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第27回(2024年)◆オールタイム&原書部門◆投票の様子です。
≪投票内容≫
ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)
タイトル
その他の書誌情報
一言コメント
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Chicoco(WYN-0007)
クォークビーストの歌
ジャスパー・フォード/ないとうふみこ/竹書房文庫
ぼくの弱虫をなおすには
K・L・ゴーイング/久保陽子/徳間書店
この計画はひみつです
ジョナ・ウィンター/ジャネット・ウィンター/さくまゆみこ/鈴木出版
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Kaori(CYN-2312)
むこうがわの あのこ/光村教育図書
ジョナスのかさ/光村教育図書
きょうはおかねがないひ/合同出版
じぶんのきもち みんなのきもち/あかね書房
ヘレン・ケラーの限りない夢/国土社
Jovita wore pants/Scholatic plus
If I had a little dream /Simon & Schuster
Red: A Crayon's Story
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えみりい(WYN-0041)
灰色の地平線のかなたに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳
凍てつく海のむこうに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳
モノクロの街の夜明けに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳
つきよのアイスホッケー/福音館書店
ポール・ハーブリッジ文/マット・ジェームス絵/むらおかみえ訳
パッチワーク/岩波書店
マット・デ・ラ・ペーニャ文/コリーナ・ルーケン絵/さくまゆみこ訳
この海を越えれば、わたしは/さ・え・ら書房
ローレン・ウォーク作/中井はるの、中井川玲子訳
お話きかせてクリストフ/文研出版
ニキ・コーンウェル作/渋谷弘子訳
アンナは、いつか蝶のように羽ばたく/アストラハウス
ウェイ・チム作/山本真奈美、冬木恵子訳
いい一日ってなあに?/BL出版
ミーシャ・アーチャー作/石津ちひろ訳
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shoko(WYN-1042)
パッチワーク
マット・デ・ラ・ペーニャ文 コリーナ・ルーケン絵 さくまゆみこ訳 岩波書店(2023.9)
マット・デ・ラ・ペーニャとコリーナ・ルーケンによる絵本ということでこれはすぐ手に入れた。何度も読んで、ゆっくり心にしみこませていくような作品。
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いけだ(WYN-1068)
『妖精王の月』
O.R.メリング/井辻朱美訳/講談社
メリングさんの来日に合わせて読み、アイルランドのケルト思想と日本の文化に何か相通じるものを感じた。
『時の旅人』
アリソン・アトリー/松野正子訳/岩波書店
この名作を初めて読み、今まで読まなかったなんて、なんてもったいないことをしたのだろうと思った。イギリスの田舎の生活が詳しく書かれているのがとても興味深かった。
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mikiron(WYN-1066)
きみが生きるいまのおはなし/文研出版
時間という目に見えない抽象的なものを、髪の毛や花、ひとの成長、日の光などさまざまなものを使ってわかりやすく描く。絵がとても可愛らしいので説明的になりすぎないのがさすが。
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ちゃぴ(WYN-1026)
図書館がくれた宝物/徳間書店/ケイト・アルバス作/櫛田理絵訳
第二次世界対戦下のイギリスが舞台で、ちょっと古風な懐かしい感じがいい。
おちびさんじゃないよ/イマジネイション・プラス/マヤ・マイヤーズ文/へウォン・ユン絵/まえざわあきえ訳
ユーモアたっぷりの展開。コンプレックスも、こんなふうに跳ね返せるといい。
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SUGO(WYN-0012)
モノクロの街の夜明けに/岩波書店
去年読めていたら確実に5位以内に投票していた作品でした。
クロスオーバー/岩波書店
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おとむとむ(WYN-2033)
『〈きもち〉はなにをしているの?』
ティナ・オジェヴィッツ 文/アレクサンドラ・ザヨンツ 絵/森絵都 訳/河出書房新社/2021.11
