2004年3月刊行韓国の絵本10選スタート! 毎月20日刊行!
トッケビをご存知ですか? 日本でいう、鬼や天狗のような存在――そのトッケビがこの絵本に登場します。 この物語は作者によるものですが、下敷きとなっているのは、日本でもどこか聞いたことのある伝承昔話です。 あるところに、トルセという薪売りが一人で暮らしていました。いえ正確には、大事にしている牛と暮らしていますのでまったくの一人というわけではありません。ふたりは、ある夜にトッケビと出会いました。トッケビは仲間とはぐれてしまい、困っているところでした。トルセに、ふたつきの間だけ、牛のおなかで過ごさせてもらえないかとお願いします。お礼もしますから、と。トルセは了承し、トッケビは牛の口からおなかに入っていきました、さてさて、どうなるでしょう。 お隣の国、韓国の選りすぐりの絵本を10作、毎月刊行するという素敵な企画です。 その1冊目が、『うしとトッケビ』 すこしなまけもの、牛を大事にしているトルセの表情、いたずらっこのようなトッケビの顔、目で気持ちを出している牛。それぞれが、多くの色を重ね合わせた暖色系の絵となり、美しく描かれています。耳をすませて物語を、目をこらして絵を堪能してください。 これから毎月、たのしい絵本が届きます。 【作者】イ・サン 1910年ソウル生まれ。本名キム・ヘギョン。詩・小説・随筆などのジャンルで作品を残した近代韓国の代表的作家。1937年、27歳の若さで短い人生を追えた。『うしとトッケビ』は、1937年3月『毎日新報』に発表されたあと全集に収録され、イ・サンが子どものために書いた唯一の童話といわれているが、最近それを否定する論も発表されている。
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Last Modified: 2004/05/12
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