆                    ☆=====   =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====    =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====                                  No.77 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌◆ ◆http://www.yamaneko.org                         ◆ ◆編集部:mgzn@yamaneko.org     2006年3月15日発行 配信数 2380 無料◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2006年3月号もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎特別企画:多言語特集「世界の本棚から」  〜スペイン語〜   "Noche de alacranes" アルフレード・ゴメス・セルダー作   "Caramelos de menta" カルメン・バスケス=ビーゴ作  〜フィンランド語〜   "Hetki Lyo, Risto Rappaaja" シニッカ・ノポラ、ティーナ・ノポラ作  〜ドイツ語〜   "E-Mail mit Kuss" トーマス・ブリンクス、アニャ・ケメリング作   "Jetzt bist du dran!" エリザベス・ツェラー作 ◎注目の本(邦訳読み物): 『リゴーニ・ステルンの動物記――北イタリアの森から――』  マーリオ・リゴーニ・ステルン作/グザヴィエ・ドゥ・メーストル画/志村啓子訳 ◎賞速報 ◎イベント速報 ◎世界のお祭り:第6回 聖パトリック祭(アイルランド) 3月17日 ◎読者の広場:海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特別企画●多言語特集「世界の本棚から」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  最近やまねこ翻訳クラブでは、英語以外の言語学習者や原書読みが増え、会員限定 で開催されている原書読破マラソンや読書室の掲示板が国際色豊かになってきた。こ うした会員たちの協力で、今回は英語以外の未訳書のレビューをお届けする。英米の 作品とは一風違う雰囲気を、ぜひ感じていただきたい。 **************************************************************************** "Noche de alacranes" 〜スペイン語〜 『眠らない夜』(仮題) by Alfredo Gomez Cerda アルフレード・ゴメス・セルダー作 Ediciones SM, 2005, 253pp ISBN 8434844311(Spain) ★2005年グラン・アングラール賞受賞作  不眠に悩むカタリナは今夜も寝つけない。昼間、歴史の教師に招かれて、若いころ の経験を学生たちの前で話したのだ。「ようこそ、カタリナ・メルゴーサさん。デル ガディーナ!」歓迎のプラカードや講演がきっかけとなって、あのころの記憶が鮮明 によみがえってきた。つらかった時代、故郷、家族、そして愛するエミリオ……。  1939年に内戦が終わった後、スペインはフランコ将軍による独裁下にあった。治安 警察があたりをうろつき、人々が監視される中、政府にそむいた父親が投獄され、カ タリナの家族は政府から目をつけられていた。母親はリンチを受け、兄は山を活動拠 点とする反政府ゲリラ、〈モンテ〉に入ると言って、家を出てしまった。そんなある 日、カタリナはサン・ロケの祭りでエミリオと出会い、ふたりは次第に愛しあうよう になっていった。ところが、突然悪い知らせが届く。家が裕福なエミリオが身代金目 当てのモンテに誘拐されたのだ。治安警察は、カタリナをモンテの一味だと信じこみ、 計画的にエミリオに近づいたとして彼女を探していた。驚いたカタリナは、エミリオ を救おうと、ひとり山へ向かう。警察に見つかれば投獄されるだろうし、山は危険だ。 自らの命か愛かという選択に迫られ、彼女はエミリオを選んだ。迷った山中でモンテ に助けられた彼女は、モンテと共に暮らし、恋人を逃がすチャンスを待つ。そして、 知らぬ間に、カタリナは反フランコの旗印として、女ゲリラ兵〈デルガディーナ〉へ と祭り上げられていた。  ほんの少しのことで人生が全く変わってしまうことがある。生まれた時代、国が違 っていたならば――そう思わずにはいられなかった。時に運命は人を悲劇の主人公に 変えてしまう。若い世代に内戦後の様子を伝えようと描かれたフィクションである本 作は、しかし悲しい話ではない。これは、強くたくましい少女が、愛のために行動し、 自分を犠牲にする物語である。カタリナは、エミリオのためなら何だってできた。彼 女の思いは潔く、強い。そしてその思いは、時を経て形を変えた。数十年後、偶然見 つけたエミリオを見るために、カタリナはカフェに毎日顔をだす。それはかすかな期 待かもしれない。もしエミリオがカタリナを思い出したら? 