WAVE出版 新刊情報

2003年11月刊行

フンケってすごい!

魔法の声:表紙

魔法の声



コルネーリア・フンケ

浅見昇吾 訳


ISBN 4-87290-171-1
定価 1995円(税込)

「本」をめぐる冒険ファンタジー

ドイツの人気作家フンケは、本をめぐるすばらしいファンタジーを書き上げた。
本好きにはたまらない本が、ぞくぞくでてくる。
『指輪物語』、『宝島』、『アラビアン・ナイト』、『ピーター・パン』、センダックの『かいじゅうたちのいるところ』など。
各章のはじまりには、これら物語の引用が効果的に紹介され、するりと本の世界に誘っている。


少女メギーの父親モーは、ある力を持っていた。
物語を声にだして読む。すると、その物語の登場人物をこちらの世界に呼び出してしまうのだ。
それができる“魔法の声”の持ち主が、モーだ。
“魔法の声”によって、おそろしい悪の人物がこの世界に来てしまった。
彼らは、父親モーの力をもっともっと利用したいと思い、メギーをおとりにモーをおびきよせようとする。

語られる物語の力、魔法、本そのものの魅力――
想像してほしい。
いま読んでいる本の世界が、自分の目の前にでてくることを。
臨場感あふれる描写が630ページにわたって展開され、読み終わりたくない気持ちでページをとじるだろう。
『魔法の声』の世界へようこそ。



作者】コルネーリア・フンケ(Cornelia Funke) 1958年、ドイツの西部、ウェストファーレン州にある町ドルステンに生まれる。 ハンブルク大学で教育学を修め、 卒業後、教育者としての仕事のかたわら専門大学に通い、 本のイラストレーションを学ぶ。 当初は子どもの本のイラストレーターとして出発。 それがきっかけで28才の時からは自分で文章も書くようになり、 以来フリーのイラストレーター、作家として活躍している。 ドイツでもっとも著名な児童文学作家の一人。 ウィーン児童文学賞など、これまでに数多くの児童文学賞を受賞している。著書に『どろぼうの神さま』『竜の騎士』(小社刊)がある。 夫と2人の子どもとともに、ハンブルクに在住。

【訳者】浅見昇吾(あさみ・しょうご) 慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。ベルリン・フンボルト大学留学を経て、現在慶應義塾大学文学部講師。外国人が取得できる再考のドイツ語の資格・大ディプローム(GDS)を持つ数少ない一人。『ヒトはなぜ戦争をするのか――?――アインシュタインとフロイトの往復書簡』『この星でいちばん美しい愛の物語』(以上、花風社)、『クジラの消えた日』(青山出版社)など訳書多数。


ジョン・レノン:表紙

ジョン・レノン 
アメリカでの日々
消えた日記に見る真実のレノン


ジェフリー・ジュリアーノ
遠藤 梓 訳
2003年11月刊行
本体1600円+税
父さんはいろんな点でマッチョを気取ったブタ野郎だったし、本人もそれを自覚していた。それでもいいかなと思えた理由はただひとつ、父さんが自分でそれを認めるだけの器があったってことだよ。それがあの人にとっての救いだったんだ。そういう自分を克服しようとしたんだ
−−ショーン・レノン

父さんについて知っていることなんて、あなたたちと変わらないよ。なんともひどい話さ! 父さんは、世界に向かって愛と平和を語ることができたけど、おそらくは本人にとっていちばん大切な人たちに向かっては、愛と平和を顕現して見せることができなかったんだ……愛と平和を語るそのいっぽうで、家庭を崩壊させ、意思の疎通を図ろうともせず、不倫の果てに離婚だなんて、どうすればそんな真似ができるんだろう?
−−ジュリアン・レノン

