竹書房 新刊情報

2003年12月刊行

おそらのリビーへ:表紙
おそらのリビーへ

ぶん ジャック・サイモン
え たむらみえ
やく とよくらしょうこ

ISBN 4-8124-1460-1
本体980円+税
リビーってだぁれ?

ジャックの妹です。
この本は、ジャックの母親であるアネットが、日記に書き留めたジャックの言葉によってできました。
リビーは、先天性の難病で、わずか3年半でこの世を去ってしまいました。
5歳のジャックは、死の意味が理解できず、毎晩寝る前に、母アネットに聞いたそうです。
「ねえ、リビーはどうしているの?」
絵を描いたのは、日本で人気のあるイラストレーター田村みえさん。
ジャックの心の旅とともに、田村みえさんのイラストにもまた旅(物語)が描かれています。
空色の表紙をひらいて、ふたつの旅をみてみてください。

「おーい、リビー… おたんじょうびに おそらにあげた ふうせん とどいた?」


【文】ジャック・サイモン テキサス州オースティン在住。家族は母アネット、父ケント、弟グラント、そして天国のリビー。本書は亡き妹に捧ぐ彼の処女作。

【絵】田村みえ 1971年群馬県生まれ。高崎芸術短期大学グラフィックデザイン科卒。文具、雑貨メーカーのデザイナーを経て、現在はフリーのイラストレーターとして活躍中。代表作はTERU TERU TENSHIシリーズ『キミに会いにきたよ』、ずきんちゃんシリーズ『ずきんちゃんのつれづれ日和』(ともにGakken刊)など。ホームページはhttp://www003.upp.so-net.ne.jp/uo-gallery/

【訳者】豊倉省子
 神戸女学院大学文学部卒業。衛星放送のドラマやバラエティー番組などの映像翻訳をへて出版翻訳の世界へ。「いたばし国際絵本翻訳大賞」受賞。やまねこ翻訳クラブ会員。


2003年8月刊行

龍のすむ家:表紙

龍のすむ家

The Fire Within

クリス・ダレーシー
三辺律子 訳
ISBN 4-8124-1254-4
定価 本体1400円+税

作者より、読者のみなさんへ
子どもたちに、「本を1冊書くのはどのくらいかかるの?」ときかれることがあります。答えは、短い本なら1時間、小説なら数か月までといろいろですが、この『龍のすむ家』は15年近くかかりました。

デービッドは大学の授業がはじまるというのに、下宿先がみつからずに困っていた。
そこで風変わりな下宿人募集に飛びついたのだ。
ただし書きには「子どもとネコと龍が好きな方に限ります」。
子どもとネコはわかるけれど、龍って?
すこし疑問はあったけれど、訪れた下宿先。
そこはペニーケトル夫人と娘ルーシー2人で暮らしている素敵な一軒家だった。
夫人は陶芸家で、小さな龍を焼いている。
デービッドは一人合点する、龍は焼き物だったんだ……。


夫人がつくる焼き物の龍はとても特別です。
下宿人デービッドのためにも夫人はさっそく特別な龍をつくりました。
名前はガズークス。
夫人はデービッドに約束させます。「けして泣かせたりしないと――」
さあ、下宿生活のはじまり、はじまり。

作者が15年かけて書き上げた、この小さな龍のお話をどうぞゆっくり読んでみてください。
見返しに描かれている、龍の絵も楽しめます。
焼き物の龍たちは、華やかに動くことはないけれど、それはそれは存在感たっぷり。
ルーシーのおしゃべり、ペニーケトル夫人の謎(?)、デービッドとガズークスの生活、
丁寧に静かに語られるファンタジーです。

【作者】クリス・ダレーシー Cheris d'Lacey 妻とともに、英国レスター市に暮らす。子どもの頃の夢はなんとデヴィッド・ボウイのようなロックスターになることだったらしい。児童書を中心に続編"Ice Fire"(原題)が本国にて発売となる。

【訳者】三辺律子 さんべ・りつこ 英米文学翻訳家。白百合女子大学大学院卒。訳書に「ルイスと魔法使い協会」シリーズ(ジョン・ベアレーズ著、アーティストハウス刊)、『呪われた航海』『死をはこぶ航海』(イアン・ローレンス著、理論社刊)、『ライトニングが消える日』(ジャン・マーク著、パロル舎刊)などがある。

イラスト/浅沼テイジ(ネコノテンシスタジオ) デザイン/橋元浩明(so what)



株式会社 竹書房
  〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2丁目7番3号 
  電話 03-3264-1576

copyright 2003 TAKESHOBO Co.LTD. All Right Reserved
メープルストリートへ戻る

Last Modified: 2003/12/24
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