「やまねこ賞」投票の様子

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【4】第27回(2024年)★読み物部門★
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 やまねこ翻訳クラブ  - 24/11/22(金) 16:56 -

引用なし
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   第27回(2024年)★読み物部門★投票の様子です。

≪投票内容≫

ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)

順位/タイトル/出版社名
その他の書誌情報
一言コメント

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(=^_^=)

1位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
カチャ・ぺーレン作/こだまともこ訳

2位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラダンナニ作/山田文訳

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えみりい(WYN-0041)

1位/シンプルとウサギのパンパンくん/小学館
マリー=オード・ミュライユ作/河野万里子訳

2位/パパがしげみになった日/ほるぷ出版
ヨーケ・ファン・レーウェン作/野坂悦子訳 
   
3位/アナグマの森へ/徳間書店
アンソニー・マゴーワン作/野口絵美訳

4位/魔女がやってきた!/徳間書店
マーガレット・マーヒー作/尾ア愛子訳

5位/スラムに水は流れない/あすなろ書房
ヴァルジャ・バジャージ作/村上利佳訳

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(=^_^=)

1位/わたしの名前はオクトーバー/評論社

2位/オラレ!タコスクィーン/文研出版

3位/死の森の犬たち/岩波書店

4位/ハミングベアのくる村/偕成社

5位/パインさんのおるすばん/大日本図書

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shoko(WYN-1042)

1位/はなしをきいて: 決戦のスピーチコンテスト/理論社 
マギー・ホーン作 三辺律子訳 
一言でいえばシスターフッドのお話だが、そこへ至るまでの気づき、友情、挫折、怒り、奮起が丁寧に描かれていて心地よい。

2位/シンプルとウサギのパンパンくん/小学館
マリー=オード・ミュライユ 河野万里子訳 
どんどんフクザツになっていく登場人物たちの心情の描き方が軽妙で緻密でとても好き。

3位/キングと兄ちゃんのトンボ/作品社
ケイスン・キャレンダー 島田明美訳 
差別の構造を乗り越えようとするキングや両親の姿にじんときた。

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anya(WYN-0049)

1位/スラムに水は流れない/あすなろ書房
ヴァルジャ・バジャージ作/村上利佳訳

2位/はなしをきいて 決戦のスピーチコンテスト/理論社
マギー・ホーン作/三辺律子訳

3位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル作/柳井薫訳

4位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラナンダニ作/山田文訳

5位/リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者/岩波書店
マリッサ・モス 作/中井川 玲子訳

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(=^_^=)

1位/闇に願いを/静山社
深みのある物語を彩る光の玉の描写の美しいこと。すっかり本の世界に入りこみながら読んでいたので、読み終えて本を閉じてもしばらくは現実世界に戻ってくるのが難しいくらいでした。

2位/オラレ!タコスクィーン/文研出版
メキシコ系移民の女の子が主人公。移民の家庭ならではの問題を描いたストーリーでありながら、同時にたくさんのひとが共感できるような普遍的な家族の物語でもあると感じました。随所にきいたユーモアもすてき!

3位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
海洋冒険譚。勢いのあるファンタジー要素と、妙にリアリティのある細かい設定、その組み合わせに魅力を感じました。主人公のメンター的存在、本を愛するロビンソンがとってもいい味を出しています。

4位/ズィーラーン国伝I 神霊の血族/評論社
西アフリカの神話を下敷きにしたファンタジー。難民と王女という、真逆の立場の主人公二人の語りが交互に繰り返される構造で、飽きることがありませんでした。いろんな人物の思惑が交差する緊迫感たっぷりのストーリーもさることながら、異世界情緒あふれる風景や事物の描写も圧巻。

5位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
とにかく文章が美しく、ことばをひとつひとつ味わいながら読みました。森の中で育ったオクトーバーが、少しずつひとに心をひらいていく様子が繊細な描写で描かれています。

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モリー(WYN-1059)

1位/夜の日記/作品社

2位/あいだのわたし/岩波書店

3位/はなしをきいて 決戦のスピーチコンテスト/理論社

4位/マナティーがいた夏/ほるぷ出版

5位/オラレ!タコスクィーン/文研出版

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(=^_^=)

1位/シンプルとウサギのパンパンくん/小学館
マリー=オード・ミュライユ(作) 河野万里子(訳)

2位/中国のフェアリー・テール/福音館書店
ローレンス・ハウスマン 作/松岡享子 訳

3位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
カチャ・ベーレン (著)  こだまともこ (訳)

4位/アナグマの森へ/徳間書店
アンソニー・マゴーワン(作) 野口絵美(訳)

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くるり(WYN-0005)

1位/夏のサンタクロース: フィンランドのお話集/岩波書店

2位/アドニスの声が聞こえる/小学館

3位/夜の日記/作品社

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いけだ(WYN-1068)

1位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
冒険、魔法、友情、謎解きなど、様々な面白さがつめこまれた作品。古典と現代らしさが、うまく合わさっていて、物語の楽しさを子どもたちに伝えるのにうってつけの作品。

2位/夜の日記/作品社
国とは、宗教とはなんのためにあるのだろうかと、子どもの視点から描かれることによって考えさせる作品。涙なしには読めないが、人を結びつけ、主人公を支えるのが料理だというところがよかった。

3位/魔女がやってきた!/徳間書店
突拍子もないお話ばかりだけど、それが面白く、どの魔女もにくめない。

4位/ハミングベアのくる村/偕成社
人間が知らないだけで、自然は複雑に絡み合い、密接につながっている。人間がそれを勝手にしようとすればどうなるのか、それがわかりやすく描かれている。

5位/スペルホーストのパペット人形/偕成社
運命に導かれるようにめぐる物語の不思議さ、個性的な人形たちがとてもよかった。

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(=^_^=)

1位/スラムに水は流れない/あすなろ書房
ヴァルシャ・バジャージ (著) 村上 利佳 (訳)
スラムの現状とそこに生きる人々が、生き生きと描かれていてひきこまれました。スラムの暗い側面だけでなく、子どもたちの希望や力強さにも焦点が当てられています。ぜひ日本の子どもたちにも読んでほしいです。

2位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
カチャ・ベーレン (著)  こだまともこ (訳)
主人公の内面が切れ目無く続く文章がすばらしかったです。すこしづつ、主人公の心がほどけ、自分の周りの人や世界に心を開きはじめる過程がひしひしと伝わってきました。

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NON(WYN-0019)

1位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
カチャ・ベーレン作、こだまともこ訳
オクトーバーの語りが、ずんずん心にはいりこんできて、息ができなくなりそうでした。

2位/ルビーの一歩 私たちすべての問題/あすなろ書房
ルビー・ブリッジズ文、千葉茂樹訳
手におさまりのいいサイズに、だいじなことがぎゅっとつまっています。ひとりの子どもにむけられた社会の憎悪に胸がしめつけられました。

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BUN(WYN-0003)

1位/キングと兄ちゃんのトンボ/作品社
人種差別、性差別、家族愛、友情という大きなテーマがいくつも投入されているけれど、それらが有機的につながって、短い中でもリアルにまとまった物語になっている。トンボの羽根の虹色のかがやきが、多様性のある未来への希望を象徴するかのようで美しかった。

2位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
ハラハラドキドキの冒険物語であると同時に、本っていいなとか、読めるって大切だなとか、何よりも心根のいい人って宝物だななんていうことを感じさせてくれる本。読む楽しみをどっぷり味わった。

3位/夏のサンタクロース/岩波書店
心がほっとあたたかくなるようなやさしいしめくくりのお話が多いけれど、ペイッコの物語のようにちょっとハラハラドキドキすっきり、というのもあるし、波のひみつのようにもの悲しい物語もあるし、心のいろいろな場所に働きかけてくるのがとてもよい。

4位/スラムに水は流れない/あすなろ書房
階級社会の理不尽がこれでもかと叩きつけられるけれど、それでも前を向きつづける主人公のミーナが力強い。児童書ならではの、希望あるラストもよかった。

5位/リーゼ・マイトナー/岩波書店
女性が大学に入ることもできない時代に生まれ、どのステージでも「女性に門戸がひらかれた第1期生」だったマイトナー。控えめでシャイな人柄にもかかわらず、その揺るぎない実力で時代にあらがいながら自分の居場所を作っていったのがすごい。丹念に資料をたどって業績と人物像を描き出した伝記。

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ゆま(WYN-1032)

1位/スラムに水は流れない/あすなろ書房
ヴァルシャ・バジャージ作 村上利佳訳 2024/04
日本では当たり前にある水で、世界ではこんな苦労をする子たちがいるとは――。苦境の中で生きる子どもたちに思いをはせた。

2位/いまにヘレンがくる/偕成社
メアリー・ダウニング・ハーン作 もりうちすみこ訳 2023/11
『貸出禁止の本をすくえ!』に登場し、そのときには未訳だったので読むのを楽しみにしていた。ほぼ孤軍奮闘する主人公を応援しながら一気読み。