ジョンは偉大な人物だ。でも、彼の偉大さは、彼が聖人ではないという点にもあるんだ
−−ポール・マッカートニー


2003年9月刊行

『どろぼうの神さま』で話題のフンケのファンタジー

竜の騎士:表紙 竜の騎士



コルネーリア・フンケ 著
細井直子 訳



ISBN 4-87290-162-2
1800円+税

だれからもおびやかされない場所――それを求めて
 ネズミが竜の谷にいやなニュースを持ってきた。
 人間がくる。何もかも破壊しないと気がすまない人間たちが。
 竜たちは話し合いの場をもつ。
 おびやかされるたびに、逃げてきた。でももういやだ。逃げるのを終わりにしよう。
 〈空の果て〉に帰ろう。

空の果て〉とは?
ユートピアを探しに異なる種族が結びつく。
竜のルング、猫に似たコボルトのシュヴェーフェルフェル、人間のみなしご少年ベン、そして人造小人の飛び脚。
ハラハラ、ドキドキしながら、さあ、私たち読者も竜の背にのって物語の世界へ!


作者】コルネーリア・フンケ(Cornelia Funke) 1958年、ドイツの西部、ウェストファーレン州にある町ドルステンに生まれる。 ハンブルク大学で教育学を修め、 卒業後、教育者としての仕事のかたわら専門大学に通い、 本のイラストレーションを学ぶ。 当初は子どもの本のイラストレーターとして出発。 それがきっかけで28才の時からは自分で文章も書くようになり、 以来フリーのイラストレーター、作家として活躍している。 ドイツでもっとも著名な児童文学作家の一人。 ウィーン児童文学賞など、これまでに数多くの児童文学賞を受賞している。 夫と2人の子どもとともに、ハンブルクに在住。 今秋、長編ファンタジー『インクハート』("Tintenherz")が、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本で同時発売予定。

【訳者】細井直子(ほそい・なおこ) 1970年横浜生まれ。慶應義塾大学ドイツ文学科大学院博士課程修了。ドイツ児童文学の研究のため、現在ドイツに留学中。翻訳書に、『月の石』(トールモー・ハウゲン著/小社刊)、『どろぼうの神さま』(コルネーリア・フンケ著/小社刊)がある。


9月の新刊、もう1冊はおいしい本――
あの物語のあのおやつ、味わってみませんか――

物語のおやつ:表紙 物語のおやつ

松本侑子

ISBN 4-87290-167-3
1400円+税
目次
「ぐらとぐら」 かすてら
「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 ジンジャー・パン
「大どろぼうホッチェンプロッツ」 プラムケーキ
「赤毛のアン」 木いちご水
「あしながおじさん」 レモンゼリー
「ロッタちゃんのひっこし」 パンケーキ
「鏡の国のアリス」 パンプディング
「若草物語」 ブランマンジェ
「小さなスプーンおばさん」 パンケーキとこけもものジャム
「さむがりのサンタ」 クリスマス・プディング
「エーミールと探偵たち」 アップル・ケーキとココア
「小公女」 ブドウパン
「赤毛のアン」 レイヤーケーキ
「アンの青春」 オートミールとショートブレッド
「ピーターラビットのおはなし」 カミツレティー
「大きな森の小さな家」 ブタのしっぽのあぶり焼き

WAVE出版 好評既刊発売中!

どろぼうの神さま:表紙 月の石:表紙 ダブリンにたったひとり:表紙 ジェノサイドの丘1:表紙ジェノサイドの丘2:表紙 
どろぼうの神さま

コルネーリア・フンケ 著
細井直子 訳

フンケ、本邦初紹介!
「大人になる」って、
どういうこと?


2002年5月刊行

1800円+税
月の石

トールモー・ハウゲン 著
細井直子 訳

ノルウェイが誇る
国際アンデルセン賞受賞作家の
ファンタジー


1999年12月刊行

1600円+税
ダブリンに、
たったひとり

ヌーラ・オフェイロン 著
桜内篤子訳

年が経つほど
味わいが出る
人生の上等のワインのような
自叙伝


2002年12月刊行

1600円+税
ジェノサイドの丘 上・下

フィリップ・ゴーレイヴィッチ 著
柳下毅一郎 訳

ルワンダ虐殺の隠された真実
民族虐殺についてのルポルタージュ


2003年6月刊行
各1600円+税

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Last Modified: 2004/01/19
担当:さかな

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