英語版が2024年カーネギー賞画家賞ロングリスト作品。
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Incisor(WYN-2016)
Aristotle and Dante Dive into the Waters of the World/Simon & Schuster Ltd
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おちゃわん(WYN-0054)
『葉っぱの地図』
ヤロー・タウンゼンド 井上里 訳 小学館 2023.7
表紙の絵と、題名に惹かれて手にとったが、公害に起因する病の話だった。
実際の事件もこんな特効薬があったらいいのにね。
なにしろ主人公のかたくなさが極めつけ。
『メキシコへわたしをさがして』
パム・ムニョス・ライアン 神戸万知 訳 偕成社 2017.4
トレーラーハウスで祖母と弟と暮らすナオミ。ある日突然、何年も前に分かれたきりの母親がやってくる。危機を乗り越えるために、家族でメキシコにいるはずの父親を訪ねる旅に出る三人。ナオミのがんばりと、弟くんがいい味だしてます。
『ベアトリスの予言』
ケイト・ディカミロ 宮下嶺夫 訳 評論社 2023.4
読み書きが制限されていた時代。「言葉」で運命を切り開いていく少女の話。
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BUN(WYN-0003)
Worrybot/Simon Packham 作
引っ込み思案の男の子と、不登校の「チャーリー」が、学校の机にすえられた分身ロボットを通じて友情を結ぶが……。繊細な心理を描いた傑作。どこかから邦訳が出るとききました。
The Eyes & the Impossible/Dave Eggers 作
今年度のニューベリー賞受賞作。野犬ヨハネスの視点で描いた自然公園の仲間たちのユニークな物語。
When Sea Becomes Sky/Gillian McDunn 作
ルイジアナの湿地帯で、不思議な彫像を見つけた女の子のひと夏の物語。「信頼できない語り手」のスタイルで世界がひっくりかえる。
Trouble at the Tangerine/Gillian McDunn 作
ワクワクのネタをさがしもとめて、トレーラーハウスで旅をつづけ、それをSNSにアップする両親。でも息子のサイモンはせめて1年同じところに住んで友だちを作ってみたいと思っている。子どもにとっての、腰をすえることの大切さが描かれた物語。
Tree, Table, Book/Lois Lowry 作
隣に住む、同じ名前の老婦人と仲よくなったソフィ。おばあさんのソフィは最近物忘れがはげしい。ところが記憶力トレーニングのため子どものソフィが口にした「木、テーブル、本」というキーワードをきっかけに、ソフィおばあさんの過去の記憶が堰を切ってあふれ出す。
Unstuck/Barbara Dee 作
物語を書くのが大好きなのに、コンテストに応募することを意識したとたん、何も書けなくなってしまったライラ。友だちや家族の悩みもからめて繊細な心理を描きつつ、スランプからの脱出法が具体的に語られるのがユニーク。
Simon Sort of Says/Erin Bow 作
今年度のニューベリー・オナー賞。わけあって〈ナショナルクワイエットゾーン〉と呼ばれる、電波の使えない地域にひっこしてきたサイモン一家。だが、愉快で楽しい新生活の背後にひそむものが、しだいにあらわになっていく。
時の旅人/アリソン・アトリー作/松野正子訳/岩波書店
何十年ぶりかに別の訳で再読。美しくも切ないタイムスリップに泣いた。
彼の名はウォルター/エミリー・ロッダ作/さくまゆみこ訳/あすなろ書房
遠足のとちゅう嵐にあって、不気味な屋敷で一夜を明かすことになった先生と子どもたち。屋敷にあった不思議な本を読んでいくうちに、物語の世界と現実の世界がしだいにリンクしていく。ダークだけど魅力的で一気に読まされるお話。
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まなみ(WYN-0063)
1)ブラウン神父呪いの書
ギルバート・キース・チェスタトン/作 金原瑞人/訳 理論社 2020.2
不可思議な事件や現象をブラウン神父が解き明かしていく傑作短編5編。ユーモラスでもあり、その独特な雰囲気に惹き込まれる。原作は100年も前に書かれたと知り驚いた。
2)テラビシアにかける橋
キャサリン・パターソン/作 岡本浜江/訳 偕成社 2007.3
子どものころの輝くような友情が描かれていてほっこり読んでいたら、驚きの展開に。あとがきでそのような展開になった理由が書いてあって納得できた。ニューベリー賞受賞作なのも納得の、心に残る作品。
3)せんそうがおわるまで、あと2分
ジャック・ゴールドスティン/作 長友恵子/訳 合同出版 2023.4
実際の出来事から着想を得て作られた絵本と知って、哀しくもあり考えさせられるが、イラストが軽快なタッチで描かれているので重くなりすぎない。子どもにも大人にも広く読んでもらいたい一冊。
4)絵で旅する国境
クドル/文 ヘラン/絵 なかやまよしゆき/訳 文研出版 2022.11
