●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      月刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2009年11月20日)                           No.200 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●「アクチベーター」通算200号 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 「アクチベーター」通算200号 ------------------------------------------------------------------------  おかげさまで、今月号をもって、小誌「やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター」 が、通算200号を迎えることとなった。  創刊号は2000年11月15日、「週刊やまねこアクチベーター」として発行され、 その後、2003年1月の103号からは隔週での発行、2004年11月の245号からは月刊 となった。創刊以来、クラブの掲示板を頻繁にみる時間がない忙しい会員のため に、各種勉強会、オフ会といったクラブの活動情報や掲示板での最新の話題、注 目されている本の話題などをコンパクトにまとめて伝えてきた。現在の発行数は 204。会員だけでなく、クラブの活動に関心を寄せてくださっている外部の方々 にも数多く購読していただいている。これまで、こつこつと発行を積み重ねてこ られたのも、こどもの本と翻訳を愛する会員たちの熱心な活動と、読者の皆さま の支えがあったからこそである。9年の歴史を胸に刻み、気持ちを新たにして、 これからもクラブの生の情報を、熱くお届けしていきたい。どうぞこの先も、や まねこ翻訳クラブのもうひとつのメールマガジン、「やまねこ翻訳クラブ・アク チベーター」をよろしくお願いします。 ▽「アクチベーター」バックナンバー(2003年1月号から) http://www.yamaneko.org/mgzn/acti/index.htm                                 (tommy) ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------    「#」のうしろの数字は、各掲示板での発言番号を表しています。 ★読書室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=dokusho 【主なトピック】 #2485〜 『おじいちゃんとテオのすてきな庭』出ました #2486〜、#2523〜、#2543〜 「ステフィとネッリの物語」読みました(続き) #2492〜 スペイン国民児童文学賞発表! #2493〜 『ソフィー』読みました(続き) #2494〜 『ドラゴンキーパー 紫の幼龍』読みました(続き) #2496〜 『トレッリおばあちゃんのスペシャル・メニュー』読みました(続き) #2497〜 『むこう岸には』読みました(続き) #2501〜 『プーカと最後の大王』読みました(続き) #2506〜、#2551〜 『ジェミーと走る夏』読みました(続き) #2513〜 『エレンのりんごの木』読みました(続き) #2517〜 『ウィロビー・チェースのオオカミ』読みました(続き) #2527〜 カーネギー賞ロングリスト発表! #2529〜 ケイト・グリーナウェイ賞ロングリスト発表! #2530〜 ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞発表! #2547〜 【やまねこ賞】投票終了 #2550〜 カナダ総督文学賞発表。"Greener Grass" が受賞! #2553〜 ブックトラスト・ティーンエイジ賞発表!  賞関連の情報は、速報掲示板もご利用ください。 ▽「速報(海外児童文学賞)」掲示板 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=award 【新刊読み物】 #2487〜『靴を売るシンデレラ』(ジョーン・バウアー作/灰島かり訳/小学館): 身長179cm、靴のサイズは27cm! のっぽでイケてない女の子と、靴屋ひとすじ 30年の頑固なおばあさま社長が、シカゴからテキサスへ、まさにデコボコ珍道中。 人生の辛さも甘さもたっぷりつまった1冊。 #2488〜『ティナの明日』(アントニオ・マルティネス=メンチェン作/宇野和 美訳/あすなろ書房):中学生のティナは、学校代表として宗教のコンクールに 出場することになった。けれども、家庭の事情で、勉強どころではない。昔なが らの道徳観の中で成長する少女の、大人への憧れと恐れを感じさせる物語。 #2489〜『殺人者の涙』(アン=ロール・ボンドゥ作/伏見操訳/小峰書店): 舞台はチリの最南端。そこで主人公の少年パオロと、「天使」という意味の名を もつ殺人者アンヘルとの、奇妙な生活が始まった。愛のかけらもなく生きてきた アンヘルが、パオロの無垢な魂に触れ、少しずつ変わっていく。 #2503〜『復讐の誓い』(ミシェル・ペイヴァー作/さくまゆみこ訳/評論社): 「クロニクル 千古の闇」シリーズ第5巻。レンとトラクは、ワタリガラス族の 族長とともにアザラシ族の島を訪れた。しかし、トラクが兄のように慕っていた ベイルが何者かに殺され、トラクは復讐を誓う。 #2504〜『勇者の谷』(ジョナサン・ストラウド作/金原瑞人・松山美保訳/理 論社):舞台は中世を思わせる古い村々のある谷。この地の伝説に残る12人の勇 者のひとりを始祖にもつ主人公ハリは、彼のように生きたいと望んでいた。力は 強いが、きかん気で面倒ばかり起こす村のやっかい者――そんなハリが、いかな る成長を見せるのか? #2509〜『メイク・ビリーブ・ゲーム』(リアノン・ラシター作/乾侑美子訳/ 小学館):子連れで再婚したピーターとハリエット。しかし、新しい家庭はなか なかうまくいかない。そんな中、一家は湖水地方の古い屋敷を訪れたが、そこで 奇妙な事件が! 2008年ガーディアン賞ロングリスト、2008年ブックトラスト・ ティーンエイジ賞ロングリスト作品。 #2509〜『聖人と悪魔 呪われた修道院』(メアリ・ホフマン作/乾侑美子訳/ 小学館):舞台は1316年のイタリア。16歳のシルヴァーノは連続殺人事件に巻き こまれる。ミステリーにラブストーリーの要素も加わった、ぜいたくな読み物。 2007年ガーディアン賞ショートリスト、2007年度アガサ賞児童書及びヤングアダ ルト部門ショートリスト作品。 #2526〜『指ぬきの夏』(エリザベス・エンライト作/谷口由美子訳/岩波書店): 1930年代のニューベリー賞作品の4度めの邦訳。みずみずしい新訳が、1930年代 のアメリカ、ウィスコンシン州の夏を豊かに再現する。 