※こちらは「書評編」です。「情報編」もお見逃しなく!! ※1月は定期休刊です。次回は2004年2月号になります。どうぞお楽しみに! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 2003年12月号(書評編)    =====☆                    ☆=====   =====★   月 刊  児 童 文 学 翻 訳   ★=====    =====☆   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ☆=====                                  No.56 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● ●児童文学翻訳学習者による、児童文学翻訳学習者のための、電子メール版情報誌● ●http://www.yamaneko.org/mgzn/                      ● ●編集部:mgzn@yamaneko.org      2003年12月15日発行 配信数 2370 無料● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●2003年12月号(書評編)もくじ● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎特集:第6回やまねこ賞――会員が選んだ、今年の邦訳児童書ベスト5は? ◎賞情報1:2003年 全米図書賞発表 ◎賞情報2:2003年 スマーティーズ賞発表 ◎Chicoco の親ばか絵本日誌:第25回「みんなの幸せを願うとき」 PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆☆ FOSSIL 〜 Made in USA のカジュアルウオッチ ☆☆ 「FOSSILは化石って意味でしょ?レトロ調の時計なの?」。いえいえ、これは創業者 の父親がFOSSIL(石頭、がんこ者)というあだ名だったことから誕生したブランド名。 オーソドックスからユニークまで様々なテイストの時計がいずれもお手頃価格で揃い ます。レトロといえば、時計のパッケージにブリキの缶をお付けすることでしょうか。 数十種類の絵柄からお好きなものをその場で選んでいただけます。選ぶ楽しさも2倍 のフォッシルです。 TEL 03-5428-3701 http://www.fossil.com/      (株)フォッシルジャパン:やまねこ賞協賛会社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●特集●第6回やまねこ賞            協賛:(株)フォッシルジャパン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  過日、やまねこ翻訳クラブで、昨年11月から今年10月までに出版された邦訳児童書、 および、過去に海外で出版された未訳児童書を対象に、ベスト5の投票が行われまし た。以下にその結果をご報告します。大賞に輝いた邦訳作品の翻訳家の方には、賞状 と副賞が贈られます。なお、前回に引き続き、株式会社フォッシルジャパンより、副 賞の時計をご提供いただきました。   「読み物」「絵本」の分類については、原則として(株)図書館流通センター(TR C)による分類種別に準拠していますが、一部の本については、当クラブの判断で種 別を変更しています。  記事中に記載した、本誌の過去のレビューについては、やまねこ翻訳クラブサイト に掲載のバックナンバーをご参照ください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/  なお、すべての投票と感想はこちらでごらんいただけます。 http://www.yamaneko.org/yn_award/index.htm      ★☆★☆【2003年 第6回やまねこ賞 読み物部門】☆★☆★ ★大賞 『ブリット‐マリはただいま幸せ』アストリッド・リンドグレーン作                            石井登志子訳 徳間書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「親愛なる、まだ見ぬペンフレンドさま!」スウェーデンの小さな町に暮らす15歳の 少女ブリット‐マリが、ペンフレンドに送った手紙に綴る、にぎやかで愛情あふれる 家族との生活、友だちづきあい、恋心、戦争の影、豊かな自然とのふれあい、そして クリスマスや春の訪れ。リンドグレーンが少女むけ懸賞小説に応募して入賞したデビ ュー作。 ◎読んでいると希望と幸せに満たされていく。(Incisor) ◎ピッピやら、やかまし村やら、いろんなお話の原型がたっぷりつまっていて、初め て読むのにとてもなつかしい気持ちになった。