結局は結ばれなかった ふたり、だが、自分の選択を彼女は悔いてなどいない。カタリナには、守るべき人と 信じられる思いがあった。今はただ、懐かしく、大切な思い出だ。彼女は、私に信念 をもつことを教えてくれた。まわりの環境や状況、それらは生き方を変えるかもしれ ない。でも、私は私だ。自ら選んで歩いてきたこの道、これから行くであろう道。1 歩ずつしっかりと踏みしめていきたい。カタリナのように、自分を信じて。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Alfredo Gomez Cerda(アルフレード・ゴメス・セルダー):1951年スペイン、 マドリード出身。映画の台本や小説などを書いていたが、1982年に Fundacion Santa Maria が主催する児童文学賞のバルコ・デ・バポール賞次席になったのを契機に、数 数の児童文学賞を受賞、40冊以上の本を出している。本書が受賞したグラン・アング ラール賞は Fundacion Santa Maria が主催する児童文学賞のYA部門。 【参考】 ※すべてスペイン語 ▼この本に関するアルフレード・ゴメス・セルダーへのインタビュー記事                          (Grupo SM Profes. net 内) http://www.lengua.profes.net/apieaula2.asp?id_contenido=45581 ▼アルフレード・ゴメス・セルダーのグラン・アングラール賞受賞に関する記事 http://www.nodo50.org/foroporlamemoria/documentos/2005/agc_09052005.htm ▼アルフレード・ゴメス・セルダーについてのページ                      (Catedra Miguel Delibes サイト内) http://www.catedramdelibes.com/archivos/000119.html ▼Grupo SM ウェブサイト   (賞情報はここの PREMIOS 内、Literatura infantil y juvenil を選択のこと) http://www.grupo-sm.com/ 【特殊文字】  「Alfredo Gomez Cerda」:「Gomez」の「o」、「Cerda」の「a」の上にアクセン ト記号(')がつく  「Fundacion Santa Maria」:「Fundacion」の「o」、「Maria」の「i」の上にア クセント記号(')がつく                               (美馬しょうこ) **************************************************************************** "Caramelos de menta" 〜スペイン語〜 『ミント・キャラメル』(仮題) by Carmen Vazquez-Vigo カルメン・バスケス=ビーゴ作 Ediciones SM, 1981, 120pp ISBN 8434808986(Spain)  ペピート、チノ、クーロ、キケは、スペインのマドリードに住む仲良しの少年たち。 ある日、4人はおびえた様子で逃げてきた犬に出会う。ペピートはその犬を気に入っ てドラゴンと名付け、家で飼うことにした。  翌日、4人が遊んでいた爆竹の音が原因で、近所にある卵専門店の鶏が卵を産まな くなってしまう。怒り心頭でやってきた店主のホアキンさんは、ドラゴンを見るとさ らに怒り出した。ペピートたちに救われる前、ドラゴンは店へ逃げ込み、卵を大量に 割ってしまっていたのだ。ホアキンさんはペピートたちに、期限付きで損害をすべて 弁償するように言い渡す。その金額はみんなのお小遣いを集めても足りない。親に迷 惑をかけたくない少年たちは、さまざまな方法でお金を稼ぐことを考え、実行に移し ていく。  犬の散歩の代行やケーキ屋でのアルバイトなどありきたりな発想のものから、手作 りのミント・キャラメルを市場で売ることや、ペット・コンテストでドラゴンの優勝 をもくろむといった愉快なものまで、次々と繰り出されるアイディアが子どもらしく 楽しい。しかし、食いしん坊のキケが売り物のキャラメルを食べてしまったり、わざ と負けなければならないサッカーの試合でチノが活躍し、予定どおりに事が運ばなか ったり……、計画はなかなかうまく進まない。それでもペピートたちは決して投げ出 さない。自分たちのしたことや、飼い主としての責任を果たそうとしているからだ。 失敗してへこむこともあるが、励ましあい、気持ちを新たにして次の案を考え出して いく。そんな前向きな姿勢が、たくましくさわやかに思えた。  ペピートの母親は、子どもたちのしたことやお金稼ぎのことを知っているが、手も 口も出さない。彼らなりの責任のとり方を信用しているからなのだろう。そして私も、 ペピートたちよりやや年下の息子がいるせいか、彼らの母親のように心の中で声援を 送っていた。目標に向かって頑張るひたむきな子どもたちの姿が、いつの時代でもど こででも変わらないでほしいと願いながら。