2004年9月刊行
【作者】ルイーズ・アードリック Louise Erdrich 小説家、詩人、人文学者。ミネソタ州のリトル・フォールズ生まれ。ダートマス・カレッジで学士号、ジョン・ホプキンズ大学で修士号を取得。現在は娘とミネアポリスに住み、小説や詩を書くかたわら、「バーチバーク(樺の樹皮)」という書店を経営。本書は家族の歴史をたどるうちに書きたくなった作品だという。全米批評家賞、オー・ヘンリー賞をはじめ、多数の文学賞を受賞。邦訳書に『ラブ・メディシン』(筑摩書房)、『五人の妻を愛した男』(角川書店)、『コロンブス・マジック』(角川書店)、『ビートクィーン』(文藝春秋)、『八十年代アメリカ女性作家短編集』(新潮社)がある。児童向けの小説は『スピリット島の少女』が初めて。
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2003年11月刊行森と湖の民の荒々しくも純朴な昔話
目次(全34話)
19世紀中頃から後半にかけて、アスビョルンセンとその友だちのモーが ノルウェーの各地から、語り継がれてきたお話を集めた昔話。 この本はその中から34の話を選んで、原語から直接訳したものです。 アスビョルセンとモーは、文学を専門に研究したのではなく、 ドイツのグリム兄弟にすすめられ、民話集を編纂したといわれています。 農民をたずねて昔話を集め、その話にあう、さし絵画家を苦心して探したそうです。 それらの魅力的な絵は、自然や風俗をよく伝えてくれます。 そして総ルビ(!)なので、子どもみずから自由に楽しめるでしょう! 福音館書店HPでは本文挿し絵をご覧になれます。 【編者】アスビョルンセンとモー 本書の第一巻が世に出たのは、1845年。すでにグリム兄弟の収集した『子どもと家庭のメルヘン集』(グリム昔話集)第一巻は30年ほど前に出版されており、多くの読者を獲得していた。本書を編纂した、ペーテル・クリステン・アスビョルンセン(1812−1885)とヨルゲン・モー(1813−1882)は、グリム兄弟の昔話集を読んでノルウェーに伝わる昔話を自分たちの手でまとめようと決意したといわれている。二人は学生時代からの友人で、その後も協力しあって各地から昔話を収集してまとめあげた。 |
2003年11月刊行
このお話は、本当にあったことです。 文を書いたキャリ・ベストの作品は、日本初紹介。 息子さんが実際に体験したことをもとに描かれた物語は、ホリー・ミードのコラージュを駆使したあたたかい色あいのすてきな絵本なりました。 何度もじっくり読み返したくなる作品です。 ■福音館書店の本書紹介ページ 【作者】キャリ・ベスト Cari Best 絵本作品に、エズラ・ジャック・キーツ賞を受賞した "Taxi ! Taxi !"、ジゼル・ポターが絵を描いた"Three Cheers for Catherine the Great !" や "Shrinking Violet" などがある。米国コネチカット州ウェストン在住。 【画家】ホリー・ミード Holly Meade 『しーっ!ぼうやがおひるねしているの』(ミンフォン・ホ文 偕成社)でコールデコット賞次席受賞。ジュディス・H・ギリランド文 "Steamboat !" は、ロサンゼルス・タイムズ紙の「2000年度もっとも優れた子どもの本」の1冊に選ばれている。米国マサチューセッツ州ニューベリポート在住。 【訳者】まえざわあきえ(前沢明枝) 青葉学園短期大学助教授。言語学専攻。米国留学中に英米児童文学に親しむ。絵本の訳書に『シンプキン』(朔北社)『ビバリーとしょかんへいく』(文化出版局)など、児童書の訳書に『バドの扉がひらくとき』(徳間書店)などがある。東京都在住。 |
2003年6月刊行
グルは赤い大きな納屋の中で生まれました。 グルはとても短いしっぽをしています。 そして、そのしっぽのように短気でした。 すぐ頭にきてしまうので、いろいろ失敗をしてしまいます。 でも、ドラッグストアでの生活に慣れていくさま、ねこの言葉をわかってくれる人間の友だち、 グルの世界が広がり、気持ちをおさえる方法もなるほどと思わせます。 このお話は1949年にアメリカで出版されたものですが、大社玲子さんの絵も、物語にぴったりで読者はどんどんグルの世界に惹きつけられるでしょう。 作者ピートリがこの童話を書いた動機は、物語が何よりも好きな姪に読ませるためだった、と言われています。わたしが近年になってこの童話を訳したいと思い立った一番の理由は、孫に読ませたいという衝動に駆られたからでした。 訳者・古川博巳 「あのね」7月号より 【作者】アン・ピートリ Ann Petry 1908年、アメリカのコネティカット州、オールド・セイブルックに生まれる。生家は、アフリカ系アメリカ人家庭で、三代にわたりドラッグストアを開業。コネティカット大学で薬学の博士号を取得後、家業に従事するも、1938年に結婚、ニューヨークに移って黒人新聞の記者となる。それを機に、長・短編小説や歴史物語を書くようになる。1997年没。 |