(BUN) ◎ぜひわが子にも読んでもらいたい作品。(anya) ◎これがデビュー作だなんて、やはりリンドグレーンはすごいと思った。(蒼子) ◎リンドグレーンに寄り添ってきた訳者の、胸の内からあふれたかのようなあとがき も感動します。(NON) ☆~~~~~~~~~~【受賞のことば】 翻訳家 石井登志子さん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆ |                                    | | やまねこ賞をいただく喜びは、リンドグレーンが懸賞小説『ブリット‐マリは| |ただいま幸せ』で、入賞したときの喜びと同じぐらいかしら。とすると、勝利の| |ダンスを踊らなくちゃ。クルクルランラン♪♪♪ デビュー作の後も、楽しくゆ| |かいなのや、心を打つ悲しいのや、不思議な世界に誘い込むファンタジーなどひ| |とつひとつが独特の世界を持つすばらしい作品ぞろいでした! でも、スウェー| |デンで国民的な人気者になっても、おごることもなくヴィンメル村のアストリッ| |ドであり続けた彼女は偉大でした! すばらしい作品と出会えたことと、やまね| |この会員のみなさまのお目に留まったことに感謝いたします。        | ☆                                    ☆ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆2位 『シカゴより好きな町』リチャード・ペック作 斎藤倫子訳 東京創元社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  大恐慌の最中、父親が失業したためにシカゴから小さな町に住む祖母の家に身を寄 せた15歳の少女メアリ・アリス。型破りで豪胆なおばあちゃんとの生活に戸惑うこと も多いが、少しずつたくましくなり、町にとけこんでいく。2001年にやまねこ賞を受 賞した『シカゴよりこわい町』の続編。2001年ニューベリー賞受賞。 (本誌2001年4月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎笑えて泣けて最後は感動の嵐です。(yoshiyu) ◎体だけでなく心も大きなお婆ちゃんが素敵です。(ラナ) ◎大胆不敵、愛想が悪いおばあちゃんの魂はとてもあったか。孫娘にもその熱い血は 確かに流れている。(ちゃぴ) ◎原書を読んだ時にはつかみきれなかった細かい場面を、訳書を読むことにより疑似 体験できたような気がします。(SUGO) ◆3位 『走れ、走って逃げろ』ウーリー・オルレブ作 母袋夏生訳 岩波書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  第二次大戦中のポーランド。ナチスから逃れるためユダヤ人ゲットーから脱出した 8歳の少年スルリックは、生きるために逃げ続ける生活を余儀なくされた。家族とは ぐれ、身分を隠して放浪し、一瞬たりとも気を抜くことのできない毎日を生き抜いた 少年の物語。 (本誌増刊号No.7「ウーリー・オルレブ特集号」のレビューをご参照ください) ◎人が生きていく力の源、本質を教えてもらいました。一生の愛読書になると思いま す。(くるり) ◎「生きるっていいもんだ」ということを、じわじわと強く感じました。(さかな) ◎ノンフィクションの息詰まるような迫力を、最高の表現力で描ききった作品。この 鋭い真実は、痛いほど。(りり) ◎自分の中にもたしかにあるはずの「生きる」力を思い起こさせてくれた。(蒼子) ◆4位(2作同点)『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン作                             小尾芙佐訳 早川書房  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  近所の飼い犬が殺されているのを発見したクリストファー。アスペルガー症候群 (広義の自閉症の一種)で人づきあいが苦手な少年が不安や恐怖に耐えながら、事件 を解決したい一心で様々な人と関わり、思いがけない事実を知る。2003年度ガーディ アン賞受賞。 (本誌2003年10月号書評編「ガーディアン賞受賞作レビュー」をご参照ください) ◎この主人公でなければなりたたない新鮮な世界に、圧倒されました。(なおみ) ◎愛情表現をさせてもらえない親のつらさ、一度崩れてしまった信頼関係の回復の大 変さに涙しました。(sky) ◎クリストファーには幸せになってほしい……。(hanemi) ◎アスペルガー症候群の少年の内面を、こんな形で表すことができるなんて。そのう え、ストーリーとしても読ませる力を持っているのが素晴らしい。