●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2003年12月12日)                           No.124 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●《出版翻訳ネットワーク》で、幅広い情報収集を ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ 《出版翻訳ネットワーク》で、幅広い情報収集を ------------------------------------------------------------------------ 《出版翻訳ネットワーク》をご存じだろうか? 当クラブをはじめとして、ロマ ンスやミステリー、ノンフィクションなど、いわゆる出版翻訳部門の勉強をして いるクラブが集まるネットワークだ。各クラブの掲示板をのぞいてみると、さま ざまな話題に出会えて楽しい。  また、出版翻訳全般にわたる情報収集の場として、トップページにも注目して ほしい。なかでも「業界とのコネクションをいかに形成するか」という記事は、 翻訳家を目指す者にとっては必読だ。あるいは「LTN出版翻訳ニュース」や、 翻訳書で心に残る文章を紹介する「今日の引用文」など、《出版翻訳ネットワー ク》系列クラブの会員であればどなたでも投稿できるコーナーもある。文章修行 の場としても活用されてみてはどうだろうか。  今回は、当クラブで最近話題にのぼった記事やコーナーに絞りご紹介したが、 《出版翻訳ネットワーク》のサイトにはこのほかにも有意義な情報が満載だ。興 味を持たれた方はお気に入りのコーナーを見つけて、定期的にチェックしてはい かがだろう。 ▽《出版翻訳ネットワーク》トップページ http://www.litrans.net/ ▽系列組織の掲示板のブラウジング http://www.litrans.jp/sub/bbsbr/bbs1.php ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=12 ・『モギ ちいさな焼きもの師』(原題 "A Single Shard"/片岡しのぶ訳/あ すなろ書房)の著者リンダ・スー・パークさんご本人が登場したオンライン・イ ベント。 ・"Simon und die Weihnachtskatze"(Von Regine Schindler, Bilder von Sita Jucker, Aarau, AT Velrag)を読みました。邦訳は『シモンとクリスマスねこ  クリスマスまでの24のおはなし』(下田尾治郎訳/福音館書店)。アドベント・ カレンダーのように、クリスマスまでの24日間を日毎に楽しめる本。 ・懐かしいマンガの話題で盛り上がりつつある、やまねこ賞【こねこ部門】(!?) ・話題の児童書の朗読が聴けるサイトをご紹介! ▼BBC7〈Big Toe Radio Show〉 http://www.bbc.co.uk/bbc7/bigtoe/books/) 【未訳読み物】 ★全米図書賞最終候補から2作 ・"The River Between Us"(by Richard Peck, Dial Books/Penguin Group USA) :南北戦争時代のアメリカを舞台に、人間模様が描かれる。 ▼第1章が読めるページ http://www.nationalbook.org/nba2003_rpeck.html ・"Locomotion"(by Jacqueline Woodson, Puffin Books):11歳の少年の日常 が詩の形でつづられる。切ないけれど、そこには希望が……。 @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=13 ・ドクター・スースの映画 "The Cat in the Hat" の評判はいかに? ▼"The Cat in the Hat" 公式サイト http://www.catinthehat.com/ ・東京・渋谷にある「CRAFT SPACE わ」で「フィンランドの絵本」展(原書の展 示・販売)が行われている。詳しくは掲示板で。 ・ポーランド在住の方から、ポーランドの児童書を紹介するホームページを開き ましたとの報告が。 @お菓子掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=15 ・七面鳥をグレービーソースつきでおいしく食べさせてくれるお店、知りません か? @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=14 ・夏休みの「おすすめ本」だった『オスティアものがたり』(キャロライン・ロ ーレンス著/田栗美奈子訳/PHP研究所)、原作はすでにシリーズ第7巻が!  まだまだ続刊の予定。 ・がぶっ、ごぶっと、ますます脹れ上がる『ねんどぼうや』ツリー(ジョス・A・ スミス絵/ミラ・ギンズバーグ文/覚和歌子訳/徳間書店)。 ・おはなしこねこの会【出張おはなし会】のご報告。さて、今回の秘密兵器〈こ ぶたはなこちゃん〉の正体は? ・学校のおはなし会での、すてきなクリスマスプレゼント。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=212 ・「出版翻訳ネットワーク秋の宴会」での楽しかった様子が続々と報告された! ・次回のやまねこ定例チャットは、12月19日(金)22:00-23:00。 ・会長、副会長交代のお知らせ。