理論社2002年ー2003年 刊行情報 |
2003年11月刊行Rironsha
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2003年10月刊行Rironsha
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2003年9月刊行Rironshaジャクリーン・ウィルソンの〈ガールズ〉シリーズ第3弾!
〈ガールズ〉シリーズ、今回のテーマは門限?! マグダとナディーンとエリーは大の大の大の親友どうし。 ある日の夕方、3人は待ち合わせしてショッピング。 エリーの門限は9時、だいじょうぶ、それまでには帰ってくる。 ところが、一息つくために入ったマクドナルドでエリーはラッセルと出会う。 大好きな美術のことでもりあがる2人、マグダとナディーンは気をきかせる。 時計をしてくるのを忘れちゃったエリー、いま何時? 11時10分 えーーーー! 大変!門限がすぎている。 あわてて帰宅したエリーを待っていたものは……。 帯にはこう書いてある。 門限は9時。「でもカレシといると9時なんてすぐだよ……」 そう、そのとおり。 10代まっただなかの方は身につまされ(?)、 その年代をすぎた方は郷愁をこめて、 門限とカレシの両立の難しさにため息をつくのでは。 さて、エリーあなたはどうクリアする? 【作者】ジャクリーン・ウィルソン (Jacqueline Wilson) 1945 年イギリス生まれ。ジャーナリストを経て作家に。児童書を中心に英国で約70冊以上の本を出版し、毎月5万部を売り上げる。犯罪小説、脚本なども手がけている。『バイバイわたしのおうち』(偕成社)でチルドレンズブック賞、『ふたごのルビーとガーネット』(偕成社)と『Lizzie
Zipmouth』(未邦訳)でスマーティーズ賞を受賞。 |
2003年8月刊行Rironsha
1920年代、アメリカ最北部にあるヴァーモント州 そこの小さな町に 黒いかげりができた。 KKK団がそれだ。 KKK団(クー・クラックス・クラン)とは、 南北戦争直後に結成されたテロ組織(訳者からの解説より)。 この小さなな町で、11人の声が語る。 KKK団の少年、 アフリカ系の少女、 ユダヤ系の少女、 レストラン経営者、駐在所の巡査、医者、新聞記者、 説教師、農場経営者、食料品店経営の夫婦。 声、また声からうかびあがる、ひとつのアメリカ。 小さな街で何が起こり、人々は何を考えたのか 11人の主人公たちは誰に語っているのだろうか。 それぞれが、考えたこと、思うことを声に出す。 できごとはすべて、彼らの話からひきだされ、私たちはただ耳をすます。 詩人、伊藤比呂美がカレン・ヘスの作品を日本語にして贈ってくれた小説だ。 【作者】カレン・ヘス Karen Hesse 米国バルティモアで育つ。メリーランド大学を卒業後、校正者、植字工、ウェイトレス、臨時教員、ホスピスのボランティアなどを経験したのち、若い読者に向けた詩や小説を書きはじめる。『ビリー・ジョーの大地』(理論社)で1998年ニューベリー賞、スコット・オデール賞などを受賞。ほかに『イルカの歌』(白水社)絵本『ふれ、ふれ、あめ!』(岩崎書店)"Stowaway密航者"(2002年)"Aleutian
Sparrow アリューシャンのスズメ"(2003年)などがある。ヴァーモント州在住。 |
2003年7月刊行Rironsha
嵐のあと、 波打ち際で黒砂とともに小さな木の箱があった。 見つけたのは、ネズミとよばれる少女。 一緒にいたのは、ネズミにとって兄のようなシグルド。 彼ら、ストーン部族のあいだでは見かけない木地でできた、赤い箱。 そこから、シグルドたちの運命が変わっていく。 その頃から、村は不作に見舞われ、 伝説として怖れられていた〈漆黒の馬(ダークホース)〉が現れたという噂が広まっていた。 最初に出てくる〈ネズミ〉は、だれ? 【作者】マーカス・セジウィック Marcus Sedgwick 1968年イギリス、ケント州生まれ。英語教師をへて児童書の出版の仕事にたずさわりながら、小説を書く。初めて書いた"Floodland"が注目され、オライオン社から出版。その後、『魔女が丘 Witch
Hill』(小社刊)はエドガー賞、本作『ザ・ダークホース』は2002年度ガーディアン賞とカーネギー賞の最終候補となった。若者向けのサスペンススリラーの書き手として「ヤングアダルト界のスティーヴン・キング」と評される。 |
2003年6月刊行Rironsha
トラベリング・パンツ
不思議なジーンズが奇跡を起こす! |
2003年3月・4月刊行Rironsha
死をはこぶ航海 原題:The Smugglers 海洋冒険ミステリー第2弾! 船に流れ着いた死体。 隠れていた密告の手紙。 裏切り者はだれなのか? 暗い海に隠された意外な結末とは? 前作『The Wreckers 呪われた航海』に引き続き、ジョン少年が海と帆船を舞台に活躍。 航海の描写に臨場感たっぷり! しかし、美しい海を舞台に繰り広げられるのは、死体、密告、密輸……。ジョン少年が果敢にみえない難敵と立ち向かう。 毎年数ヶ月は海で過ごし、無線しか届かないブリティッシュ・コロンビア沖の島に暮らしている作家ならではの海洋冒険! 第3弾の『The Buccaneers 海賊をよぶ風(仮題)』(理論社、近刊予定)とあわせ、シリーズで30万部を越えるヒット作となっている。 HOOT ホー 原題:HOOT 2003年度ニューベリー賞オナー作品! 