(ワラビ) ◆4位(2作同点)『ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日』             キンバリー・ウィリス・ホルト作 河野万里子訳 白水社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「世界一ふとった少年」ザッカリー・ビーヴァーが町に来た日から、すべてが変わり 始めた。テキサス州の田舎町で退屈な毎日を送っていた13歳の少年トビーが、見世物 としてやってきた男の子との出会いをきっかけにまわりの大人たちと新たな関係を築 き、つらい試練も乗り越えていく。1999年、児童書(Young People's Literature) 部門で全米図書賞受賞。 ◎少年の日々の夢と幻滅を巧みに描いたアメリカならではの作品でした。 (Gelsomina) ◎やわらかく、あったかく、人生における「子ども時代」が描かれています。 (さかな) ◎すがすがしさが読んだ後に残りました。映像的な美しさもよかったです。(ゆま) ◎静かで淡々とした語りなのに、色鮮やかな光に満ちています。(くるり) ◆6位以下の作品:6位『セカンドサマー【トラベリング・パンツ2】』、7位『ア ナベル・ドールの冒険』、8位『もうひとりの息子』『ローワンと白い魔物』(2作 同点)、10位『ホー HOOT』『宇宙のかたすみ』『ハングマン・ゲーム』『あわ れなエディの大災難』(4作同点)      ★☆★☆【2003年 第6回やまねこ賞 絵本部門】☆★☆★ ★大賞 『ねんどぼうや』ミラ・ギンズバーグ文                  ジョス・A・スミス絵 覚和歌子訳 徳間書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  おじいさんとおばあさんが、ねんどをこねてつくった「ねんどぼうや」。食いしん 坊のねんどぼうやは、もりもり食べてでっかくなる。でも、パンやミルクじゃぜんぜ ん足りない。にわとりや猫や犬を、がぶっ、ごぶっとのみこんでも、まだまだ足りな い! こわいもの見たさの緊張感と、ヒーロー登場の安堵感が絶妙のバランスをもつ 昔話絵本。 ◎はじめて読んだ時の子どもたちの驚きの表情が忘れられません。恐いけど何度でも 読みたくなる不思議な本です。(SUGO) ◎これを読んで聞かせると、みんな目がまん丸になる。ストーリーと絵の相乗効果が スゴイ!(えみりい) ◎ぼうやがすごい迫力なだけにラストが光る。(ちゃぴ) ◎迫力満点の絵本。確かに、こわさも感じました。でも、おなかがへっているときに  読んだわたしは、ねんどぼうやの頭がじゃがいもに見えてしまいました(笑)。 (yoshiyu) ◎読書室で盛り上がった本。読み聞かせでの反応がまた面白い。(hanemi) ◎この迫力に勝るものなし。(ワラビ) ☆~~~~~~~~~~~~~~【受賞のことば】 翻訳家 覚和歌子さん ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆ |                                    | | 初めての翻訳なので、編集担当と協議しながら楽しくやらせていただきまし | |た。ハッピーエンドとはいえ強烈で残酷な話なので、子供の受けとめ方を考えな| |がら、ねんどぼうやが食べるときの口元の擬音など、表現を匙加減しました。と| |はいえ、この世は光と影で成立しているわけですから、その両方をうまく見せて| |あげることは、大人の大事な役目かもしれません。             | ☆                                    ☆  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◆2位 『だいすき そんなきもちをつたえてくれることば』    ハンス・ハーヘン、モニック・ハーヘン作 マーリット・テーンクヴィスト絵                         野坂悦子、木坂涼訳 金の星社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ひとりでいるとき、小さな女の子は考える。夢、夜、雲、おひさま、大好きって思 う気持ちのことを。幼い子どもが世界を感受するようすを、素直でやさしい言葉でう たい、しずかであたたかみのある絵で表現した詩の絵本。 (本誌2003年5月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎絵と詩がぴったりとけあい、豊かな流れとなって私の心の中を満たしていきました。 絵を思いえがくと、詩のことばが聞こえてくる。詩のことばを思い出すと、絵がみえ てくる。宝箱のような本。(Incisor) ◎今年一番心に残り、いつまでも大切にしたい絵本。(蒼子) ◎手にとった瞬間から投票を決めていました。野坂さん、木坂さん、やまねこで朗読 会をしてください!!!