2005年12月刊行
たくさんたくさんあふれるようにある本。 書店に行ってもどれがおもしろいのか迷ってしまう。 こんな気持ち――元気のでてくるような本が読みたいなぁと思った時、相談する人を思いつかなくてもやもやしたものを整理したい時に読みたい本。たくさんの気持ちは、たくさんの本で代弁されている。 大人に近づいていることを自覚する年齢にぴったりのガイドブックがでた。 ガイドブックの利点は、自分の好みからはずれたものを選んでくれるところ。あぁ、こんな本があったんだと必ずうれしい出会いが待っている。 本書は9章からなり、全部で100冊紹介している。 ほんの少し内容をひろってみると。 6章は「冒険」の楽しさを味わう本 未来は自分で切りひらく!というサブタイトルのもと、『キノの旅』(時雨沢恵一・著/黒星紅白・イラスト/メディアワークス)をひこ・田中氏が、読者にゆだねられた奇妙なルールある世界を描いたとして紹介し、本からのメッセージは「止めるのは、いつだってできる。だから、続けようと思う」をピックアップする。7章の「想像力」がふくらむ本ではギャグ満載の保険調査員の事件簿、『六枚のとんかつ』(蘇部健一/講談社文庫)を渋井幸平氏が「くだらない」と一行で書けるトリック本だが、くだらなさだけで終わらない魅力を伝えてくれる。8章「好奇心」を刺激する本では、貞奴氏が『既にそこにあるもの』(大竹伸朗/ちくま文庫)を万人に受けるものでないことは確かだと、おもしろい視点で紹介している。 監修者である金原氏が最年長、最年少は大学生が編んだガイドブック。意外な出会い、ソンはさせない出会いが必ずや待ってるでしょう。ぜひぜひ本棚に一冊! 金原瑞人 1954年岡山県生まれ。法政大学教授。翻訳家。1989年代後半より新聞、書籍、雑誌などで精力的にヤングアダルト(YA)向けの書評を執筆。国内外のYA作品に対する増資が深く、読字の視点で書かれた親しみやすい書評は定評がある。また、翻訳の世界でも活躍中で、これまでに『バーティミアス』(理論社)、『青空のむこう』『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』(共に求龍堂)、『サラ、いつわりの祈り』(アーティストハウス)、『フィード』(ランダムハウス講談社)、『ホエールトーク』(青山出版社)などの話題作を翻訳しており、多くの読者あkら熱烈な支持を得ている。著書に『大人になれないまま成熟するために』(洋泉社)がある。>
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Last Modified: 2006/02/21
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