世界の国境はどうなっているのか。時に山や川、ただのベンチ、高くそびえ立つ壁のこともあれば、ベンチひとつのこともある。精緻に描かれたイラストから、人間の行き来を阻む国境という存在を改めて考えさせられる。
5)瓶に入れた手紙
ヴァレリー・ゼナッティ/作 伏見操/訳 文研出版 2019.4
イスラエルに暮らす少女と、パレスチナに暮らす少年の交流を描いた物語。二人の視点を通して両国の関係性が垣間見える。現実でも日々ガザとイスラエルの戦争のニュースに触れながら、この作品に思いを馳せ、彼らのような子どもたちが犠牲になっているのかと思う。
6)ダリウスは今日も生きづらい
アディーブ・コラーム/作 三辺 律子/訳 集英社 2020.12
アメリカ人の父とイラン人の母の間に生まれたダリウスは、アメリカ育ちで、日々少し生きづらさを感じている。初めて訪れたイランでもなかなか溶け込めなくて、そんな等身大の主人公に好感が持てる。お茶好きでお茶を丁寧に淹れる動作も、多々登場する美味しそうなイランの料理もまた魅力。
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(=^_^=)
「リサとガスパール」シリーズ
河出書房新社/アン・グッドマン作/石津ちひろ訳
The OWL who was Afraid of the Dark
by Jill Tomlinson /Farshore
「メンフクロウ」
エディション・エフ/トーマス・ミュラー文と絵/堀込-ゲッテ由子訳
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みちこ(WYN-0057)
モノクロの街の夜明けに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳
1989年当時、ニュースを見てもよくわからなかったルーマニア情勢が、本書を読んでやっとわかった気がする。ルータ・セペティスさんの筆力に脱帽。
チャンス はてしない戦争をのがれて/小学館
ユリ・シュルヴィッツ作/原田勝訳
ホロコーストものはたくさん読んできたけれど、初めて知ることがたくさんあった。戦後、故国で迫害されたこと。戦後の混乱期にいろんなことがあること。思わぬことから不幸になったり幸福になったりすること。
バルトルの冒険 ネコの物語/同学社
マルレーン・ハウスホーファー作/諏訪功訳
一匹のネコの半生をおおむねネコ目線で。ネコの生きざまがリアルに伝わってきて、なるほど、ネコはこういう心理なんだなと思わされる。飼い主の「ママ」がとってもやさしい人。ハウスホーファーさんもやさしい人だったんだろうな。
アンナの戦争 キンダートランスポートの少女の物語/偕成社
ヘレン・ピーターズ作/尾ア愛子訳
ドイツから英国へのキンダートランスポートものを読んだのはたぶん初めて。知るという意味でも読む価値があった。ユダヤ人の難民やロンドン貧民街からの疎開児童を、一般市民が善意で受けいれたって、ほんとうにすごいことだな。
ロッタの夢 オルコット一家に出会った少女/岩波少年文庫
ノーマ・ジョンストン作/谷口由美子訳
ヨーロッパ人でも、イギリス以外の国からアメリカにやって来た移民は、やはり言葉の壁に苦しんだんだな。若草物語のオルコット一家と交流する部分が楽しかった。バスの中で読んでいて、時間を忘れそうになったことがうれしかった。
秘密の花園/光文社古典新訳文庫
バーネット作/土屋京子訳
後半はコリンが主人公になってしまうけれど、前半の、メアリーが変わっていく様子が好き。園芸に目覚めて、小さな芽のまわりの草を取る場面が特に好き。メアリーがヨークシャー弁を話すところも好き。方言の訳出はほんとうに難しいと思うけれど、もはやなんでもいいという気持ちになってきました(^^)
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キジトラ(WYN-1060)
ウィッティントン
アラン・アームストロング作、S.D.シンドラー絵、もりうちすみこ訳、さ・え・ら書房、2009.11
納屋に集う動物たちの友情、やさしい農場主の孫たちの成長、そして猫のウィッティントンが語る昔話。そのどれもが魅力的で、ずっと読み続けたい気持ちになった。
ザ・ロープメイカー:伝説を継ぐ者
ピーター・ディッキンソン作、三辺律子訳、ポプラ社、2006.7
充実感のあるハイファンタジー。正vs邪としない描き方がよかった。それぞれの人物の行動に納得ができて、歴史のなかの人間の営みを感じた。
優等生サバイバル
ファン ヨンミ作、キム イネ訳、評論社、2023.7
成績へのプレッシャー、人気の女子との気まずいデート。韓国の男子高校生の心情がリアルに描かれ感慨深かった。
こうえんで… 4つのお話
アンソニー・ブラウン文・絵、久山太市訳、評論社、2001.6
同じ日の出来事のはずなのに、見える風景がまったくちがう! 4人それぞれの語りに引き込まれ、イラストの隅々まで楽しみました。マグリットのような不思議世界、読み直すたびに発見があります。
The Secret Garden
『秘密の花園』の内容を忘れていたので原書で読み直しました。冒頭のインドの章がびっくりでした!
