●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━      週刊      やまねこ      A C T I V A T O R (FA-TEXT)      やまねこ翻訳クラブ・アクチベーター                       (2003年3月28日)                           No.108 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  編集・発行……やまねこ翻訳クラブ mail……m_acti@yamaneko.org ------------------------------------------------------------------------ 【目次】 ●やまねこの賞情報アンテナ作動中 ●掲示板ア・ラ・カルト ●メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ やまねこの賞情報アンテナ作動中  ------------------------------------------------------------------------  今年の1月も、アメリカのニューベリー賞/コールデコット賞の発表と共にや まねこ翻訳クラブの十八番、賞情報追跡の1年が幕を開けた。そしてこの3月、 今度はイギリスのカーネギー賞/グリーナウェイ賞のロングリストが発表され、 やまねこアンテナの動きが活発になってきた。文字通り、ずらっと長いこのリス トが短く(ショート)なるのは5月、さらに頂点に輝く作品が発表されるのは7 月となる。その間約3か月。洋書を手に入れやすくなった今、その気になればリ ストに挙がった作品を制覇し、自分だけの両賞を決めることができそうだ。さあ、 その気になった方は読書室に報告しよう。複数集まれば、やまねこ会員だけのカ ーネギー賞/グリーナウェイ賞をきめることもできるかもしれない。しかし、カ ーネギー賞候補38作読破は敷居が高そうだし、グリーナウェイ賞候補31作読破は コストが高そう。せめてショートリストを待てば……いけるだろうか?   そのほか、最近の掲示板には賞関係の話題が盛りだくさん。春の風物詩、ボロ ーニャ・ラガッツィ賞の結果や意外な作品を発掘できるアガサ賞候補作も発表に なった。また、グリーナウェイ賞の受賞作、候補作の邦訳が相次いで出版となり、 リストが更新されている。W H Smith のチルドレンズ・ブック賞も話題にのぼっ ている。  洋書の情報がネット上にあふれる昨今、取り寄せて読んだ本がハズレだったと いう苦い経験をした人も多いはず。「ビンゴ!」を見つけるために、賞情報を大 いに活用しよう。 ------------------------------------------------------------------------ 掲示板ア・ラ・カルト ------------------------------------------------------------------------ @読書室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=02 ・ファンタジーマラソンの参加者からの完走が、いや、感想が書き込まれている。 みなさん、おつかれさま。 ・【新刊絵本】『パリの青い鳥』(ヴェロニク・ウィルマン&ジョエル・ルブロ ン作/今江祥智訳/BL出版):ママンと買い物に行ったジャンは、迷子になる が、どこからか青い鳥があらわれてジャンを助けてくれる。モノクロのパリの風 景に青い鳥がおしゃれな絵本。 ・『ハッピー*ボーイ』(ジェリー・スピネッリ作/千葉茂樹訳/理論社)の話 題は続く。  ↓ ・『すんだことはすんだこと』(ワンダ・ガアグ再話・え/佐々木マキやく/福 音館書店)それぞれの家庭で異なる反応。 ・2002年度カーネギー賞・グリーナウェイ賞のロングリスト発表! またアガサ 賞の候補作も発表となっている。 メニュー>速報(海外児童文学賞) http://www.yamaneko.org/award/index.htm ・絵に語らせる作家、ジョン・バーニンガムの『旅するベッド』(長田弘訳/ほ るぷ出版)。 ・『魔法がいっぱい??大魔法使いクレストマンシー外伝』、『バドの扉がひら くとき』、『アースシーの風』、『盗神伝1 ハミアテスの約束』出版につき、 以下のリストが更新された。それぞれの原題は……もうおわかりだろう。 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/j/dwjone_j.htm クリストファー・ポール・カーチス作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/c/cpcurtis.htm アーシュラ・K・ル=グウィン邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/l/ulguin.htm メーガン・ウェイレン・ターナー作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/t/mwturner.htm ニューベリー賞受賞作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/award/us/newbery/index.htm ・ジャクリーン・ウィルソンにおめでとう!が2つ。 ・"Once Upon a Fairy Tale" は俳優やイラストレーターが書き、演じる昔話の 再話だ。 ・【未訳読み物】"Up On Cloud Nine"(by Anne Fine, Doubleday):意識不明 の友人に思い出を語る少年。どうしてこんなことを……読者が持つ疑問はこの少 年自身がひしひしと感じていることなのだ。 @喫茶室掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=03 ・ボローニャ・ラガッツィ賞発表! メニュー>速報(海外児童文学賞) http://www.yamaneko.org/award/index.htm ・「トルンカのフィルム芸術」と題した講演会が大阪で開かれる。 ・あの『穴』が映画化される! ウェブページを見たい人、urlは掲示板で。 ・「月刊児童文学翻訳」増刊号第6号は、デイビッド・シャノン特集号。シャノ ンの全作品のレビューはもちろん、出版社と翻訳者からの寄稿も。そしてなんと 作者もメッセージを寄せてくれた。 「月刊児童文学翻訳」増刊号第6号html版 http://www.yamaneko.org/mgzn/plus/html/z06/ ・「月刊児童文学翻訳」3月号に掲載された西郷容子さんインタビューのロング バージョンはこちらで。 