3位/はなしをきいて 決戦のスピーチコンテスト/理論社
マギー・ホーン作 三辺律子訳 2024/05
間違ったことに声をあげる女の子たちのパワーが痛快。

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しほ(WYN-1069)

1位/僕たちは星屑でできている/岩波書店
マンジート・マン作/長友恵子訳
原書でも読んでいた作品。結末を知って読む二度目は、より心に響いた。詩のしかけまで再現したすばらしい翻訳で再読することができてよかった。

2位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル作/柳井薫訳
登場人物たちはみんなおおまじめなところが、なんともいえずおかしい。訳も作品の雰囲気にすごく合っていて、この作品にしかない読み味。

3位/死の森の犬たち/岩波書店
アンソニー・マゴーワン作/尾ア愛子訳
擬人化をなるべく避けた動物の描写がみごと。だからこそ、人間とのつかのまの交流が奇跡のように思えてじんとした。

4位/オラレ!タコスクィーン/文研出版
ジェニファー・トーレス作/おおつかのりこ訳
移民であることの経済的・文化的なむずかしさを描きながらも、さわやかで元気づけられる。声をあげて行動する主人公がすてき。

5位/キングと兄ちゃんのトンボ/作品社
ケイスン・キャレンダー作/島田明美訳
宇宙について兄ちゃんがのこした言葉が印象的。世界にはみにくいこともたくさんあるけれど、探求するに値する美しいものもたくさんあると教えてくれているような気がする。『フィリックス エヴァー アフター』につづき邦訳が出てうれしい。

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mikiron(WYN-1066)

1位/夏のサンタクロース/岩波書店

2位/中国のフェアリー・テール/福音館書店

3位/夜の日記/作品社

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ちゃぴ(WYN-1026)

1位/僕たちは星屑でできている/岩波書店
マンジート・マン作/長友恵子訳
違う場所、違う立場のふたりがシンクロしていく様子が神秘的。

2位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラナンダニ作/山田文訳
不条理で厳しい現実のなか、時折、人間の温かいものにほっと包まれた。

3位/ブラックバードの歌/あすなろ書房
カチャ・ベーレン作/千葉茂樹訳
音楽が流れ、物語世界に浸らせてくれる作品。

4位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
カチャ・ベーレン/こだまともこ訳
主人公の思いが、だーっと続く言葉で表わされ、伝わってくる。

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まなみ(WYN-0063)

1位/夏のサンタクロース/岩波書店
アンニ・スヴァン (著), ルドルフ・コイヴ (イラスト), 古市 真由美 (翻訳)

2位/ぼくの心は炎に焼かれる/徳間書店
ビヴァリー・ナイドゥー 作、野沢佳織 訳

3位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラナンダニ (著), 山田 文 (翻訳)

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SUGO(WYN-0012)

1位/リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者/岩波書店

2位/ルビーの一歩 私たちすべての問題/あすなろ書房

3位/クロニクル千古の闇8 皮はぐ者/評論社

4位/はなしをきいて 決戦のスピーチコンテスト/理論社

5位/スラムに水は流れない/あすなろ書房

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(=^_^=)

1位/中国のフェアリー・テール/福音館書店
ローレンス・ハウスマン作/松岡享子訳
不思議なタイトルに惹かれて、手に取りました。
朗読で聴いてみたい美しい物語です。

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おちゃわん(WYN-0054)

1位/『闇に願いを』/静山社
クリスティーナ・スーントーンヴァット  こだまともこ 辻村万実 訳
魔法の光によって火を使わずに発展する水上都市チャッタサー。
光と闇のあいだで繰り広げられる少年少女の冒険。

2位/『パパがしげみになった日』/ほるぷ出版
ヨーケ・ファン・レーウェン  野坂悦子 訳 2023.12.19  
平和に日常を送っていたところへ、戦争が音もなく忍び寄り、女の子は別の国へと脱出しなくてはならなくなる。主人公トダのユーモアとひとりで不安と闘う逞しさにほっとさせられる。戦闘場面が出てくるわけではないのに、ひたひたと戦争の理不尽さが押し寄せる物語。

3位/『アフェイリア国とメイドと最高のウソ』/小学館
ジェラルディン・マコックラン  大谷真弓 訳 2024.1
未曽有の大水害に見舞われたアフェイリア国。その女性元首は北部行最終列車に乗って町を脱出してしまった。元首の夫が考えたのは、メイドを元首に仕立て上げること。
マコックランの書くものだもの、丸く収まるわけがない。皮肉たっぷり。

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bagpuss(CYN-2207)

1位/リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者/岩波書店
マリッサ・モス作/中井川 玲子訳

2位/僕たちは星屑でできている/岩波書店
マンジート・マン作/長友恵子訳

3位/夏のサンタクロース フィンランドのお話集/岩波少年文庫
アンニ・スヴァン作/ルドルフ・コイヴ絵/古市真由美訳

4位/はなしをきいて : 決戦のスピーチコンテスト/理論社
マギー・ホーン作/三辺律子訳

5位/スペルホーストのパペット人形/偕成社
ケイト・ディカミロ作/ジュリー・モースタッド絵/横山和江訳

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おとむとむ(WYN-2033)

1位/夏のサンタクロース フィンランドのお話集/岩波少年文庫
アンニ・スヴァン 作/ルドルフ・コイヴ 絵/古市真由美 訳

2位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル 作/柳井薫 訳

3位/僕たちは星屑でできている/岩波書店
マンジート・マン 作/長友 恵子 訳

4位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラナンダニ 作/山田 文 訳

5位/スペルホーストのパペット人形/偕成社
ケイト・ディカミロ 作/ジュリー・モースタッド 絵/横山和江 訳

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Incisor(WYN-2016)

1位/わたしの名前はオクトーバー/評論社

2位/はなしをきいて 決戦のスピーチコンテスト/理論社

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(=^_^=)

1位/スラムに水は流れない/あすなろ書房
インドのスラムでへこたれずに前に進み続けるミンニを応援したくなる。サスペンス要素もあってはらはらどきどき。

2位/リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者/岩波書店
発見が原爆につながったのは残念だけれど、性差別や人種差別を受け続けながらも偉業を成し遂げる姿に脱帽。

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Chicoco(WYN-0007)

1位/夏のサンタクロース/岩波書店

2位/ルビーの一歩/あすなろ書房

3位/リーゼ・マイトナー/岩波書店

4位/わたしの名前はオクトーバー/評論社

5位/スラムに水は流れない/あすなろ書房

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すみれ(WYN-2265)

1位/僕たちは星屑でできている/岩波書店
移民へのヘイトは日本でも問題になりつつあります。サミーのような移民がどういう背景を背負っているのか知れば、差別や偏見は生まれないはず。辛い内容ですが、今まさに読まれてほしい本です。(同じ言葉で受けるしばり、訳すの大変そう!)

2位/アドニスの声が聞こえる/小学館
戦時下のロンドンで、大きな怒りを抱えたジョゼフが、ゴリラのアドニスやミセスFとの暮らしのなかで次第に心を開いていく様子が、とても感動的でした。ラストのほう、正にページを繰る手がとまらなかった(涙も)。ミセスFみたいな大人になりたい。

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みみず(WYN-2354)

1位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
ドキドキワクワク、ハラハラさせてもらいました!
これぞ海洋冒険物!!

2位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
思考の流れをそのままに書き出したような地の文が、感性豊かなオクトーバーの心を鮮やかに描き出していました。

3位/スペルホーストのパペット人形/偕成社
しんしんと降り積もる雪のような、静かで神秘的なお話でした。

4位/ブラックバードの歌/あすなろ書房
自然、音楽、心境の表現がとても美しく、さすがカチャ・ベーレンだと思いました。ブラックバードの歌とアニーのシンフォニーを聴いてみたいです。

5位/ズィーラーン国伝(I、II)/評論社
今まで触れたことのない西アフリカの神話がベースになっていて、前提となる魔法の知識が西洋のものとは全く違うのが面白かったです。

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なおじ(WYN-2355)

1位/『リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者』/岩波書店
この世の不条理が凝縮された実話で、憤りや哀しみを激しく感じた。ぜひ、ぜひ、子どもにも大人にも読んでほしい。

2位/『スペルホーストのパペット人形』/偕成社
語り手がパペット人形たちでありながら、またたく間にこの本の世界に入り込める作品。同時に、読者自身の人生についても深く考えさせられる。そうさせてくれる、物語も、翻訳も、本当に素晴らしい。

3位/『ブラックバードの歌』/あすなろ書房
人生には、ときに、理由もわからないぐらいのめり込む愛おしいものがある。また、困難に陥った時、自助努力だけでなくて、誰かのおかげで立ち直れることがある。読むと、前を向いて頑張ろうと思える素晴らしい作品。

4位/『僕たちは星屑でできている』/岩波書店
代わる代わる語りながら、2人の人生が近付いていくことで、読者にとってもこの問題がだんだんと近く感じられてくるように思えた。