(河まこ) ◎豪華メンバーのコラボレーションですが、1+1+1+1+1=∞になっている、 数学的にはどうもおかしい本。女の子のみずみずしい感性をおとなになっても忘れな い5人に拍手!(NON) ◆3位 『おしゃぶりがおまもり』ウーリー・オルレブ文                ジャッキー・グライヒ絵 もたいなつう訳 講談社  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ヨナタンはもう4歳なのに、まだおしゃぶりが手放せない。なくなるたびに大騒ぎ。 そこで家族のみんなは、なんとかヨナタンにおしゃぶりを卒業させようとするが……。 『かようびはシャンプー』にはじまる、シリーズ4作目。 (本誌増刊号No.7「ウーリー・オルレブ特集号」のレビューをご参照ください) ◎アウトローっぽいあのおじさんが、いい! おじさんのおしゃぶりの秘密(?)を 知ったときには、大感激でした。(ち〜ず) ◎おしゃぶりを大事にするヨナタンと、お気に入りのタオルケットを今でも手放せな い7歳の長女がだぶりました。ちなみにタオルケットは、もはや雑巾の域も超え、傍 目にはただのぼろきれと化しているのです……。(ゆま) ◎次男がタオルをくわえていたころを思い出しました。(みーこ) ◎オルレブ読書月間企画でオルレブの本を集中的に読みました。スルメのような絵本。 読めば読むほど、見れば見るほど発見がある。(河まこ) ◆4位 『ナーサリークライムズ しちめんどうくさい七面鳥盗難事件』                 アーサー・ガイサート作 久美沙織訳 BL出版  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ブタのジャンボ一家は感謝祭に向けて、大きな七面鳥型のトピアリー(装飾用に刈 りこんだ植木)を用意した。ところがある夜、トピアリーがごっそり盗まれてしまっ た。犯人を捕まえるんだ! コブタきょうだいが知恵をしぼる。独特の味わいのある ガイサートの銅版画には、ユーモアがいっぱいつまっている。 ◎ガイサートの描くブタを愛している人は多いのではないでしょうか。しかめっつら のブタさん、ニコニコのブタさん。ひねりのきいた笑いを誘います。(さかな) ◎ストーリーといい絵といい、きちんとかきこまれています。何度も開きたくなる絵 本。ミステリの結末を知っていてもね。(NON) ◎なんといってもガイサートの絵(エッチング)が素晴らしいと思う。(ニャン公) ◆5位 『ピクニックにいこう!』パット・ハッチンス作                           たなかあきこ訳 徳間書店  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  きょうはとてもいい天気。めんどりとかもとがちょうが、ピクニックに出かけてい くが、楽しみにしていたおべんとうを開けてみると、中身はからっぽ! すっきりと 明るい、くりかえし読みたくなる楽しい絵本。 (本誌2003年7月号書評編「Chicoco の親ばか絵本日誌」をご参照ください) ◎読んでいると、どんどん心が浮き立つような気持ちになります。つきぬけたまっす ぐな明るさが、とてもとても良いのです。(さかな) ◎まったく陰のないところがいいです。事件が起こっても喧嘩にも騒ぎにもならない。 とっても Happy な絵本ですね。(えみりい) ◎最後まで読むと、視点を変えてまた最初から読み直したくなる、そんな本です。動 物好きの娘と、わくわくしながらページをめくりました。(hanemi) ◆6位以下の作品:6位『ちびうさまいご!』『クリスマスのちいさな木』(2作同 点)、8位『デザートタウン』、9位『オリビア…ときえたにんぎょう』『いたずら ハーブえほんのなかにおっこちる』(2作同点)      ★☆★☆【2003年 第6回やまねこ賞 未訳部門】☆★☆★ ★大賞 "baby loves" works of art by Mary Cassatt, by William Lach                             (2002年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  アメリカの印象派画家、メアリー・カサットが "baby" を描いた16の作品に、メト ロポリタン美術館所属の編集者ウィリアム・ラックが、詩のような短い言葉を添えて 作り上げた美しい本。 (本誌2003年9月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎この瞬間をひとつひとつおぼえていたい。どの表情を見てもそんな思いにかられた。 (Incisor) ◎赤ちゃん、そして小さい子どもたちの表情がとても愛らしくて、何度も本を開きま した。