クレヨンハウス 翻訳絵本情報

☆ クレヨンハウスから翻訳絵本が登場しました ☆

2008年7月刊行

リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう:表紙 リゼッテとかたつむりのうばぐるま:表紙
リゼッテと
みどりのくつしたかたいっぽう
リゼッテと
かたつむりのうばぐるま
カタリーナ・ヴァルクス 作
ふしみみさを 訳
ISBN 978-4-86101-110-8
定価 本体1500円+税
ISBN 978-4-86101-111-5
定価 本体1500円+税

 絵本の読者にとって、うれしいニュースです。いままでも、おもしろい絵本をつくられてきたクレヨンハウスさんが、この夏より翻訳絵本の出版をスタートさせました!

 最初を飾る2冊は、フランス絵本。
淡い中間色でシンプルに描かれた絵で、リゼッテのささやかで、それでいてドラマチックな日常があります。

 『リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう』では、散歩に出かけたリゼッテがみどりのくつしたを、かたいっぽうだけ発見するところから始まります。「やった、ついてる!」と大喜びのリゼッテが、散歩をつづけていると……。

 赤ずきんならぬ、水色のずきんをいつもかぶっているリゼッテは、黄色の水玉ワンピースがとてもよく似合ってます。気持ちよく闊歩しているリゼッテについていくようにページを繰りました。リゼッテのおかあさんもオシャレな感じです。モスグリーンと橙色の布をターバンのように頭に巻いて、橙色のギンガムチェックのワンピース。鳥らしい細い足が全体のバランスを整えていて、すてきな雰囲気です。ちょっとした事件が起きたり、おかあさんのすばらしい機転があったり、そのたびにリゼッテの目とまゆが表情を生き生きとした変化がよく伝わってきました。そこかしこにユーモアが感じられ、くすくす笑いを誘います。

 『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』は、雨上がり、黄色のレインコートに(ちなみに、今度のずきんは表紙画像でおわかりのように水色ではなく、濃いえんじ色です)ながぐつをはいたリゼッテが遊びに出かけるところからはじまります。途中であったカタツムリと意気投合で、リゼッテは自分の家に誘います。でもとってもゆっくり歩くカタツムリに、うばぐるまにのることを提案。このアイデアが後のハプニングに……。

 もうくどくどと書きませんが、この絵本でも、リゼッテやおかあさんのオシャレも要チェック。ちょっぴりへんてこで、でもかわいいのです。
 お話の内容も大笑いではなく、ぷぷっと、いつのまにか笑わせてもらっていたというさりげないもの。

 ぜひ2冊あわせて楽しんでください!



【作者】カタリーナ・ヴァルクス Catharina Valcks 1957年オランダ・デビルト生まれ。両親とともにフランスへ渡った後、オランダ・フローニンゲンの大学で学ぶ。1993年に息子が生まれたことをきっかけに、絵本をつくりはじめる。クスッと笑えて元気が出ることをいちばんに考え、フランス語とオランダ語で数多くの絵本や児童文学を発表している。現在、アムステルダム在住。

【訳者】ふしみみさを 伏見操 1970年埼玉県生まれ。大学在学中の21歳のとき、1年間フランスに滞在。洋書絵本卸会社、ラジオ番組制作会社勤務を経て翻訳家に。フランス語、英語を中心に子どもの本の翻訳で活躍。訳書に『きょうはこどもをたべてやる!』(ほるぷ出版)、『ビュンビュンきしゃをぬく』(岩波書店)、『うんちっち』(PHP研究所)など。


今後の刊行予定 *日本語版制作中(2008.07現在)

○『おばけのめをみて おとうとうさぎ!』(スウェーデン)
ヨンナ・ビョルンシェーナ作 菱木晃子訳 
(8月25日発売予定)

○『いとしのおばけちゃん』(フランス)
ラモーナ・バデク文 ベンヤミン・ショー絵 石津ちひろ訳
(8月25日発売予定)

○『いぬとくま ふたりはともだち(仮題)』
○『いぬとくま ふたりはなかま(仮題)』
(アメリカ)
ローラ・バッカロ・シーガー作 落合恵子訳
(9月発売予定)
★『いぬとくま ふたりはともだち(仮題)』は2007年 ボストングローブ・ホーンブック賞 絵本部門受賞作品★

株式会社クレヨンハウス
〒107-8630   東京都港区北青山 3-8-15
TEL:03-3406-6371 FAX:03-3407-9568

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Last Modified: 2008/07/28
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