5位/『スラムに水は流れない』/あすなろ書房
読んでいる間は、弱者の方に自然と気持ちが寄り添ったが、地球規模で考えた時、日本であまり不自由なく暮らせている自分は身勝手な側なのだろうなと思って、複雑な思いになった。しかし、だからこそ、日本で読まれる意義が大きいと思う。

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Kaori(CYN-2312)

1位/『はなしをきいて : 決戦のスピーチコンテスト』/理論社
マギー・ホーン 著, 三辺律子 訳

2位/『オラレ!タコスクィーン』/文研出版
ジェニファー・トーレス 作, おおつかのりこ 訳

3位/『ブラックバードの歌』/あすなろ書房
カチャ・ベーレン 著, 千葉茂樹 訳, 鈴木まもる 画

4位/『ホワイト・バード』/ほるぷ出版
R・J・パラシオ 原作, エリカ・S・パール ノベライズ, 中井はるの 訳

5位/『中国のフェアリー・テール』/福音館書店
ローレンス・ハウスマン 作, 松岡享子 訳

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(=^_^=)

1位/夏のサンタクロース/岩波書店
アンニ・スヴァン 著/ルドルフ・コイヴ イラスト/古市真由美 翻訳
フィンランドの文化が色濃く感じられる上質な童話集。
翻訳も素晴らしく何度も読み返したくなる作品です。

2位/中国のフェアリー・テール/福音館書店
ローレンス・ハウスマン 作/松岡享子 訳
読み物としては非常に短いながらも、読者の胸にいつまでも残るような力のある物語。たくさんの子どもたちに読んでほしい。

3位/ブラックバードの歌/あすなろ書房
カチャ・ベーレン 著/千葉茂樹 翻訳
いまをときめく作家による中編。細やかな心理描写に定評のある筆力を感じた。

4位/魔女がやってきた!/徳間書店
マーガレット・マーヒー 著/尾ア愛子 翻訳/はたこうしろう イラスト

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(=^_^=)

1位/「夏のサンタクロース フィンランドのお話集」/岩波少年文庫
アンニ・スヴァン作 古市真由美訳

2位/「シンプルとウサギのパンパンくん」/小学館
マリー=オード・ミュライユ 河野万里子訳

3位/「マナティーがいた夏」/ほるぷ出版
エヴァン・グリフィス作 多賀谷正子訳

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(=^_^=)

1位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラナンダニ作/山田文訳
国家の分離独立、宗教対立といった難しいテーマも、少女の目線で綴られた日記として読むと、その場の空気やにおい、登場人物の心のうちまでリアルに伝わってきた。

2位/わたしの名前はオクトーバー/評論社
カチャ・ベーレン作/こだまともこ訳
独特な表現によって、主人公の少女が感じている世界に引きずり込まれた。読み終わるころに涙がじわっとあふれてきた。

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みちこ(WYN-0057)

1位/ハミングベアのくる村/偕成社
キャサリン・アップルゲイト作/尾高薫訳
ファンタジーと現実が融合した独特の世界観が心地よかった。人類の愚かさを鋭く指摘しながらもやさしさも描いている。

2位/夏のサンタクロース フィンランドのお話集/岩波少年文庫
アンニ・スヴァン作/ルドルフ・コイヴ絵/古市真由美訳
子どものころに親しんだ本の味わい。伝説や民話のようなおどろおどろしさはなく、妖精などの存在も温か。やさしさや平和を信じている女性が創作した温かな物語ばかり。いちばん好きなのはやっぱり「夏のサンタクロース」かな。

3位/いまにヘレンがくる/偕成社
メアリー・ダウニング・ハーン作/もりうちすみこ訳
家族の愛をみごとに描いたホラー作品。10年前の私だったら、こわかっただろうし、ヘザーという超わがままな子どもにいらだっていただろう。でも、ヘザーが苦しみを抱えているにちがいないことはわかっていたので、落ち着いて読めた。それでもクライマックスはハラハラドキドキ!

4位/魔女がやってきた!/徳間書店
マーガレット・マーヒー作/尾崎愛子 訳
魔女が出てくるおはなし5編。どれもマーヒーらしく突拍子もなくて、とてもよかった。

5位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル作/柳井薫訳
奇想天外な漂流物語。『2ひきのカエル』のクリス・ウォーメルさん、なるほど! 友情を描いているところが好き。ロビンソンがステキな大人であるところもいいな。

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mipo(WYN-1070)

1位/僕たちは星屑でできている/岩波書店
マンジート・マン(作) 長友恵子(訳)
難民の少年サミーとロンドンに住む少女ナタリーの物語。二人の声が共鳴してから出会うまでの様子が詩の形式で紡がれる。まるで〈パンドラの壺〉のように、苦難の末に人間に残るのは希望だと思わせてくれる美しい作品。

2位/ラッキーボトル号の冒険/徳間書店
クリス・ウォーメル(作・絵) 柳井薫(訳)
ワクワクドキドキの海洋冒険物語。無人島、地図作り、宝探し、魔法、脱走と楽しい要素がたっぷり。主人公ジャックが出会う読書家の「ロビンソン」は懐が深く、個人的にドリトル先生を超えた……かも。

3位/アドニスの声が聞こえる/小学館
フィル・アール(作) 杉田七重(訳) 
主人公の少年ジョーゼフはディスレクシアだと仄めかされる。本作の舞台は第二次世界大戦下で、当時その概念はなかったはず。少年は周囲に誤解されてきたのだろう。戦下の緊張感と少年の閉塞感が伝わる作品だった。

4位/夜の日記/作品社
ヴィーラ・ヒラナンダニ(作) 山田文(訳)
インドとパキスタンの分離独立前夜を描いた作品。国家の誕生と喪失について12歳の少女が日記に綴る形式。厳しい背景でありながら、さまざまな偏見を超えた夫婦の愛、家族の愛、きょうだいの愛を感じ、自然と涙していた。

5位/魔女がやってきた!/徳間書店
マーガレット・マーヒー(作) 尾ア愛子(訳)
おちゃめでまぬけな魔女たちが楽しかった。マーガレット・マーヒーさんの作品にはじめて出会い、その良さにはじめて気づかされた!

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キジトラ(WYN-1060)

1位/アナグマの森へ/徳間書店
アンソニー・マゴーワン(作) 野口絵美(訳)
短い一冊に、ぎゅっと密度の濃い物語。胸がヒリヒリしつつも、読後感はさわやかだった。

2位/マナティーがいた夏/ほるぷ出版
エヴァン・グリフィス(作) 多賀谷正子(訳)
少年、親友、マナティー、おじいちゃん。好きにならずにいられない作品でした。

3位/ブラックバードの歌/あすなろ書房
カチャ・ベーレン(作) 千葉茂樹(訳)
失意の少女とブラックバードの奏でる音楽は、どんなものだろう。想像する美しさに心がふるえる。

4位/シンプルとウサギのパンパンくん/小学館
マリー=オード・ミュライユ(作) 河野万里子(訳)
フランス映画のような軽やかさがいい。心温まるヒューマンドラマ。

5位/パパがしげみになった日/ほるぷ出版
ヨーケ・ファン・レーウェン(作) 野坂悦子(訳)
戦争が始まり、隣国に逃れることになった主人公の身にふりかかる出来事はシュールで、滑稽にすら思えるもの。でも現実も同じだと気付き、背筋が凍る。

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【3】第27回(2024年)●絵本部門●
←back ↑menu ↑top forward→
 やまねこ翻訳クラブ  - 24/11/22(金) 16:48 -

引用なし
パスワード
   第27回(2024年)★絵本部門★投票の様子です。

≪投票内容≫

ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)

順位/タイトル/出版社名
その他の書誌情報
一言コメント

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(=^_^=)

1位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版

2位/こっちにおいでよ、ちびトラ/徳間書店

3位/海辺の村のパン屋/BL出版

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えみりい(WYN-0041)

1位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
クロエ・サベージ作/よしいかずみ訳

2位/シッゲのおうちはどこ?/子どもの未来社
スティーナ・ヴェルセン&セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデン作/きただいえりこ訳

3位/藍染めのアポレンカ/求龍堂
ロマナ・コシュトコヴァー作/ヴェロニカ・ヴルコヴァー、ヤン・シュラーメク絵/小川里枝訳

4位/いつかまたあおうね/偕成社
パット・ジトロー・ミラー文/スージー・リー絵/かみやにじ訳

5位/おとうとはアボカド?/ひさかたチャイルド
トレーシー・ダーントン文/ヤスミン・イスマイル絵/木坂涼訳

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(=^_^=)

1位/こぶたのルーファスがっこうへいく/サイエンティスト社

2位/サンタさんはどうやってえんとつをおりるの?/徳間書店

3位/わたしを描く/あかね書房

4位/いやっ!といえないノニ/サイエンティスト社

5位/どうぶつえん/サウザンブックス

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shoko(WYN-1042)

1位/戦争は、/岩波書店
ジョゼ・ジョルジェ・レトリア文 アンドレ・レトリア絵 木下眞穂訳 
詩と絵のどちらにも力があり抑えた怒りが伝わってきた。この絵本が遠い昔の、過去のお話だったらどんなによかったことか。