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Carmen Vazquez-Vigo(カルメン・バスケス=ビーゴ):1923年アルゼンチン、 ブエノスアイレス出身。青年期以降スペインに移住し、作家活動を始めた。英語やフ ランス語にも精通し、文芸翻訳家としても活躍する。本作で1973年にラサリーリョ賞 を、1992年に "Un monstruo en el armario" でスペイン国民児童文学賞を受賞した。 【参考】 ▼カルメン・バスケス・ビーゴのプロフィールなどを紹介するウェブサイト                                (スペイン語) http://www.amigosdelibro.com/autores/vazquez_vigo.htm ▽ラサリーリョ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/es/pl/index.htm 【特殊文字】  「Vazquez-Vigo」:「a」の上にアクセント記号(')がつく                                 (井原美穂) **************************************************************************** "Hetki Lyo, Risto Rappaaja" 〜フィンランド語〜 『かくごしろ、リスト・ラッパーヤ』(仮題) by Sinikka Nopola, Tiina Nopola シニッカ・ノポラ、ティーナ・ノポラ作 Tammi 1997, 96pp ISBN 951310995X(Finland)  リストは小学生の男の子。父親はおらず、母親は仕事で世界中を飛び回っていて、 いつも留守だ。そのため、リストはおばのラウハと2人で暮らしている。  初夏のある日、2人は新しい町へ引っ越した。団地の一室に落ち着くと、リストは 早速キッチンのおたまを手に取り、家中のものを素晴らしいリズムでたたきはじめる。 リストの姓であるラッパーヤには「たいこたたき」の意味があるが、そのとおり、リ ストは天才的なドラマーなのだ。ラウハは、おいの才能を誇りに思っていた。ところ が翌日から、2人のもとに「たいこの音をやめないとひどい目にあわせるぞ」という 脅迫状がたびたび届くようになる。雑誌の文字を切り抜いて紙にはりつけた匿名の脅 迫状に、気の小さいラウハは真っ青だ。「きっと下の階のリンドベリさんよ!」でも、 リンドベリおじさんはいい人だ。リストは犯人探しを決意する。  団地には、あやしい人物が次々に現れる。最上階の窓から外をうかがう人影。帽子 で顔を隠す老婦人。そして、雑誌の切り抜きが趣味のアンテロ少年と、その母親の無 愛想なテッレルボ。だれもが脅迫状と関係がありそうだ。  こう書くとサスペンスのようだが、物語はユーモラスに進行する。人一倍思い込み が激しいラウハのおかげで、リストのまわりでは珍事件が絶えないのだ。リンドベリ さんを団地のオーナーだと勘違いしてとんちんかんなふるまいをしたり、リストとア ンテロが誘拐されたと思い、警察を呼んで大騒ぎになったり。読者はラウハの巻き起 こす騒動に笑いながら、脅迫状の送り主をめぐる謎解きに引き込まれていく。  舞台となる団地は、現代社会の縮図といえる。みんなが何かしら問題を抱えている からだ。独居老人、体に障害を持つ人、つらい体験から立ち直れない人、友だちのい ない大人や子ども。主人公のリストも、親と離れて暮らしている。しかし、作品の持 つ雰囲気はあくまで明るい。重いエピソードを盛り込みながら、それを感じさせない すぐれたユーモアは、この作者ならではだ。  たいこを愛するリストの思いが、問題だらけの人々をやがて笑顔にする。人生に必 要なのは、大好きなものと、大好きな人たちと、つらいことを乗り越える勇気だ。リ ストのたたくたいこのリズムからは、そんなメッセージが理屈抜きで伝わってくる。  本作は、現在までに7冊が出版されている人気シリーズの1作目。「リスト」は作 者姉妹の父親の名で、物語の中のリストと同じく名ドラマーだった。本書には、姉妹 から亡き父への献辞が記されている。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Sinikka Nopola(シニッカ・ノポラ)、Tiina Nopola(ティーナ・ノポラ): シニッカは1953年、ティーナは1955年生まれの姉妹。「リスト・ラッパーヤ」シリー ズをはじめ多くの児童書を共同で執筆。ほかに、シニッカは一般向けの小説を、ティ ーナは幼年向け絵本を、それぞれ単独で執筆している。邦訳に『麦わら帽子のヘイナ とフェルト靴のトッス』(末延弘子訳/講談社)。フィンランド国内の児童文学賞を 多数受賞。ともにヘルシンキ在住。 