Maizy Chen's Last Chance
Lisa Yee, 2022
アジア系米国人であること、母娘の確執、祖父母の看取り、そして受け継ぐ物語。以前訳出勉強会で読んだ "When You Trap a Tiger" と重なる要素が多く興味深かった。
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mipo(WYN-1070)
フラワー・ベイビー
アン・ファイン作/墨川 博子訳/2003年
このジェンダー観の先取りはすごい!今こそ読むべき。男子生徒が小麦粉の袋を赤ん坊(フラワー・ベイビー)に見たてて世話することで、親の大変さを理解する。また、主人公の少年の自立の描き方もユニークでした。
妖精王の月
O.R.メリング作/井辻 朱美訳/2005年
O.R.メリングさんの来日でご本人にお目にかかったご縁で読んでみたら、アイルランドの伝説に基づいた世界観にハマりました。
ミアの選択
ゲイル・フォアマン作/三辺 律子訳/2009年
音楽が好きなので気に入りました。
ロビンフッドの愉快な冒険
ハワード・パイル作/三辺 律子訳/2019年
ちゃんと読んだことなかったのですが、古典名作は語り継がれてきただけあって面白かったです。
ラスト・フレンズ わたしたちの最後の13日間
ヤスミン・ラーマン作/ 代田 亜香子訳/2021年
作者はメンタルヘルスの件で悩んでいた時期があるそうで、本作のミーリンは作者の分身のようです。シリアスで繊細なテーマながら、現代の若者らしい言葉遣いがいきいきしていて、今までにない読み心地で一気読みでした。
The Boy Lost in the Maze
by Joseph Coelho / Illustrated by Kate Milner 2022
現代のブラック・ブリティッシュの少年が詩形式でギリシャ神話を語り直します。やまねこの読書会で『ギリシャ神話』を読んでいたので、楽しめました。また「小学館世界J文学」の読書会をしたいです!
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しほ(WYN-1069)
アル・カポネによろしく
ジェニファ・チョールデンコウ作/こだまともこ訳/2006年
刑務所島で暮らす子どもたちの日常が、こんなに面白いとは……いままで読んでいなかったことを後悔。続編(残念ながら未訳)がたくさんあるので、原書マラソンで読みたいリストにいれました。
アンモナイトの谷
バーリー・ドハティ作/中川千尋訳/1997年
養子として育った主人公の男の子が、実の母親に会いに行く。かつて母親がたどった道を逆にたどって……構成からして美しく、さすがドハティ。養親も、途中で会う人たちも温かい。文庫版のタイトルは『虹の石秘密の谷』。
イワシ大王のゆめ
チョン・ミジン文/イ・ジョンギュン絵/おおたけきよみ訳/2019年
韓国の絵本。この魚はなぜこういう姿になったのか……という理由が昔話風に語られていて、どの国にもこういう話があるんだなと面白く読んだ。
ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの
ジェニー・ヴァレンタイン作/富永星訳/2009年
15歳の少年が、失踪した父親を探す。手がかりは、誰のものかわからない骨つぼ……。設定も展開も奇抜で、文体も独特で、好き嫌いは分かれるかもしれないけど、これぞ翻訳YAという感じがしてけっこう好き。
ローラ・ディーンにふりまわされてる
マリコ・タマキ/2023年
トキシックな恋愛を描いたグラフィックノベル。コマ割りや演出が日本の漫画に近くてとても読みやすい。
Maizy Chen’s Last Chance
Lisa Yee, 2022
勉強会の課題図書。主人公の女の子メイジーが、祖父母の経営するレストランを訪れ、家族のルーツを教えてもらう。中国系アメリカ人の苦労や差別の歴史にも触れているけれど、お話自体はMG向けで重すぎない。メイジーがとてもよい子。
Eagle Drums
Nasugraq Rainey Hopson, 2023
アラスカ先住民の少年が、ワシの神からいろいろな知恵を授けられる。その地域のユニークさ、現代の感覚とは違う意外な展開、どことないなつかしさなど、神話の魅力が詰まっていて好き。作者によるイラストも味わい深い。
The Eyes and the Impossible
Dave Eggers(デイヴ・エガーズ), 2023
野生でも飼い犬でもない、公園の犬ヨハネスの生き方が新鮮だった。仲間の動物たちもみんな個性的で、とくにカモメの親友バートランドとの友情が熱い。
Buffalo Dreamer
Violet Duncan, 2024
カナダの先住民の女の子が、先住民の子どもを強制的に教育した寄宿学校について学び、デモに参加する。主人公はプログラミング好きで、仲良しのいとこが推理小説好きという設定も面白い。
Strange Star
Emma Carroll, 2016
『フランケンシュタイン』は、実はある少女の身に起きた出来事から着想を得ていた……というとっぴな設定のフィクション。メアリー・シェリーもたくさん出てきて、フランケンシュタイン好きとしてはかなり楽しめた。
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