●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2013年6月20日)                           No.240 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●「月刊児童文学翻訳」150号記念レビューコンテスト続報! ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 「月刊児童文学翻訳」150号記念レビューコンテスト続報! ------------------------------------------------------------------------  先月号の小誌でお知らせした「月刊児童文学翻訳」150号記念レビューコンテ ストの続報をお伝えする。  6月5日に応募が締め切られ、8日、応募レビューが会員限定の広場掲示板に アップされた。応募レビューは2点。偶然にも、取り上げられた作品はどちらも 主役は「犬」。とはいえ、片や愛らしい表情が魅力的な飼い犬、片や人々の間で 恐怖の対象になっている魔犬だ。どちらのレビューも、それぞれの作品の特徴や 魅力をよく伝えてくれている。作風のまったく異なる2作品を、ぜひ読み比べて みたいと思ったのは、私だけではないはずだ。  広場掲示板に寄せられている多数のコメントからもわかるように、いずれのレ ビューも素晴らしい。さて、最優秀レビューに選ばれるのはどちらだろう? 投 票はすでに6月18日に締め切られている。結果の発表は6月下旬の予定だ。一方、 広場掲示板での両レビューへのコメントについては、締め切りは特に設けられて いないため、投票を逃した会員も、ぜひご参加いただきたい。 ▽レビューコンテストコメントツリー(広場掲示板・会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=7337;id=hiroba ▽非会員の方はこちらへどうぞ(読書室) http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=3839;id=dokusho ▽「月刊児童文学翻訳」バックナンバー http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm                                 (tommy) ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------    「#」のうしろの数字は、各掲示板での発言番号を表しています。 ★読書室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=dokusho @「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補作を読もう会」開催中@  【 】内の「カ賞」はカーネギー賞、「グ賞」はケイト・グリーナウェイ賞、  「SL」はショートリスト作品、「LL」はロングリスト作品を表します。 【主なトピック】 #3843〜 アンドレ・ノートン賞発表! #3844〜 『すきすきパパ』読みました(続き) #3845〜 『ぼくのサイ』読みました(続き) #3847〜 LIANZA児童図書賞候補作発表! #3851〜 ミソピーイク賞児童書部門最終候補作発表! #3852〜 バンカレリーノ賞発表! #3854〜 ガーディアン賞ロングリスト発表! #3855〜 チェント賞発表! #3856〜 【グ賞SL】『おうさまジャックとドラゴン』感想をどうぞ(続き) #3859〜 『ガール・イン・レッド』読みました(続き) #3860〜 【グ賞SL】『ブラック・ドッグ』感想をどうぞ(続き)                             →受賞しました! #3861〜 『モッキンバード』読みました(続き) #3864〜 ボストングローブ・ホーンブック賞発表! #3868〜 「混沌の叫び」シリーズ読みました(続き) #3869〜 2013-2015年子どものためのローリエット                       (Children's Laureate)発表! #3877〜 ケイト・グリーナウェイ賞発表! #3879〜 カーネギー賞発表!  賞関連の情報は、速報掲示板もご利用ください。 ▽「速報(海外児童文学賞)」掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award 【新刊読み物】 #3850〜『希望の学校―新・生きのびるために』(デボラ・エリス作/もりうち すみこ訳/さ・え・ら書房):タリバン政権下のアフガニスタンで、少年に変装 したり、難民キャンプに逃れたりなどして、懸命に生きぬこうとする2人の女の 子。その姿を描いた「アフガンを生きぬく少女」シリーズの最終巻。 #3870〜『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』(フランシスコ・X・ストー ク作/千葉茂樹訳/岩波書店):マルセロは発達障害をもつ17歳の少年。進路を 自分で選ぶという条件で、夏休みに父親の法律事務所で働くことに。これまで避 けてきた世間の荒波にもまれ、とまどい苦しむマルセロだが……。 【新刊絵本】 #3858〜『いのちあふれる海へ 海洋学者シルビア アール』(クレア・A・ニ ヴォラ文・絵/おびかゆうこ訳/福音館書店):海に魅了された少女は、やがて 海洋学者になり世界中の海に潜る。青い世界に引きこまれそうなほど、美しい絵 本。人間の存在についても考えさせられる。 #3867〜『だいすきだっこ』(ニック・ブランド文/フレヤ・ブラックウッド絵 /灰島かり訳/岩崎書店):かぞくみんなに「だいすきだっこ」をしてまわるル ーシー。相手から「だいすきだっこ」を返してもらうという、ほのぼのとした温 かい作品。2012年オーストラリア児童図書賞幼年向け部門受賞作品。 【未訳絵本】 #3853〜"Ed Climbs a Big Hill"(text by Dreydon Sobanja, illustrated by Jennifer Smith, Inspired Kids Ltd):今から60年前に世界で初めてエベレス トの頂上に立ったエドモンド・ヒラリー。その登頂までを描いた絵本。夢をかな えるためには「一歩一歩着実に」というメッセージが伝わってくる。 ▽このほかにも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り 上がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=dokusho                                (モリー) ★喫茶室掲示板★ 〈お菓子の話題もこちらでどうぞ〉 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa #839〜 映画「ネコのミヌ―ス」(続き) #841〜 「月刊児童文学翻訳」6月号 html 版公開 ▽作品リストの更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=rireki ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=siryo ▽「イベント情報掲示板」はこちら。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★広場掲示板★(会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?id=hiroba ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm                               (たろたろ) ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.yamaneko.org/maplestreet/ <光村教育図書> http://www.yamaneko.org/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『ふしぎな ボジャビの き アフリカのむかしばなし』(ダイアン・ホフマイ アー再話/ピート・フロブラー絵/さくまゆみこ訳):干ばつとなったアフリカ で、動物たちが見慣れない木をみつけた。そこには、みるからにおいしそうな実 がたわわになっているのだが、幹には太いヘビがまきつき、木を守っている。ヘ ビいわく「木の名前をあてたらここをどく」。タイトルにすでに名前がでている けれど、動物たちはもちろん知る由もない。「ボジャビ」とヘビに伝えるまでに 数匹が失敗し、最後に挑戦した動物は……。という昔話によくあるパターンだが、 成功の仕方が愉快なうえに、さらに楽しい後日談がつく。ボジャビ、ボジャビ、 ボジャビ……読んだあとはこの木の名前が耳を離れないかもしれない。 『わたしには夢がある』(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア文/カディ ール・ネルソン絵/さくまゆみこ訳):アメリカの公民権運動のリーダー、マー ティン・ルーサー・キング・ジュニア。彼の力強くも美しい演説は、いまなお聴 く人の心を揺さぶる。この演説は日本の英語の教科書にも採用されているので、 なじみのある中高生も多いはず。演説の力強さをネルソン氏の立体感あるイラス トで増幅させた本作は、さくま氏の明瞭で耳に心地よい邦訳により、演説の美し さも損なわれていない。キング牧師の夢が、さらに多くの日本の子どもたちの心 に響くことを切に願う。 <作品社> http://www.yamaneko.org/maplestreet/p/sakuhin/index.htm 『象使いティンの戦争』(シンシア・カドハタ作/金原瑞人選/代田亜香子訳): ベトナムの少年ティンにとって、象のレディはかけがえのない存在だ。ティンと レディは山奥の村で静かに暮らしていたのに、だれかが始めた戦争は、ティンの 静かな生活を容赦なく奪った。彼は生きのびられるのか。そして、レディとの友 情は……? 日系3世のシンシア・カドハタは、自身の経験をもとに、少女の繊 細な心の内を描いた作品で知られている。代表作の『きらきら』(代田亜香子訳 /白水社)ではニューベリー賞を受けている。今回はベトナムの少年を主人公に したまったく新しい物語に挑戦。新境地での会心の作となった。                                  (NON) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 発行 やまねこ翻訳クラブ 編集 asayaka/たろたろ/tommy/NON/muzu/モリー/ラッテ 協力 出版翻訳ネットワーク管理人 小野仙内(http://www.litrans.net/)    キジトラ/ちゃぴ/みちこ  今年のカ・グ賞が発表になりましたね。グ賞を受賞した "Black Dog" は私も 気になっていた一冊。なんだか当たりくじをひいたようで、ちょっぴりうれしい です。(m) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●