●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2012年5月18日)                           No.228 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●「2012年カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補作を読もう会」開催中 ●掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ 「2012年カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補作を読もう会」開催中 ------------------------------------------------------------------------  やまねこ翻訳クラブの恒例企画「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候 補作を読もう会」が、今年も読書室掲示板で開催されている。  カーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞はイギリスで最も権威ある児童文学 賞だ。この会では、昨年11月に発表された両賞の候補作(ロングリスト)の中か ら好きなものを読み、自由にレビューを書き、感想や受賞作の予想などを語り合 う。対象となるのは、カーネギー賞候補52作品、ケイト・グリーナウェイ賞候補 55作品。原書マラソン(会員限定)が同時開催中のため、原書レビューが今のと ころ多くあがっているが、邦訳を読んでの感想も大歓迎。「カ・グ賞候補作を読 もう会」は非会員の方も参加可能なので、6月中旬の受賞作発表にむけて、ぜひ たくさんの方に楽しんでいただきたい。  詳しくは読書室掲示板、下記のトピックにて。 ▽読書室掲示板「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補作を読もう会」 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=3388;id=dokusho ▽2012年カーネギー賞ロングリスト(資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/carnegie/carnll10.htm#ll_2012 ▽ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト(資料室) http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/greenawy/greell10.htm また、昨年までの「読もう会」のレビューが公開されている。こちらもぜひご 参照のほどを。 ▽レビュー集(読書室) http://www.yamaneko.org/dokusho/shohyo/tokusetsu/index.htm                               (モリー) ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------    「#」のうしろの数字は、各掲示板での発言番号を表しています。 ★読書室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=dokusho @「カーネギー賞&ケイト・グリーナウェイ賞候補作を読もう会」開催中@  【 】内の「カ賞」はカーネギー賞、「グ賞」はケイト・グリーナウェイ賞、  「SL」はショートリスト作品、「LL」はロングリスト作品を表します。 【主なトピック】 #3406〜 チェント賞受賞作発表! #3408〜 イタリア・アンデルセン賞候補作発表→受賞作発表! #3414〜 MWA賞児童図書部門/ヤングアダルト小説部門受賞作発表! #3415〜 オーストラリア児童図書賞ショートリスト発表! #3416〜 4月に読んだ本 #3418〜 アガサ賞児童書及びヤングアダルト部門受賞作発表! #3424〜 ブランフォード・ボウズ賞ショートリスト発表! #3425〜 原書読破マラソン4月の報告 #3431〜 産経児童出版文化賞発表! #3432〜 「読書探偵」応援記事掲載のお知らせ(続き) #3436〜 ニュージーランド・ポスト児童図書賞受賞作発表!  賞関連の情報は、速報掲示板もご利用ください。 ▽「速報(海外児童文学賞)」掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award 【新刊読み物】 #3417〜『ジェンナ 奇跡を生きる少女』(メアリ・E・ピアソン作/三辺律子 訳/小学館):ジェンナは目覚めたとき何も覚えていなかった。1年半前に事故 にあって以来、意識を失っていたらしい。やがて少しずつ記憶を取り戻し、自ら の存在にまつわる恐ろしい秘密を知ることになる。近未来を舞台にした物語。 【邦訳絵本】 #3407〜【グ賞LL】『あかちゃんがやってくる』(ジョン・バーニンガム文/ ヘレン・オクセンバリー絵/谷川俊太郎訳/イースト・プレス):ママから「あ かちゃんがやってくるのよ」と聞かされたぼうや。あかちゃんは大きくなったら 何になるのかな。見開きいっぱいに描かれた、ぼうやの想像の様子が楽しい。 【未訳読み物】 #3409〜【カ賞LL】"Blood Red Road"(by Moira Young, Marion Lloyd Books):文明が荒廃した未来。主人公サバは、突然現れた男たちに双子の兄を さらわれ、父を殺されてしまう。兄救出のために旅立ったサバを待ち受けていた ものは? 2011年コスタ賞を受賞し、今年続編の出版が予定されている。 #3410〜【カ賞LL】"Shadow"(by Michael Morpurgo, HarperCollins Children's Books):マットの親友アマンがアフガニスタンに強制送還されるこ とになり、収容施設に送られてしまった。マットは面会を望むも未成年であるた め許可されず、代わりに祖父に会いにいってもらう。