2位/ねえ、おぼえてる?/偕成社
シドニー・スミス作 原田勝 (2024.4)
においや味、音、空間や間、空気感までもがうかんでくるような描き方はさすがシドニー・スミス。

3位/なんていいひ/小学館
リチャード・ジャクソン文 スージー・リー絵 東直子訳 (2024.6)
雨なのにでなく、雨だからいい日。そういうように考えられたら雨だって晴れだってわいわいと手をたたいて生きていける。心がはれやかになるすてきな絵本。

4位/わたしたちのケーキのわけかた/偕成社
キム・ヒョウン作 おおたけきよみ訳  
冒頭だけみると算数のお話かなと思えるが、これは家族のお話。一人っ子ならなんでも独り占めできるけれど、それがいいことだとは限らない。わけあうことで知るくやしさ、さびしさ、うれしさや温かさ、それに、楽しいことだってある。

5位/ねえねえ、なに見てる?/河出書房新社
ビクター・ベルモント絵と文 金原瑞人訳 (2024.5)
色覚異常のトーマスから見える世界を皮切りに、家族の興味関心から世界がどんな風に見えているか、犬はハエは?と想像を広げていくところがユニーク。

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(=^_^=)

1位/海辺の村のパン屋/BL出版

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版

3位/こぶたのルーファスがっこうへいく/サイエンティスト社

4位/ちいさなゆめがあったなら/工学図書

5位/いぬのサイモン ほねがほしいもん/化学同人

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いけだ(WYN-1068)

1位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
横から見た断面図のような絵が面白く、すみずみまで楽しい。ユーモラスなだけでなく、オーロラや空、海の色まで美しく描かれている。絵本の絵と文のずれによる面白さが存分に発揮されている作品。

2位/ドクロ/スイッチ・パブリッシング
クラッセンらしいユーモアが謎の多いストーリーの合っていて、とても余韻が残る作品。

3位/ママたちが言った/クレヨンハウス
家族と友人に囲まれ、健やかに育つ男の子。それでいいはずだったのに、悪いことなんて何もしていないのに、伝えなければいけないことがある悲しさ。BLMがテーマの作品は多くあるが、描き方にぐっときた。

4位/ひとつぶのおくりもの/あかつき教育図書
命はめぐり、ひとつぶの贈り物が、夢が、世代を超えて受け継がれていく。それを表現するカラフルな絵もすばらしい。

5位/ぼく、いいたい ことが あるの/評論社
大切な人の死を理解し、受け入れることの難しさが感じられ、繊細で温かみのある絵と相まって、涙せずにおられない。

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asayaka(WYN-1058)

1位/パパはたいちょうさんわたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ文 マリア・ヒロン絵 星野由美訳
視覚障害のあるわたしとパパの強い結びつきとふたりがつくりあげる豊かな世界にひきこまれる。

2位/こぶたのルーファスがっこうへいく/サイエンティスト社
キム・T・グリズウェル文 バレリー・ゴルバチョフ絵 くまがいじゅんこ訳
まっすぐでいっしょうけんめいなルーファスがいとおしい!

3位/夜明けをまつどうぶつたち/NHK出版
ファビオラ・アンチョレナ文・絵 あみのまきこ訳
闇と炎と太陽の光が美しく描き分けられた世界に大切なメッセージがこめられている。

4位/キツネザルのあったかいセーター/徳間書店
ウルリカ・ケステレ文・絵 石井登志子訳
ユーモラスな設定にくすりとさせられつつ、あたたかい友情にほっこり。どこでどうやって出会ったのか気になる!

5位/戦争は、/岩波書店
ジョゼ・ジョルジェ・レトリア文 アンドレ・レトリア絵 木下眞穂訳
戦争の本質を鋭く突いたことばだけでなく、絵のみで語られていることにもドキリとさせられる。

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しほ(WYN-1069)

1位/どうぶつえん/サウザンブックス
スージー・リー文・絵/松岡礼子・姜●政訳(※●は、さんずいに文)
おとなと子どもが見ている世界の対比がおもしろく、それぞれの表情も生き生きしている。今年はほかにもスージー・リーさんの作品がたくさん出てうれしかった。文章と絵を両方手がけている貴重な作品。

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
クロエ・サベージ文・絵/よしいかずみ訳
氷の海も美しいし、細かく描き込まれた船の中の様子も、のぞき見しているようで楽しい。夢中になれることがあるっていいな。

3位/まぼろしの雲豹をさがして/工学図書
鄒駿昇文・絵/東山彰良訳
こちらは実話ベースの台湾の絵本。時間を越えたロマン。落ち着いた色合いと緻密なタッチ、構図など伝統的な絵画を思わせるイラストも素敵で、もっと台湾の絵本を読んでみたくなった。

4位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト文・絵/いけださちこ訳
女の人たちが冷えた手をバンズであたためるところがたまらなく好き。ひとつひとつの描写に実感がこもっていて、作品の世界にひきこまれる。

5位/キツネザルのあったかいセーター/徳間書店
ウルリカ・ケステレ文・絵/石井登志子 訳
もともとちがうところにすむ動物たちの交流が楽しい。毛糸を染めたり、友だちのためにセーターをいちからつくる過程にわくわく。

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モリー(WYN-1059)

1位/海辺の村のパン屋/BL出版

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版

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みーこ(WYN-1020)

1位/ペンギンのウィリー/好学社
ロバート・ブライトさく こみやゆうやく

2位/ママたちが言った/クレヨンハウス
アリシア・D.ウィリアムズ文 ブリアナ・ムコディリ・ウチェンドゥ絵 落合恵子訳

3位/グリメルダ/化学同人
カッサンドラ・オドネル文 ジャン=マティアス・グザヴィエ絵 やまもとみき訳

4位/ちいさなかしこいオオカミ/化学同人
ヘイス・ファン・デア・ハメン文 ハネケ・シーメンスマ絵 野坂悦子訳

5位/ちいさなゆめがあったなら/工学図書
ニーナ・レイデン作 メリッサ・カストリヨン絵 よしざわたまき訳

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(=^_^=)

1位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト (作)  いけだ さちこ (訳)
パンのおいしそうなにおいが漂ってきそうな絵と文章。社会での職業のつながりを考えさせる絵本。小学生くらいの子どもたちにもぜひよんでほしい。

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして /BL出版
クロエ・サベージ (作) よしい かずみ (訳)
船の断面図に、細部まで描きこまれた絵がたのしい。

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NON(WYN-0019)

1位/藍染めのアポレンカ/求龍堂
ロマナ・コシュトコヴァー作、ヴェロニカ・ヴルコヴァー、ヤン・シュラーメク絵、小川里枝訳
とにかくひたすら美しい。そして、手のなす仕事の意味がつたわってくる。宝石みたいな絵本。

2位/わたしは地下鉄です/岩崎書店
キム・ヒョウン作、万木森玲訳
勢いのある韓国絵本の代表ではないかとおもいます。地下鉄内という世界的にも普遍的な情景に韓国らしさがかいまみられるのがいいな。

3位/ソリアを森へ マレーグマを救ったチャーンの物語/鈴木出版
チャン・グエン著、ジート・ズーン絵、杉田七重訳
圧倒的。それだけです。絵も物語も訳も。

4位/5ふんだけちょうだい/ひさかたチャイルド
ジル・マーフィ作、木坂涼訳
いまでたか!とうれしい気持ちでいっぱいです。ちょうど子育てしていたときに原書をよんでいました。

5位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ作、 マリア・ヒロン絵、星野 由美訳
こういう絵本がしぜんによまれて、書店にふえていってくれますように。

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ゆま(WYN-1032)

1位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ文 マリア・ヒロン絵 星野由美訳 2024/01
優しさとユーモアでいっぱいの作品。

2位/夜明けをまつどうぶつたち/NHK出版
ファビオラ・アンチョレナ作 あみのまきこ訳 2024/05
動物たちの表情や、静かな森が火災で一変した、緊迫感ある描写が印象的。希望を持てるラストもよかった。

3位/しずかなおきゃくさま/光村教育図書
ヌリア・フィゲラス文 アンナ・フォン絵 宇野 和美訳 2024/09
生き生きしているこぎつねの表情がかわいらしい。色彩もきれい。

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(=^_^=)

1位/ゆきのひ/徳間書店
サム・アッシャー作/吉上恭太訳

2位/こっちにおいでよ、ちびトラ/徳間書店
キルステン・ハバード文/スーザン・ギャル絵/長友恵子訳

3位/ちびミミズクのこわーいいちにち/BL出版
ペトル・ホラチェック作/いわじょうよしひと訳

4位/つめて つめて!/BL出版
カトリーナ・チャーマン文/ギリェルメ・カルステン絵/木坂涼訳

5位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト作/いけださちこ訳

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よしたまご(CYN-2319)

1位/夜明けをまつどうぶつたち/NHK出版
ファビオラ・アンチョレナ 作 あみのまきこ 訳
ほとんど黒、そして火。残酷な成り行きしか想像できないが、エンディングにはほんとうに救われる。読後、強い共感を湧かせる絵本だと思う。

