2004年9月刊行2003年度ボストングローブ・ホーンブック賞 受賞作品
消防艇ハーヴィは1931年、ニューヨークで誕生した。 それはよく晴れた日。 ハーヴィはニューヨーク市にある12艘の消防艇の中で一番速くて、ぴっかぴっか! 桟橋でおきた火事をすばやく消し、 なにかの記念式のときには水をびゅうって吹き上げてお祝いをする。 でも、時がたっていくと、ぴっかぴっかのハーヴィも年をとる。 もう消防艇としてはお役目おしまいになってしまう。 でも、「別に火事を消さなくたって、なんだか楽しそう。だからハーヴィをもう一度ぴっかぴっかにしよう!」って ことになり、ハーヴィは、ハーヴィを愛する人々の力で、また川にもどってきた。 そして、もう一度、消防艇として活躍する時が……。 スタイリッシュな絵を描くカルマンが、かっこいい消防艇、ハーヴィを描きました。 一艘の消防艇をこよなく愛するナイスな人たちがたくさん描かれます。 いや、人だけではなく、犬も船の部品ひとつひとつも、愛たっぷりの絵。 この絵本、分類するとノンフィクション、そう本当にあったお話。 ハーヴィはいまもニューヨークにいるのです。 絵本にはきびしい現実も描かれているけど、読むとhappyな気持ちになれる。 愛がぎゅっとつまった絵本――をどうぞひらいてみてください! 翻訳者はニューヨーク在住の矢野顕子さん。訳者あとがきには、ハーヴィに会いにいったすてきなエピソードが紹介されています。 ハーヴィは今ちょっと助けを必要としているのですが、このあとがきを読むと、あなたもハーヴィにできることがあるかも?! 【作者】マイラ カルマン Maira Kalman ニューヨーク在住の画家、イラストレーター。著名なデザイン会社M&Coの共同所有者であり雑誌「ニューヨーカー」の表紙や、「ニューヨークマガジン」などの仕事を手がける。絵本作品も多数あり、最近では“What
Pete Ate from A−Z”や“Next Stop Grand Central”などがある。また、人気ブランド《ケイト・スペード》とのコラボレーションも評判を呼んでいる。すぐ船酔いをするにもかかわらず、家族(飼い犬のピート)や友人たちといっしょに、タグボートに乗って遠くの国や土地への航海を計画している。
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Last Modified: 2004/09/11
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