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=211 ★ただいま学習室では、勉強会の企画が目白押し。いずれも参加者大募集中!★ ・ニュースの書き方勉強会、発足! テーマは「海外児童文学賞の速報」。 ・いたばし国際絵本大賞・事後勉強会は、年明け早々に開始予定。12月15日〜20 日に学習室掲示板で参加受付。 ・"Lyra's Oxford"(by Philip Pullman)の読書会への参加受付中。 ・中級シノプシス勉強会の進行方法を検討中。 ・初級シノプシス勉強会は、開催時期と課題本を検討中。 ・このほかにも、短編全訳勉強会と連動した「シノプシスはじめの一歩」なる新 企画も。 ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・楽しいクリスマス絵本の話題など、お待ちしています! ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <早川書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hayakawa/index.htm 『ヘラジカがふってきた!』(アンドレアス・シュタインヘーフェル作/鈴木仁 子訳/ケルスティン・マイヤー絵):うっそー! クリスマスの歌の練習をして いたら、ヘラジカが屋根を突き破っておちてきた。ミスター・ムースと名乗る口 のへらないヘラジカ(?)は、ぼくらの家に騒動を巻き起こした。今年のクリス マスは、忘れられないな。とぼけた表情のヘラジカのナンセンスでユーモラスな 喜劇で楽しいクリスマスを! <評論社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hyoron/index.htm 『フラワー・ベイビー』(アン・ファイン作/墨川博子訳):落ちこぼればっか りのクラス、4−C。当然、科学の「か」の字もしらない生徒たち。それでもサ イエンス・フェアのテーマを決めなくてはいけない。担当教師が用意したのは、 家庭科を思わせるような気のりのしない選択肢。悪たれの面々が投票(+α)で 決定したテーマは「児童発達」。それは、あかんぼに見立てた小麦袋(フラワー・ ベイビー)のせわをするという、突拍子もないプロジェクトだった。悪がきたち と担任のカートライト先生のやり取りが痛快であり、心あたたまるものであり……。 <平凡社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/heibon/index.htm 『だれかな、だれだろ』(シム・チョウォン文/クォン・ヒョクト絵/小倉夏香 訳):「クェッ、クェッ、クェッ」、「ニャー、ニャー」……鳴き声とシルエッ トからかくれた動物をあてる、読者参加型絵本。この手の絵本には珍しい、リア ルで緻密な絵が新鮮な韓国の作品。 『いちばんつよいのはオレだ』(マリオ・ラモ作/原光枝訳):オオカミが森を 闊歩しながら、出会う動物や昔話にでてくるおなじみさんに「一番強いのはだれ だ?」ときいていく。みんなに自分が強いといってもらって大満足のオオカミ。 ところが、小さなヒキガエルみたいなものに出会って、なんだかおかしくなって きた。ヒキガエルみたいなものの正体は? 『小さな王様ヌーノ』(マリオ・ラモ作/原光枝訳):百獣の王のおとうさんの 冠をかぶることになったライオンの子ヌーノ。小さな王様は、みんなの話をちゃ んときいて、王の仕事をこなせるのか? 冠に顔が埋まったヌーノをみると、お もわずがんばれと応援したくなってしまう。 〜韓国でロングセラーとなっているシリーズの秋冬版〜 「韓国の四季の絵本」(ユン・クビョン文/イ・テス絵/小倉紀藏・黛まどか訳) 『おおいそがし、こいそがし』:マルがすむ、山あいの村では、秋になるとみん な「おおいそがし、こいそがし」といいながらまめまめしく働きはじめる。ゴマ の実とりに干し柿作り、季節の労働に心がおどる様子が伝わってくる。 『さいごにのこるの、だあれだ』:モノクロームの雪山で、動物たちがかもしか おじいさんの昔話を聞きにいこうとすると……。しんしんと降る雪と昔話、もう しぶんない舞台設定! <あすなろ書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/asunaro/index.htm 『モギ ちいさな焼きもの師』(リンダ・スー・パーク作/片岡しのぶ訳):韓 国の焼きものといえば高麗青磁。12世紀に生きる寄る辺のない少年ミンが、師と 出会い、この透けるような芸術作品に魅せられる。厳しい職人の世界でまっすぐ に生きていくミンの姿に胸が熱くなる。2002年度ニューベリー賞受賞作品。 <セーラー出版> http://www.litrans.net/maplestreet/p/sailor/index.htm 『サイレント ナイト』(サンディ・ターナー作/たかはしけいすけ訳):静か なクリスマスの晩に、サンタクロースと犬に何がおこった? ワンワン、キャン キャンにぎやかな犬語と、見返しについた赤い端切れが事実を伝える!? 2002 年ボローニャ・ラガッツィ賞受賞作品。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 ち〜ず/NON 編集 hanemi/ち〜ず/りんたん  今年のクリスマスはどの本を読んですごそうかな(^^)。(ち) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●