2位/エップのひっこし きいろいおうちのゆかいな人たち/Korvapuusti
イェンニ・エルキンタロ レカ・キラリー 作 島津絵里 訳
引っ越した先にはいろんなひとたちがいて、お互いをうけいれる自然さと軽やかさがいい。イラストのポップな色づかいが明るい。多様、カラフルであることの楽しさ、豊かさが一冊で表現されている感じが好き。

3位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト 作・絵 いけだ さちこ 訳
家族への不満や疑問が湧く年頃―だれでも通る道。「ぼく」の視点が、父親、家族という単位から、村とか社会というところへ行き届いているのが素敵。静かな気づきと成長。優しい筆致と色で海辺の潮の香りが漂ってくる気がする。

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mikiron(WYN-1066)

1位/きみは、ぼうけんか/ブロンズ新社
「ぼうけん」という楽しげな内容の中に悲しいテーマが込められている。大好きな家を去らなければならなかったお兄ちゃんが、自分の気持ちをおさえて、妹に「これはぼうけんだよ」と言いつづける、その心中を思うと胸が痛い。

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
巨大クラゲを探しつづける博士たち。人間たちをからかうかのように、絵の中でだけクラゲの姿が見え隠れしていて楽しい。

3位/海辺の村のパン屋/BL出版
どんな仕事も大切で、社会に欠かせないものだと教えてくれる絵本。限られた色(グレーと水色)しか使われていないのに、ほかほかと湯気をたてるパンが美味しそう!

4位/ソリアを森へ:マレーグマを救ったチャーンの物語/鈴木出版
野生動物の保護活動をする!と心に決めてから、その夢を実現するため努力を惜しまないチャーンの姿がまぶしい。

5位/ちびミミズクのこわーいいちにち/BL出版
明るい時間にも起きていることにした、ミミズクのこどものお話。明るい時間は色とりどりで楽しいけれど危険もいっぱい。ちびミミズクの表情がかわいい。

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ちゃぴ(WYN-1026)

1位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
クロエ・サベージ作/よしいかずみ訳
絵が美しい。絵本が閉じた後も想像が広がる。

2位/わたしたちのケーキのわけかた/偕成社
キム・ヒョウン作/おおたけきよみ訳
5人きょうだいのリアルな日常。いざこざもあるけれど家族の温かさを感じる。

3位/ビーチサンダル号 海へ!/あすなろ書房
リンダ・ラービン・ロッディングとディーペイシュ・パバリー文/M・M・ムワンギ絵/千葉茂樹訳
海のプラスティックゴミについて、子どもたちが興味を持つのに紹介したい。夢が広がっていく感じがいい。

4位/ひこうきにのろう/好学社
バイロン・バートン作/なかがわちひろ訳
見開き表紙の旅客機に魅せられた。

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SUGO(WYN-0012)

1位/戦争は、/岩波書店

2位/ソリアを森へ マレーグマを救ったチャーンの物語/鈴木出版

3位/空気を変える/あすなろ書房

4位/ママたちが言った/クレヨンハウス

5位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版

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Kaori(CYN-2312)

1位/『海辺の村のパン屋』/BL出版

2位/『まぼろしの巨大クラゲをさがして』/BL出版

3位/『なんていいひ』/小学館
リチャード・ジャクソン 作, スージー・リー絵, 東 直子 訳 

4位/『ママたちが言った』/クレヨンハウス
アリシア・D・ウィリアムズ 文, ブリアナ・ムコディリ・ウチェンドゥ 絵, 落合恵子 訳 

5位/『さいごの木:オリーブときぼうのたね』/ガイアブックス
ルーク・アダム・ホーカー 作, 八木恭子 訳

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bagpuss(CYN-2207)

1位/戦争は、/岩波書店
ジョゼ・ジョルジェ・レトリア作 アンドレ・レトリア 絵 木下 眞穂訳

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
クロエ・サベージ作 よしい かずみ訳

3位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ 作/マリア・ヒロン 絵/星野 由美訳

4位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト作/いけだ さちこ訳

5位/くらくてふかいもりのおく/ひさかたチャイルド
デルフィーヌ・ブルネ作/ふしみみさを訳

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おとむとむ(WYN-2033)

1位/わたしのすみか/岩波書店 
さまざまな生き物のすみかが繊細に描かれていて見入ってしまう。自然は、命はこんなにも美しく尊い、とあらためて思った。

2位/かえでがおか農場のねこマックス/ほるぷ出版
表情豊かで味わいのある絵と女の子の語り口が楽しく、声も聞こえてきそう。野性味を感じるラストがとても好き。実家にいた猫を思い出した。

3位/ねえ、おぼえてる?/偕成社
母と子の語り合うこれまでとこれからが、光と影のなかで映画のように展開。語られる幸せと不安と希望に心を揺さぶられた。

4位/ぼく、いいたい ことが あるの/評論社
大切な人を亡くした悲しみから、死を受け入れ、思い出とともに前を向くまでの気持ちに寄り添っていてあたたかい。 

5位/チョウになりたい/金の星社
羽をつけた男の子の躍動感と、ページいっぱいに広がる緑や花の迫力に圧倒された。自分らしくあることを応援する気持ちがあふれている。

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Incisor(WYN-2016)

1位/海辺の村のパン屋/BL出版

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(=^_^=)

1位/ソリアを森へ/すずき出版
クマの保護活動にがむしゃらに突き進む主人公のエネルギーがすごい。絵も迫力があって美しく、別れのシーンは泣きそうになった。

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
子どもと読んだら「いるいる!」「なんで気づかないの?」と盛り上がりそう。細部まで描き込まれている絵も楽しかった。

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(=^_^=)

1位/きょうりゅうレントゲンびょういん/パイ インターナショナル
恐竜の体の仕組みを「お悩み相談」という切り口で説明しているのが斬新。ティラノサウルスのお悩みには爆笑!

2位/キツネザルのあったかいセーター/徳間書店
あったかいセーターの作られ方が、なんともいい。そのセーターは、きっと一生の宝物。

3位/植物が彩る切り絵・しかけ図鑑/化学同人
神秘に満ちた植物の世界へいざなってくれる、アート感たっぷりの図鑑。繊細な切り絵がため息の出るほど美しい。

4位/チョウになりたい/金の星社
「すき」という気持ちと、応援してくれる人がいれば、なんだってできる――そう背中を押してくれる作品。

5位/おとなりのだれかさん/評論社
新しい生活は、ワクワク、ドキドキするし、ちょっぴり不安もある。そんな気持ちが見事に表現されている。

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くるり(WYN-0005)

1位/戦争は、/岩波書店
「戦争は、」このあとになにが語られるのか、描かれるのか。残酷さ、暴力、轟音、そのおそろしさはもちろん、静かに、ゆっくり、気づかぬうちにしのびより、すぐそこに潜む影でもある、戦争の本質。短く端的に綴られる言葉と、恐怖を形あるものとして描き出す絵が、戦争のあらゆる姿を圧倒的な力で示してくる。ただし「答え」はここにはない。むしろ、「戦争は、」と、自分自身に問われる。

2位/わたしを描く/あかね書房
原題は "Magic Canvas"。この邦題はより作品のテーマを言い当てていて、とても秀逸だと思う。「わたしを描く」とはつまり、自分自身と向き合うこと。それはもちろん、かんたんなことではなかった。

3位/名探偵ホームズが生まれた日/光村教育図書
コナン・ドイルの伝記としてもホームズシリーズの紹介としてもうまく凝縮されていて、ひじょうに優れた内容。ユーモラスなタッチで細部も丁寧に描きこまれた絵も味わい深い。楽しい作品を生み出した作家への敬意と感謝というベースで、子ども向け絵本として丁寧に作られている。

4位/藍染めのアポレンカ/求龍堂
おとぎ話風に語られるチェコの伝統文化、藍染めの技術の歴史と未来につながる物語。とにかく絵が美しい。手作業の道具類やさまざまな模様にうっとりと見入ってしまう。訳者の小川里枝さんによる詳細な解説を含むあとがきも読みごたえがある。

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みみず(WYN-2354)

1位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版

2位/夜明けをまつどうぶつたち/NHK出版

3位/こぶたのルーファスがっこうへいく/サイエンティスト社

4位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所

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BUN(WYN-0003)

1位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
視覚障害のパパと弱視の「わたし」。でもパパは、だれよりもずっとたくさんのものを見ている。するどい感覚でまわりの世界を感じとるパパと、豊かなイメージが広がる「わたし」の世界が伝わってくる。絵もとても美しい。

2位/こっちにおいでよ、ちびトラ/徳間書店 
何かにつけて爪を出しがちなちびトラ。でも女の子は、そんなちびトラに自分との共通点を感じとる。少しずつ距離をつめていくうちに、女の子と家族の関係もゆるやかに変わっていくのがいい。

