アスラン書房

2004年3月・5月刊行

いっぱいいっぱい遊びたい子どもたちへ

1997年
ケイト・グリーナウェイ賞受賞
デイジーシリーズ最新刊!
いやだあそまであそぶんだい:表紙

いやだ あさまで あそぶんだぃ

ヘレン・クーパー あく
ふじた しげる やく

ISBN 4-900656-38-0
定価 1680円(税込)
デイジーとあそぼう:表紙

デイジーとあそぼう

リサ・コッパー さく
いわき としゆき やく

ISBN 4-900656-37-2
定価 1155円(税込)
夜になると、小さい子どものいる家ではこんな会話がかわされているのではないだろうか。
「おやすみのじかんよ!」
「いやだーい!」
そう、ぼうやの家も同じです。ぼうやは一晩中あそびたい。ぼうやはおもちゃの自動車に乗って家から出て行きました。車のスピードが速すぎてお母さんは追いつけません。ぼうやは、とらにあいます、汽車にあいます……、そのほか出会うものたちは、みなこれから眠りにつくところ。さて、ぼうやはどうするでしょう――。

ぼうやだけは元気なのだけど、まわりの眠たげな空気が、絵からとろんと伝わってきます。
このとろんとした、あったかさ、なんだかもやもやするような、落ち着かない気持ちが暖色系の絵の中にぬりこめられています。絵をじっとみると、遊び心も発見!

「おやすみなさい」の前にこの絵本をひらいてみませんか。
デイジーは、3匹の子犬のお母さん。赤ちゃんの友達もいます。赤ちゃんは子犬たちと遊びたくて、いろんな遊びに誘います。でも、みーんな「やだもん!」
さて、みーんなが賛成した遊びはなんでしょう?
ラストは元気な「はーい!」も聞こえてきます。

子どもの遊びは、時々の別名をいたずらともいいます。
なぜか、みんなが家で遊ぼうとすることが、このいたずらに近くなるのはなぜでしょう。いえいえ、子どもたち(子犬も?!)にとっては、特別の遊びなのでしょう。

赤ちゃんのふっくらした肌、子犬たちのおちゃめな表情、見守っているのか一緒に遊んでいるのか、頼りがいのありそうなデイジー。表情をみているだけで、にっこりした気持ちになってきます。

あなたなら、どんな遊びをしますか?
【作者】ヘレン・クーパー Helen Cooper
1963年、ロンドンに生まれ、湖水地方のカンブリア州で育った。児童文学に手を染める前は音楽の先生になる勉強をしていた。同じく作家・挿絵画家の夫、テッド・デューワンと娘のパンドーラとともに、オックスフォードで暮らしている。本作品で1997年ケイト・グリーナウェイ賞受賞。さらに1999年『かぼちゃスープ』(アスラン書房刊)で、二度目のケイト・グリーナウェイ賞を受賞。

【訳者】ふじた しげる 藤田 繁
ヘレン・クーパーの作品には、ケンブリッジ留学中に出会った。当時3歳だったわが子に毎日読んでやったことを懐かしく思い出す。金沢大学名誉教授、学部・大学院で英文学担当。現在、立正大学文学部教授。著書の『草の碑―満蒙開拓団・棄てられた民の記録』(能登出版)で、鏡花賞受賞。
【作者】リサ・コッパー Lisa Kopper
1950年、アメリカのシカゴで生まれる。70年にイギリスへ移住。初めての絵本『ジャフタ・シリーズ』(すぐ書房)で注目を集め、ユニセフ、その他の国際機関の仕事にも、幅広く携わっている。

【訳者】いわき としゆき 岩城 敏之
1956年生まれ。絵本と木のおもちゃの専門店「キッズいわき・ぱふ」代表。おもちゃを売ることより、子どもとおもちゃで遊んだり、絵本を読むのが好き。「いわきのおっちゃん」という愛称で、子どもたちから親しまれている。翻訳に『メチャクサ』『シーザーのハにかんぱい』《かいじゅうくんとかえるんシリーズ(全4冊)》など(いずれも、アスラン書房)。著書に『かしこいおもちゃの与え方』『子どもが落ち着ける7つのポイント』『子どもの遊びをかためる大人のあっかわり』『よく遊ぶ赤ちゃんのおもちゃガイド』(いずれも、京都法政出版)、『子育てのコツ』『続・子育てのコツ』(三学出版)がある。家族は妻と息子2人、娘1人。住所は京都府宇治市宇治妙楽31。
かぼちゃスープ:表紙 1999年
ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品

かぼちゃスープ
ヘレン・クーパー さく
せな あいこ やく

ISBN 4-900656-32-1
定価 1680円(税込)

デイジー:表紙 デイジーにおまかせ:表紙 デイジーはおかあさん:表紙
デイジーシリーズ(好評既刊)
表紙をクリックすると出版社の紹介ページに飛びます


2003年10月刊行

たくさんの本の虫さんたちへ

エリザベスは本の虫:表紙 エリザベスは本の虫

サラ・スチュワート 文
デイビッド・スモール 絵
福本友美子 訳

ISBN 4-900656-35-6
本体1600円(税別)

エリザベス・ブラウン
やせっぽちで人みしりやで、小さい頃からメガネをかけて、
生まれてすぐに覚えた「文字」のおかげで、
筋金入りの「本の虫」
ねぇ、エリザベス、今日はどんな本を読んでいるの?
前を向いて歩いてね、ころばないでね。


『リディアのガーデニング』の作者、訳者のコンビ絵本、2作めの誕生です。
やさしいタッチの水彩画、本好きにはたまらない見返しの本棚の絵。
これからもたくさんの本の虫が増えますよう――。


【作者】サラ・スチュワート Sarah Stewart アメリカ、テキサス州育ち。子どもの頃、やせっぽちで、近眼で、ひどい恥ずかしがりやだった。家にお客さんが来ると、ぬいぐるみとお気に入りの本をもって、クロゼットに逃げ込んでいた。ほかに、図書館と祖母の庭が、安心していられる場所だった。静かなところで一人で過ごすのが好きなので、今でも、庭と図書館は、お気に入りの場所である。夫のデイビッド・スモールと組んで、魅力的なキャラクターが登場する話題作を創っている。

【画家】デイビッド・スモール David Small ミシガン州デトロイト育ち。少年時代の体験の中で、芸術家としての現在を作るうえで影響があった3つ。校外学習で訪れた美術館で見た、メキシコの画家ディエゴ・リベラの力強い壁画「デトロイトの産業」。X線技師だった父が働いていた病院の、一種独特な雰囲気の中で垣間見た生と死。春休みのたびに訪れた、インディアナ州の祖母の家。日中は戸外で過ごし、夕闇が迫ると、ソフト停車場に蒸気機関車を見に行った。現在、ミシガン州セント・ジョセフ川の近くに妻とともに住んでいる。2001年"So You Want to Be President?"(Text Judith St. George)で、コルデコット賞受賞。

【訳者】福本友美子(ふくもと・ゆみこ) 1951年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部図書館・情報学科卒業後、調布市立図書館に勤める。1980年よりフリーで選定・批評・編集・翻訳など、子どもの本に関するさまざまな分野で活躍中。自宅の仕事部屋は本の山である。訳書に『チキン・サンデー』『リディアのガーデニング』(以上アスラン書房刊)、『むしゃくしゃかぞく』(あすなろ書房刊)、『ヌードル』(岩波書店刊)などがある。


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Last Modified: 2004/05/13
担当:さかな
HTML編集: 出版翻訳ネットワークやまねこ翻訳クラブ