【参考】 ▼フィンランド公共放送YLEのアニメーション番組            「リスト・ラッパーヤ」のウェブサイト(フィンランド語) http://www.yle.fi/lapset/ristorappaaja/index.html 【特殊文字】  「Lyo」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく  「Rappaaja」:すべての「a」の上にウムラウト(¨)がつく                                (古市真由美) **************************************************************************** "E-Mail mit Kuss" 〜ドイツ語〜 『電子メールでキッス』(仮題) by Thomas Brinx、Anja Kommerling トーマス・ブリンクス、アニャ・ケメリング作 Thienemann Verlag GmbH, 2005, 175pp ISBN 3522177134(Germany) 「まったく、もう〜! 先生たちの考えることときたら!」  ドイツに住む少女エリのクラス全員は、不慣れな英語で電子メールを書くことにな ってしまった。相手はイギリスにある姉妹校でドイツ語を学ぶ生徒たちだ。向こうか らはドイツ語で返事がくる。エリは同じ年の少年、ジャスティンとペアになった。  エリにはフリーダという無二の友がいる。エリは控えめ、フリーダは目立ちたがり と性格は正反対だが、お互いに深く信頼しあっている。今回の件も、エリの宿題なの にふたりであれこれ相談しながら書いていた。「いいわよ、どうせ会わないんだから テキトーに書いとけば」と言い出したのはフリーダだ。しだいにエリも調子にのって 嘘ばっかりのメールを送り続けた。向こうも「城に住んでいる」とか、「ぼくはベッ カム似だ」とか書いてくるのだから、てんで信用ならない。  ところが、ある日、目の前にジャスティンが! おまけに、メールに書いてあった とおり、ベッカム似のすごい美男子! くらくらっときたエリは一目で恋に落ちた。 フリーダは親友の恋を成就させようと応援役に回る。自分たちが書き続けた嘘に辻褄 をあわせるには、お互いの役を入れ替わるのが一番良い。エリがフリーダに、フリー ダがエリに。募るエリの想い、ジャスティンに想いを寄せられて複雑なフリーダの心 中。嘘が嘘を呼び、緊張感とロマンスの香りが錯綜しながら場面は展開していく。そ して、最後にふたりを待ち受けていたのは思いもよらないどんでん返しだった……。  エリとフリーダが1章ずつ、交互に一人称で語る構成になっている。また中盤から は、同じ章の中でさえ語り手の入れ替わりがあるので、読み手ものんびりしていられ ない。また、『ふたりのロッテ』のように「完全な役割交代」ならわかりやすいのだ が、このふたり、周りに誰がいるかで演じる役柄を瞬時に換えなければならない。ま さに、神経がいくつあっても足りない気の遣いようだ。エリとフリーダが薄氷の思い で演じる恋と友情の大芝居。いつ嘘がばれるのか、恋は成就するのか、舞台を見つめ る読者たちは、ついつい夢中になってしまうだろう。  本書は現代ドイツのティーンたちの日常と流行に密着しながら、軽いタッチで書か れている。はじめのうちは「少女のせつない恋心」が主題のように思えるのだが、後 半、「恋を凌ぐ女の友情」という色合いが濃くなる。なお本書は、"Freche Madchen - freche Bucher"(「イケてる少女のイケてる本」仮題)というシリーズの1冊として 刊行された。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Thomas Brinx(トーマス・ブリンクス):1963年ドイツ、ヴェーゼル生まれ。 脚本家、作家。サッカー三昧の子ども時代を過ごした。創作陶器の勉強をする。  Anja Kommerling(アニャ・ケメリング):1965年ドイツ、ミュンヘン生まれ。脚 本家、作家。文学・映画・政治学を大学で学び、雑誌のフリー編集者を経る。  ふたりの出会いは1988年、南仏にて。翌年に「Ohrenbar」という子ども向けのラジ オ放送番組の脚本をふたりで書き始める。これが好評を博し、以来、数多くのテレビ や映画の脚本を手がけている。共著は20冊あまり。 【参考】 ▼トーマス・ブリンクス、アニャ・ケメリング公式ウェブサイト(ドイツ語) http://www.brinx-koemmerling.de/ 【特殊文字】  「Kommerling」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく  「Ohrenbar」:「a」の上にウムラウト(¨)がつく  「Madchen」:「a」の上にウムラウト(¨)がつく  「Bucher」:「u」の上にウムラウト(¨)がつく                                  (うさぎ) **************************************************************************** "Jetzt bist du dran!" 〜ドイツ語〜 『今度は君の番!』(仮題) by Elisabeth Zoller エリザベス・ツェラー作 Loewe Verlag GmbH, 2005, 90pp ISBN 3785555326(Germany)  現代の子どもが直面する「いじめと暴力」をテーマに取り上げた作品。女の子4人 組にばかにされ、学校に行くのがこわいティルダ。太っていることを理由にからかわ れ、嫌味を言われ、いじめの対象となるディナ。隣の席の横暴な男の子から絶えず嫌 がらせを受ける小柄で気弱なクリストフ。