3位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/ビーエル出版
実録ものふうのこまかい描き込みからはじまって、いつの間にかクラゲとのかくれんぼになっているのが楽しい。冷たい海の色と、すきとおったクラゲの姿が、美しく、かつ、ほのぼのとユーモラス。

4位/ちいさなゆめがあったなら/工学図書
メリッサ・カストリヨンの美しい絵と、リズミカルで心地よい文章がすてき。お休み前に読んだら、いい夢が見られそう。

5位/マーガレットとまいごのユニコーン/岩崎書店 (2023/11/16)
とてもかわいらしいファンタジー物語。あかちゃんユニコーンを見つけたマーガレットは、おばあちゃんやパパ、ママの助けをかりて、ユニコーンの世話をします。おとなにもちゃんとユニコーンが見えるのがいい。

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なおじ(WYN-2355)

1位/『空気を変える』/あすなろ書房
温暖化の仕組みが分かりやすく説明されており、また「自分たちが行動を変えれば地球環境を変えられるかも」とポジティブに思わせてくれる素晴らしい絵本。「待ったなしでみんなで考えたい」思いを込めて、本書を1位に選びました。

2位/『おばあちゃんの白い鳥 ~ガザのものがたり~』/講談社
実際にガザに生きる子の作品が、日本のような遠い地でも読まれる意味は、本当に大きいと思います。今こそ、そしてなるべく多くの人に、読まれるべき作品だと思いました。

3位/『パパはたいちょうさん わたしはガイドさん』/PHP研究所
おだやかで、互いを思い合う親子の生活が、本当に愛おしく感じられる絵本。障害の有無への焦点がやわらかで、「人はひとりひとり皆違う、でも日々を大事に生きる点でみな同じ」と思わせてくれる素晴らしい作品だと感じました。

4位/『ぼく、いいたい ことが あるの』/評論社
表紙の背中……亡くなった方との思い出の温かさ……何度も胸がぎゅっとなる絵本です。命が尽きることは悲しいけれど、思い出はずっと寄り添ってくれると思わせてくれる、温かい作品。

5位/『ドクロ』/スイッチ・パブリッシング
ジョン・クラッセンに、柴田元幸さん!至福のひとときでした。あとがきにも、なんだかすごく救われました。

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mipo(WYN-1070)

1位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト作/いけだ さちこ訳
海辺の村で多くの人が海に関わる仕事をしているのに、なぜとうさんはパン屋なの?という風にみんなと同じがいいと思う気持ちは普遍的。自分の子ども時代を思いだして胸がいっぱいに。ささやかな人の営みに光をあてたあたたかい作品。

2位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/BL出版
クロエ・サベージ作/よしい かずみ訳
海と船の物語に目がないので船の輪切り図がふんだんでうれしい。
近所の6歳の女の子に読んでもらったら、懸命にクラゲをさがし、最後のページで「あっ」と息をのんでいた。子どもが夢中になる絵本だと実感した。

3位/わたしを描く/あかね書房
曹文軒 文/スージー・リー絵/広松由希子 申明浩 訳
国際アンデルセン賞受賞コンビによる最高品質の作品。キャンバスに自画像を描くも夜にはその「わたしの顔」がドロドロに流れていた。読む人によってさまざまな解釈ができそう。ぜひ読んでみてほしい。

4位/わたしのすみか/岩波書店
イザベル・シムレール作/石津ちひろ訳
イザベル・シムレールさんは、さまざまな生き物のすみかをその繊細な筆致できらめく宝石にみせている。目を凝らせば〈センスオブワンダー〉がすぐそばにあると気づかせてくれた。お気に入りは「オートクチュールのいえ」と「貝のはりぼてやしき」。

5位/ちいさなゆめがあったなら/工学図書
ニーナ・レイデン文/メリッサ・カストリヨン絵/よしざわたまき 訳
こちらも近所に住む6歳の女の子のお気に入り。日々、内心は不安でいっぱいの子どもたちが安心して社会や人を信頼できるようになる絵本だと思った。

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(=^_^=)

1位/くらくてふかいもりのおく/ひさかたチャイルド
デルフィーヌ・ブルネ作 ふしみみさお訳

2位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ文 星野由美訳 

3位/ねえ、おぼえてる?/偕成社
シドニー・スミス著 原田勝訳

4位/ひとつぶのおくりもの/あかつき教育図書
マーシー・キャンベル著 なかがわちひろ訳

5位/こぐまのいばしょ/BL出版
ブリッタ・テッケントラップ作 三原泉訳

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(=^_^=)

1位/ねえ、おぼえてる?/偕成社
シドニー・スミス 著/原田勝 翻訳
またシドニー・スミスかと思いながら絵本を手にとるのだが、やはり引き込まれてしまう。静かな感動で読者をゆさぶる絵本。

2位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ 著/マリア・ヒロン イラスト/星野由美 翻訳
図書館で予約して、ようやく読めました!
障がいのある父と娘の優しさとユーモアに満ちた美しい絵本。
この絵本に出会えてよかった。

3位/ぼくのひみつのともだち/あすなろ書房
フレヤ・ブラックウッド 作/椎名かおる 文
木を動物にみたて、ひみつの友達として愛おしむ主人公に惹かれた。

4位/かえでがおか農場のねこ マックス/ほるぷ出版
アリス・プロベンセン、マーティン・プロベンセン 作/中井はるの 訳
プロベンセン夫妻のダミーから、夫妻の絵のタッチを再現し、新たに刊行された絵本。完全には飼いならされていない猫の、本来の猫らしさにじんときた。

5位/まぼろしの巨大クラゲをさがして/ビーエル出版
クロエ・サベージ 著/よしい かずみ 翻訳
タイトルから想像するよりもユーモアのある楽しい作品。

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みちこ(WYN-0057)

1位/海辺の村のパン屋/BL出版
ポーラ・ホワイト作/いけださちこ訳
素朴で静かで温かい、私の好きな世界。こういう世界を評価して出版したり読んだりする人がたくさんいるって、勇気づけられる。

2位/くらくてふかいもりのおく/ひさかたチャイルド
デルフィーヌ・ブルネ作/ふしみみさを訳
「寝る前の儀式」がテーマの愉快な絵本。ふしみみさをさんは絵本翻訳の天才だ! ちなみに、私の寝る前の儀式は、持病の薬を飲むことです(笑)

3位/ぼくのなまえはサンゴール/ゆぎ書房
カレン・リン・ウィリアムズ、カードラ・モハメッド作/キャサリン・ストック絵/小野寺美奈、當銘美菜、山西優二、前田君江訳
アフリカの何にもない村から飛行機でアメリカへ行く。そのカルチャーギャップの大きさをイラストが語っている。でも悲しみに暮れることになる前にいいことを思いついて笑顔になるサンゴール君。『ともだちのしるしだよ』の著者コンビの愛を感じる。

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キジトラ(WYN-1060)

1位/パパはたいちょうさん わたしはガイドさん/PHP研究所
ゴンサロ・モウレ文/マリア・ヒロン絵/星野由美訳
視覚障害を持つパパとわたしの通学は、毎日が冒険! 二人の世界が豊かに描かれ、忘れがたい作品だった。

2位/かえでがおか農場のねこ マックス/ほるぷ出版
アリス&マーティン・プロベンセン作/中井はるの訳
いたずら猫マックスへの愛情があふれでる、最高な1冊。ほれぼれします。

3位/こぐまのいばしょ/BL出版
ブリッタ・テッケントラップ作/三原泉訳
秋色の美しいイラストに目をみはる。こぐまの心情が胸にせまり、ぐっときた。

4位/ぼくはなんのほん?/光文社
カロリーナ・ラベイ作/はせがわけい訳
図書館で手に取ってもらえずにいた本が、ぴったりの読者にめぐりあう。仲間思いの本たちの奮闘がいとおしかった。

5位/ネコになりたかったクモのルイージ/岩崎書店
ミシェル・ヌードセン文/ケビン・ホークス絵/福本友美子訳
ネコになりきろうとしているクモが、とにかくかわいい!