2011年チルドレンズ・ブッ ク賞低学年向け部門及び Overall Winner に輝く。 #3411〜【カ賞SL】"My Name is Mina"(by David Almond, Hodder Children's Books):主人公の少女ミナがつづった書き物の形をとった物語。感性豊かなミ ナの自由な表現方法が目を引く。"Skellig"(『肩胛骨は翼のなごり』山田順子 訳/東京創元社)の前日譚にあたるが、単独の作品としても楽しめる。 #3426〜【カ賞SL】"Small Change for Stuart"(by Lissa Evans, Doubleday):父親の故郷の町に越してきた10歳のスチュアートは、大おじが有 名なマジシャンだったと知って驚く。大おじをめぐる謎にせまるスチュアートの 不思議な冒険物語。続編 "Big Change for Stuart" が4月に出版された。 #3427〜【カ賞LL】"The Memory Cage"(by Ruth Eastham, Scholastic):ボ スニア内戦で孤児となり、イギリスのスミス家に養子として引き取られたアレッ クス。スミス家の祖父のアルツハイマー病が進み、アレックスは記憶を呼び起こ す手伝いをしようとするが……。真実と勇気、反戦への思いが込められた作品。 #3428〜【カ賞SL】"The Midnight Zoo"(by Sonya Hartnett, Candlewick Press):第2次世界大戦下の欧州。ドイツ兵の襲撃により両親と仲間を失った ロマ民族のきょうだいが、戦火を逃れ、廃虚と化した町の動物園にたどりつく。 2011年オーストラリア児童図書賞高学年向け部門を受賞している。 #3429〜【カ賞LL】"Hidden"(by Miriam Halahmy, Meadowside Children's Books):イングランドの南に位置するヘイリング島を舞台にした3部作の第1 巻。島に住む14歳の少女アリックスは、イラク難民サミルと知り合ったことをき っかけに難民問題について考えるようになる。 #3433〜【カ賞LL】"One Dog and His Boy"(text by Eva Ibbotson, illustrated by Sharon Rentta, Marion Lloyd Books):大金持ちの家の男の子 ハルが10歳の誕生日に欲しがったのは犬。潔癖症で犬との生活を望まない母親が レンタル会社から2日間だけ犬を借りることにするが、それを知ったハルは……。 【未訳絵本】 #3421〜【グ賞SL】"Puffin Peter"(by Petr Horacek[a の上にチャールカ (´)、c の上にハーチェク(v)], Walker):ツノメドリのピーターは、嵐 に巻き込まれて離れ離れになった親友ポールを探す旅に出る。ツノメドリの愛ら しい姿と、クレヨンや水彩などによるきれいな色合いにうっとり。 #3422〜【グ賞LL】"Three by the Sea"(by Mini Grey, Jonathan Cape):海 辺の小屋で、ネコとイヌとネズミが暮らしていた。そこへ突然キツネがやってき て、うまくいっていた3匹の関係に変化が起きる。動物たちのキャラクター、ド キドキするストーリーとともに、躍動感あふれるイラストが魅力的。 ▽このほかにも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り 上がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=dokusho                                (asayaka) ★喫茶室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa #771〜 新入会員の挨拶 #772〜 出版社研究について ▽作品リストの更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=rireki ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=siryo ▽「イベント情報掲示板」はこちら。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★広場掲示板★(会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?id=hiroba ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm                                 (tommy) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 発 行 やまねこ翻訳クラブ 編 集 asayaka/えみりい/たろたろ/tommy/NON/muzu/モリー/ラッテ 協 力 出版翻訳ネットワーク管理人 小野仙内(http://www.litrans.net/)  今月号のメープルストリート新刊情報はお休みさせていただきました。ご了 承ください。情報はこちら↓でご覧になれます。 http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm  読書室で開催中の「2012年カ・グ賞候補作を読もう会」も中盤を迎え、一層に ぎわっています。両賞の受賞作発表が楽しみです。(た) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● ・このメールマガジンは「まぐまぐ!」( http://www.mag2.com/ )を利用して 配信しています。購読のお申し込み、解除もこちらからどうぞ。 ・バックナンバーは、http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm/ でご覧 いただけます。 ・ご意見・ご感想は mgzn@yamaneko.org までお気軽にお寄せください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●