ここに登場する子どもたちは身近で、筋書 きは小学生の日常から切り取られた風景である。いじめと暴力は、今では世界のあち こちで社会問題となり、子どもの苦い現実となってしまった。この本ではいくつかの ケースを物語で紹介し、被害者たちの姿を描き、勇気をもってそれに対処できるよう に書かれている。  仕返しを恐れていじめの実態を誰にも告白できなかったティルダだが、友人ハンナ にやっとの思いで打ち明ける。その結果、いじめを受けたら、両親や先生など、とに かくまわりの人に話し、助けを求めることが大事だと助言を得る。「かっとなってキ レる」連中に八つ当たりされて縮こまっているディナを見た先生は、この問題をクラ ス全体の課題として授業で取り上げる。そしていじめる側といじめられる側の双方に、 かっとなることはどんなことかを説明し、セルフ・コントロールの仕方を教え、相手 の怒りにどう対処すべきかを話し合いにもってゆく。怒りへの対処法をより深めてゆ くためにも、子どもは考える力を自分自身で養わなければならないのだ。  ツェラーが作家を志した動機は、子ども時代の苦い経験がもとになっている。学校 の休み時間でのクラスメートの死というショッキングな事件以来、いじめと暴力は彼 女の最大の関心事となり、将来これをテーマに物語を書こうと心に決めたという。現 在は作品の執筆に加え、ドイツ国内外での朗読活動を地道に続けていて、スイスでも、 私の子どもが通う学校で朗読会が行われたことがある。自分の作品は1語も忘れずに 覚えているというツェラーは、思いを込めて語りかけるように、ゆっくりと物語を読 み進めてゆく。真正面から重いテーマに向き合うツェラーの真摯な姿勢、心にずしん とくるリアルな物語。心打たれる彼女の朗読は、充実した体験として聞き手の中に残 る。  被害者の子どもたちは、誰にも言えず深く傷ついている。子どもに救いの手を差し 伸べるには、どうしたらいいのか。深刻化する問題にどう対処すればいいのか。作品 で提示されるアドバイスは現実的で分かりやすく、子どもだけでなく大人にも参考に なる。生きる上での自尊心を大切にするために、ひとりひとりにできることは何かを、 子ども、両親、先生、大人たち、みんなで一緒に考えてゆきたい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】Elisabeth Zoller(エリザベス・ツェラー):1945年ドイツ、ブリロン生まれ。 ミュンヘン、ローザンヌ、ミュンスターなどで、ドイツ語、教育学、美術史、フラン ス語を専攻する。ギムナジウムで長年教職に就いた後、1989年から作家生活に入る。 いじめと暴力をテーマにした本を始め、これまでに発表された本は40冊以上に上る。 作家活動のほか、各地の学校で朗読会や講演を開催するなど、教育関連の活動も精力 的に行っている。現在家族と共にミュンスター在住。邦訳に『さよなら、ママ』(清 水美子訳/徳間書店)がある。 【特殊文字】  「Elisabeth Zoller」:「o」の上にウムラウト(¨)がつく                                 (大隈容子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●注目の本(邦訳読み物)●語り部が紡ぐ、森の物語 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『リゴーニ・ステルンの動物記――北イタリアの森から――』 マーリオ・リゴーニ・ステルン作/グザヴィエ・ドゥ・メーストル画/志村啓子訳 福音館書店 定価1,470円(税込) 2006.02 200ページ ISBN 4834019950 "Il Libro Degli Animali" by Rigoni Stern, illustrations by Xavier de Maistre Einaudi Ragazzi, 1992  第二次世界大戦後に、故郷である北イタリアの森にもどってきた市井の人々。作者 のステルンさんもそのひとりだ。人々と共に暮らす犬や、森の動物たちの生活を、本 書はていねいに静かに語っている。  最初に登場するのは、自由に生きるマルテという犬。いつからともなく町に住みつ いたマルテは、誰かの飼い犬には決してならない。毎日、自分で選んだ子どもや大人 と一緒に散歩したり、手頃な骨などをもらったりしながら、誰にも等しく愛情を注ぎ、 愛されて過ごしている。本書にはいくつか素晴らしい動物画が挿入されており、その 中にはもちろんマルテもいる。マルテの姿は確かに凛々しく、そして愛らしい。ほか にも多くの生き物、蜂、クロウタドリ、フクロウ、ウサギ、ヤマネなどが登場する。 また平和な森ばかりでなく、作者は戦時の森も語る。1944年9月、パルチザンを一掃 するねらいで、大規模な作戦が森で展開され、その地域一帯で弾丸が飛び交うように なる。そんな危険な場所で、ノロジカとひとりのパルチザンが出会った。前足を弾丸 で吹き飛ばされたノロジカは、その男が自分を助けてくれると信じ、そばから離れな い。はたして動物好きの男はノロジカを助け、世話をした。後に傷が癒えたノロジカ は、彼らの見張り役として男の役にたった。  19編おさめられている本書の語り口は一様ではない。