http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ysaigo.htm ・リスト更新。 ブライアン・ジェイクス作品/邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/j/bjacques.htm http://www.yamaneko.org/bookdb/author/j/bjacqu_j.htm パトリシア・ライリー・ギフ邦訳作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/g/prgiff_j.htm ゲアリー・ブラックウッド作品リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/author/b/gblackwo.htm アリソン・バートレット邦訳作品リスト:しかけ絵本『とんでごらんよ、オーリ ー』刊行 http://www.yamaneko.org/bookdb/author/b/abrtlt_j.htm シャロン・クリーチ作品リスト:絵本『みんなのすきな学校』刊行 http://www.yamaneko.org/bookdb/author/c/screech.htm   西郷容子訳書リスト http://www.yamaneko.org/bookdb/int/ls/ysaigo.htm ・やまねこオンライン書店街の3月分を公開。 http://www.yamaneko.org/mgzn/shop/index.htm ・「月刊児童文学翻訳」2003年3月号html版公開。 http://www.yamaneko.org/mgzn/bncorner.htm#html ・グリーナウェイ賞の受賞作、候補作の邦訳リストを更新。 http://www.yamaneko.org/bookdb/award/uk/greenawy/index.htm @お菓子板掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=05 ・バレンタインデーとホワイトデーには「お菓子の旅」のレシピが大活躍。 ・今まで話題にでなかったのがオカシなぐらい。ブライアン・ジェイクスの作品 はおいしそうな食べ物のオンパレード。 @おはなし小部屋掲示板@ http://www.yamaneko.org/cgi-bin/c-board/c-board.cgi?id=04 ・3月、楽劇団「いちょう座」による『おはなしがいっぱい スペシャル!!』 が都内各地で行われた。 ・「おはなしこねこの会」の久々の定期おはなし会が東京・早稲田で行われた。 ・おはなし会演目の人気アンケートで、子どもの声を吸い上げる。 @広場掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/bbs/b04/light.cgi ・4月2日より、新掲示板に移動する。ブックマークの変更をよろしく。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=202 ・『ねっこぼっこ』(ジビュレ・フォン・オルファース作/生野幸吉訳/福武書 店)が装い新たに、『根っこのこどもたち 目をさます』(ヘレン・ディーン・ フィッシュ文/シビレ・フォン・オルファース絵/石井桃子訳/童話館出版)と して出版される。 ・新会長、新副会長決まる。 ・巡回ソフトについて質問。 @学習室掲示板@(会員限定) http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/bbs/b02/light.cgi ・4月2日より、新掲示板に移動する。ブックマークの変更をよろしく。 http://www.yamaneko.org/cgi-bin/l2/c-board/c-board.cgi?id=201 ★現在進行中または予定されている勉強会の情報はこちらでどうぞ★ http://www.yamaneko.org/gakushu/open/index.htm @子どもの本のページ@ http://www.litrans.net/c-board/c-board.cgi?id=05 ・「グレー・ラビット」、表紙に頬ずりしたくなるうれしい復刊。 ・児童書専門店「星の子」にいってきました。 ・かなしいことが始まった。子どもたちが震えている……。 ------------------------------------------------------------------------ メープルストリート新刊情報 ------------------------------------------------------------------------ http://www.litrans.net/maplestreet/index.htm <さ・え・ら書房> http://www.litrans.net/maplestreet/p/saera/index.htm 『もうひとりの息子』(ドリット・オルガッド作/樋口範子訳):イスラエルの 大学に進んだアラブ人、ハミッドは何度も断られた末、やっと下宿先を見つける。 しかしそこの女主人は、彼の本当の名を呼んでくれない。 『六号病室のなかまたち』(ダニエラ・カルミ作/樋口範子訳):パレスチナと イスラエルが戦う中、病院の小児病棟では少年たちの友情が育まれていった。 <小峰書店> http://www.litrans.net/maplestreet/p/komine/index.htm 『おにいちゃんといっしょ』(ウルフ・スタルク作/菱木晃子訳/はたこうしろ う絵):ママとパパが外国旅行にいっている間、おじさんの家にあずけられるこ とになったお兄ちゃんとぼく。お兄ちゃんにべったりだったぼくだけど……。 <白水社> http://www.litrans.net/maplestreet/p/hakusui/index.htm  『みんなワッフルにのせて』(ポリー・ホーヴァート作/代田亜香子訳):嵐の 日に海で行方不明になった両親を、生きていると信じて待つプリムローズ。その まっすぐな目を通して町の人々の生活が語られる。作品にでてくる料理のレシピ も楽しめる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● やまねこ翻訳クラブ http://www.yamaneko.org/ 執筆 NON 編集 さかな 読書室掲示板が盛況です。みなさんも読んだ本の感想書いてくださいね。(さ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●