(さかな) ◆2位 "The Canning Season" by Polly Horvath                             (2003年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  本年度の全米図書賞に輝いた、ホーヴァートの最新作。身勝手な母親の都合で、ひ と夏を遠縁の双子のおばあさんと過ごすことになった少女の成長物語。やまねこ会員 に人気があるホーヴァート。6位には "When the Circus Came to Town" も入ってい る。 (本誌今月号「賞情報1」をご参照ください) ◎ほんとうの「家族」や「愛情」はどこでみつかるかわからない。くれぐれも人食い 熊にご用心!(小湖) ◆3位(3作同点) "Black Jack" by Leon Garfield                             (1969年 イギリス)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  絞首刑を辛うじて免れた大男の悪党ブラックジャックと、不本意ながら彼と行動を ともにするはめになった少年、バーソロミューの活躍を描く。 ◎難しかったけど、なれてくるともって回ったいいまわしがクセになってしまい面白 かったです。こういう骨太のものも時にはいいな。(NON) ◎最初はこわくて読み進められなかったけど、とちゅうから予想をうらぎられる展開 に夢中になって読みました。でも、むずかしかった。(yoshiyu) ◆3位(3作同点) "The Mystery of the Haunted Caves" by Penny Warner                             (2001年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ガールスカウト13団の4人組が団対抗レースに燃え、洞穴に隠された本物の宝を見 つけようと危険な冒険にも乗り出す。2002年に児童書及びヤングアダルト部門で、ア ガサ賞受賞。 ◎主人公の少女たちと一緒に、団対抗レースに一喜一憂したりドキドキしたり。最後 まで一気に読みたくなる作品。(sky) ◎ガールスカウトの子たちの、友情と冒険の物語。(ゆずみ) ◆3位(3作同点) "When Everybody Wore a Hat" by William Steig                             (2003年 アメリカ)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ウィリアム・スタイグが子ども時代の思い出をつづった絵本。スタイグは10月3日 に亡くなったため、生涯最後の作品となった。 (本誌2003年11月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) ◎表紙にちょこんと描かれた少年が印象的です。もう新作を読めないのがとてもさみ しい。(さかな) ◎この絵本をみると、子どもと楽しんだたくさんのスタイグの絵本が次々と思い出さ れるのです。(Gelsomina) ◆6位以下の作品:  6位(4作同点) "If You Come Softly" by Jacqueline Woodson           "Wedding Flowers" by Cynthia Rylant,                   illustrated by Wendy Anderson Halperin           "Journey to the River Sea" by Eva Ibbotson           "When the Circus Came to Town" by Polly Horvath      ★☆★☆【番外編 第6回やまねこ賞 オールタイム部門】☆★☆★  出版年を問わず、過去1年間にやまねこ翻訳クラブ会員が読んだ児童書の中から、 ベスト5を選出しました。 1位『トラベリング・パンツ』     アン・ブラッシェアーズ作 大嶌双恵訳 理論社 2002   (やまねこのおすすめ2003年9月のレビューをご参照ください) 2位『砂のゲーム―― ぼくと弟のホロコースト』     ウーリー・オルレブ作 母袋夏生訳 岩崎書店 2000   (本誌増刊号No.7「ウーリー・オルレブ特集号」のレビューをご参照ください) 3位「がまくんとかえるくん」シリーズ     アーノルド・ローベル作 三木卓訳 文化出版局 1972〜1980   (「ちゃいるどぶっく・あっとらんどく」第9号をご参照ください) 3位『ふたりのアーサー1 予言の石』     ケビン・クロスリー=ホランド作 亀井よし子訳 ソニーマガジンズ 2002   (本誌2001年9月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください) 5位『ガールズ・イン・ラブ』     ジャクリーン・ウィルソン作 尾高薫訳 理論社 2002   (本誌2002年9月号書評編「注目の本」のレビューをご参照ください)  1位の『トラベリング・パンツ』は、魔法のジーンズをめぐる4人の少女の友情物 語。