犬との温かい交流であったり、 蜂の生態についての観察記録であったり、戦時の様子を回想したりとさまざまだ。そ のどれもに、深い自然の美しさと野生動物への敬愛が流れている。作者自身、戦争末 期に捕虜として収容所に入れられ、そこから脱出したひとりである。訳者あとがきに よると、ひと月かけてアルプスを越え故郷まで歩きとおしたそうだ。  ステルンさんが愛情深く書いたこの動物記から、平和と安らぎの大切さが率直に伝 わってくる。故郷の森が、ステルンさんの戦争での苦しみをゆっくり癒し、安らぎを もたらした。84歳の現在もこの作者は健筆だ。日本の若い読者にあてて、晴れやかな 人生は、自分たちでそれを求めるかどうかにかかっているとエールを送る。子どもた ちにぜひ読んでもらいたい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【作】マーリオ・リゴーニ・ステルン(Mario Rigoni Stern):1921年、アルプス山 麓の町アジアーゴ生まれ。第二次世界大戦時は兵士として参戦するも、後に捕虜とし てナチスの強制収容所にとらわれる。戦後、故郷にとどまり、歴史・野生・庶民をテ ーマに多数の作品を発表。代表作は第1作である『雪の中の軍曹』(大久保昭男訳/ 草思社)、その他に『雷鳥の森』(志村啓子訳/みすず書房)など。 【訳】志村啓子(しむらけいこ):1947年、神奈川県二宮生まれ。東京外国語大学イ タリア語学科卒業。都立高校教員を経て、自宅に《寺子屋》を開設する。訳書に『雷 鳥の森』のほか、『ファブリこども世界名作シリーズ』(共訳/TBSブリタニカ) など。                                 (林さかな) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★2006年チルドレンズ・ブック賞候補作発表(受賞作の発表は6月2日) ★2005年度ゴールデン・カイト賞発表 ★2005年度カーネギー賞ロングリスト発表 ★2005年度ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト発表 (カーネギー賞および、ケイト・グリーナウェイ賞ショートリストの発表は5月5日、 受賞作の発表は7月) ★2005年度アガサ賞候補作発表(受賞作の発表は4月22日) ★第11回日本絵本賞発表 ★2006年ボローニャ・ラガッツィ賞発表 ★2006年ローカス賞推薦作品発表(受賞作の発表は6月17日)  海外児童文学賞の書誌情報を随時掲載しています。「速報(海外児童文学賞)」を ご覧ください。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●イベント速報● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★展示会情報  安曇野絵本館「サラ・ファネリ不思議な世界展」  大丸ミュージアム・東京「世界の絵本作家展II 絵本作家ワンダーランド」など ★セミナー・講演会情報  国立国会図書館国際子ども図書館  「児童文学に見る子ども像―もじゃもじゃの系譜」など ★イベント情報  教文館 子どもの本の店 ナルニア国「アリソン・アトリーの世界」など  詳細やその他のイベント情報は、「速報(イベント情報)」をご覧ください。なお、 空席状況については各自ご確認願います。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event                            (井原美穂/笹山裕子) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●世界のお祭り●第6回 聖パトリック祭(アイルランド) 3月17日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  緑色の服を着たり、顔に三つ葉のクローバー(シャムロック)をペイントしたりし た人々が町を練り歩く、聖パトリック祭のパレードをご存知でしょうか。シカゴを舞 台にした映画『逃亡者』で、ハリソン・フォード扮する主人公が緑の帽子をかぶって パレードにもぐりこみ、捜査官の目をくらました場面を覚えている方もいるでしょう。  聖パトリックは、5世紀ごろアイルランドにキリスト教を伝えたと言われる、アイ ルランドの守護聖人です。ブリテン島の裕福な家に生まれ育ったパトリックは、盗賊 にさらわれて異教徒の国アイルランドへ連れていかれ、羊飼いとして働かされました。 しかし、希望を捨てずに神に祈り続けたすえに、ブリテン島へ帰ることができたので す。そこでパトリックは神に感謝して聖職者になり、再びアイルランドへ渡って布教 活動に従事したということです。  聖パトリックにまつわる伝説はたくさんありますが、なかでも有名なものに、アイ ルランドに野生の蛇がいないのは、聖パトリックが太鼓をたたいてすべての蛇を海へ 追い払ったからだという話があります。また、キリスト教の「三位一体」説(神は、 父なる神とその子キリスト、そして精霊という3つの位格をそなえているという考え 方)を説明するのに三つ葉のクローバーを使ったという言い伝えから、三つ葉のクロ ーバーは聖パトリック祭に欠かせないシンボルとなっています。  