2004年11月刊行
子どもに語るシリーズの最新刊はモンゴルの昔話です。 再話をされた蓮見さんの「はじめに」によると、モンゴルの人々は昔から狩や牧畜をおもな仕事としてきたので、財産は、馬、牛、ラクダ、羊、山羊という五種類の家畜だそうです。この五種の家畜と共に移動しながらの生活を重ねたという歴史があります。 現在のモンゴルは、近代社会の暮らしもされていますが、ゴビ砂漠に暮らす人たちはゲルと家畜と共に生活しています。 この昔話を読んでいくと、モンゴルならではの生活様式もみえてきます。狩猟、牧畜、子どもたちはよみながらモンゴルという土地に思いを馳せるでしょう。ぜひ子どもたちと一緒に読んでみてください。 全15話収録 ・ツバメとアブ ・石になった狩人 ・マンガスと七人のじいさん ・ラクダとネズミの争い ・ネズミのむこさがし ・かしこい嫁 ・北斗七星の話 ・だれがいちばん兄さんか ・狩人と花の精 ・一万歳生きた男 ・赤ギツネの恩返し ・みなしごの白いラクダ ・あし毛馬に乗ったヤガンドラン ・ばかなオオカミ ・草原の白い馬 蓮見治雄(はすみ はるお) 1969年、東京外国語大学大学院アジア第一言語修士課程修了。元・東京外国語大学モンゴル語科主任教授。モンゴル語・モンゴル口承文芸を選考。著書に、『チンギス・ハーンの伝説 モンゴル口承文芸』(角川書店)などの他、モンゴルで出版された著書も多数ある。日本モンゴル学会理事。日本モンゴル文化協会理事長。みんなで創る東北アジアの会(TAK)代表。
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2003年6月刊行
東方(オリエント)の香りのする昔話 訳・再話をされた剣持弘子さんが、「はじめに」でこう書かれています。
太陽の光あふれるイタリア各地から、陽気で華やかな人々の物語をお届けします。 【訳・再話】剣持弘子(けんもち・ひろこ) 子育てと並行してイタリア語を日伊協会などで学び、イタリアの民話、児童文学の研究と翻訳に携わる。一年間フィレンツェに留学、民間伝承を学ぶ。日本女子大学講師を経て、現在、地域文庫、著作、研究活動に従事。昔話に関する著書、訳書、論文は多数。代表的な訳書に『イタリアの昔話』(三弥井書店)がある。 |
2003年2月刊行
子どもも大人も楽しめるお話会にするための大切なこと―― この本の特徴 ・お話会の場所づくり、プログラムのたて方など、お話会を成功させるための具体的なアドバイスがいっぱい。 ・低学年・中・高学年別に合計96のプログラムを紹介。 ・お話122話のあらすじと、語る際のアドバイスを掲載。 ・巻末資料には、プログラムで取りあげた〈お話の本のリスト〉、〈絵本のリスト〉、〈お話に出てくる歌の楽譜〉がついて便利。 ・索引では、お話96話と絵本73冊をあいうえお順に配列。 好きな話、持ち話から、どんなプログラムが立てられるか逆引きができます。 【編・著者紹介】 茨木桂子(いばらき けいこ) 文庫、学校、図書館などで20数年に渡ってお話を語っている。「語り」の講師としても活躍。共訳書に『マローンおばさん』、語り手として携わった本に『子どもに語るアイルランドの昔話』がある。(共にこぐま社刊) 平田美恵子(ひらた みえこ) 聖心女子学院初等科教諭を経て、主に小学校を中心に保育園や図書館などで、20数年に渡ってお話を語っている。現在「語り」や「読み聞かせ」のボランティアの講師としても活躍している。 湯沢朱実(ゆざわ あけみ) 1982年より家庭文庫を開き、子どもに絵本を読んだりお話を語ったりしている。語り手、講師としても活躍。訳書に『くまのテディちゃん』『ちいさなしろくまくんのおはなし』、語り手として携わった本に『子どもに語る北欧の昔話』がある。(いずれもこぐま社) |
2002年10月刊行
この絵本は1931年(『ぞうのババール』も同じ年に出版)にアメリカで出版されました。 まだまだ親に甘えたい、だけど自分一人でだってやってみたい! “安心”と“自立”の両方の気持ちを物語った絵本です。 【ストーリー】ちいさなしろくまくんは、家族の中でいちばんおちびさん。ある晩、遊び足りなくて、こっそり家を抜け出します。お月様の光に導かれるように、どんどん歩いていきますが、疲れて家に帰りたくなります。けれども帰り道がわかりません。迷子になってしまったのです。しろくまくんは泣き出してしまいました……。 【著者紹介】1901年生まれ。編集者と活躍しながら、自ら絵をつけた本も数冊発表していますが、これは初めて刊行された絵本です。シェリルの絵本が日本で紹介されるのも、今回初めてです。 【訳者紹介】1939年生まれ。1982年より家庭文庫を開き、子どもに絵本を読んだり、お話を語ったりしています。訳書に『くまのテディちゃん』『子どもに語る 北欧の昔話』(共訳)(いずれもこぐま社刊) <編集者より> この絵本に一貫しているのは、子どもに語りかけるような語り口。ひとつひとつの絵を確認するように言葉が積み重ねられ、お話が進んでいきます。聞いている子どもたちは、「そうだね」と思わずうなずいてしまうことでしょう。 長年、文庫活動で子どもたちに絵本を読み聞かせてきた訳者が、原文の持ち味を損なわないようにしながら、幼い子どもたちに、やさしく語りかける訳文に仕上げて下さいました。 |
2002年9月刊行
国際児童図書評議会(IBBY)の創設者、イェラ・レップマンの自伝が、IBBY創立50周年記念大会に合わせて刊行されました。IBBYは2003年に創立50周年を迎え、今年2002年9月29日〜10月2日、スイスのバーゼルにて創立50周年大会が開催されます。皇后美智子様もご出席と、一部新聞でも報道されています。) 【著者紹介】1891年、ドイツのシュトゥットガルトに、ユダヤ人の工場主を父に三姉妹の次女として生まれる。17歳の時、外国人労働者の子どもたちのために国際読書室を開く。 第一次世界大戦後、31歳で戦争未亡人となり、ジャーナリストの道を歩む。1928年、初めての児童書『寝坊した日曜日』を出版。 ヒトラー台頭と共に二人の子どもを連れてロンドンに亡命するが、1945年ドイツ進駐の米軍に請われて「女性と子どもの文化的・教育的問題に対するアドバイザー」としてドイツに帰国。国際児童図書展の開催、ミュンヘン国際児童図書館(IJB)や国際児童図書評議会(IBBY)の設立など、子どもと本のために心血を注ぐ。1970年、没。 【訳者紹介】千葉大学大学院文学研究課修士課程修了。現在、東京子ども図書館職員、千葉大学非常勤講師。訳書に『シルクロードの民話 ―― アラビア・トルコ』(共訳)ぎょうせい刊がある。 <編集者より> この卓越した女性の、臨場感あふれる10数年間の記録は、どんな過酷な状況の中でも、子どもの本が、人々の心の支えとなること、そして、国境を越えて、人々の心をつなぐものであることを教えてくれます。 子どもと本の力を信じ、邁進するレップマンの姿は、子どもと本に関わる仕事をしている人はもちろん、子どもの未来を考えるすべての人に大きな励ましと勇気を与えてくれるでしょう。 |
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Last Modified: 2004/12/08
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