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【2】第27回(2024年)◆オールタイム&原...
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 やまねこ翻訳クラブ  - 24/11/22(金) 16:43 -

引用なし
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   第27回(2024年)◆オールタイム&原書部門◆投票の様子です。

≪投票内容≫

ハンドル名(※(=^_^=)は、匿名希望の会員です。)

タイトル
その他の書誌情報
一言コメント

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Chicoco(WYN-0007)

クォークビーストの歌
ジャスパー・フォード/ないとうふみこ/竹書房文庫

ぼくの弱虫をなおすには
K・L・ゴーイング/久保陽子/徳間書店

この計画はひみつです
ジョナ・ウィンター/ジャネット・ウィンター/さくまゆみこ/鈴木出版

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Kaori(CYN-2312)

むこうがわの あのこ/光村教育図書

ジョナスのかさ/光村教育図書

きょうはおかねがないひ/合同出版

じぶんのきもち みんなのきもち/あかね書房

ヘレン・ケラーの限りない夢/国土社

Jovita wore pants/Scholatic plus

If I had a little dream /Simon & Schuster

Red: A Crayon's Story

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えみりい(WYN-0041)

灰色の地平線のかなたに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳

凍てつく海のむこうに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳

モノクロの街の夜明けに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳

つきよのアイスホッケー/福音館書店
ポール・ハーブリッジ文/マット・ジェームス絵/むらおかみえ訳

パッチワーク/岩波書店
マット・デ・ラ・ペーニャ文/コリーナ・ルーケン絵/さくまゆみこ訳

この海を越えれば、わたしは/さ・え・ら書房
ローレン・ウォーク作/中井はるの、中井川玲子訳

お話きかせてクリストフ/文研出版
ニキ・コーンウェル作/渋谷弘子訳

アンナは、いつか蝶のように羽ばたく/アストラハウス
ウェイ・チム作/山本真奈美、冬木恵子訳

いい一日ってなあに?/BL出版
ミーシャ・アーチャー作/石津ちひろ訳

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shoko(WYN-1042)

パッチワーク
マット・デ・ラ・ペーニャ文 コリーナ・ルーケン絵 さくまゆみこ訳 岩波書店(2023.9)
マット・デ・ラ・ペーニャとコリーナ・ルーケンによる絵本ということでこれはすぐ手に入れた。何度も読んで、ゆっくり心にしみこませていくような作品。

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いけだ(WYN-1068)

『妖精王の月』
O.R.メリング/井辻朱美訳/講談社
メリングさんの来日に合わせて読み、アイルランドのケルト思想と日本の文化に何か相通じるものを感じた。

『時の旅人』
アリソン・アトリー/松野正子訳/岩波書店
この名作を初めて読み、今まで読まなかったなんて、なんてもったいないことをしたのだろうと思った。イギリスの田舎の生活が詳しく書かれているのがとても興味深かった。

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mikiron(WYN-1066)

きみが生きるいまのおはなし/文研出版
時間という目に見えない抽象的なものを、髪の毛や花、ひとの成長、日の光などさまざまなものを使ってわかりやすく描く。絵がとても可愛らしいので説明的になりすぎないのがさすが。

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ちゃぴ(WYN-1026)

図書館がくれた宝物/徳間書店/ケイト・アルバス作/櫛田理絵訳
 第二次世界対戦下のイギリスが舞台で、ちょっと古風な懐かしい感じがいい。

おちびさんじゃないよ/イマジネイション・プラス/マヤ・マイヤーズ文/へウォン・ユン絵/まえざわあきえ訳
 ユーモアたっぷりの展開。コンプレックスも、こんなふうに跳ね返せるといい。

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SUGO(WYN-0012)

モノクロの街の夜明けに/岩波書店
去年読めていたら確実に5位以内に投票していた作品でした。

クロスオーバー/岩波書店

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おとむとむ(WYN-2033)

『〈きもち〉はなにをしているの?』
ティナ・オジェヴィッツ 文/アレクサンドラ・ザヨンツ 絵/森絵都 訳/河出書房新社/2021.11
英語版が2024年カーネギー賞画家賞ロングリスト作品。

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Incisor(WYN-2016)

Aristotle and Dante Dive into the Waters of the World/Simon & Schuster Ltd

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おちゃわん(WYN-0054)

『葉っぱの地図』
ヤロー・タウンゼンド 井上里 訳 小学館 2023.7
表紙の絵と、題名に惹かれて手にとったが、公害に起因する病の話だった。
実際の事件もこんな特効薬があったらいいのにね。
なにしろ主人公のかたくなさが極めつけ。

『メキシコへわたしをさがして』
パム・ムニョス・ライアン 神戸万知 訳 偕成社 2017.4
トレーラーハウスで祖母と弟と暮らすナオミ。ある日突然、何年も前に分かれたきりの母親がやってくる。危機を乗り越えるために、家族でメキシコにいるはずの父親を訪ねる旅に出る三人。ナオミのがんばりと、弟くんがいい味だしてます。

『ベアトリスの予言』
ケイト・ディカミロ 宮下嶺夫 訳 評論社 2023.4
読み書きが制限されていた時代。「言葉」で運命を切り開いていく少女の話。

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BUN(WYN-0003)

Worrybot/Simon Packham 作
引っ込み思案の男の子と、不登校の「チャーリー」が、学校の机にすえられた分身ロボットを通じて友情を結ぶが……。繊細な心理を描いた傑作。どこかから邦訳が出るとききました。

The Eyes & the Impossible/Dave Eggers 作
今年度のニューベリー賞受賞作。野犬ヨハネスの視点で描いた自然公園の仲間たちのユニークな物語。

When Sea Becomes Sky/Gillian McDunn 作
ルイジアナの湿地帯で、不思議な彫像を見つけた女の子のひと夏の物語。「信頼できない語り手」のスタイルで世界がひっくりかえる。

Trouble at the Tangerine/Gillian McDunn 作
ワクワクのネタをさがしもとめて、トレーラーハウスで旅をつづけ、それをSNSにアップする両親。でも息子のサイモンはせめて1年同じところに住んで友だちを作ってみたいと思っている。子どもにとっての、腰をすえることの大切さが描かれた物語。

Tree, Table, Book/Lois Lowry 作
隣に住む、同じ名前の老婦人と仲よくなったソフィ。おばあさんのソフィは最近物忘れがはげしい。ところが記憶力トレーニングのため子どものソフィが口にした「木、テーブル、本」というキーワードをきっかけに、ソフィおばあさんの過去の記憶が堰を切ってあふれ出す。

Unstuck/Barbara Dee 作
物語を書くのが大好きなのに、コンテストに応募することを意識したとたん、何も書けなくなってしまったライラ。友だちや家族の悩みもからめて繊細な心理を描きつつ、スランプからの脱出法が具体的に語られるのがユニーク。

Simon Sort of Says/Erin Bow 作
今年度のニューベリー・オナー賞。わけあって〈ナショナルクワイエットゾーン〉と呼ばれる、電波の使えない地域にひっこしてきたサイモン一家。だが、愉快で楽しい新生活の背後にひそむものが、しだいにあらわになっていく。

時の旅人/アリソン・アトリー作/松野正子訳/岩波書店
何十年ぶりかに別の訳で再読。美しくも切ないタイムスリップに泣いた。

彼の名はウォルター/エミリー・ロッダ作/さくまゆみこ訳/あすなろ書房
遠足のとちゅう嵐にあって、不気味な屋敷で一夜を明かすことになった先生と子どもたち。屋敷にあった不思議な本を読んでいくうちに、物語の世界と現実の世界がしだいにリンクしていく。ダークだけど魅力的で一気に読まされるお話。

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まなみ(WYN-0063)

1)ブラウン神父呪いの書
ギルバート・キース・チェスタトン/作 金原瑞人/訳 理論社 2020.2
不可思議な事件や現象をブラウン神父が解き明かしていく傑作短編5編。ユーモラスでもあり、その独特な雰囲気に惹き込まれる。原作は100年も前に書かれたと知り驚いた。

2)テラビシアにかける橋
キャサリン・パターソン/作 岡本浜江/訳 偕成社 2007.3
子どものころの輝くような友情が描かれていてほっこり読んでいたら、驚きの展開に。あとがきでそのような展開になった理由が書いてあって納得できた。ニューベリー賞受賞作なのも納得の、心に残る作品。

3)せんそうがおわるまで、あと2分
ジャック・ゴールドスティン/作 長友恵子/訳 合同出版 2023.4
実際の出来事から着想を得て作られた絵本と知って、哀しくもあり考えさせられるが、イラストが軽快なタッチで描かれているので重くなりすぎない。子どもにも大人にも広く読んでもらいたい一冊。

4)絵で旅する国境
クドル/文 ヘラン/絵 なかやまよしゆき/訳 文研出版 2022.11
世界の国境はどうなっているのか。時に山や川、ただのベンチ、高くそびえ立つ壁のこともあれば、ベンチひとつのこともある。精緻に描かれたイラストから、人間の行き来を阻む国境という存在を改めて考えさせられる。

5)瓶に入れた手紙
ヴァレリー・ゼナッティ/作 伏見操/訳 文研出版 2019.4
イスラエルに暮らす少女と、パレスチナに暮らす少年の交流を描いた物語。二人の視点を通して両国の関係性が垣間見える。現実でも日々ガザとイスラエルの戦争のニュースに触れながら、この作品に思いを馳せ、彼らのような子どもたちが犠牲になっているのかと思う。

6)ダリウスは今日も生きづらい 
アディーブ・コラーム/作 三辺 律子/訳 集英社 2020.12
アメリカ人の父とイラン人の母の間に生まれたダリウスは、アメリカ育ちで、日々少し生きづらさを感じている。初めて訪れたイランでもなかなか溶け込めなくて、そんな等身大の主人公に好感が持てる。お茶好きでお茶を丁寧に淹れる動作も、多々登場する美味しそうなイランの料理もまた魅力。

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(=^_^=)