映画化も予定されている話題のYA作品は、続編『セカンドサマー』(読み物部 門6位)と共に、シリーズでやまねこに旋風を巻き起こした。「何度読んでも切なく なります」(ラナ)、「女の子たちの勇気に拍手をおくりたい」(河まこ)など、主 人公たちへの共感の声が多かった。  2位には、当クラブの「ウーリー・オルレブ読書月間」で読まれた本の中から、 『砂のゲーム』が浮かびあがってきた。「この本は一生の思い出、宝になると思いま す」(なおみ)などのコメントから、オルレブ作品の奥深さがうかがえる。また3位 の「がまくんとかえるくん」シリーズは、当クラブの会員が発行するメールマガジン 「ちゃいるどぶっく・あっとらんどく」で紹介されてから、会員の間で再ブームが起 こった経緯をもつ。「5歳の娘がいつのまにか1人で読めるようになっていました。 でも、読んでもらうほうが好きなようです」(hanemi)と、親子で楽しめる作品だ。  同点3位の『ふたりのアーサー1 予言の石』は、昨年のやまねこ賞7位の作品。 ファンタジーブームはまだまだ続いている。5位『ガールズ・イン・ラブ』の作家、 ジャクリーン・ウィルソンは、会員の間でも人気が高い。増刊号「ガールズ」シリー ズ特集号も発行されたばかりで、今後さらに人気が上昇することが予想される。  投票全体をながめると、名作を読み返して再び感動にひたった者から、比較的新し い作品を追いかけた者まで、会員たちの幅広い読書内容が映し出された結果であった。 【参考】 ◇やまねこ翻訳クラブおすすめの本 レビュー集 http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/osusume/index.htm ◇ちゃいるどぶっく・あっとらんどく バックナンバー http://homepage3.nifty.com/mioyuki/backnumber.html ◇やまねこ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/yn/index.htm            (笹山裕子/なかつかさ ひでこ/赤塚京子/植村わらび) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞情報1●2003年 全米図書賞発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  11月19日、全米図書財団により全米図書賞が発表された。全4部門のうち、ここで は児童書部門(Young People's Literature)の結果について取り上げる。本賞の詳 細については、今月号の本誌情報編「世界の児童文学賞」を参照のこと。 The National Book Award 2003 ★児童書部門(Young People's Literature) "The Canning Season" by Polly Horvath (Farrar, Straus & Giroux)  1999年に "The Trolls" で本賞候補となったホーヴァートが、初の栄誉に輝いた。 受賞作は、母親からじゃまにされたあげく、遠い親戚に当たる双子のおばあさんの家 に預けられた少女、ラチェットが主人公。変わり者だが愛情豊かなおばあさんたちの もとでラチェットが成長する姿を、あたたかな筆致で描いている。                                 (森久里子) 【参考】 ◆この賞を主催する全米図書財団の発表記事 http://www.nationalbook.org/index.html ◇全米図書賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/nba/index.htm ◇ポリー・ホーヴァート作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/author/h/phorvath.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●賞情報2●2003年 スマーティーズ賞発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  12月1日、英国における最大規模の児童文学賞、第19回スマーティーズ賞の結果が 発表された。この賞は、6名の専門家からなる成人の審査員が選定した、児童文学と 詩のショートリストをもとに、英国在住の11歳以下の子どもたちがもっとも好きな作 品を選び、その作者に与えられるものである。今年は2万5千人以上の子どもたちが 参加した。