2001年5月刊行ランドルフ・コールデコット作 「ピーターラビット」の作者B・ポターも絶賛したコールデコットの絵本が、21世紀に蘇ります。19世紀イギリス絵本の巨匠、ランドルフ・コールデコット。その代表作である16冊の木版色刷り絵本を、最新のオフセット印刷技術を用いて、原書そのままの美しさで完全複刻いたします。物語るイラストレーションの魅力は、120年余を経た今も読む人の心をとらえてはなしません。児童文学研究の第一人者が監修する解説書がつきます。 【ランドルフ・コールデコット(Randolph Caldecott)】 ランドルフ・コールデコットは1846年、イギリス中部・チェスターに生まれました。彼は幼いころから絵を描くのが好きでした。15歳で銀行に就職しますが、勤めのかたわら、絵を描きつづけていました。やがて雑誌にスケッチを投稿するようになり、26歳のとき、ついに銀行を退職。ロンドンに出てフリーの画家として活動を開始し、やがて絵入り雑誌に挿絵を寄せたり、W・アーヴィングの「オールド・クリスマス」の挿絵を描くなど活躍するようになりました。そのイラストレーションが、当時「トイブック」と呼ばれる木版色刷り絵本の企画制作を手がけていた木版工房のオーナー、エドマンド・エヴァンズの目にとまったのをきっかけに、コールデコットは絵本をてがけるようになりました。1878年のクリスマスにジョージ・ラウトリッジ&サンズ社から出版された2冊を皮切りに、彼の絵本は年2冊のペースで刊行され、大変な人気を博しました。 【監修/解説 ブライアン・オルダーソン(Brian Alderson)】 1930年生まれ。英米児童文学の研究者として、著作、講演、批評、翻訳、編纂など幅広い範囲で活躍している。多くの評論集を上梓する一方、絵本作家アーディゾーニやセンダックの書誌編纂、わらべ唄集の編纂などを手がける。著書に"Ezra Jack Keats, Artist and Picture-Book Maker"(1994年)、『6ペンスの唄をうたおう――イギリス絵本の伝統とコールデコット』(邦訳・吉田新一/日本エディタースクール出版部刊)ほか多数。"The Times"紙で児童書評を担当。 【監修/邦訳および解説 吉田新一】 1931年東京生まれ。立教大学院文学研究科修了。立教大学教授、日本女子大学教授を経て、現在は立教大学名誉教授。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会会長などを歴任。著書に『イギリス児童文学論』(中教出版刊)『ピーターラビットの世界』『絵本・物語るイラストレーション』(日本エディタースクール出版部刊)など、訳書にネズビット『宝さがしの子どもたち』J・テイラー『ビアトリクス・ポター――描き、語り、田園をいつくしんだ人』(小社刊)ほか多数。 |
2001年4月刊行
野鳥保護に一生を捧げるキット夫妻の経験の集大成。感動的な物語と美しいイラストは、すべてキット夫妻の手によるものです。飾り気のない物語は、読者に喜びをもたらします。 【キット・チャブ(Kit Chubb)】 1936年生まれ。看護婦として12年間勤務したのち、1978年にカナダのオンタリオ州ベローナという町に、鳥類保護研究財団、通称「鳥の箱船」病院を開設する。以来23年間、野鳥の救護、研究活動ならびに自然保護に関する教育、広報活動を続けている。1993年、「オンタリオ州の自然保護活動に多大な貢献をした」ことによりオンタリオナチュラリスト協会からW.Eサンダース賞を受賞。1996年にはオタワ・フィールドナチュラリスト協会から非会員保護貢献賞を受賞。1998年〜99年にかけて、絶滅の危機に瀕するアメリカオオモズの保護増殖プログラムに参加。 【黒沢優子(くろさわ ゆうこ)】 1957年新潟県生まれ。1980年お茶の水女子大学卒業。1995年、1996年山形県遊学館外国絵本コンクールで2年連続優秀賞受賞。受賞作『おじいさんのえんぴつ』は、1996年秋、金の星社より出版。その他の訳書としては『子どもの瞬間(とき)』『建物スタンプであそぼう』(以上福音館書店)、獣医師の夫との共訳書『水鳥のための油汚染救護マニュアル』(北海道大学図書刊行会)がある。鶴(タンチョウ)の飛来で有名な北海道鶴居村在住。 |
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Last Modified: 2020/09/06
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