【新刊絵本】 #2522〜『ダーウィン 日記と手紙にかくされた偉大な科学者の努力と夢』(ア リス・B・マクギンティ文/メアリー・アゼアリアン絵/千葉茂樹訳/BL出版): ダーウィンの日記と手紙を見開きごとに引用し、本文との2段構えで、彼の人生、 努力と夢をひもといていく。 #2525〜『少年の木』(マイケル・フォアマン作/柳田邦男訳/岩崎書店):鉄 条網に囲まれたがれきだらけの場所に、少年は住んでいた。ある日、少年は地面 から緑の葉が出ているのに気づく。少年はその芽を世話し、小さな植物は大きな 木に成長するが……。平和への思いが強く描かれた絵本。 【未訳読み物】 #2549〜 "Charles and Emma: The Darwins' Leap of Faith"(by Deborah Heiligman, Henry Holt):『種の起源』で神による世界創造を覆したダーウィ ンと信心深いクリスチャンであったエマが、どのように結婚し、どのような家庭 を築いたのか。ひと味もふた味も違う、夫妻の伝記。全米図書賞最終候補作。 【新刊未訳絵本】 #2546〜 "All the World"(text by Liz Garton Scanlon, illustrations by Marla Frazee, Beach Lane Books):愛と慈しみにあふれたスケールの大きな絵 本です。2009年度ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞10作品のうちの1冊。 ▽このほかにも、メープルストリートで紹介されている新刊書の話題などで盛り 上がっています。掲示板の「トピック表示」もどうぞご利用ください。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?cmd=tpc;id=dokusho                               (えみりい) ★喫茶室掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=kissa #608〜 【資料室】会員実績リストの更新 #609〜 【映画】『かいじゅうたちのいるところ』1月公開 #611〜 「月刊児童文学翻訳」11月号 html 版公開 ▽作品リストの更新情報などは「更新履歴」掲示板でどうぞ。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=rireki ▽リストに関する追加・訂正等の情報は「やまねこ資料室:メモ用掲示板」まで。 http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=siryo ▽「イベント情報掲示板」はこちら。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/sc-board/c-board.cgi?id=event ★お菓子掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=okashi ★おはなし小部屋掲示板★ http://www.yamaneko.or.tv/open/c-board/c-board.cgi?id=ohanashi #240〜 第16回紙芝居講座のご案内→開催済み #243〜 安藤哲也さんトークイベント、行ってきました ★広場掲示板★(会員限定) http://www.yamaneko.or.tv/member/c-board/c-board.cgi?id=hiroba #4155〜 会員オフのご案内@東京(続き)→ありがとうございました #4160〜 【やまねこ賞2009】→投票ありがとうございました #4164〜 会員用通信、訂正のお知らせ #4169、#4231〜 【やまねこ賞2009】「月刊児童文学翻訳」編集部よりお願い #4183〜 児童文学者講演会(大阪)とランチのお誘い→開催済み #4228〜 新入会員の挨拶 ▽現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ。 http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm(勉強会の予定) ▽非会員で、勉強会に興味のある方は入会案内ページへ。 http://www.yamaneko.org/info/guide.htm                                 (muzu) ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <光村教育図書> http://www.litrans.net/maplestreet/p/mitumura/index.htm 『サラちゃんと おおきな あかいバス』(ジェーン・ゴドウィン文/アンナ・ ウォーカー絵/石津ちひろ訳):小さなサラちゃんは、毎日お姉ちゃんといっし ょに赤いスクールバスにのる。バスは町のあちこちを軽快にはしり、登下校のふ たりをはこんでくれる。ところがある日のこと、お姉ちゃんが学校を休んでしま う。はてさて、サラちゃんはひとりでだいじょうぶだろうか? 不安や喜びとい った、小さな子どもの心のひだをみつめる作者の温かい目、そしてバスにのるう きうき感が伝わってくるかわいらしい絵が、心にのこる絵本。 『水曜日の本屋さん』(シルヴィ・ネーマン文/オリヴィエ・タレック絵/平岡 敦訳):学校が休みの水曜日に、いつも本屋さんにいく少女には、気になってい るおじいさんがいる。どうやらそのおじいさんも、いつも水曜日にくるらしい。 しかも、かならずきまった、ある分厚い本をよんでいる。かよいつめるうちに、 少女は少しずつおじいさんのことを知り、ふたりの距離はちぢまっていく。とこ ろが、あるクリスマスの日、本屋にやってきたおじいさんをまっていたのは……。 すわり心地のよさそうなソファを、立ち読み(?)客のためにおき、ときにはお 菓子までふるまってくれる本屋さん。書籍を売るだけではない、人と人との心が 通いあう場。こんな小さな本屋さんが身近にあったらと切に願う。                                  (NON) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 発行人 村上利佳(やまねこ翻訳クラブ 会長) 編 集 えみりい/たろたろ/tommy/NON/muzu/ラッテ 協 力 出版翻訳ネットワーク管理人 小野仙内(http://www.litrans.net/)     ぎねびあ/ちゃぴ  11月11日は聖マルティンの日。今年はこの日が水曜日でした。私の住む所では 『水曜日の本屋さん』にあるように、午後は学校がお休みです。子どもたちは日 が暮れるまで待つこと数時間。暗くなると、手作りのちょうちんを手に近所を練 り歩きました。このお祭りが終わると、冬はかけ足でやってきます。もうすぐ年 末の準備で忙しくなりますね。(ラ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●