対象年齢別の各部門の受賞者は下記の通り。 The Nestle(´) Smarties Book Prize 2003              ※アクサン・テギュ(´)は、直前の文字の上につく。 ★Gold Award 5 and under  "The Witch's Children and the Queen" by Ursula Jones,        illustrated by Russell Ayto (Orchard Books) 6-8      "Varjak Paw" by SF Said,        illustrated by Dave McKean (David Fickling Books) 9-11     "The Fire-Eaters" by David Almond (Hodder Children's Books) ◆Silver Award 5 and under  "Tadpole's Promise" by Jeanne Willis,        illustrated by Tony Ross (Andersen Press) 6-8      "The Last Castaways" by Harry Horse (Puffin Books) 9-11     "Montmorency" by Eleanor Updale (Scholastic Press) ◆Bronze Award 5 and under  "Two Frogs" by Chris Wormell (Jonathan Cape Children's Books) 6-8      "The Countess's Calamity" by Sally Gardner        (Bloomsbury Publishing PLC) 9-11     "The Various" by Steve Augarde (David Fickling Books) ◆Kids' Clubs Network Special Award "The Countess's Calamity" by Sally Gardner (Bloomsbury Publishing PLC)  金賞受賞者のなかで今年もっとも注目されたのは、6〜8歳部門の SF Said であ る。ジャーナリストの SF Said は、ヨルダン皇太子のスピーチライターという異色 の経歴の持ち主で、児童書の世界ではまったくの新人。今後の活躍が期待される。5 歳以下部門の Ursula Jones は、"The Witch's Children" で、2001年度のケイト・ グリーナウェイ賞のショートリストに選ばれた。9〜11歳部門の David Almond の "The Fire-Eaters" は、今年度のウィットブレッド賞のショートリストにも選ばれて おり、来年1月の発表が楽しみである。本作のレビューは本誌2003年10月号書評編に 掲載している。 Almond の邦訳には、『ヘヴン・アイズ』(金原瑞人訳/河出書房新 社)などがある。  銀賞の Jeanne Willis は、"The Rascally Cake" で1995年度のチルドレンズ・ブ ック賞を受賞。また、Harry Horse は、1998年に "The Last Gold Diggers" で、ス マーティーズ賞6〜8歳部門の金賞を受賞している。Horse の邦訳には、『ちびうさ まいご!』と『シロクマをさがしに』(ともに千葉茂樹訳/光村教育図書)がある。 歴史家でもある Eleanor Updale の作品の邦訳はまだない。  銅賞受賞の Chris Wormell は、"George and the Dragon" で2003年度のチルドレ ンズ・ブック賞のショートリストに残った。Sally Gardner には Magical Children Series などたくさんの作品があるが、邦訳はされていない。また Steve Augarde は 幼児向けの仕掛け絵本を数多く出している作家で、『トラクターこうじょう』(エリ ノア・バグナル文/そのひかる訳/評論社)など邦訳も数冊ある。受賞作は読み応え のあるファンタジーである。                             (なかつかさ ひでこ) 【参考】 ◆この賞を主催するブックトラストの発表記事 http://www.booktrusted.co.uk/nestle/winPR2003.htm ◇"The Fire-Eaters" のレビュー(本誌2003年10月号書評編) http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2003/10b.htm#fireeate ◇スマーティーズ賞受賞作品リスト(やまねこ翻訳クラブ資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/smarties/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●Chicoco の親ばか絵本日誌●第25回「みんなの幸せを願うとき」  よしいちよこ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  今年もクリスマスがやってきます。