ちいさなくまくんは、小さい島にひとりで住んでいました。 遊ぶものも友だちもいません。 周りは、海、また海です。 そこで、流れてくるものを拾い始めました。 棒、瓶、そして……。 ほとんどのページが長四角の枠の中に絵がおさめられ、落ち着いた安心感をもちます。それなので、時折、片面や見開きいっぱいに絵が展開されると、ちいさなくまくんたちの動きが大きく感じます。ハリー・ホースのやわらかい色の水彩画は、ちいさいくまくんの様子をあたたかく描き、くまくんの気持ちに寄り添っているのが、心地よく感じます。読者は、さいごまでゆったりと物語を楽しむことでしょう。 さぁ、ちいさなくまくんは、小さい島で何を見つけたでしょう――。 ハリー・ホース Harry Horse 1960年英国生まれ。新聞や雑誌の政治マンガ家として活躍後、子どものための物語や絵本を数多く手がけるようになる。ネスレ子どもの本賞をはじめ、さまざまな賞を受賞しており多くの国で翻訳出版されている。邦訳に、絵本「ちびうさ」シリーズ(光村教育図書)、『なんだってしてあげるよ』(あすなろ書房)などがある。2007年没
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Last Modified: 2007/10/22
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