全米書店員が選んだ「いちばんお気に入りの本」! 「ホー」は、この物語の影(?)の主人公、アナホリフクロウの鳴き声。 このフクロウはちょっと変わっていて、草原の土の下に好んで生息している。それがそもそもの発端……。 中学校1年のロイはフロリダに引越てきたばかり。登校中のスクールバスに乗っているとき、裸足の少年が走っているのを見る。 彼はだれ? その少年を捜しているうちに、大手チェーン店建設予定地で起きている不思議なできごとにかかわってゆく。 作者はコラムニストでミステリ作家として活躍。この作品は若い読者を意識した初めての作品。 ともだちからともだちへ 原題:From Me to You (絵本) とってもいい天気なのに、クマネズミは“パジャマまんま”。 なんにもしたくないし、つまんない。そこへ手紙が一通届いた。 「きみはすてきなともだちです」でも差出人が書いてない。 よし、誰が書いたのか探しに行こう、カヤネズミかな、カエルかな? あれ、ぼくみたいな“パジャマまんま”のコウモリくんがいる……。 誰かが自分のことをおもってくれている、それがどんなに勇気づけられることでしょう! 色鮮やかな絵が、クマネズミくんらの友情を光らせます。 マジョモリ 絵本シリーズ3冊目は梨木香歩作品の装画を多く手がけている画家、早川司寿乃。 ちいさな女の子の永遠(とき)が重なり花咲く桃源郷(パーティ)―― はっとするような美しい絵がいつまでも目に残る。 そこには時をとめ、そこにとどまった女の子の姿が、空気が、くっきりとふちどりされている。 |
2002年12月刊行
『ペンキや』 梨木香歩の絵本シリーズ創刊! 深い夢をどこまでも彷徨うような 出久根さんの絵にのせて しんやの「はけ」が、 どうか必要とされる場所に まっすぐ届きますように ―― 梨木香歩 ペンキやに生まれ、ペンキやとして生き、一生を終えた、ある職人の物語。 2003年2月『蟹塚縁起』絵・木内達朗 2003年4月予定『マジョモリ』絵・早川志寿乃 以下続刊 『魔女が丘』 原題 Witch Hill ヤングアダルト界のスティーブン・キングと評されるマーカス・セジウィックが描くサスペンス・ホラー 炎と老婆の悪夢におびえる少年、 クラウンヒルの村に埋もれた遺跡、突然死に隠された秘密。 ヴァルプルギスの夜、すべての謎がひとつになり、伝説はよみがえる…… 【作者】マーカス・セジウィック Marcus Sedgwick 1968年生まれ。英語教師を経て、児童書の出版にたずさわりながら小説を書く。初めて書いた小説"Floodland"が注目され、出版。その後、本書"Witch
Hill"、"The Dark Horse"と話題作を次々発表。木版や石版画も得意とし、最初の2作ではイラストも手がけた。またバンドのライブでイギリス各地を回ったりと、才能あふれる作家。 |
2002年10月刊行
【内容紹介】 17世紀半ば、イギリスでは異端撲滅の名の下に、恐ろしい魔女裁判が行われていた。 少女メアリーの祖母は有能な産婆だったが、魔女の汚名を着せられ惨殺される。祖母 の処刑の日、孫娘メアリーの身にも危険が迫った。間一髪、見知らぬ貴婦人に救われ、 メアリーは新教徒のもとへ逃走する。新教徒たちはイギリスでの弾圧から逃れて、アメリカに渡り新しい生活を始めようとしていたのだ。その船旅は辛かったが、メアリーは産婆マーサの見習いになり、自分の将来の役割を見いだす。メアリーは過去を捨 て、アメリカで新しい生活を築こうと希望を抱くのだった。 【レビュー】 物語はメアリーの手記の形で語られている。淡々としたその口調から、どこにいて もよそ者として生きねばならなかった、少女メアリーの孤独が骨に沁みるほど強く伝 わってくる。彼女はアメリカの原生林に生きる一匹狼のように、孤独という崖っぷち に、自らのやり場のなさに苛立ちながら、立っていた。後半に登場するネイティブ・ アメリカンの少年とメアリーとの友情により、物語はさらに深みを増す。入植者に故 郷の地を荒らされた少年もまた、行き場を失った存在だったのだ。 作者リーズは史実に基づき、リアリティのある作品に仕上げながら、単なる歴史も のにはしていない。主人公メアリーの姿を通して、現代の若者にも通じる、孤独な心 情や生きる上での居心地の悪さを、創造性あふれる筆致で描き出している。メアリー は、不安の多い今の時代を生きる者にとっても、心優しい寂しい友になるだろう。甘 い癒しを許さない、痛切な物語である。 【作者】Celia Rees(セリア・リーズ) 1949年、英国のワーウィックシャーに生ま れる。ワーウィック大学でアメリカ史と政治学を学ぶ。その後、中学校で国語教師を 務め、1993年に最初の作品 "Every Step You Take" を出版する。他の作品に "The Vanished"、"Truth or Dare" など がある。ワーウィックシャーに夫と娘とともに住んでいる。 【訳者】亀井よし子(かめい よしこ) 1941年生まれ。翻訳家。おもな訳書に『ふたりのアーサー』シリーズ(クロスリー=ホーランド作)『ブリジッド・ジョーンズの日記』(ヘレン・フィールディング作)(ともにソニー・マガジンズ刊)など多数。
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Last Modified: 2003/12/25
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