しゅんと『ペッテルとロッタのクリスマス』 (エルサ・ベスコフ作/ひしきあきらこ訳/福音館書店)を読みました。ペッテルと ロッタが3人のおばさんの家で暮らすようになってはじめてのクリスマス。イブにド アから入ってきたのは、こわそうな〈やぎおじさん〉です。やぎおじさんはプレゼン トをくれました。その後、やぎおじさんの正体は森に住む王子さまだと聞かされたふ たりは、王子さまを探し出し、来年のクリスマスにはおばさんたちにもプレゼントを 届けてほしいとお願いしようと思います。しゅんは「あれー? サンタさんはお熱か なあ。ぼくが年少さん(現在、幼稚園の年中組)のときはサンタさんが来た? やぎ おじさんが来た?」とききました。わたしが「さあ、夜で寝てたから、どうだったか わからない」というと、しゅんは「こんどは寝ないでまっとく」。ペッテルとロッタ がおばさんたちにプレゼントを作るのを読み、しゅんは「おかあさんもプレゼントほ しい?」とききました。「そりゃ、ほしいよ!」とわたしがこたえると、しゅんはさ っそく折り紙でプレゼントを作ってくれました(秘密にしたり時期を待ったりできな いたちなのです)。「この飛行機な、3つに分離するねん。で、こうしたらまた合体 するねん。出発、ひゅーん」けっきょく自分で遊んでいるのでした。原書は1947年、 スウェーデンでの出版。異国の文化を発見しつつ、懐かしさも感じる絵です。邦訳の 出版は2001年ですが、その懐かしさを大切に訳されていると感じました。時がたって も国が違っても変わらない、クリスマスのあたたかさをしっかりと伝えてくれる絵本。 『おしっこぼうや せんそうにおしっこをひっかけたぼうやのはなし』(ウラジーミ ル・ラドゥンスキー作/木坂涼訳/セーラー出版)を読みました。小さな美しい町に、 ぼうやがおとうさんとおかあさんと幸せに暮らしていました。ところが、ある日、戦 争がおこったのです。町はすっかりさびしくなり、ぼうやのおとうさんとおかあさん もいません。そのとき、ぼうやにはさしせまった問題がありました。おしっこ、がま んできないっ! しゅんはおしっこの場面に爆笑し、何度もくりかえし読みました。 そんななか、「せんそうってなあに?」とききました。この絵本のわかりやすい絵と 言葉を助けに、ふたりではじめて戦争について話しました。テレビで遠い国の戦争の ニュースを見て、しゅんが「いま戦争っていった」とつぶやきました。日常生活のな かでわが子の口から戦争という言葉を聞き、わたしはあらためて戦地の子どもたちの ことを思い、心が痛みました。しゅんは「戦争があったら、ぼくが高いところにのぼ って、おしっこをかけてやる!」と口をきゅっとむすびました。世界中の子どもたち に幸せな未来がおとずれますようにと、この季節に心から願います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●お知らせ●  本誌でご紹介した本を、各種のインターネット書店で簡単に参照していただけます。 (今号掲載の本の情報は、12月15日から反映される予定です。)こちらの「やまねこ オンライン書店街」よりお入りください。 http://www.yamaneko.org/mgzn/shop/index.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▽▲▽▲▽  海外児童書のシノプシス作成・書評執筆を承ります  ▽▲▽▲▽ やまねこ翻訳クラブ( info@yamaneko.org )までお気軽にご相談ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ =- PR -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=      ★☆メールマガジン『海外ミステリ通信』 毎月15日発行☆★                http://www.litrans.net/whodunit/mag/           未訳書から邦訳新刊まで、あらゆる海外ミステリの情報を厳選して紹介。翻訳家や 編集者の方々へのインタビューもあります!    〈フーダニット翻訳倶楽部〉 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- PR -= 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