その聖パトリックの命日である3月17日が聖パトリック祭。この日はアイルランド の国民の祝日で、人々は「エメラルドの島」と呼ばれるアイルランドを象徴する緑色 の服を着て祝います。現在ではアイルランドのみならず、アメリカやカナダ、ニュー ジーランド、日本など、世界各地でパレードが開催されていて、特にニューヨークで は、アイルランド系だけでなくさまざまなバックグラウンドを持つ人々が集まって、 世界一と言われるパレードを繰り広げます。  聖パトリック祭は、子どもたちにとっても楽しい日です。アメリカ在住のやまねこ 会員によると、緑色のものを身につけるのは当たり前で、身につけていない子はつね られてしまうとか。また、緑色のおやつを食べたり、アイルランドのいたずら妖精レ プラコーンのお話を読んだりするそうです。聖パトリック祭に直接関係があるわけで はありませんが、サムという登場人物がしきりに緑色の卵とハムを勧めるドクター・ スースの "Green Eggs and Ham"(Random House Children's Books)は、この時期人 気の絵本です。  子どもたちの生活にもとけこんでいる聖パトリック祭は、欧米の児童書によく登場 します。ジュディ・デルトンの「うら庭のエンジェル」シリーズ第3作『エンジェル とお母さんの恋人』(岡本浜江訳/朔北社)にも、緑色のハムが出てきます。 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*  数分後、ルディがたっぷり汁につかったグリーンのハムをきれいに切り分けて、大 きなお皿にのせて食堂にはこんできました。グリーンのポテトもお皿のまわりにぐる っとならんでいます。スライスしたハムの上には、グリーンのパイナップルのスライ スがクローバー(アイルランドの国花。三月十七日の聖パトリックの日にかざる)の 形にならべてあります! *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*  グリーンのハムはどんな味だったのでしょうか? "Green Eggs and Ham" のサム にだまされたと思って食べてみるのもいいかもしれませんね。 ★参考文献・ウェブサイト 『アイルランド民話の旅』渡辺洋子・岩倉千春編訳 三弥井書店 "Patrick : Patron Saint of Ireland" Tomie de Paola Holiday House "The Story of Saint Patrick's Day" Patricia A. Pingry Candy Cone Press アイルランド大使館公式ウェブサイト http://www.embassy-avenue.jp/ireland/information/index.html                            (笹山裕子/村上利佳) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●読者の広場●海外児童文学や翻訳にまつわるお話をどうぞ! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  このコーナーでは、海外児童書にまつわるお話、ご質問、ご意見等を募集していま す。mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 ※メールはなるべく400字以内で、ペンネームをつけてお送りください。 ※タイトルには必ず「読者の広場」とお入れください。 ※掲載時には、趣旨を変えない範囲で文章を改変させていただく場合があります。 ※回答も読者のみなさまから募集し、こちらに掲載させていただきます。原則的に編 集部からメールでの回答はいたしませんので、ご了承ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ●  本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 こちらの「やまねこ翻訳クラブ オンライン書店」よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/info/order.htm  本号の html 版を3月18日に公開予定です。以下の URL よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm#html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽▲▽▲▽   海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります   ▽▲▽▲▽    やまねこ翻訳クラブ(info@yamaneko.org)までお気軽にご相談ください。 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のカジュアルウオッチ ☆☆ 「FOSSILは化石って意味でしょ?レトロ調の時計なの?」。いえいえ、これは創業者 の父親がFOSSIL(石頭、がんこ者)というあだ名だったことから誕生したブランド名。 