「リサとガスパール」シリーズ
河出書房新社/アン・グッドマン作/石津ちひろ訳

The OWL who was Afraid of the Dark
by Jill Tomlinson /Farshore

「メンフクロウ」
エディション・エフ/トーマス・ミュラー文と絵/堀込-ゲッテ由子訳

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みちこ(WYN-0057)

モノクロの街の夜明けに/岩波書店
ルータ・セペティス作/野沢佳織訳
1989年当時、ニュースを見てもよくわからなかったルーマニア情勢が、本書を読んでやっとわかった気がする。ルータ・セペティスさんの筆力に脱帽。

チャンス はてしない戦争をのがれて/小学館
ユリ・シュルヴィッツ作/原田勝訳
ホロコーストものはたくさん読んできたけれど、初めて知ることがたくさんあった。戦後、故国で迫害されたこと。戦後の混乱期にいろんなことがあること。思わぬことから不幸になったり幸福になったりすること。

バルトルの冒険 ネコの物語/同学社
マルレーン・ハウスホーファー作/諏訪功訳
一匹のネコの半生をおおむねネコ目線で。ネコの生きざまがリアルに伝わってきて、なるほど、ネコはこういう心理なんだなと思わされる。飼い主の「ママ」がとってもやさしい人。ハウスホーファーさんもやさしい人だったんだろうな。

アンナの戦争 キンダートランスポートの少女の物語/偕成社
ヘレン・ピーターズ作/尾ア愛子訳
ドイツから英国へのキンダートランスポートものを読んだのはたぶん初めて。知るという意味でも読む価値があった。ユダヤ人の難民やロンドン貧民街からの疎開児童を、一般市民が善意で受けいれたって、ほんとうにすごいことだな。

ロッタの夢 オルコット一家に出会った少女/岩波少年文庫
ノーマ・ジョンストン作/谷口由美子訳
ヨーロッパ人でも、イギリス以外の国からアメリカにやって来た移民は、やはり言葉の壁に苦しんだんだな。若草物語のオルコット一家と交流する部分が楽しかった。バスの中で読んでいて、時間を忘れそうになったことがうれしかった。

秘密の花園/光文社古典新訳文庫
バーネット作/土屋京子訳
後半はコリンが主人公になってしまうけれど、前半の、メアリーが変わっていく様子が好き。園芸に目覚めて、小さな芽のまわりの草を取る場面が特に好き。メアリーがヨークシャー弁を話すところも好き。方言の訳出はほんとうに難しいと思うけれど、もはやなんでもいいという気持ちになってきました(^^)

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キジトラ(WYN-1060)

ウィッティントン
アラン・アームストロング作、S.D.シンドラー絵、もりうちすみこ訳、さ・え・ら書房、2009.11
納屋に集う動物たちの友情、やさしい農場主の孫たちの成長、そして猫のウィッティントンが語る昔話。そのどれもが魅力的で、ずっと読み続けたい気持ちになった。

ザ・ロープメイカー:伝説を継ぐ者
ピーター・ディッキンソン作、三辺律子訳、ポプラ社、2006.7
充実感のあるハイファンタジー。正vs邪としない描き方がよかった。それぞれの人物の行動に納得ができて、歴史のなかの人間の営みを感じた。

優等生サバイバル
ファン ヨンミ作、キム イネ訳、評論社、2023.7
成績へのプレッシャー、人気の女子との気まずいデート。韓国の男子高校生の心情がリアルに描かれ感慨深かった。

こうえんで… 4つのお話
アンソニー・ブラウン文・絵、久山太市訳、評論社、2001.6
同じ日の出来事のはずなのに、見える風景がまったくちがう! 4人それぞれの語りに引き込まれ、イラストの隅々まで楽しみました。マグリットのような不思議世界、読み直すたびに発見があります。

The Secret Garden
『秘密の花園』の内容を忘れていたので原書で読み直しました。冒頭のインドの章がびっくりでした!

Maizy Chen's Last Chance
Lisa Yee, 2022
アジア系米国人であること、母娘の確執、祖父母の看取り、そして受け継ぐ物語。以前訳出勉強会で読んだ "When You Trap a Tiger" と重なる要素が多く興味深かった。

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mipo(WYN-1070)

フラワー・ベイビー
アン・ファイン作/墨川 博子訳/2003年
このジェンダー観の先取りはすごい!今こそ読むべき。男子生徒が小麦粉の袋を赤ん坊(フラワー・ベイビー)に見たてて世話することで、親の大変さを理解する。また、主人公の少年の自立の描き方もユニークでした。

妖精王の月
O.R.メリング作/井辻 朱美訳/2005年
O.R.メリングさんの来日でご本人にお目にかかったご縁で読んでみたら、アイルランドの伝説に基づいた世界観にハマりました。

ミアの選択
ゲイル・フォアマン作/三辺 律子訳/2009年
音楽が好きなので気に入りました。

ロビンフッドの愉快な冒険
ハワード・パイル作/三辺 律子訳/2019年
ちゃんと読んだことなかったのですが、古典名作は語り継がれてきただけあって面白かったです。

ラスト・フレンズ わたしたちの最後の13日間
ヤスミン・ラーマン作/ 代田 亜香子訳/2021年
作者はメンタルヘルスの件で悩んでいた時期があるそうで、本作のミーリンは作者の分身のようです。シリアスで繊細なテーマながら、現代の若者らしい言葉遣いがいきいきしていて、今までにない読み心地で一気読みでした。

The Boy Lost in the Maze
by Joseph Coelho / Illustrated by Kate Milner 2022
現代のブラック・ブリティッシュの少年が詩形式でギリシャ神話を語り直します。やまねこの読書会で『ギリシャ神話』を読んでいたので、楽しめました。また「小学館世界J文学」の読書会をしたいです!

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しほ(WYN-1069)

アル・カポネによろしく
ジェニファ・チョールデンコウ作/こだまともこ訳/2006年
刑務所島で暮らす子どもたちの日常が、こんなに面白いとは……いままで読んでいなかったことを後悔。続編(残念ながら未訳)がたくさんあるので、原書マラソンで読みたいリストにいれました。

アンモナイトの谷
バーリー・ドハティ作/中川千尋訳/1997年
養子として育った主人公の男の子が、実の母親に会いに行く。かつて母親がたどった道を逆にたどって……構成からして美しく、さすがドハティ。養親も、途中で会う人たちも温かい。文庫版のタイトルは『虹の石秘密の谷』。

イワシ大王のゆめ
チョン・ミジン文/イ・ジョンギュン絵/おおたけきよみ訳/2019年
韓国の絵本。この魚はなぜこういう姿になったのか……という理由が昔話風に語られていて、どの国にもこういう話があるんだなと面白く読んだ。

ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの
ジェニー・ヴァレンタイン作/富永星訳/2009年
15歳の少年が、失踪した父親を探す。手がかりは、誰のものかわからない骨つぼ……。設定も展開も奇抜で、文体も独特で、好き嫌いは分かれるかもしれないけど、これぞ翻訳YAという感じがしてけっこう好き。

ローラ・ディーンにふりまわされてる
マリコ・タマキ/2023年
トキシックな恋愛を描いたグラフィックノベル。コマ割りや演出が日本の漫画に近くてとても読みやすい。

Maizy Chen’s Last Chance
Lisa Yee, 2022
勉強会の課題図書。主人公の女の子メイジーが、祖父母の経営するレストランを訪れ、家族のルーツを教えてもらう。中国系アメリカ人の苦労や差別の歴史にも触れているけれど、お話自体はMG向けで重すぎない。メイジーがとてもよい子。

Eagle Drums
Nasugraq Rainey Hopson, 2023
アラスカ先住民の少年が、ワシの神からいろいろな知恵を授けられる。その地域のユニークさ、現代の感覚とは違う意外な展開、どことないなつかしさなど、神話の魅力が詰まっていて好き。作者によるイラストも味わい深い。

The Eyes and the Impossible
Dave Eggers(デイヴ・エガーズ), 2023
野生でも飼い犬でもない、公園の犬ヨハネスの生き方が新鮮だった。仲間の動物たちもみんな個性的で、とくにカモメの親友バートランドとの友情が熱い。

Buffalo Dreamer
Violet Duncan, 2024
カナダの先住民の女の子が、先住民の子どもを強制的に教育した寄宿学校について学び、デモに参加する。主人公はプログラミング好きで、仲良しのいとこが推理小説好きという設定も面白い。

Strange Star
Emma Carroll, 2016
『フランケンシュタイン』は、実はある少女の身に起きた出来事から着想を得ていた……というとっぴな設定のフィクション。メアリー・シェリーもたくさん出てきて、フランケンシュタイン好きとしてはかなり楽しめた。

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 やまねこ翻訳クラブ  - 24/1/9(火) 0:19 -

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2007-2023年
http://www.yamaneko.org/yn_award/past/20052023/topic_2.htm

2006年
http://www.yamaneko.org/yn_award/past/20052023/tree_100.htm

2005年
http://www.yamaneko.org/yn_award/past/20052023/tree_99.htm

2004年
http://www.yamaneko.org/yn_award/past/20052023/tree_98.htm
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