オーソドックスからユニークまで様々なテイストの時計がいずれもお手頃価格で揃い ます。レトロといえば、時計のパッケージにブリキの缶をお付けすることでしょうか。 数十種類の絵柄からお好きなものをその場で選んでいただけます。選ぶ楽しさも2倍 のフォッシルです。 TEL 03-5428-3701 http://www.fossil.com/      (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。           吉田真澄の児童書紹介メールマガジン              「子どもの本だより」      http://www.litrans.net/maplestreet/kodomo/info/index.htm  。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★☆       出版翻訳ネットワーク・メープルストリート       ☆★         http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm 新刊情報・イベント情報などを掲載いたします。詳細はmaple2003@litrans.netまで。        出版翻訳ネットワークは出版翻訳のポータルサイトです ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ http://www.litrans.net/ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ =- PR -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=      ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 毎月15日発行☆★                http://www.litrans.net/whodunit/mag/           未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や 編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- PR -= ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *=*=*=*=*=*= やまねこ翻訳クラブ発行メールマガジン&ウェブジン =*=*=*=*=*=* ★やまねこActivator(毎月20日発行/無料)   やまねこ翻訳クラブのHOTな話題をご提供します!                  http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm ★英文ウェブジン "Japanese Children's Books (Quarterly)"   英語圏に日本の児童文学情報を発信! 自由閲覧です!                  http://www.yamaneko.org/mgzn/eng/index.htm *=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=* ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆次号予告は毎月10日頃、やまねこ翻訳クラブHPメニューページに掲載します。◆         http://www.yamaneko.org/info/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記●「多言語特集」はいかがでしたでしょうか? 読めない参考サイトの壁 に打ちのめされながらも、新しい発見のある楽しい編集作業でした。緑のハムもぜひ お試しください!? 我必須更学習。(お) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行人 村上利佳(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編集人 大原慈省/横山和江/竹内みどり(やまねこ翻訳クラブ スタッフ) 企 画 赤間美和子 井原美穂 うさぎ 大隈容子 鎌田裕子 笹山裕子 早川有加     林さかな 冬木恵子 古市真由美 美馬しょうこ 村上利佳 協 力 出版翻訳ネットワーク 管理人 小野仙内     Chicoco ながさわくにお ハイタカ めい ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・このメールマガジンは、「まぐまぐ」( http://www.mag2.com/ )を利用して配信 しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。 ・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/ でご覧いただけます。 ・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ◆無断転載を禁じます。